補足 2017/12/23

 ブログ"「美しい村」の議員日記"に関連記事がのりました。 ⇒ 県道の崩落事故とリニア連絡協議会

崩落事故による交通止めの対策

(2017/12/20 補足) JR東海が建設中の四徳渡りトンネルを使って事故現場の迂回路をつくると言っているようです。

間違ったイメージは伝えないで欲しいです

(2017/12/19 補足)

 県外の報道関係でこの崩落の現場について、「近くでリニア関連の工事が行われていた」とリニアの本体工事と直接の関連があるかのように表現している例があったと聞きました。ここは、リニア本線からはかなり離れた場所です。工事は県道59号線の改良工事の一環として新設する「四徳渡りトンネル(仮称)」の工事です。リニアに関係なく県道の整備は将来行われた可能性がありました。リニアの本線のトンネル発生土を大鹿村外に搬出するために早期に道路改良が必要となったので、長野県が便乗したのです。また、トンネル工事がなかったとしても崩壊の可能性はありました。その証拠にトンネル工事の以前から落石防止ネットが設置してありました(2012年6月の現場の様子)。このような崩落事故はこれまでにもこの道路では何度も起きています。ただし、JR東海が工事を急がせたために崩落の時期を早めたということはあるかもしれません。

 この崩落で小渋線は使えなくなりました。復旧の目途も現在のところたっていません。残土運搬はまだ始まっていませんが、リニア関連の工事車両も増えてきた今、昔の県道22号線(岩洞・がんどう)のみが大鹿に通ずる道路となってしまいました(冬季は高遠方面や遠山方面からは大鹿には来れません)。狭く急な坂道の続く険しい道路です。大鹿村民や近隣の町村から大鹿に仕事に行く人たちに多大の負担をかけます。工期を急ぐあまりに慎重さを欠いたことがあるとしたら、大変に迷惑な話です。

中川村の県道59号線でがけ崩れ

 15日早朝に中川村の県道59号線でがけ崩れがありました。県道59号線は、大鹿村内のリニアトンネル掘削で発生する残土を運び出すために拡幅工事を行っている最中で、崩落のあったのは、新設の四徳渡りトンネルの大鹿側入り口に近い部分です。

崩落前のGoogleストリートビュー

現場付近のGoogle航空写真

 『信濃毎日』15日の記事の写真のトンネル入り口は「滝沢トンネル」の松川側で、崩落した場所と滝沢トンネル入口の間の約80mの間、道路左側に掘削中の「四徳渡りトンネル」の大鹿側入り口が出てくる予定です。したがってこの辺りは横方向の土被りも浅い部分です。崩落地点より松川より約100mにこのトンネルの斜坑工事ヤードがあります。斜坑はトンネル本線と直角になる位置から掘り始めました。本坑口が道路脇すぐになるからでしょう。トンネルの出口付近が危ないという例だといえます。

 このトンネル工事はリニアの残土運搬のためでもあるのですが、大鹿村が以前から希望していた県道改良工事の一環のトンネル工事です。

 このページを書いている間に『信濃毎日』に新しい記事が出ました。四徳渡りトンネル入り口と崩落個所の位置関係を示しています。

(2017/12/16)