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※ 以下は、 http://akaishimonitor.jp/report/ の一部のコピー。


モニターレポート、南アルプスモニター 2019年3月16日

ろくべん館前の土地売買、監査請求県陳述

3月14日、2月に提出した監査請求につき、長野県庁で陳述の機会が設けられたので行ってきた。 大鹿村から4時間かかるので、10時~と事務局から言われて、すいません早すぎます、と言うと11時半になった。

長野県と大鹿村は、JRに残土置き場斡旋の便宜を図るため、わざわざ土地を国から買って大鹿村に転売し、いりもしない箱ものを建てようとしている。「買ってから何つくるか決める」なんて村の説明会ではあいまいな説明だったので、監査請求してみた。ちなみに監査請求ははじめてだよ。

5年ほど前、柳島村政は、当該地に歌舞伎伝承館建設の野望をもって、職掌代表の委員会で審議させた。ところが、歌舞伎関係者も、定例公演以上に公演が増えるとたいへん、と建設に賛同しなかった。今の施設で足りるわけだ。リニアのために余計な施設を作るのは、原発立地自治体がやることと同じ。てなわけで、そんなことを洗いざらい、監査委員の前でぶちまけて帰ってきた。

ちなみに、今回は、最初から最後まで傍聴はもちろん、録画もOKでした。

なお、大鹿村にも同様の監査請求を出しており、日時は以下です。

傍聴、取材がどうかはわかりません。県と違って日程調整の電話も来ませんでした。請求人は会でもあるので、変える会に入ったら、当日傍聴できるはず。

長野県職員措置請求書

2019年2月19日

長野県監査委員 御中

請求人 大鹿の十年先を変える会

請求の趣旨

監査委員は、長その他の職員や相手方などに対し、長野県の被った損害を補填するために必要な措置を講ずるよう勧告するよう求める。

請求の理由

長野県知事阿部守一は、大鹿村との間に2018年3月27日付で契約書を結び、土地(大鹿村大字大河原1000番31)6,370.96㎡を3,567,800円で大鹿村に売却した。

この土地の売却にあたり、大鹿村は「文化交流施設(公民館施設)」と利用目的を明示して減額譲渡を申し出、土地の売却がなされた。

「文化交流施設(公民館施設)」の中身は、歌舞伎の体験教室、南アルプスエコパーク及びジオパークの研修、切り絵の展示や切り絵教室、大鹿村の自然や文化等資源の活用の場として利用する」とある。

しかしながら、上記に例示された具体的な計画やその必要性が購入時にあったわけではない。通常買い物は「目的があって買う」ものだが、「買ってから何に使うか決める」というのは公金の支出のあり方としては著しく合理性がない。具体的に使用目的が決まっているなら、具体的な計画を提示すべきところ、昨年5月の大鹿村上蔵地区の大鹿村役場による住民懇談会時には、請求人が必要性について質問したところ、「できなければ公園など別のものを作る」という回答が長尾勝副村長からあった。つまり土地の購入目的は後付であり、公共性の欠けた土地の購入に対して、長野県は減額譲渡したことになる。

この土地はリニア中央新幹線の建設工事によって排出される残土によって現在整地がなされた。リニア新幹線の建設主体のJR東海は、残土置き場に困り、再利用や処理場を求め、長野県や大鹿村もこれに協力してきた経過がある。リニア新幹線の建設自体が、住民の中に大きな賛否があり、いわんやすでに土地の購入時にはゼネコン不正の問題が明らかになり、その必要性について論争を巻き起こしている。そのような中、長野県と大鹿村は公共性を問われる事業を推進する私企業に便益を提供するため、示し合せて必要性の曖昧な土地の売買を行ったことは許されることではない。

当該土地の売却と減額譲渡による、県有財産の損失は甚大である。

よって、上記措置を求める。

以上、地方自治法第242条第1項の規定により別紙事実証明書を添え必要な措置を請求します。

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