更新:2019/09/17

半の沢のようす

 リニアのトンネル残土で谷を埋めて橋のかわりに道路を造る計画のある、中川村の半の沢をみてきました。地図のAからだいたいBまでの範囲です。

 崩れかけたり、水が出ている斜面もあって、こんなところを埋めて大丈夫かなという印象を受けました。また、最上部から小渋川との合流までの距離が短く、ほとんど直線に近い谷です。

 左の地図は拡大できます。小渋ダムがすぐ上流にあります。この谷に53万立米の盛り土をして、崩れた場合は小渋川をせき止める危険性があります。

 狭く老朽化した半の沢橋は架け替えるべきとの住民の指摘に、JR東海は半の沢橋は交通のネックにならないので架け替える必要はないと説明してきましたが、本当のところは残土の処分地にしたかったのだろうと思います。つまり住民に対して虚偽の説明を繰り返してきたのです(関連ページ)


県道59号線の半の沢橋の上からみた半の沢。冬のようす。残土盛り土の高さは40m。「えっ!こんなところに残土を埋めるのですか」と言った人がいました。


半の沢の反対側。小渋川左岸に積まれた、2つの県道トンネルの残土約20万立米が仮置きされています。元は、手前の小渋側右岸に仮置きされていました。


半の沢に向かって降りていく道路が小渋川の河原へとカーブするところ(地図A)。ここからさかのぼってみました。舗装の上に水がしみ出ています。ここはちょっとした土手になっています。


この辺りでは、川は右岸側(西側)を流れています。


コケが生えた石もありますが、生えていない石もあります。


左岸。斜面から水がしみ出ています。


根こそぎ倒れた木。


左岸。見上げて撮影したので低い感じがしますが、かなり高い岸壁。右側(下流側)は渇いています。左は最上部から水がしたたり落ちています(拡大写真)。途中の高さから出ているところもありそうです。


右岸。滝のようになったところ。


四角に割れて崩れてきた花こう岩。


谷がだんだん狭くなって、勾配もきつくなってきます。


左岸。最近崩れてきたと思われる部分。


ところどころ、巨石もあります。


右岸の岸壁。


上の写真の岸壁の最下部を水が流れていました。


岸壁の上部に左右にずれたように見える部分があります。


こんな状態なので引き返しました(地図のBあたりか?)。このあたりでも谷底には水が流れています。ここまで約1時間弱。


半の沢の最上部に、中川村の桑原集落と柳沢集落の間の鞍部があります。


上の写真の右側。宝暦6年酉子2月17日の日付のある「寒念仏供養」の石碑。


鞍部の半の沢側。


鞍部から小渋川方向を撮影。


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