10㎝浮上だけれど左右は7㎝ ~ 山梨県立リニア見学センター実物展示車両

 リニアの山梨実験線のそばにある「山梨県立リニア見学センター」の「どきどきリニア館」の1階にリニアの試験車両のMLX01-2が展示してあります。以下は、2014年の10月に見学した時の写真です。車体とガイドウェイの隙間はどうなっているのか?


車体前方左から見たところ。 A が超電導磁石のある台車部分。B にはガイドウェイと同じ大きさの「造形」(大きさだけ示す模型)が置いてあります。


2階から見おろしたところ。


台車部分。左の赤丸部分を拡大してコントラストを強調したのが次の写真。


右に飛び出している円盤がおそらく「ストッパー車輪」。左側のシャッターが降りたような感じになっている部分から低速走行の時に「補助輪」(案内輪)が出てくるのだろうと思います。


これは、山梨県立見学センターのHPにある写真(このページの6段目中の写真)。ガイドウェイの側壁のない部分です。車庫からディーゼル機関車などで牽引(押されて)されて出てくるところのようです。車体側面に補助輪が出ています。よく見ると補助輪の前にストッパー車輪も見えています。


これは、同じく、6段目右の写真。


これはウィキペディアにあった、台車の模型の写真。補助輪とストッパー車輪の位置関係が分かります。


AとBの中間から前方を見たところ。台車は車体本体より出っ張っています。普通の鉄道の車両は台車の幅の方が車体よりは狭いです(飯田線の普通列車)。

 なお、営業用のL0系では車体が四角なので試験車両ほどではないけれどやはり台車はかなり(「東濃リニア通信」さんによれば15㎝位)は飛び出しています。ガイドウェイのコイルの表面にも凸凹があります。ガイドウェイの狭い空間を車体のほぼ下半分が走ります。台車の飛び出しは空気抵抗や騒音の面で非常に不利だそうです(小濱泰昭、「リニア新幹線をめぐる工学的諸問題 ―燃費はリニアの皮を被った蒸気機関車並」、『日本の科学者』、2014年10月)。


同じ位置から後方を見たところ。


ガイドウェイの模型(造形)


大きさがほぼ同じという説明。


前方から見た、台車とガイドウェイの隙間。


上から見たところ。パンフレットと比較。パンフレットのPDF(作成日時:2014年11月26日)が見学センターのHPにあります。印刷サイズが15.74インチ×8.18インチ(399.9㎜×207.8㎜)。折りたたんだ大きさ約10㎝(99.98mm)×207.8㎜ですから、超伝導磁石の表面からガイドウェイのコイルの表面の間の「すき間」は約7㎝です(※)。取り付けボルトはもう少し飛び出していますね。


ストッパー車輪が見えます。


上の写真の部分を拡大。(2017/09/08 補足)ストッパー車輪はガイドウェイと台車の超電導磁石の表面との間隔の半分近く飛び出ています。


画面上部の反射に注目。ガイドウェイの模型の上の面の色の濃いライン状の部分も上の面の一部です。


ストッパー車輪の材質は弾力性のあるものではないようです。台車の模型で見る限りはサスペンションがありません。もちろんサスペンションがあってはストッパー車輪の意味がないのですが(トランスラピッドは「そり」を採用)。ぶつかる場合は、いきなりガツンと来るはずです。そして台車が壊れて・・・超電導磁石が破壊され・・・

 「東濃リニア通信」さんが、他の方法で台車とガイドウエィの隙間を計算しています。

 なぜこれが機密事項なんでしょうか?

※ PDFをダウンロードして開きます。印刷サイズはファイルのプロパティでわかります。表示方向を反時計方向に90度回転します。表紙のタテの長さが20.7~20.8㎝になるようにズームの大きさを指定します。11.6インチ画面の場合、123%でした。実物大ですからこれに物差しをあてて測りました。PDFの作成時期は私の見学より後ですが、このPDFは見学センターが現物をスキャナで取り込んだものです。多少の誤差はあっても約7㎝は間違いないと思います。実は実物があるのですが、しまった場所を忘れてしまいました。

(2017/08/20)