更新:2025/08/21

阿智村全村博物館・七久里の植物観察会

 阿智村の七久里(ななくり)の谷の植物観察会(「伊那谷自然友の会」主催)に参加しました。この谷にリニア新幹線のトンネル掘削残土約100万㎥を埋めたて、「開発」をする計画があります。村長は「千載一遇のチャンスと思い、地域開発のために埋め立てをしたい」といっているようです。村議の中には安全性や財政について心配する声もあるようです。

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七久里の谷。黄色の線で囲んだ範囲の谷を残土で埋め立てる計画のようです。[拡大]

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国道153号線のバイパスの報道からみた、谷の最上流部。このあたりまで埋める計画のようですが、設計図は公にされていないようです。

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湿地の植物の保護活動を長年して来られた所沢さんがガイドです。指し棒を持っているかた。指している市村境の飯田市側でもトンネル残土を埋め立てる計画があります。

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最上流の水田の脇の植物を観察しています。

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白い花はウリカワ

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西側の農作業用の道路から林の縁にみえる植物を観察。

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リョウノウアザミ

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水田は構造改善が行われています。布団カゴが見えます。全体的にはゆるい棚田という感じですね。

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こうやって、これはなんという植物ですよと説明がありました。メモをとったのですが、悪筆で解読できず、なんという植物が写っているのかの説明はほとんど省きました。

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エゴノキ?

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ユウガギク

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マムシグサ

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ムカゴニンジン

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地すべりのあとか?

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「愛犬のフンは…」の看板。気持ちの良い場所なので散歩に来る人が多いのでしょう。

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湿地が失われる代りにこのあたりをビオトープにするらしいです。盛り土の直下なのに…

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残土置場は赤い線あたりまでになるのではとのことでした。

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これから湿地を見にいきましょうというところ。

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湿地の植物。

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湿地の植物。

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湿地の植物。

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湿地の植物。

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湿地のそばから上流側をみたところ。

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湿地の観察を終えたところ。

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 埋立は村の事業として行うことになっています。その場合、村は環境影響について調査や保全計画をたてない可能性があります。JR東海の残土置場ということであれば、JR東海は環境調査や保全計画をたてます。

 田舎の人は、特に田舎の首長は、気が付かないけれど、都会の人たちや海外からの旅行客は、この谷のような環境と景観に魅力を感じるのではないか。これだけの場所を埋め立てて「開発」するのは惜しいと思います。阿智村には「全村博物館構想」があります。この谷も博物館の立派な一つの生きている展示物だと思います。

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