更新:2023/03/24

『これも鉄道!?』

 最近出た本ですが、『鉄道“周辺世界”趣味入門 No.3 これも鉄道!?』(イカロスMOOK)。モノレールとか、ケーブルカーとか新交通システムとか、一見「鉄道」とは思えない「鉄道」の仲間に分類されている交通機関を紹介しています。

国内で唯一の磁気浮上式リニアモータカーはリニモ

 一番最初に「超電導リニア」が出ていて、磁気浮上式としては、32ページから39ページまで、「国内で唯一の磁気浮上式リニアモータカー」として「HSST(リニモ)」が出ています。じゃ、超電導リニアは?ということなんですが、6ページから9ページに「レールはなくても、これも『鉄道』!」のサブタイトルで「超電導リニアを学ぶ」となっています。

 超電導リニアについては、その仕組みなどについて、具体的な説明はなくて、山梨県立リニア見学センターにいって見てねという内容。「山梨県立リニア見学センター」の「どきどきリニア館」と「リニアグッズ&観光情報が充実!」の「わくわくやまなし館」の紹介だけです。

 一方、リニモのほうは、リニモ(HSST)の開発のいきさつ、リニモの仕組み、運転の方式、メンテナンスと、具体的に図解入りで説明されています。

 この違いは何なんでしょうか。まあ、まだ営業運転してないからかも知れないですが、超電導リニアは説明するのが非常に難しい高度な技術で編集者の手に負えなかったからか、JR東海がぜんぜん協力してくれなかったからか、それとも、紙面を割くほどにちゃんとした乗り物じゃないと思ったのか?

 念のため「鉄道“周辺世界”趣味入門」シリーズの No.1 は「線路」、No.2 は「駅」です。だから、これまで超電導リニアを取り上げたことはないはず。

 で、上海のリニアモーターカーを説明する「上海リニア交通科学技術館」について取り上げているページがあったので紹介します。

 「上海リニア交通科学技術館」のページのほうの下から4枚目の写真に、1座席当たりのメンテナンス費用について、上海リニア(トランスラピッド)とドイツの高速鉄道ICEとの比較がでています。メンテンナス費用はICEより、車体についても軌道についても安くつくという説明。