静岡県の環境保全連絡会議(2019年9月12日)の傍聴報告

フェイスブックの「リニアを考えよう!コミュニティー」に、2019年9月12日に開かれた、静岡県の環境保全連絡会議を傍聴した方が投稿しています。以下は、コピー。 投稿者名は元のページへのリンクになっています。

なお、林さんの投稿されたJR東海のパワーポイントの「トンネル湧水の流し方」の地図は、本線トンネルと西俣川(大井川の支流)の位置関係がよく分からないので、静岡県分の環境影響評価環境影響評価関連図の1から4を参照してみて下さい。本線トンネルは西俣川の真下を通過します。

松谷さんの投稿された画像を見ると、地層ってのは水平に重なっている印象が強いと思うのですが、全部タテになっていますね。特に西俣川付近はなんとなく怪しい感じがします。


松谷清 (2019年9月12日)

<国土交通省・政府に何が問題か明確に示した専門部会員発言!鮮やか!inリニア環境保全会議・専門部会合同会議>

冒頭、「地質構造・水資源」専門部会の森下祐一部会長が「文献知から予測するのでなくまずはコアボーリングをやって地質をしっかり理解することだ」「地元住民・国民に合意を得るための世界標準は、詳細なデータを取った上で事業内容を議論・確定することだ」「大井川一つ取っても地球温暖化の中で降雨量の変化など自然由来と影響を含めた将来像を提示すべきだ」強く迫った。

専門員が次から次に事前調査のデータが示されていない、静岡県が持っているデータを活用・整理するといってもこの間一度も示されていない、と。JR東海は「おっしゃるとおりです」を何回繰り返したことか。リニア工事による影響を今回の静岡県側・専門部会員は明確な意図を持って質問をしていた。JR東海が「ウソを言わなければ」、少なくもコアボーリングが終わるまでの少なくも半年は本体工事を進めることが出来ない。

今日の会合のテーマは、1、山梨・長野県境での水の流失、2、大井川の水『全量』戻し、3、中下流域の地下水、4、発生土対策の4つ。



林克 2019年9月12日

水の戻し方

12日は県庁でリニア問題の環境保全連絡会議が開かれ、次の4つのテーマで質疑がされました。

①工事で出た水の戻し方

②燕沢付近を中心に残土置き場問題

③中下流域の減水の影響

④突発湧水の対応

とにかく論点はたくさんありましたが、なんと言ってもハイライトは湧水の戻し方。JRの示した方法に対して、連絡会委員から「南アの複雑な地質を理解していない」「データが必要と言っても出てこない。垂直ボーリングをやるべきだ」「まったくわからない。利水者にもわかる説明をしてほしい」と手厳しい意見。

JR東海が出した資料で「畑薙山断層」は800メートルの破砕的な地質が繰り返し現れると報告、「工学的見地から安全上畑薙山断層は山梨側から掘るべきだと主張。

この期間にJR東海が示したデータで計算すると、山梨県側には200万トン、長野県側には10万トンという大量の水が流出することになります。しかし私の感想で言えば、もっと膨大な水が流れると思います。

難波副知事は「こういう工法では全量戻せないということですので、これでもって後々の議論が進むというわけにはいけません」と。

最後のぶら下がり会見で、記者の「工期が遅れる責任は?」との質問に対して、環境保全連絡会議の森下部会長は「JR東海が必要なデータを示さないため」と答えました。知事の「ルート変更しかないをどう思われますか」の質問に、新美JR東海リニア副本部長は「念頭にない」と述べました。

傍聴していて、たしかにJR東海はまともに質問にも答えられません。




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コメント

塩坂 邦雄 200万立米は、山梨県側だけで静岡県分を加えると最低でも400万立米長野県を加えると440万立米になります、。

林 克 塩坂 邦雄 さん
森下さんは全量回復は可能と言っていますね?

塩坂 邦雄 林 克 さん 工法によっては可能です。

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