リニアにできないこと

 JR京都駅から近鉄京都線で約1時間の近鉄西大寺駅。次の動画で近鉄の大和西大寺駅のポイントがでてきます。線路の幅は新幹線と同じ標準軌、1435mmです。こんな芸当がリニアでできるでしょうか。

 非常に複雑なポイントです。でも切り替え部分のレールをちょっと動かすだけで、多数の列車をすばやくさばいています。リニアではこんな複雑な運行は出来ないでしょう。

 比較のためにリニアの分岐装置。50秒あたりに出てきます。(3分30秒過ぎに保守車両が出てきます。こんなので大丈夫なのでしょうか。)

 近鉄はいろいろな路線に入り込む直通列車があるようです。大和西大寺、大和八木、伊勢中川はそういう列車が通過する重要なジャンクションです。

 利用者にとって利便になるはずなのに、新幹線はやってこなかったことです。西大寺に行くには、名古屋から新幹線で京都までいって近鉄京都線に乗り換えるのではなく、近鉄で名古屋から大和八木経由で直接いくことも出来ます。近鉄は名古屋と大阪という大都市を結んでいる鉄道ということも忘れてはいけません。また大阪市営地下鉄、京都市営地下鉄、阪神電鉄へも乗り入れています。

 スピードはちょっと遅いけれど、レールと鉄の車輪を使う鉄道は旅客や利用者のニーズにたいする柔軟性を持っています。これはリニアにはまったく期待できません。

(2014/08/23)