(訂正とお詫びと感謝) "Maybrey Reliance - Aluminium Castings Foundry" の写真は鉄
まず、「流れ落ちる とけた金属はアルミ」 で紹介した、"Maybrey Reliance - Aluminium Castings Foundry" の写真は熔けた鉄で、アルミではないようです。訂正し、読者にお詫びします。
ジョーンズ論文内の2006年8月15日 更新の http://www.journalof911studies.com/JonesAnswersQuestionsWorldTradeCenter.pdf によれば、ジョーンズ教授は、上記Maybrey Reliance - Aluminium Castings Foundry" のページの左下の写真について問い合わせをしたとのことです。
アルミニウムではない!
・日本の友人が、写真(左)を使って照明された条件でも黄白色で発光すると言っている人がいると知らせてくれた。
・私は写真の撮られた鋳物工場に問い合わせた;返事は:流れ落ちているのは鉄である
(鉄は主に鉄を意味する)私もそう考える!
It’s not aluminum!
. Friend in Japan wrote that some are using photo (left) to say that liquid aluminum has yellow-white-hot glow even in lighted conditions.
. I wrote to the foundry where photo was taken; reply: “The metal pouring is ferrous”
. (Ferrous means mostly iron.) That’s what I thought!
. http://www.caro.co.uk/index.php?pageid=946§ion=Maybrey%20Reliance
Maybrey Reliance はアルミ鋳造工場ですが、一部アルミ以外の鉄、非鉄金属も扱うようです。例の写真もファイル名を見れば、サンドキャスト(Sand%20Casting(2).JPG)となっていますから、鉄の鋳物の可能性もあるでしょう。アルミ鋳物工場の写真ということで早計した私のミスでしょう。
しかし、日本の「友人」または博士は虚偽を書いています。私は周囲の明るさによっては、撮影した場合に熔けたアルミはオレンジ色から黄色に表現されるだろうと書いています。照明された条件でも黄白色で発光する
(*) などとは書いていません(色は別として当たり前のことを書く必要はないですから)。ジョーンズ博士は自らの例示について照明条件の違いについては何も触れていません。ジョーンズ論文に納得する人々は、おそらく既に秋の日差しに変わった季節の快晴の条件の日陰と日向の明暗の差を知らないのでしょう。ニューヨークの緯度が本州中心部よりは高いことも忘れないように。
* 私がこのように書いていないことはもちろんですし、ジョーンズ論文の黒体放射の表によればアルミはその溶融温度ではそれなりの色で発光しているのであってこれは周囲の照明条件とは無関係です。ただ、反射率が高いので周囲に陽光があればそれを反映して銀色(白)に見えるということです。色の種類は別としても、照明された条件でも黄白色で発光する
という文章自体は、当たり前のことを書いているに過ぎず、非常に無意味なものです。きちんとした、物理学者なら、たとえ引用であってもこんな無意味な文章をそのまま書くことはないでしょう。つまり日本の友人の指摘について確認するはずです。
謝意
たかが、日本人の素人の指摘に過剰反応をしているようです。9月11日のWTC7の写真の説明をこっそり変更したのとは随分態度が違います。よほど、アルミが照明条件によっては黄白色に写ることを否定したいものと見えます。それだけ博士の仮説の根拠が曖昧なことを示しているようにも思えます。さらに言えば、現物のサンプルの分析も思うような結果が得られないか、本当の専門家が検討すればテルミット系物質の使用が否定されるような結果だったためではないでしょうか。
テルミット説の有力な根拠である流れ落ちる鉄のビデオに対する反証に博士がこれほど過剰に反応することを示してくれた日本の「友人」に大いに感謝します。
私のミスが原因ですが、ジョーンズ博士を故意に引っかけたようでやや変な気持ちです。
代替リンク
ところで、"The International Aluminium Institute>Casting" の写真の方はどうなのでしょうか。また、同じQ&AのPDFには明るい場所で撮影した熔けたアルミの写真が2枚ほど紹介してありますが、9月11日と同じ光線条件でなければ説得力はないといえます。物理学者ならそれぐらいのことはわかるはずです。さらに本来ならその実験は、アルミ以外の可燃物が流れの中に混ざることも予想すべきでしょう。
代替の画像を紹介します。ページを読んで熔けたアルミと判断したものを示します。いちいち問い合わせはしていないので、反論のある方は各サイトの制作者に問い合わせて見てください。
- "高松工業高等専門学校 > 機械工学科 > 総合実習と工作実習 > 機械工作実習(2年) の「3.鋳造加工」の「アルミニウムの鋳込み」の
溶けたアルミニウム(溶金)が出てきます
という写真と湯口から鋳型に溶金を注ぎます
という写真。どちらも同じ熔けたアルミだそうです。前者の条件は随分明るいようです。 - Tevékenységeink (PATINA FOUNDRY)
2番目の写真(http://www.patinaontode.hu/tev/alont1.jpg)。Aluminium casting
- "CORDIS: Netherlands Council Presidency: Research and Innovation Information service: Dutch projects and results in EU R&D: Technological offers"
- "RESA Aktuelle Projekte, Castech"
2番目の写真Aluminium Abguss
(ドイツ語:アルミの注出) - "Novac Engineering Srl"2番目の写真(http://www.novac.it/img/aluminium_casting2.jpg)。
Sistemi di fusione alluminio
(イタリア語:アルミ溶解設備)
(2006/08/19)
補足
溶けたアルミがオレンジ色に見える映像
流れ落ちる様子ではありませんが、溶けたアルミがオレンジ色に見える映像です。どちらも、"Youtube"。一つ目は、溶かす方法の説明で、2つ目が実験の様子です。不用意に真似しないように。投入するアルミパイプは銀色に見えているのに周囲の溶けたアルミはオレンジ色です。また真っ暗な条件でもありません。
ジョーンズは有機物を混入して実験してもアルミ「自体」は銀色だとジョーンズ論文で執拗に主張していますがこのような例をどう説明するのでしょうか。アルミ「自体」が銀色としても、そう言い張るという裏には、有機物や不純物の混入あるいは浮遊した条件では全体としてはオレンジ色に見えるという事実を隠しているのではないでしょうか。銀色のアルミは周囲の色を反射するはずです。この実験でアルミパイプは投入前からオレンジ色に見えています。「見えるはずだ」ではなく、実際に見える例があるという事実のほうが重要と思うのですが、純粋理論物理学者はそういうことが理解できないらしいです。この例も、WTCの例も、事実として、同じようにオレンジ色ないし黄色に見えているのです。であれば、どちらも溶けたアルミの存在を否定することはできません。
アルミニウムを含む溶融金属がオレンジ色に見える理由
さざ波通信に「アルミニウムを含む溶融金属がオレンジ色に見える理由」についてのコメントがあります。「金属の専門家である「Metal Talk」のスティーブン・D・チャスティーン氏のメッセージ」を紹介しています。要点だけを紹介しているので、チャスティーン氏の説明のきっかけとなった質問部分をまず紹介しておきます。
昨年、数回、世界貿易センターの1枚の写真について私はコメントを求められた。その写真には一つの窓から溶けたものが流れるところを示している。その流れ落ちるものはビルに沿っている。オレンジ色に見え冷えると灰色に変化している。
質問は普通「この写真は偽物なのか?」そして「この流れは鉄なのかアルミニウムなのか?」そして「こういう状態はありうるのか?」ということについて説明するよう求めていた。
最初に、温度の範囲について、それから色について説明しようと思う。
要点解説では、「温度の範囲」が低いから「流体が鉄ではない理由」になるということと思います。
「アルミニウムを含む溶融金属がオレンジ色に見える理由ほか(訂正)」(さざ波通信、2006/10/15 澄空さん)
(2008/05/25)