更新:2021/05/11

高森で五輪関連イベント

 東京五輪は一時期、東日本大震災からの復興五輪といわれました。復興五輪に関連するイベントが5月11日、高森町の高森中学校でありました。高森町内で製作されていた「巨大人形モッコ」を東北地方へ送り出す「壮行会」。

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けっこう大勢の人が集まっています。

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動員された中学生の密。公開処刑???

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動員された小学校5、6年生の密。五輪関係の人の挨拶を聞いているところ。

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一般見学者の密。イスの間隔も1m以内。コロナ対策担当の西村康稔経済再生担当は、5月2日に「屋外でマスクを付けていても感染が確認される事例の報告が相次いでいる」と警戒を呼び掛け(『時事』)ていました。受付で参加者は氏名と連絡先を記入しているのでクラスターが発生しても安心(!?)です。

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「希望」という人文字をつくって、ドローンで撮影(写真の赤丸内)。ドローンの飛行時間を心配してか?、司会の総務課長が人文字をはやくつくるよう呼びかけていました。

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イベント最中に町内で火災発生。役場の消防車が出動。会場にいた役場の若手職員も出動。

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火災は吉田地区。

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クレーンで吊るされている巨大人形「モッコ」。身長が10mあるそうです。町民でこの人形の制作に関わった方もけっこういたようです(『朝日』)。

 何かいわれるかも知れませんが、ちょっとグロテスク。冗談で知り合いに「野辺の送りだ」と言ったら、彼は「そういわれればそうだ。これから東北へいったあとは、最後は解体されるんだから」といってました。

 首が下向きになっているのがマズイのだと思います。正面からはともかく、横から見たら首吊り。

 この人形のいわれについては、こちらを…。

関連サイト

 なにか偏った感じに報告しちゃったのかなと思います。まあ、そう思ったのだから仕方ない。以下は、「正しい」報道の一例です。

高森町から東北へ 被災地3県巡る人形「モッコ」の壮行会
信州 NEWS WEB 05月11日 07時21分
東京オリンピック・パラリンピックにあわせて東北3県を巡る巨大な人形の壮行会が、10日、人形が制作された高森町で開かれました。
高さおよそ10メートルある巨大な人形「モッコ」は、東京オリンピック・パラリンピックの文化プログラムの一環として、東日本大震災の被災地、岩手、宮城、福島の3県を巡って復興に向けたメッセージを東京に届けます。
今月15日から東北でのプログラムが始まるのを前に、10日、人形の制作が行われた高森町で、地元の子どもたちや地域の人たちおよそ1000人が集まり、壮行会が開かれました。
壮行会では、児童の代表が「東北の人たちが復興に向けて頑張っていることを多くの人に伝えてください」と述べました。
これに対し、制作や演出などの指揮を務める人形作家の沢則行さんは「高森町の思いを受け取って東北で芝居ができることをとてもうれしく思います。東北の皆さんに楽しんでもらえるように頑張ってきます」と答えました。
このあと稽古の様子が公開され、訪れた人たちは、生きているかのように動く人形の様子を、写真に撮ったりして楽しんでいました。
モッコを見た小学5年生の女の子は「人形が大きくて、とても迫力がありました。東北の人たちも楽しんでほしい」と話していました。

 「復興五輪」って、最初の意味はちょっと違ってたと思います。復興できたことを世界に知らせることだったと思います。もちろん、最初から無理なことは分かっていたと思います。原発の問題があるのですから。10年たった現在、復興できていないのは事実です。だから、「東北の人たちが復興に向けて頑張っていることを多くの人に伝えてください」になってしまう。北陸新幹の飯山駅の利用者の「予測」が、開業したら「目標」に変わったようなものです。