更新:2022/12/23

川勝知事と森副知事の見解の違い?

 トンネル湧水についてJR東海の田代ダムの取水制限案をめぐって川勝知事と森副知事の見解の違いがあるように報道されましたが、「リニア新幹線を考える県民ネットワーク」が森副知事と懇談をして確かめました。静岡の林克さんのフェースブック投稿を紹介します。

林克
2022年12月22日木曜日17:09

静岡県で長くリニアを担当していた難波さんが退任され、新たに森副知事がリニア担当になったので、「リニア新幹線を考える県民ネットワーク」が初めて懇談をしました。

まず私の方から、県民ネットは2013年9月のアセス準備書で大井川の水量が毎秒2トン減ることに危機感を持って、2014年3月に結成されました。結成していの一番に当時の副知事懇談を行い、その後「工事湧水の全量戻し」のアセスに対する知事意見が国へ送られました。県民ネットは一定これを評価し行政と運動の違いはあっても取り組みを進めていますと自己紹介しました。そして三つの点で懇談を行いました。

①県境越えボーリングは工事そのものであり、認められないことを堅持してほしい。流域首長によく説明してほしい。

森「やはり工事の一環だと思う。JR東海で説明した方の論文によれば、12センチから15センチの口径があれば、工事の安全のために水を抜くことができるとある。JR東海は10ヶ月間は水を抜くと言っているが、それは工事のゴーサインが出てから。今これをやる必要はない」

②田代ダム案について川勝知事と森副知事の見解の違い?についての釈明の記事が新聞に載っていた。わかりにくいので説明してほしい。

森「国の中間報告で示された『全量戻し』とは確かに違う。しかし県外に流出する水と同じ量を戻すのには有効。その点で知事と一致している。ただしだからといって実現可能かどうかは別なので、これから専門部会でよく検討してもらう」

③国の有識者会議で論点整理が行われた。しかしこれはあくまで案のはず。しかし新聞は了承されたと載せている?また環境保全について回避、低減、代償措置とされているが、回避が基本で代償措置は認めないでほしい。

森「新聞は最後のぶら下がり会見のことを記事にしたと思うが、会議の中でそれは曖昧だった。私は意見を求められ、この論点整理について県の専門部会に持ち帰ってよく検討したいと申し上げたはずだ。代償措置は認められないと述べた。

こちらが投げかけた質問をざっくばらんに回答し有意義な懇談でした。最後に「私は森副知事を高校生の頃からよく知っているが、県民ネットとしては初顔合わせ。たいへんな職務だと思うが後ろに多くの県民が付いているのでぜひ頑張ってもらいたい」と結びました。