更新:2018/07/23

長野県知事選で『信濃毎日新聞』が世論調査

 8月5日が投票の長野県知事選挙で、信濃毎日新聞が県民の世論調査の結果を公表しました。

 「県政課題に対する県のこれまでの対応や取り組みについて評価しますか」という質問の「C リニア中央新幹線工事への対応」については:

『信濃毎日』2018年7月21日、2面

 この数字は、リニアに賛成の人も反対の人も「県の対応」に不満を感じていることがわかりますが、そのままリニアに反対の声が多いとは判断できません。

『信濃毎日』2018年7月21日、3面

 金井候補はリニアの中止を訴えています。阿部候補はリニア推進です。金井候補の支持者の方が阿部候補の支持者より県の対応について「評価しない」が上回っています。

 記事はリニア建設が「生活や環境への懸念が根強いことがうかがえる。リニア開業が地域振興に結び付くのか見通しにくいこともあるとみられる。」と書いています。紙面に出ている数字だけでは、このコメントの根拠としては不十分と思います。しかし、『信濃毎日』のリニア建設に関する一連の記事を追っているとこのコメントは妥当だろうと思われます。

 今回の県知事選で対立候補が初めから正面切ってリニア中止を掲げていることをみても、生活や環境へ悪影響の懸念と実感や地域振興に寄与するという主張への不信感が高まりつつあると思います。