更新:2022/09/12

「リニアから自然と生活環境を守る沿線住民の会」が飯田市に抗議

 「リニアから自然と生活環境を守る沿線住民の会」が、7日の北条地区対象の説明会で、飯田市が「残土の一時仮置き」(『南信州』)を提示したことについて、抗議する文書を、12日午前中飯田市長に対して提出しました。「リニアから自然と生活環境を守る沿線住民の会」の会員3名が、リニア推進部の細田部長に手渡しました。私も会員なので3名の一人として同行。回答は9月30日にするとのことです。

リニア中央新幹線 駅周辺残土置き場に関連しての質問書

 タイトルは「質問書」となっていますが、まず抗議があって、質問です。

9月7日北条住民説明会の席上で飯田市 の リニア推進 部長 から、リニア駅前 周辺 整備 計画地 の一画(旧ツルハ ドラック 周辺)に中央アルプストンネル松川工区の廃土を置土することを突然説明されました。 リニアのために悲しい思いで住み慣れた土地と家を離れた住民の土地に、トンネル工事の廃土を積み上げることは住民感情として絶対許せないことであり、リニア沿線住民の会として強く反対抗議します。

 つづく、質問事項は:

○何の目的で置土するのか。
○置土の面積、土量など、どのような規模になるのか
○松川工区から駅前広場(予定地)までの輸送ルート及び廃土運搬車両の通行日、通行時間、通行台数を明確にして下さい。
○飯沼地区の交通事情は国道・県道の改修、駅工事、風越山トンネル工事が連続的に始まっており、これ以上の運行車両を増やすことは困難な状況です。このような状況でどのようにして住民の生活に影響及ぼさないように対処していくのですか。

 抗議の中に「廃土」というコトバが使われています。文書を読んだ細田部長がまずいったのは「これは廃土ではない」ということ。どこからもって来るかわかれば単なる建築資材とは答えれないはず。私が「廃土でないというならそれはどこかから持ってくるのか」と聞くと、飯田市在住でない人は黙っていろとおっしゃる。

 飯田市が丹保北条の移転代替地へ大鹿から残土を運ぶダンプカーは高森町内を往復とも通過していたのに、飯田市は高森町民に対して説明することはありませんでした。高森町民の相当数の人が北条付近を通って通勤しているはずで、リニアや駅周工事では多大の迷惑を被るはずです(質問の4項目目に関連)。会員であっても住民でないから黙っておれという言葉は、丁寧な言葉遣いであっても、飯田市が日々迷惑をかけているほかの町村の住民に対して非常に失礼きわまりない言葉です。第一、自己紹介もしないに、なぜ3人のうち1人が飯田市民でないと分かったのかという問題もある。黙って「廃土って発生土のこと」と頭の中で解釈してだまって聞き流せば良いのに、細田部長の態度はケンカを売るようなもの。この対応は、6月1日の申し入れに対する6月30日の回答にも反します。売られたケンカは買わざるを得ません。

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 飯田市は「リニア駅周辺整備デザイン会議」で「飯田・リニア駅前空間デザインノート」の作成過程で市民参加のワークショップをしました。参加者の中で北条住民は2名ほどで、中には他県から参加した方もいました。高森町民の私も3回ほど参加して、冊子の25ページに名前がのっています。

 都合の良い時は、「南信州広域連合全体で協力して」というのに、都合の悪いことについては、飯田市民以外は黙れというのは、結局、リニア計画の行き詰まりを前に、飯田市が「にっちもさっきも行かなくなっている」からなのだろうと思います。批判に耳を傾けないという態度です。また、推進部長が、議会や説明会での質問に回答するのを聞いていると、なにをいいたのかさっぱりわかないことが多く、飯田市としてのリニア問題の打開策の見通しがないことを示していると思います。ダルマを飾って祈願したってダメなものはダメなのです。

 今回の抗議文の提出は、リニア推進部内で共通認識ができる前の内容について細田部長が口を滑らした失言が事の発端。このお言葉で説明会が紛糾した。これも飯田市が「にっちもさっきも行かなくなっている」あらわれ。失言を説明会の会場、住民のまえで下平課長に叱責されるという大失態をやった方が何をいうかです(*)。部長という職をお勤めになるには少々無理があるんじゃないかと思います。

訂正:「失言を説明会の会場、住民のまえで」という部分、9月30日に回答を受け取りにいったとき、住民の会のメンバーでもある目撃者に再度確認したところ、「会場で会議が終了後」に、「ある職員から注意された」程度の書き方が妥当なことが分かりました。注意した職員がだれかは特定できませんでしたが目撃者は下平課長と認識しているようでした。しかし、発生土の仮置きについての説明について細田部長は「しきりなおし」(9月30日)するといっているので、説明は「撤回する」という意味であり、不適切な説明をうっかりやってしまったことに変わりはないといえます。9月30日には、この件に関連して、このメンバーと細田部長の間であるコトバについて「いったいわない」の言い合いが起き、7日の説明会の終了後の細田部長の参加者との会話の中で対応に不適切な点があったように思われました。たかが「ひねくれ」市民相手のことに負け惜しみの感情が強い方との印象は受けました。(2022/10/01記)

 さて、リニアの話が出始めた10年近く前から、地元の住民はトンネルの「廃土」とか「残土」とか「ズリ」といっていました。『南信州』が説明会を報じた記事も『残土の一時仮置き提示』(見出し)として、本文でも、「中央アルプストンネル松川工区の残土を運び込む計画」と書いています。残土と廃土は同じ意味です。「発生土」は、当地方へはJR東海のが持ち込んだ言葉だと思います。最初のうちは「発生土」を使っていたどの報道機関も、今では、厄介なものという意味で、「残土」を使っています。

 さて、頭に来たので、帰り際に言ってやりました。この時はさすがに黙っておれとは言いませんでしたが。恵那山トンネルの残土をどこに処理したか知っているかと聞いたのです。知らないというので、残土置場の石碑に「廃土」というコトバが使っているから、ちゃんと見てこいといってやりました。正確には「捨土」ですが「廃土」と同じ意味です。発生土だとか有用な建築資材などと言っていないことは明らかで、住民の「やっかいなもの」という認識が正しいと言わざるを得ません。

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 さて、細田部長がいうには、松川工区から出てくる残土の量が思いのほか少ないので、つまりトンネル工事の進捗が思わしくないという意味になるんですが、質問事項にある具体的な点については30日の時点でも答えることはできないと思うといっていました。そんなこといっていいんですかといいたいですね。

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