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出来事・ニュース:2020年8月

9月の予定 飯田市議会一般質問:9月9日 (2)岡田倫英(会派のぞみ)△リニアの重点協議区域について。10日 (2)後藤壮一(共産)△リニア関連事業 (6)吉川秋利(会派のぞみ)△リニア開業に向けて(『南信州』29日2面 "飯田市会 コロナ対応やリニアなど 9月定例会13日人が一般質問")


8月31日(a) 高森町の下市田2区パーシモン会館でリニア新幹線のガイドウェイ用地の工事について下市田区民対象の説明会。 ⇒ 詳細

8月30日(b) 28日夜、清内路公民館で建設中の清内路発電所と昼神発電所を結ぶ送電線工事についての中電の説明会(『信毎』30日25面 "阿智の水力発電所送電線工事 資機材ヘリ運搬 説明 住民から騒音懸念の声")。

8月30日(a) 28日夜、清内路で萩の平の斜坑ヤード関連の村道改良工事について住民説明会(『南信州』30日10面 "リニア中ア 萩の平「9月にも準備工着手」 JR東海 清内路で住民説明会")。

8月29日(c) 『日経』10面 "中国ドローン 汎用部品8割 DJI製品解剖 コスト、競合の半分 米国製多く調達懸念も"(web版)。日本の調査会社が中国製のドローンを分析したところ、約8割の部品(金額ベース)で汎用品を使い、競合比で約半分という低コストと技術力が競争力の源泉として浮かんだ。…秘訣はスマホなど他の製品で使われて調達しやすい部品の転用だ。約230種類ある部品のうち、金額ベースで約8割が一般部品を使っていた。例えば、カメラは高級スマホの部品を流用し、位置を特定する全地球測位システム(GPS)の受信機はスマートウオッチなどに使う部品だった。…空撮で4K画質が撮影でき、自動追尾や障害物回避といった機能も備える。570グラムという軽さの実現に向け、電子基板並みの設計を施した。ソフトウエアの技術も高く、新製品の積極投入による試行錯誤でソフトを洗練させており、ある日本のドローン開発者は「最初は飛行制御も未熟だったが、3年ほどで見違えた」。特許調査会社のパテント・リザルトによると、DJIのドローンの有効特許(日本、19年1月時点)は185件と2位の3倍以上だ。「同じ性能にするには、材料費だけで本体価格の2倍はかかる」(日本メーカー幹部)というコスト競争力の高さが明らかになった。。ドイツや日本航空が常電導(電磁吸引方式)を磁気浮上式鉄道に採用したのと同じ技術的なセンスだと思います。ある目標に対して最も早く確実に実現できる方法を見つけるセンスの問題。

8月29日(b) 『信毎』2面 "国内短信:静岡知事、リニア有識者会議は「拙劣」"。28日の会見で川勝知事は、有識者会議について、議論が全面公開されない状態が続いていると主張し「運営が拙劣だ。強く反省を求めたい」と批判。8月25日の座長コメントについて、議論されていないことが書かれ、会議の内容がゆがめられた」と主張し、国交省に対し、コメント作成の経緯も公開するよう求める抗議文を送ったと明らかにした。。/『静岡新聞』"国交省会議座長コメント 非公開協議を問題視【大井川とリニア】"。

8月29日(a) 『南信州』1面 "飯田青年会議所 質問項目は広く募る 市長選 オンラインで公開討論会"。/『信毎』27面 "オンラインで公開討論会中経 10.18飯田市長選"

8月28日(f) 安倍晋三首相が辞任を表明。

8月28日(e) 27日、共産党のしまづ幸広氏が静岡県の難波副知事と会談(『赤旗』4面 "「リニア中止 国に迫る」 しまづ氏、静岡副知事と懇談 「水問題 県と協力して解決」")。

8月28日(d) 27日、JR東海の金子社長の定例記者会見(『信毎』28日2面 "「27年開業困難」 改めて認識示す JR東海社長")。コロナ感染拡大などをきっかけに、リモートワークなどが普及する中、リニアの意義について「フェース・ツー・フェース(対面)で議論しなくてはいけないことや、実際に行ってみないと楽しめない観光や旅行の需要は、決して失われるものではない」と指摘。「リニア建設の重要性や必要性は変わらない」とした。…ルート変更についても「とてもできない」と述べた。 そういう需要は、あるかも知れないですね。しかし、新幹線利用者の多くは自分の金で乗っているわけではないともいわれています。4~6月期の鉄道減収率が、鉄道輸送大手の中でJR東海だけが8割を超えた事実は、そういう「どうしても」という需要はそれほどないことを示していると思います。

8月28日(c) 『南信州』3面 "飯田の疎開生活克明に 講談社モーニング 「風太郎不戦日記」で"。作家の山田風太郎さんの『戦中派不戦日記』原作の漫画の話題。山田風太郎さんは1945年に飯田に疎開していたとのこと。陸の孤島のどこが悪い。交通の動脈は攻撃の対象になると思います。3大都市圏を短時間で結んでメガリージョンをつくって国際競争を勝ち抜くという発想は、なにか太平洋戦争末期の本土決戦に似ているような感じもしますね。

8月28日(b) 『南信州』2面 "得な商品券で家計応援 高森町 密集や混乱なく販売開始"。高森町が27日から1万円分の商品券を3000円で販売を始める。全町民対象なので、7000円×1万3千は、9100万円。政府の10万円給付(高森町は飯伊地域でも異様に早かった)と同様、目立つことはするけれど、本当に必要な対策を考えているのか疑問を感じます。町民にとってみれば、イカやタコが自分の足を食ってるようなものですから。

8月28日(a) 『南信州』8面 "4テーマで分科会も 連合飯田が市政懇談会"。26日、連合飯田地域協議会が牧野市長らを招き市政懇談会を開く。4分科会の内「リニア・建設」では、静岡県内工区の混乱を踏まえ、開業の遅れを心配する意見が聞かれた。牧野市長は「JR東海、国、県、広域連合が一緒になって課題解決に取り組む」と答え、「県内の工事は2027年開業に向け着実に進めたい」と力を込めた。。記事からは、牧野さんが何の見通しも持ってないことがわかるような気がします。県内の肝心の南アルプストンネルの除山斜坑から静岡県に向かう部分の工事再開の見通しがたっていないかったり、トンネルの掘削のペースから考えても2027年開業は無理。そんなことが理解できないでは困る。第一に、リニアの工事はJR東海がやってることじゃないかと思います。牧野さんはJR東海の飯田工事事務所長なのですか?

8月27日(j) 『静岡新聞』 "議論取りまとめ踏み込まず 国交省専門家会議【大井川とリニア】"。

8月27日(i) 『静岡新聞』 "追加工事 国交省案断念「結論出ている」【大井川とリニア】"。

8月27日(h) 『中日』14面 "建設課に対策室 来月から新設 松川町"。記事によれば、リニア対策室の主要な仕事はリニア工事残土の活用先の発掘。/『南信州』30日1面 "リニア対策室設置 松川町機構改革"。

8月27日(g) 『中日』14面 "10.18飯田市長選 安心安全を最重要に 現職・牧野さん公約 観光推進団体設立"。リニア中央新幹線関連では、2019年に県駅周辺整備の基本設計と総事業費が決定し、本年度から具体的な実施設計の着手や移転対象者の代替地整備など事業が本格化する一方、静岡県の水資源問題などで27年の開業が不透明となっている。牧野さんは「開業時期がどうなるからといってこちらがぶれてはいけない。先手、先手を打っていくことが重要」と話し… 開業時期の問題はリニアができるか出来ないかの問題につながるものです。寄りかかろうとする壁がしっかりしているかどうか確かめもせず寄りかかる態度だし、牧野さんは壁がしっかりしているかどうか確かめる目も持っているはずだ。もう一期やって、リニア事業の失敗の責任の一部を自分で引き受けるつもりなら、それを正直に語るべきだと思う。

8月27日(f) 『朝日』7面 "迷走のリニア計画 下 じわりと広がる「静岡包囲網」"。

8月27日(e) ウェビナー(ネットを利用した講演会)「長野県のリニア問題 そして長野から見た大井川問題」。⇒ 講師の都合により延期。期日未定。

8月27日(d) "[CML 059524] コロナは敵か、コロナとの闘いは戦争か"(FB版)。区報の「ましてこの区からコロナウイルスを出すわけにはいきません」との記事を見て、コロナも怖いが、周囲の目も怖いと思ったとの30代主婦の投書が信濃毎日に載った。 の『信毎』は8月23日付。

8月27日(c) 『南信州』2面 "7月 降水量が観測史上最多 飯伊の気象概況 日照時間かなり少なく" によれば、降水量は、平年の326~400%。

実況値(mm)平年値(mm)平年比
飯田734.0216.0340%
大鹿889.0226.2393%
浪合1084.5332.2326%
阿南907.0237.1383%
南信濃965.5241.3400%

8月27日(b) 『南信州』1面 "飯田市長選 5期目へ重点政策10項目 牧野氏がマニフェスト発表"(web版)。リニアの先行きが取り沙汰されているのに、リニア関連の項目は順位が下のほうで、7.リニア・三遠南信道時代を見据えた街中のにぎわいづくり 8.リニア駅周辺の整備を着実に進め、スマートシティエリアを創出 9.三遠南信道とリニア駅への道路ネットワークを整備、促進 と従来の主張をワンパターンで繰り返しているように見えます。駅周辺整備と大きなことを言っても、結局は空き地を造るだけの計画。なにが「スマートシティエリア」なのでしょうか? 『信毎』23面 "10.18飯田市長選 PCR検査の体制を強化 現職牧野氏が制作発表" は、リニア関連では、県内駅周辺整備で移転を迫られる住民について「最後の1人まで責任を持つ」とし、それぞれの立場に最大限配慮して事業を進める姿勢を示した。 。「最後の1人まで…」というなら、市長はなぜ北条に来ない、来なかった、と住民が言ってますよ。

8月27日(a) 『南信州』1面 "県道飯島飯田線 早期改良へ運動展開 同盟会総会 リニア効果を広く波及"。県道飯島飯田線改良促進期成同盟会が24日総会を開く。

8月26日(f) 『静岡新聞』"リニア問題「対立超え対決」懸念 国、県のやりとりに島田市長"。染谷市長の心配は、話し合いの段階から暴力的な段階に進むということかなと思います。対立というのは膠着状態。対決は結論を出す行為だと思います。対立というのは平行線で、対決がなければ解決に結びつかないと思います。意見の相違を明確にして対決しなくては話は前に進まないと思います。対決が必ず暴力的に行われるというわけではないです。

8月26日(e) 『日経』3面 "日経平均一時コロナ前回復 市場、新状態にらみ選別 ヘルスケア好調、鉄道苦戦"。日経平均株価が25日、2月に急落する前の水準に一時回復したけれど、半年間でコロナ後を見据えた銘柄選別が進んで、銀行や鉄道は時価総額を減らした。

8月26日(d) 『朝日』7面 "迷走のリニア計画 中 「水守れない」 知事の怒りの先は"。2つ目(または3つ目)の「リニアは県北端の…」で始まる段落。…求めていたが、協定書案には明確に入っていないとして立ち消えになった という部分はおかしい。「…協定書案には明確に入っていなかったからだ。」と前段を受けるのが常識的と思えます。最後の川勝氏が「見返り」に言及した時期があったが…拳を上げたその先の真意は見えにくい ではなく、『朝日』の社としても意見を述べる段階だと思う。「リニアに反対していません」 はね、計画を実行段階に移す前にきちんと論議するべきことをやってこなかったんじゃないですかという意味でしょうね。

8月26日(c) 古いニュースですが、『朝日デジタル』1月29日 "リニアトンネル掘る大円盤 直径14mに1100枚の刃"。首都圏の本線トンネル工事で使うシールドマシンを神戸市内で報道陣に初めて公開した。地下40メートルを超える「大深度地下」で、1日に20メートル掘り進めることができるという。 1日に20mは1月あたり600m。同じくリニアの風越山トンネルもシールド工法ですが、3300mの区間の工期が80か月となっています。土被りが首都圏より大きいからなのか?

8月26日(b) 『日経ビジネス』24日 "佐藤嘉彦が読む鉄道の進路: JR、国鉄末期並みの赤字 苦肉の策の半額切符"。2020年4~6月期は決算を公表したJR5社すべてが最終赤字となった。各社は夏以降に勢いが戻るのではないかと考えていたが、期待は裏切られた。赤字額はJR東が1553億円、JR西が767億円、JR東海が726億円、JR北海道が126億円、JR九州が51億円となり5社合計で3200億円を超える(JR四国とJR貨物は20年4~6月期決算を公表していない)。仮にこの状況が年間を通して続くとして赤字額をはじくと約1兆3000億円になり、国鉄時代の最終年度である1987年3月期の赤字1兆3610億円に匹敵する。

8月26日(a) 『信毎』3面 "国内短信:水資源への影響、検討継続"。25日、国交省のリニアの静岡工区を巡る有識者会議が開かれる。/『中日』26日3面 "水資源への影響有識者検討継続 リニア静岡工区"。『静岡新聞』26日 "「大井川直下」は示さず JRがボーリング調査、新資料 国交省専門家会議"。

8月25日(h) 『南信州』"「顔の見える交渉」要望で一致"。24日、阿智村議会と南木曽町議会がリニア中央新幹線対策特別委員会の合同会議を開く。

8月25日(g) 『中日』26面 "北陸の37駅を新たに無人化 JR西 30年度までに"。

8月25日(f) 『赤旗』13面 "医療 福祉優先政治へ 愛知 本村議員 総選挙勝利訴え"。22日、共産党の本村伸子議員が愛知県半田市で講演。参加者のリニア建設の遅れについての共産党の見解を問われ、住民無視の工事であちこちに矛盾がでています。静岡県では大井川の流量減少が大問題となり、命の水を無視した工事強行は許されない。コロナ後の日本では新幹線もリニアも利用者が伸びず赤字必至。計画を中止すべきです。 と答える。

8月25日(d) 『朝日』7面 "迷走のリニア計画 上 官民肝いり 立ち往生の誤算"。3回連載の1回目。金子社長は開業遅れの見込みを認めつつも、次の開業時期が定まらず、「会社と決めて発表する性格のものではない」と延期の正式表明を避ける。 葛西名誉会長の「2027年開業というのは工事の目安みたいなもの」(『中日』8月21日) とともに、なにか無責任な感じのコメントに思えます。巨額のリニア建設費の源泉となる新幹線利用客は、コロナ禍で落ち込んだままだ

8月25日(d) リニア中央新幹線沿線住民ネットワークと公共事業改革市民会議は、24日、国交省とJR東海に対して事業の中止を申し入れる(『信毎』25日2面 "リニア事業中止 申し入れ 沿線住民組織 国交省とJRに")。記事で団体について「など」となっているのは「公共事業改革市民会議」(沿線住民ネットワークによる)。なお、申し入れの内容は、こちら。 ⇒ 「飯田リニア通信」 > "リニア中止をJR東海と国交省に求める、8月24日"

8月25日(c) 静岡県は南アルプスの環境への影響に関する環境省の見解をもとめていましたが、環境省が回答をよこしたと24日に発表(『信毎』25日2面 "環境保全「重要性変わらず」 環境省 静岡県に回答。")。⇒ 静岡県の問合せ:"「リニア中央新幹線静岡工区 有識者会議」においてJR東海が行った水収支解析について" と 環境省の回答:"「リニア中央新幹線静岡工区 有識者会議」においてJR東海が行った水収支解析について(回答)"/『静岡新聞』25日 "環境省 静岡県照会に「国交省会議見守る」と回答 JR大井川流量予測"。/『赤旗』28日13面 "水位低下 立場示さず リニア工事 環境省が静岡県に" の "意見いうべきだ 日本共産党の鈴木節子県議の話" は、地下水位低下の試算は、静岡県としては容認できるものではない。(大井川の水問題は)環境や農業に多大な影響が出る。環境省は会議の推移を見守るとしているが、ユネスコのエコパークにも登録されている。生物多様性をどう守るのか、環境省はもっと主体的にこの問題に関わり、意見を言うべきです。環境省の立場としてどう対応するのかが見えない。

8月25日(b) 24日、JR東海が南木曽町内でリニア関連の初めての工事、町道棚橋線の拡幅工事を31日に開始すると発表(『信毎』25日2面 "南木曽の関連工事 31日開始 「広瀬非常口」に通じる町道拡幅工事")。2014年秋の事業説明会では、工事の開始は2016年度の第3四半期となっていたのでまる4年遅れています(中央新幹線(品川・名古屋間)に係る事業説明会の資料について(平成26年10月〜12月)(長野)南木曽会館での配布資料)。

8月25日(a) 22日、飯田交通少年団がリニア中央新幹線講習会を飯田市役所で開く(『南信州』25日3面 "飯田交通少年団 飯田の未来を想像 リニア中央新幹線の講習会")。ゴロがなんか変な見出しです。交通少年団は交通安全が目的。だから「講習会」。でなんでリニア中央新幹線について講習を受けるのか?

8月24日(b) 『赤旗』"2020 焦点・論点:コロナ時代逆行のリニア計画 目的も手段も問題だらけ" は、橋山禮治郎さんへのインタビュー記事。 もともとリニア計画は、建設主体のJR東海自身が採算がとれないと公言してきた事業です。そのことは新型コロナウイルス感染拡大によって、ますます決定的になっています生活圏外への出張などは減少が予想されます。人口減少は避けられません。そのときに大量の人を運ぶために鉄道をつくることは、時代遅れどころか時代の逆をいくもの鉄道は国民のものです。鉄道の機能をどう維持し、向上させるかの責任は国がもつべきです。今のままでは計画は破綻し、JR東海にも国民にもプラスはありません。すぐに工事を止め、国としてやる価値のあるプロジェクトなのか冷静に再考すべきです。この問題に与党も野党も関係ありません。今こそ国会で徹底的な議論と検証をするべきだと強く求めたい。今がその最後の機会だと思います。

8月24日(a) ジャーナリスト樫田秀樹さんのブログ、2020年8月23日、"リニア、長野県での残土処分、まずは130万立米は決まるか?"。 ⇒ 詳細

8月23日(d) 『赤旗・日曜版』20面 "経済これって何?:リニア新幹線 破綻に直面 コロナ禍で採算いっそう困難に"。

8月23日(c) リニアと関係ないですが、『デモクラシータイムス』"地域別コロナと闘う処方箋~100のやらない理由より踏み出す一歩の大切さ【新型コロナと闘う 児玉龍彦×金子勝】20200820"。よくよく聞き直してみたら、関係ある。

8月23日(b) リニアと関係ないですが、『信毎』4面 "論をつなぐ(多思彩々):DX 日米格差は教育の差異 佐和隆光"。同じ欄の "温暖化・絶滅と私たちの文明 長谷川眞理子" こちらはリニアに関係ある。

8月22日(b) 『中日』11面 "リニア 遠のいた開業 5 変わる社会 コロナ禍 需要にも影"。結局、橋山禮治郎さんなどがかなり前から指摘してきたことが、誰の目にも明らかになり始めたということ。それなら、止めた方がいいんじゃないかという、新聞社としての意見を前面に出すべき時期になっていると思います。「コロナ禍」で「需要にも影」ではなく、リニアや新幹線を必要としない社会になりつつあったのが「コロナ禍」で明らかになっただけのこと、この数年、何人かの経済の専門家が言ってきたことが、視覚化されたのだと思います。トランスラピッドをハンブルグからベルリンの間に敷設する計画は、需要予測が過大だったことがわかって中止になりました。超電導リニアについては、需要予測以外にも、いろいろな点でゴマカシがあったと思います。一旦工事を全面的に停止して、国会等しかるべき機関が調査し議論し直すことが必要だと思います。ちょうど南アルプストンネルはピークの前後の静岡工区と長野工区で、自然の力によって、工事ができなくなっている。

8月22日(a) すこし前の『朝日デジタル』(14日)の記事 "「リニア、当初は大推進論者」静岡知事、朝日新聞に手記"。

8月21日(g) 『静岡新聞』 "<インタビュー特集>南アルプスの地質、追加調査を 狩野謙一氏/静岡大防災総合センター客員教授(構造地質学)"。

8月21日(f) 長野県の環境影響評価技術委員会が中アトンネルの萩の平・広瀬工区の環境保全計画について審議(『信毎』22日2面 "県内短信:南木曽ー阿智のリニア工事 「水配慮を」")。

8月21日(e) 『中日』14面 "工事車両通行で確認書 広瀬非常口 南木曽町とJRなど結ぶ"

8月21日(d) 『赤旗』3面 "問題山積 リニア 中止こそ 政府・JR東海に沿線住民の批判噴出 水枯れ 大量残土 調査不足 用地買収 人口一極集中"。

8月21日(c) 『中日』11面 "リニア 遠のいた開業 4 JRの自負 経済下支え 夢の技術"。『中日』の取材に葛西名誉会長は、「2027年開業というのは工事の目安みたいなもの」 延期は意に介さない様子で、「日本の国道構造が変わり、ライフスタイルの一大変革になる。伊那盆地といった東京に4時間かかっていた地域に30分でいける。開発の可能性はうんと高まる」。 経済効果を懇々と説く姿に、リニアでJRが日本経済を支えるとの自負心をにじませた。。しかし、今回のコロナの事態で、鉄道収入の減少は、鉄道大手の中で通勤電車が主体の会社にくらべ、新幹線に関係している、JR東、JR西、JR九州が減少幅が明らかに大で、JR東海がダントツのトップだった。実は新幹線は実質的な経済活動にはほとんど役立っていないのではないか? 無くても何とかなる程度のインフラなのではないか。ましてリニアは。コロナが経済に影響を与えた最大の理由は脊髄反射的な一斉休校要請など政府の無策。経済が低迷したから新幹線の利用が低下したのであって、新幹線の利用が減ったから経済が停滞したとはだれも思わない。記事は新幹線の4倍の電力消費ついて「時代遅れ」と指摘されていると書いていますが、ほんとのところは、世界的には、1970年の終わりまでに、超電導磁石を磁気浮上式鉄道に採用することが不適切という認識ができあがり、1980年代終わりまでには、そのことが実証されたことが「時代遅れ」の理由。

8月21日(b) 「公民館委員会広報部」が編集、「上郷地域まちづくり委員会」が発行する「広報かみさと」の7月29日号(第160号)に "リニア中央新幹線建設工事 北条地区の現状"。カットの写真は、丹保地区の代替地造成工事が2枚、座光寺パーキングエリアのスマートインター工事1枚の合計3枚。北条地区に関する写真はありません。つまり北条地区では目に見えるような進捗はない。執筆のまちづくり委員会長は、以上のように課題もあり遅れも感じられますが、地元の意向を尊重しつつ予定どおり、着実に進むことを希望します。 と結んでします。「公民館」という組織は「まちづくり委員会」とは理念上はまったく別のものと思うのですが、「公民館委員会」という名前もへんですが、どうなっているんでしょうか。他町村では「公民館編集部」で「広報」ではなく「公民館報」。上郷というところは、住民の自主的な組織活動が盛んだったところだと思っていましたが…。

8月21日(a) 『南信州』1面 "下條村 リニア埋立地、用地測量着手へ 火沢地区の19万平米対象"。下條村の臨時議会で残土埋め立て用地の測量業務の委託契約が承認されたという記事。記事冒頭はこのことと、コロナ対策の商業活性化対策費を含む補正予算案を可決して閉会したというものなのですが、続いて残土埋め立てのことが長々と書いてあり、いかにも計画は順調に進んでいるように受け取れるのですが、最後の村長のコメント、「地権者の皆さんの理解、協力を得ながら、できることを着実に進めていきたい」 でわかるとおり、まだこの処分場は確定したわけではありません。『信毎』は23面 "下條村議会臨時会(20日)" という小さな記事です。リニア中止もぼつぼつ視野に入ってきているのですが、こういう自治体が立て替えた費用は、回収できるんでしょうか? 山梨県では実験線を建設するときに貸した約140億円が約束の時期を過ぎても返してもらってないと聞いています。

8月20日(e) 『赤旗』14面 テレビ・ラジオ欄 "ちょっといわせて:リニアより在来線を"

8月20日(d) 『中日』9面 "リニア 遠のいた開業 3 別の懸念 残土の行方 揺れる町"

8月20日(c) 『中日』19日6面 "リニア 遠のいた開業 2 大井川の水 知事の真意はどこに"。川勝さんが、リニアには賛成だといっていることについていろいろ言われますが、リニアの賛成の立場であっても、水の問題は何とかしなくてはならないわけですから、水や生態系の問題とリニアを両立するにはルート変更という手段だってあるよという提案はなにもめちゃくちゃな理屈でもないし、真意がどうのこうのという問題でもない。

8月20日(b) 18日、中川村が渡場地区で住民説明会を開く。大鹿村からの残土搬出について、JR東海、受け入れ側の飯田市、喬木村が説明。住民からは 日程ありきで地元に負担を押し付けることのないように検討してほしい」などの意見がでた。(『信毎』21面 "残土運搬に伴う道路混雑を説明 中川村、渡場地区住民に")。/『中日』20日15面 "残土運搬車の運行JRが調整検討へ 中川で説明会"。

8月20日(a) 19日、連合飯田地協が飯田市長選の立候補予定者と意見交換(『信毎』2面 "連合長野飯田地協 立候補予定者と意見交換 10.18 飯田市長選")。牧野光朗氏は、リニア中央新幹線については「この問題にずっと関わり、JR東海の幹部と交渉を重ねてきた」と実績を主張した。「今政治をリセットするとコロナや「経済への対策、リニアへの対応も中途半端になる」と指摘。斎藤健氏は、現市政は市民との対話が不足しているとし「現在の停滞感、閉塞感を打ち破りたい」と説明した。。 牧野氏のリニアに「ずっと関わり、JR東海の幹部と交渉を重ねてきた」ことはその通りで、その結果、飯田市内の北条に駅が来ることになったこと、その過程で全く市民のことを考えず、直接かかわる住民の意見を聞かなったことも事実です。2011年8月にJR東海が公表したルートでは高森町の農業地域で、移転家屋も比較的少ない地域だったといえます。第一に移転を余儀なくされる飯田市民は非常に少なかったはず。佐藤氏の「現市政は市民との対話が不足している」という指摘は当たっています。/ 『南信州』21日7面 "飯田市長選 現新2氏が政策語る 連合長野飯田と懇談会" によれば、佐藤氏は、いたずらに都市的なものではなく、先人が築いた歴史や文化、自然を大事にした住みよいまちを目指したい ともいっています。

8月19日(d) 17日、山梨実験線で改良型試験車両で走行試験再開(『南信州』1面 "改良車両で走行試験再開 山梨実験線 丸い先頭で空気抵抗下げる")。

8月19日(c) 飯田市9月定例会は8月25日から30日間(『信毎』21面 "飯田市議会会期")。補正予算案に、座光寺スマートインターの追加工事費用1億5800万円、リニア駅周辺整備に伴う移転代替地整備費用1億2700万円。9月7日リニア推進特別委員会。/『中日』14面 "リニア代替地整備費追加 飯田市 補正予算案4億8700万円"

8月19日(b) 17日に阿智村リニア対策委員会が開催。JR東海は萩の平斜坑ヤードへ通じる村道の村道の改良工事に早ければ9月に着手すると説明(『信毎』21面 "阿智村道改良 9月にも着手 JR東海 村リニア対策委で方針"、『南信州』1面 "中ア・萩の平工区 9月にも準備工事着手へ リニア コロナで遅れ、村道改良から")。/『中日』12面 "村道拡幅工事内容 JR東海側が説明 阿智で対策委"。

8月19日(a) リニア新幹線の問題について、Frend Of Earth (FOE)によるネットを使ったセミナーがあります。受信用のプログラム(Zoom)のインストールと事前登録が必要ですから詳しいことは、 "【オンラインセミナーのご案内】リニア沿線各地で問題だらけ ~ 長野県からの報告" で確かめてください。フェースブックのこのページからも申し込みできるようです。申し込みの締め切りは、18日の午後4時です。

8月18日(d) 『中日』19面 "まちむら中津川:中山道イメージ リニア駅で会議"。中津川市のリニア県駅周辺デザイン会議(日時不明)。提案内容は、なにか飯田のものと似通ったような感じがします。結局、広場? と 木製?。

8月18日(c) 『中日』1面 "リニア暗雲 「陸の孤島」の嘆き"、9面 "リニア 遠のいた開業 1 沿線開発 崩れた前提 交渉に影"

8月18日(b) 『信毎』"豊丘の残土処分地の保安林解除予定告示 県報"。(1)長野県は17日、130万立米のリニア残土の処分地となる予定のジンガ洞について水源涵養保安林指定の「解除予定」を県報で告示。最短40日で解除が確定する。(2)解除に異議のある場合、直接の利害関係者であれば予定告示後の30日以内に意見書を提出できる。意見書が受理されると国が公聴会を開き意見を聞く。 / もともとこの場所は「本山生産森林組合」という組合のものでした。しかし、発足当初から長年の組合運営の不適切を県から指摘され、残土の受入れの決定を白紙に戻した経緯がありました。組合の運営の建て直しをはかりましたが、再建できず、より規約がルーズな地縁団体へ改組しました。しかし、そのことにより、地権者としての「直接関係者」の人数は、地域住民一般に広がっています。原則的にはそうなのですが、逆に幹部の独断専行は容易になる可能性もあります。地縁団体の代表者が「本山生産森林組合」の組合長が横滑りしたことから見ても、それは明らか。この間、刑事罰を受ける可能性のある違法事実も明らかになり(告発はされていない)、残土受け入れが、正常な決定過程を経てなされたものでない疑いはいまだにあります。また、谷埋め残土の安全性について、多くの専門家は、まずは置かないに越したことはないのだが、置くのであれば、履行すべき具体的な最大限の安全な設計と施工と、未来永劫にわたる管理の責任を明確にすれば可といっています。地域住民は専門家の指摘の前段をとり、開発者側は後段をとるというわけです。さて、2027年の開業はもちろん、計画の将来像も怪しくなっているリニア。ジンガ洞の開発行為の実現可能性、開発行為の実現の確実性といったことも、怪しくなってきているといわざるを得ないわけで、とすれば、指定を解除した目的がなくなるということも考慮しなくてはならない問題です。130万立米分の岩石や土壌が侵食される以前のジンガ洞の状況を見るには、どれくらいの時間をさかのぼらなければならないか。自然の摂理に反する行為とは、それを考えないことを言うのだと思います。

8月18日(a) 『信毎』"リニア工事に伴う送電線建設 大鹿の森林伐採 住民が抗議活動"。『朝日』"大鹿住民 リニア建設に抗議 樹齢300年のブナ「伐採延期を」"。

8月16日(b) 『信毎』2面 "工事差し止め求め提訴へ 静岡区間 住民ら、JR相手に"。9月に静岡県内の住民らが、リニア工事の差止を求めて静岡地裁に提訴をする。/『静岡新聞』"リニア工事、差し止め請求9月にも 静岡県内住民らJR東海提訴"。

8月16日(a) 『南信州』4面に読者の寄稿 "静岡県どこまでやるか"。ふつうの投書のような短文ではなく紙面の5~6分の一を占める長文です。表題から予想されるのと違って、結びは「静岡県に恨みは無いけれど、少しだけ嫌いになった」。

8月15日(c) 『南信州』1面コラム「日言」。冒頭の段落がちょっといまひとつなんですが、後半はしっかりした指摘をしています。爆弾三勇士像はリニアのルートの真上に極近い場所にあります。郡市民性の負の側面がリニア問題にも表れていると思います。同じ1面 "飯田市長選 立候補予定者に聞く" の 市財政についての質問に、佐藤健さんは、「リニア開業延長を現実的に見据えた上で、大規模事業のスケジュールを見直す。リニア関連の整備では、JR飯田線との乗り換え新駅設置を取りやめ、約10億円を他事業へ振り替える。」と答えています。そういう見直しの意見が市民の中に少なからずあることの反映だといえます。リニアも、じつは、乗るべきでない時代の風潮に過ぎないのでは…。

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爆弾三勇士 。爆弾三勇士像の場所。大平街道から猿庫(さるくら)の泉方面へ曲がってすぐ左に小さな石の案内標柱があります。そこから山道(かなり急)をたどるとすぐです。(地図は "中央新幹線、中央アルプストンネル(松川)外工事における環境保全について~中央アルプストンネル(松川)~ (2018年1月)" の図2-2に加工)

8月15日(b) いつのことか分かりませんが、最近なんでしょう。駅前周辺整備事業に関連して、飯田市議会は甲府市議会の会派「こうふ未来」の「オンライン視察」を受け入れたそうです(『南信州』2面 "飯田市議会 オンライン視察受け入れ リニア県駅設置へ情報共有")。甲府では、高速道路のスマートインターの駅北口との直結、駐車場の整備、バスロータリー、タクシープール以外にはほとんど決まっていないとのこと、飯田市の計画も空間デザインと騒いだほどのこともなく、内容は似たようなもの。違いは変な木格子の大屋根を造ることだけかな。オンラインで視察ができる便利な時代にリニアはいらないでしょうね。

8月15日(a) 長野県が、JR東海が2019年度に実施したリニア関連の環境調査の結果について意見を募集中、9月11日まで(『南信州』2面 "環境調査結果に意見募集 県 リニアの19年度実施分") 。⇒ 長野県 > "リニア中央新幹線に係る令和元年度における環境調査の結果等について、環境保全の見地からの御意見をお寄せください" 。『南信州』は「県は住民意見の募集を始めた」と書いていますが、長野県は、「報告書について環境保全の見地からの御意見をお持ちの方は…」といっています。長野県民や関係自治体の住民にかぎったものではなく「だれでも」意見を提出できます。

8月14日(b) 13日、静岡県は、国交省に対して、JR東海が使っている流量計算の方法に問題があるとして、今後の国交省の設けた有識者会議でこの計算方法に基づいた議論をしないよう申し入れる。(『信毎』4面 "JR東海の計算 静岡県が疑問視 トンネル工事"、『静岡新聞』"リニア水問題「JR予測精度では理解得られず」 静岡県、国交・環境省に文書")

8月14日(a) 「豊丘村内発生土置き場(戸中)及び中央新幹線伊那山地トンネル(戸中)に係る報告書」に対する環境保全の見地からの意見の提出の締め切り日。 ⇒ 長野県 > "豊丘村内発生土置き場(戸中)及び中央新幹線伊那山地トンネル(戸中)に係る報告書に対する環境保全の見地からの御意見をお寄せください(7月15日)" 、JR東海 > "中央新幹線伊那山地トンネル新設(戸中・壬生沢工区)工事における環境保全について~伊那山地トンネル(戸中)、発生土置き場(戸中)~ 令和2年7月"。

8月13日(c) 『静岡新聞』"検証・リニア国交省専門家会議 「影響軽微」は地下水?表流水?"。

8月13日(b) 『日経』"鉄道大手18社、全社が最終赤字 4~6月期"。鉄道減収率ではJR東海の81%が1位。新幹線に関係しているJR東、JR西、JR九州が60%以上の鉄道減収率。新幹線はコロナ禍の現在のようないざという時には、あるいは風水害、地震などの時にはほとんど必要がないことがあきらかになったと思います。大動脈を2重系化してというJR東海の考えはそもそもナンセンス。あれば便利程度のものを2重系化する必要はない。

8月13日(a) 『中日』の静岡県版に連載された "考えるリニア着工 なぜ決まったCルート" が長野県版で掲載はじまる(3回)。

8月12日(a) 9日、宮下一郎内閣府副大臣が飯田市内の7月豪雨の被災地を視察(『南信州』2面 "宮下副大臣 7月豪雨の被災地視察 市道崩落など飯田市内4カ所")。『南信州』の掲載写真をみると「林野庁」と背中に書かれた上着を着た人が写ってます。

8月11日(b) 8日に長野県の阿部知事が大規模な崩落の起きた喬木村と天龍村を視察(『南信州』2面)。

8月11日(b) 『J-Castニュース』10日 "リニア計画「静岡県の壁」打開策見えず 追い詰められたJR東海の窮地"。川勝知事が藤田次官との会談で、自然保護とリニア実現の両立を図る考え方の1つとして、静岡県を迂回するルートへの変更を、静岡県議らの意見として持ち出したことに注目する関係者もいる。JR東海にはそう長い時間が残されているわけではない。。こういう記事を読んで、ルート変更について、今さら意味がないと思う人がいるようですが、ルート変更についてきちんと議論することはリニア問題を考える上で重要なカギになると思います。長野県はBルートを主張していました。

8月11日(a) 『南信州』1面 "飯田市長選 立候補予定者に聞く 1"。リニア関連の質問は、リニア時代のビジョンと課題について。お二人ともに、リニアが開業することを前提に答えています。2012年とか2016年の選挙ならともかく、2027年名古屋開業が延期、大阪開業も遅れる、どころか法制度的に本来できる事業なのかという問題まで明らかになりつつある今、質問も回答も緊張感がないと思います。2人とも政治家としては凡庸すぎるのでは…。奇しくも、1面コラム「日言」は、青木隆幸さんによる本紙連載「あの戦争とコロナ」では、不都合な情報や専門家の知見を軽視、なかったことにする社会は現代も同じと指摘した と書いています。リニアについて、『南信州』も両候補も「不都合な情報や専門家の知見を軽視、なかったことにする」傾向があると思います。またリニアはそういう社会を前提としなければ成り立たない事業だと思います。

8月9日(e) 8日の『中日・静岡県版』 "地下水位低下予測 生態系ピンチ"。自然公園法は、国立公園の特別地域内(地下部分を含む)で工作物を新築▽土石を採取▽土地形状の変更−などには環境相の許可が必要と定める。南アトンネルは特別地域をまたいで掘削される。環境省の担当者は「(JR東海から)申請はまだ来ていない。申請内容を見て、現地にも赴き確認したい」と話す。 少なくとも「相談」くらいすべきなのに環境省の担当者のコメントからは、相談にきていないか、申請すべきと指導したのに申請していないという意味だと思います。今は中断していますが、掘削中の長野工区は、静岡工区まで残り約5600m、国立公園の特別地域内まではもう少し短い。水位が低下する区域は長野県の部分にも入り込んでいます。あらかじめ国立公園の特別地域内に侵入することがわかっていて事前に許可の申請をしていないというのはビックリ。評価書の長野県の環境図をみると、長野県と静岡県の県境が特別地域の東の端になっています。静岡県の環境図では特別地域の西端が県境(中央新幹線(東京都・名古屋市間)環境影響評価書(平成26年8月))。背景の地形図は県境をまたいで連続しているのに…分かりやすい説明という視点がない。参考:"自然公園法 第四節 保護及び利用"
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8月9日(d) 『静岡新聞』"リニア 国土交通省専門家会議 議事詳報④"。

8月9日(c) 『赤旗』11面 "「リニア不要」市長に訴え 名古屋 市民ら「住民本位の市政を」"。

8月9日(b) 『信毎』4面 片山義博さんの "多思彩々:休校対応にみる教委の見識"。国の命令や指示、国策、準国策ならなにも考えずに受け入れてしまうというところは、リニア問題に通じるところがあると思います。

8月9日(a) 『南信州』9面 "環境保全計画に意見募集 県 リニア広瀬工区巡り"。中ア・トンネルの萩の平・広瀬工区の環境保全計画について長野県が「住民意見の募集」をはじめる。締め切りは9月7日。 ⇒ 長野県 > "発表資料(プレスリリース)" > "「中央新幹線中央アルプストンネル新設(萩の平・広瀬工区)工事における環境保全について~中央アルプストンネル(広瀬)~」に対する環境保全の見地からの御意見をお寄せください" 。長野県は、「環境保全の見地からの御意見をお持ちの方」といっています。住民とか県民とかの居住地による資格の区別はいっていません。「住民意見の募集」が意図的なものなら報道機関として問題があると思います。環境影響評価について長野県が行った公聴会では、神奈川県や東京都在住の方が飯田に来て陳述をしています。陳述には、事前に申し込みが必要でしたが、東京都民でも環境の見地から意見であれば陳述を受け入れています。

8月8日(f) 7日、山梨実験線で8月17日から走行試験を再開するとJR東海が発表。改良型の車両が初めて走行。昨年10月29日から試験を休止中。5月末再開予定が2か月余遅れる。(『中日』29面 "リニア走行17日に再開")。 ⇒ JR東海 > "山梨リニア実験線 走行試験の再開について" によれば、新たな改良型は先頭車1両と中間車両1両で、旧型車両と混ぜて走行試験をするようです。営業路線では先頭車と最後尾車は同じ形の車両を使うはずです。そうしないと上り下りで空気抵抗が変わってしまいます。車両の開発も、まだまだの印象。

8月8日(e) 『ハーバービジネス』7日 "「問題だらけのリニア工事」。静岡県側でなく、南アルプストンネル長野県側も驚愕の惨状"。

8月8日(d) 『中日』"考えるリニア着工 なぜ決まったCルート(下)" 。リニアの収益性や計画を後押しする政府の姿勢は、安倍晋三首相が総建設費の三分の一に当たる三兆円の財政投融資の投入を打ち出した一六年、衆院で追及された。リニア単体の収支はおろか、JRの財政諸表さえ見ずに財投を決めた財政制度等審議会で、野党側は「何を審議したのか」とただした。整備計画を議論し、Cルートを選んだ交通政策審議会を引き合いに「『事業の収益性は確実』と答申されている」と説明したのは、後に森友学園問題で決裁文書改ざんを主導した佐川宣寿理財局長(当時)だった。。 この3回連載は『中日』の静岡県版に掲載されたもの。⇒ (中)(上)

8月8日(c) 『南信州』1面 "リニア駅新設の手続き開始へ 年内にも JR東海が見通し、阿島も"(web版)。

8月8日(b) 杉山淳一さんの『ITmediaビジネス』(8月7日)の記事:"「急行電車の混雑」「エスカレーター歩行」はなぜ生まれるか リニアの必要性と“移動”の意味" 。ながながと説明を加えてますが、結論は、「リニアは要らない」「私は乗らない」という人は、「私の時間には価値がありません」と公言しているようで、みっともない。 (6ページの最後)。あきれてなにもいえません。

8月8日(a) 8月2日に行われた、山梨県南アルプス市の住民によるリニア工事差し止め訴訟についての中間報告会の様子の動画が Youtube にでています。次回の期日は甲府地裁で8月18日の予定。 ⇒ "リニア工事差止裁判中間報告会"

8月7日(g) 『中日』9面 "名鉄 76億円の赤字に 鉄道利用が大幅落ち込み"。 4-6月期の連結決算で、純損益が76億円。鉄道輸送人員は33.4%減少(空港線は68.8%減少)。JR東海が726億円赤字転落したニュースで、「新幹線利用84%減」に比べると33.4%減少はかなり少ない。新幹線はどうしても必要なものなのかどうか。ましてリニア新幹線なんか…。

8月7日(f) 『いろんな』5日 "梅原淳:静岡だけの問題か?リニアをこじらせるJR東海の「強情」体質"。筆者は子供たちから鉄道に関する質問を受ける機会が多々ある。その中でリニア中央新幹線のルートに関するものもあった。 「なぜ、わざわざ工事の大変な場所ばかり通っているのか」。荒唐無稽ながら、静岡県とJR東海の対立解消には、こうした子供の考えの方が案外有効かもしれない。 それよりなにより、重い列車を持ち上げて走る無理を直感している子供もけっこういるはず。私がそうでした。その時代にドイツ国鉄のオジサンたちも似たようなことを言っていました。「車両を線路から持ち上げるために必要とする力はかなり大きく、少なくとも線路上にある車両を駆動する際の摩擦抵抗に打ち勝つために必要な力より大きい。その上に更に力を必要とするので、当然のことながらコストはより高いものとなる。」 それに対する磁気浮上鉄道開発者の反論は 「この新しいシステムは多くの利点を有しており、避けることのできない物理的なコスト増は認めるとしても、全体的には、短期間にそれを償うことができる」 (※)となんか今のリニア推進論に共通する点が。もっとかんたんに言えば、機関車トーマスや新幹線など車輪のある鉄道と超電導リニアと、本当のところどっちが子供の興味をひくかという問題です。(※ Ralf Roman Rossberg 著、須田忠治 訳『磁気浮上式鉄道の時代が来る?―世界の超電導・常電導・空気浮上技術』(電気車研究会、1990年) p25)

8月7日(e) 『産経』"静岡県知事、リニア水問題を小泉環境相に訴え 全国知事会の会議で"。同じ小泉さんでも、とくに小泉今日子さんとか、小泉純一郎なんかにも話をされたらいいのではないかと思いますが…。/『静岡新聞』"小泉進次郎環境相に理解求める オンライン会議で川勝平太静岡県知事 リニア大井川水問題"。

8月7日(d) 『MBS』5日 "リニア計画に"黄信号"大阪延伸はいつ? 専門家「東西移動する時代ではなくなってきている」指摘も"

8月7日(c) 『南信州』に青木隆幸さんの「あの戦争とコロナ」という連載。5日(1)、6日(2)。リニア計画についても、JR東海、国交省、交通政策審議会、長野県、飯田市や関係町村などの、情報軽視、無責任について共通点があると思います。/(3)は8日5面。(4)(最終回)は9日5面。

8月7日(b) 6日、JR東海が2019年度の環境調査の結果を公表(『南信州』9面 "JR東海 「工事の影響確認されず」 19年度の環境調査結果"、『信毎』2面 "リニア県内影響「確認されず」 19年度 JR、環境調査を公表")。JR東海 > "令和元年度における環境調査の結果等について"。長野県については、"工事の安全・環境の保全・地域との連携(長野県)" の 「環境調査の結果等」 の "令和元年度(長野県)(PDF 44.5MB)。 "

8月7日(a) 『中日』"考えるリニア着工 なぜ決まったCルート(中)"。参考として、長野県の当時の村井知事が交通政策審議会の第4回で意見を述べています(PDFの10~15ページ)。 長野県にとりましては、最も多くの人が利用でき、地域経済の発展や観光振興にも寄与するのはBルートだというコンセンサスができ上がった3,000メートル級の山々が連なる南アルプスを避けて、できるだけ多くの人が利用できる実現性の高いルートとして長野県がBルート南アルプスの長大山岳トンネルの実現可能性…は技術的な面のみならず、経営面での事業遂行能力、さらに自然環境への影響につきましてもさまざまな意見が出された…国立公園特別地域に指定されるエリアもございます。加えて山梨、長野、静岡県の関係市町村を中心に世界自然遺産としての登録を目指す長野県内駅の乗降人員数の差異…BルートとCルートとでは長野県内の利用人数見込みが1日当たり1万7,000人と1日当たり8,000人と大きな違い …。

8月6日(j) 『静岡新聞』"南アルプス 移植の植物、生育を確認 静岡市が工事区域調査"。

8月6日(i) 『静岡新聞』"国の会議、データ不足 運営を問題視、改善提案へ 静岡知事会見"。『毎日』"リニア工事「地下水位低下は深刻」 JR予測に知事、生物への打撃懸念"

8月6日(h) 中間駅のできる予定の北条地区で家が取り壊された跡を4か所見かけました。そのうち2件は新築したばかりの家でした。いずれも路線にかかる場所。代替地はまだ整備できていないので、ご自分で何とかして移転されたのだと思います。また、路線付近の人の気配のないアパートもありました。リニアができるのかできないのか疑問をもつ住民も増えていると思います。飯田市は、JR東海や国交省や長野県の判断に任せていているのではなく、市民に対して責任があるのですから、リニア計画の先行きについて直ちに検討し、市民に対して正しい方向性を出すべきだと思います。飯田市はもともとリニアに合理性がないという批判に真摯に耳を傾けるべきです。牧野光朗市長さんに、そのあたりの理解力がないはずはない。

8月6日(g) 『赤旗』13面 "クローズアップ:JR関ケ原駅にエレベータを 岐阜 住民ら立つ 7000人の町で署名2050人―希望見えた"。跨線橋の階段が急で体の弱い人にとっては上り下りが大変なのでエレベータを設置してほしいという話。元町議さんのコトバ、JRはリニア新幹線を進める技術をもっているのだから、小さな駅でのエレベーター設置はやれないはずがない

8月6日(f) 『中日』 "考えるリニア着工 なぜ決まったCルート(上)"。大変に興味深い記事です。雲行きが怪しくなったのは二〇〇〇年代に入ってから。JRが勉強会への講師派遣を取りやめ、パンフレット配布の中止を求めるようになった。決定打は〇七年、日本の土木史上に残る難工事とされた東海北陸自動車道「飛騨トンネル」(岐阜県)の貫通だった。最大土被(かぶ)り(地表からトンネルまでの深さ)千メートル超えや大量湧水を克服したことが伝えられると、JRは、南アルプスを貫通するCルートの掘削可能性の本格調査に着手。わずか一年で、同じく千メートル超の土被り、大量湧水が待ち構えるトンネルの掘削は「可能」との報告をまとめた。…三十年以上も本命視されていたBルートに代わって、Cルートが国策の大本命に躍り出た。。飛騨トンネルの先進坑の掘削のようすを伝えるビデオ、"大地との対話~飛騨トンネル先進坑工事の記録" でどんなふうに水対策をしながら、水枯れ対策はほとんどせずに、掘削したかがわかります。毎分60トンの湧水を記録したところもありました。また、予定通りのスケジュールで完成しなかったトンネルの例です。静岡ではこの方法はできないし、掘削のペースも約65mとJR東海の目指す116mには及びません。除山斜坑や西俣斜坑にTBMを持ち込めるかという問題だってあるはず。

8月6日(e) 3日の『東洋経済オンライン』の "リニア「JR東海vs静岡」、わずかに和解の兆し? 県有識者会議で「JRに助言しては?」と提案も"。

8月6日(d) 飯田市座光寺で7月にあった盛土が崩壊して、川をせき止めていた土砂が撤去できたとして、飯田市は下流域の避難指示を解除(『信毎』21面 "飯田の避難指示 解除 小洞沢川 崩壊現場の土砂撤去")。

8月6日(c) 5日、JR東海の金子社長は大阪市内で定例会見を開き、「大阪延伸への影響が出ると懸念している」と述べる(『信毎』4面 "大阪延伸への「影響を懸念」 JR東海社長"、『日経』5日 "リニア、37年の大阪延伸も「難しい」 JR東海社長"、紙面13面)。JR東海の金子慎社長は5日の定例会見で、リニア中央新幹線の東京(品川)―大阪間の開業時期について、目標とする2037年は「難しい」との見方を示した。静岡工区の遅れにより、品川―名古屋間の27年からの開業延期が不可避となっているため。大阪府の吉村洋文知事に電話で伝えたことも明かした。これまで37年の延伸時期は「影響が出る」との言及にとどめており、もう一段踏み込んだ。。景気の状況についての政府の発表では、景気が良いのか悪いのか分からない、現状を本当に正しく表しているのか分からないといった感じと似てますが、実態は開業が遅れるのではなく、「出来ない」と思った方が良い。金子社長は同日、5~7月まで実施していたJR東海の役員報酬の10%返上も「8~10月まで続ける」と話した。 役員報酬の10%返上より、リニア建設中止の方が将来的に効果が大きいはず。/『中日』9面 "JR東海役員報酬10%返上を継続へ"。

8月6日(b) 宮田村の処分場計画で建設予定地の買取を申し立てた民事調整が不成立になったと宮田村村長が会見で発表(5日)(『信毎』2面 "処分場計画 調停不成立 宮田村 謡的買い取り額示せず")。/『中日』12面 "村の用地買収不成立 宮田・処分場調停 再度申し立て"。/『朝日』21面 "処分場予定地買い取り頓挫 宮田村、業者と調停"。3紙の見出し、『信毎』と『中日』は「不成立」と法律用語を使って事実を、『朝日』は「頓挫」と「印象」を伝えていると思います。読み手の気持ちによると思いますが、『朝日』の見出しには違和感があります。

8月6日(a) 『ハーバービジネス・オンライン』4日 "リニア計画「推進」の吉村洋文・大阪府知事と「見直し」の川勝平太・静岡県知事との違いは?"。関連で、『デモクラシータイムス』"【横田一の現場直撃】No.73 リニア止めるか静岡県 吉村知事も直撃! PCR「世田谷モデル」を 千代田区長疑惑のけんか 20200804"。

8月5日(b) 『朝日』9面 "JR上場4社 赤字に 4~6月期"。

8月5日(a) 『信毎』23面 "残土置き場候補地 南木曽に2カ所目 JR東海"。(1)3日の南木曽町のリニア対策協議会で2か所目の残土置場の候補地が明らかになる。吾妻の国有林内の旧採草地で、広瀬から6キロ、尾越斜坑から9キロほど。(2)鉄道・運輸機構は、中津川山口で起きた陥没事故のため7か月工事が中断した斜坑の掘削が2月に終り、7月から本坑の掘削を開始したとの報告。

8月4日(i) 『中日』長野県版3日掲載の子ど向け記事 "リニア建設 どんな状況? トンネル掘削や駅整備…開業延期も"。残土の処分場の問題で、970万立米発生するうち、長野県によると処分が確定しているのは25万立米だけと書いています。内訳は書いていないですが、荒川荘跡地(3万)、ろくべん館前造成(0.5万)、大鹿村総合グランド嵩上げ(10万)、喬木堰下のガイドウェイヤード造成(7万)、丹保北条の代替地造成(3~3.5万)で、23.5~24万立米なのでそんなものでしょう。問題点をほぼ正確に書いていると思います。JR東海のお膝元の『中日』でもこんなふうに書かざるを得ないほどリニアを巡る状況は厳しくなってきているのだと思います。子供にウソはつけませんから。

8月4日(h) 『中日』15面 "まちむら中津川:リニアと刊行PR 商議所がポスター"(web版)。中津川の商工会議所がリニアと観光のPRのためのカレンダー付きポスターを新調。リニアをデザインしたピンバッチも製作。飯田市内の期成同盟会の総会、藤田耕三さんが講演やった時ですが、その時貰ったバッチよりデザインが今風。
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8月4日(g) 『静岡新聞』 "協議全面公開「指導を」 静岡県知事、自民特別委・古屋氏に返信 リニア大井川問題"。

8月4日(f) 3日、県飯田建設事務所は県道59号線の河川敷内の迂回路の復旧工事の着工は10月下旬になると発表。開通は年明け(『信毎』23面 "県道松川インター大鹿線 被災迂回路 開通年明け以降")。飯田市や喬木村の移転代替地の造成に影響があります。 ⇒ 長野県飯田建設事務所 県道松川インター大鹿線の工事について

8月4日(e) 3日、北陸新幹線の深山トンネル(768m)が貫通(『信毎』4面 "延伸区間全12本 トンネルが貫通 北陸新幹線 金沢・敦賀" 、『共同』3日 "金沢―敦賀間の全トンネルが貫通 北陸新幹線、7カ月工程に遅れ")。掘削開始が2019年1月なので18~19か月で768m。1か月あたり40.4 ~ 42.7m 程度の掘削のペース。予定通りで 64 ~ 69.8m 程度。

8月4日(d) 3日、JR東海が中央アルプストンネルの「萩の平・広瀬工区」のうち、阿智村と南木曾にまたがる一部の工事に伴う環境保全計画を公表(『信毎』2面 "「萩の平・広瀬工区」阿智―南木曾の工事 JR、環境保全計画を公表")。⇒ JR東海 > 工事の安全・環境の保全・地域との連携(長野県)中央新幹線中央アルプストンネル新設(萩の平・広瀬工区)工事における環境保全について~中央アルプストンネル(広瀬)~ 令和2年8月 /『中日』13面 "広瀬非常口の区間 環境保全計画送付 県と南木曽町にJR"。/『南信州』5日2面 "広瀬工区の計画示す JR東海 環境保全、県と南木曽町に提出"。

8月4日(c) たぶん最近、飯田風越高校の地域学習「探求学習」に向け講演会が開かれ、地域のリーダーや専門家ら10組の話を聞く(『南信州』8面 "飯田風越高 地域課題に提案を 専門家ら10組迎え探求学習")。講師の中に「飯田市リニア推進部」の名前があり、リニアの現状を考えると公正を欠くと思いますが、リニアは地域の一大危機と捉えると、「飯田市危機管理室」の名前もあがっているので偏りはなかったのかなと…。それにしても、『南信州』さん「このほど」はやめませんか?

8月4日(b) 7月に、飯島町、中川村、松川町、高森町で構成する「国道153号伊那バレー・リニア北バイパス改良促進期成同盟会」が総会を書面議決で行う(『南信州』1面 "リニア北バイパスの実現を 国道153号 期成同盟会が書面議決")。一般住民の間では、残土問題の未解決、目に見えない工事の進ちょく、JR東海がの赤字転落、静岡県の未着工などから、リニアはもうダメだなという雰囲気が広がりつつあるのにおバカじゃないのかと思います。

8月3日(a) 『日経ビジネス』"佐藤嘉彦が読む鉄道の進路:JR東海と静岡県、リニア巡る不信の連鎖 空費5年10カ月"。この記事は、リニア新幹線が実現可能か否かという視点を欠いているようです。また、名古屋開業目標の「2027年」という期限が、JR東海にとって、なぜ重要なのかという説明もない。水資源や生態系への影響の心配があるという視点にたてば、「5年10カ月」の時間はけっして空費ではない。

8月2日(c) 『デイリー新潮』8月2日 "リニア新幹線を“通せん坊”の川勝静岡県知事、国が画策し始めたウルトラC"。「官邸関係者」によれば、「法定受託事務」である河川使用許可を静岡県から取り上げる「ウルトラC」を政府が考えているという。しかし、そんなことをやれば辺野古と同じことになるから、「ウルトラC」と表現しているのだろうと思います。お友達の都合で法を曲げることは平気な安倍政権ですが、失政続きの今、それをやったらどうなるか。

8月2日(b) 『ハーバー・ビジネス・オンライン』8月2日 "崩落だらけの大井川最上流のリニア工事現場。「建設工事」どころか「復旧工事」の有様"。

8月2日(a) 『赤旗』"長野 新駅予定地など調査、住民と懇談 共産党県議団 土砂災害の恐れ・駅前整備には市費91億円"。

8月1日(d) 『静岡新聞』 "県有識者会議、JRと国交省に不満噴出「検討不十分」「議論公開を」 リニア問題"。

8月1日(c) 『静岡新聞』 "トンネル湧水「過小見積もり」 有識者会議、静岡県がJR東海側問題点指摘 リニア大井川問題"。

8月1日(b) 『朝日』"耕論:「リニアで行こう」いつか"。科学技術史と科学技術政策が専門の佐藤靖新潟大学教授の "条件悪いが 技術には意義"。技術的には意義があるけれど、時期が悪いと指摘されてます。これからの社会は分散型だからという。リニアにとって良い時期がこれから来る可能性がないのであれば、リニアは時代錯誤の技術のはず。時代錯誤に気づかず60年近く開発をし続けた「技術者集団」を最強と呼ぶのはどうなのかなと思います。専門家としてのコメントは事実に基づくべきです。

8月1日(a) 『信毎』 "JR東海 726億円赤字転落"。4~6月期の連結決算で前年1313億の黒字から726億円の赤字に。下に因はコロナによる東海道新幹線の利用客84%減とホテル、百貨店の苦戦。新幹線の乗客は7月も68%減。JR東海は広告宣伝費を抑えるなど経費削減に取り組む方針。設備投資計画も変更する可能性がある。一方、建設中のリニア中央新幹線については、予定通り進めていくとした。 /『日経』7月31日 "JR東海、初の営業赤字 新幹線利用84%減 4~6月"、『読売』7月31日 "JR東海、726億円の最終赤字"、『NHK NEWS WEB』7月31日 "JR東海 四半期としては過去最大の赤字幅 新幹線利用者激減で"。JR東海の木村中経営管理部長は、記者会見で、「大変厳しい状況に置かれている。鉄道の利用客数は少しずつ回復をしていたが、再び東京を中心に新型コロナウイルスの感染が拡大しており、先行きは見通せない」と述べました。(NHK)。先行きが見通せないのに、2027年開業の見込みがなくなったリニアには金をかけるというのは、民間の会社の感覚ではないと思います。本来は民間の会社のはずなのに。

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