更新:2025/07/22、2025/07/27写真などを補足

JR東海は本山に要対策土は置かないといっていた

image
7月27日撮影。本山の工事現場一番上流部分の現場の建物。看板に「予定外・非定常作業は禁止です」と書いてあります。

 JR東海は、本山残土置場についての2019年8月に公表した環境保全計画に、要対策土は置かないと書いています(*)。

image

* 「豊丘村内 発生土置き場(本山)における環境保全について 令和元年8月(令和3年6月21日 差替)

 JR東海は、今年の5月に本山の残土置場の一部に要対策土を置く計画について、村民対象の説明会を開きました。つまり、保全計画の段階では置かないといったのに、置くことに変更しました。

 JR東海は飯田市内の中間駅の一部になる土曽川橋梁工事で橋脚のケーソン基礎の内部の空洞に、最初2022年9月には、ケーソン基礎の下の地盤を掘削してでてくる残土を使うと説明していたのに、2024年2月になって、大鹿村内に仮置き中の基準値を超えるヒ素を含む残土(要対策土)を使用すると言い出して、地元の周辺の住民や、長野県の環境影響評価技術委員会が要対策土は使用すべきでないと批判したにも関わらず、6月から要対策土の使用を始めました。

約束は守れ!

 本山の場合は、住民の側としては、要対策土は置かない約束と受け取って当たり前です。つまり、文書を書き換えれば、なんでもできるということはないはずで、ちゃんとした企業ならやるべきことじゃない。

予定外・非定常作業は禁止です

 「予定外・非定常作業は禁止です」は、たぶん労災防止のためのコピーだと思います。検索したらこんなファイルが出てきました。JR東海が長野県に対して提出した報告書です。

中央新幹線伊那山地トンネル新設(坂島工区)に置けるコンクリート図ん目詰まり除去中の労働災害及び安全対策について

 この看板と同じポスターがこのファイルの12ページにありました。

 もともと要対策土は本山へは置かない「予定」だったので、要対策土を置くことは「予定外」の作業です。看板に「禁止」と書いてありますよ。

EOF