大鹿・宗像です
シリーズ・南アルプスから学ぶ会 第3回、のイベントです。
渡辺一枝さんは、椎名誠さんのお連れ合いです。

転載歓迎

http://akaishimonitor.jp/category/event/

チベットから見たリニアと自治

★リニア新幹線の建設にあたり、JR東海は各地で説明会を開催しました。
しかし、業者が理解を求めるための場にもかかわらず録画は冒頭以外禁止。
情報を統制し、問題があってもそれを一部の住民に押しつけて
我慢させる手法に、
多くのリニア沿線住民とジャーナリストが抗議の声明を挙げました。

★4月から大鹿村は村役場の印刷機とコピー機の利用を取りやめました。
「村に反対の意見のチラシを刷られることに何か言われたのか」
という質問を担当者は否定せず、
事実上の検閲であったことを認めています。

★また、環境の低減が目的のはずの迂回路の建設にあたり、
JR東海は地権者側が提示した時間制限や台数制限などの
環境低減案を受け入れず、
工事車両の台数を増加させたなし崩しの既存生活道の通行計画を強行。
大鹿村は一貫して業者の側に立ち、住民に約束違反の計画を押しつけました。

☆秘境イメージや独自の信仰・風俗
……チベットへのあこがれを持つ人が多くいる一方で、
現地では、自治を求める根強い抵抗が世代を超えて続いています。
しかしその実情は私たちのもとになかなか伝わりません。
チベット問題から、リニアに直面する村の現状を考えます。

●日時 2019年6月30日(日)
第一部 10:00~11:30
大河原「ディアイーター」前集合(新小渋橋の右岸側です)
大鹿村リニア現地見学会
*乗り合わせの都合があり参加者は事前に連絡ください

第二部 13:00~15:00
学習会「チベットから見たリニアと自治」
お話 渡辺一枝さん
<プロフィール>作家。
リニア説明会等のオープンな取材を求める共同声明呼びかけ人の一人。
*詳細は裏面

報告 前島久美さん
<内容>「佐倉義民伝」現地レポート。

●学習会会場 大鹿村、上蔵地区の集会所
(大河原中心部から車で10分、駐車場は福徳寺前)
*場所がわからない場合はお問い合わせください

●参加費 1000円
*学習会のみ参加の場合は500円、見学会は会員無料

■主催 大鹿の十年先を変える会
TEL 0265-39-2067(宗像) メール munakatami@gmail.com

渡辺一枝
1945年1月、ハルピンで生まれ翌年秋に母と共に日本に引き揚げる。幼い頃に大人たちの会話で耳にした「蒙古」「チベット」「馬賊」の言葉に強く惹かれ、子供の頃のあだ名は「チベット」だった。
1987年3月までの18年間、東京近郊の保育園、障害児施設で保育士を務め、退職の翌日に初めてのチベット行に出かけて、その後に作家活動に入る。
初チベット行以来、チベットと西北ネパール・北インド・モンゴルなどチベット文化圏へ通い続けている。
著書に『ハルビン回紀行』『チベットを馬で行く』『私のチベット紀行』『絣のモンペでトレビアン』『私と同じ黒い目のひと〜チベット・旅の絵本』『バター茶をどうぞ
蓮華の国のチベットから』『小さい母さんと呼ばれて チベット、私の故郷』『叶うことならお百度参り
チベット聖山巡礼行』『消されゆくチベット』ほか。写真集に『風の馬 ルンタ』

裃事件
江戸期、礼服の「色肩衣」の着用をめぐって、大鹿村の村役人層と百姓衆の間で起きた訴訟事件。訴訟は長期化し、幕府の裁定を仰ぐまで発展した。

木内宗五郎
凶作にもかかわらず年貢の割増しを申し渡した藩主に対し、将軍に直訴して死罪、お家取り潰しになった下総国佐倉藩の「義民」。「佐倉義民伝」として歌舞伎や講釈を通じて江戸期に広く知られた。大鹿村内にも裃事件をきっかけに、宗五郎を祀った「佐倉様」が勧請され、毎年お祭りが行われている。

前島久美
大鹿の十年先を変える会。実家の旅館名となっている「右馬允」は村役人の前島家に与えられていた官職名。今年佐倉宗五郎縁の地を訪問した。