再検討:中河原生活改善センター(飯田市・座光寺)


準備書。右側の小屋には基礎が打ってあります。左側のコンテナハウス(?)は建設現場へ運んで使うものです。ここは建設会社(左の青い屋根)の資材置き場です。


写真A。28mm相当レンズで撮影。ファインダー視野率を補正するため、周囲を2.5パーセントずつトリミングしました。撮影位置は赤丸部分のテントの軒先が見えている長さと画面中心で決めました。ほぼ同じ写真になっています。


写真B。35mm相当レンズで撮影。写真Aと同じ処理をしています。28mmとは明かに違う画面です。準備書の写真は35mmレンズでは撮影できません。28mm相当の範囲が写っています。


写真C。35mm相当レンズで準備書と同じような範囲が写るように後ずさりして撮影しました。これは視野率の補正をしていません。丸印の中の電話ケーブルのたるみと現場ハウスの屋根についている吊り上げ用のリングの位置関係に注目。準備書の左のコンテナハウスとこの現場ハウスは違うものですが、写真A について丸印の部分を比較すれば撮影位置の違いが出ていることがわかります。


写真D。写真A、B は赤丸Aの位置で撮影しました。写真Cは、赤丸Bで取りました。間隔は1m90cmです。

なお、左側の現場ハウスが準備書のものと違うことに触れましたが、昨年の秋にはこの部分には何も置いてありませんでした。28mmのような広角レンズでは前景によって画面全体の印象が大きく変わります。非常に不安定な前景を含む「視点」を景観の変化の予測に「あえて」取り上げる必要はなかったと思います。中河原集会所は撮影者の背後にあります。この集会所の敷地内でも前景が安定している他の視点があります。実は、準備書が取り上げたなかでは、長野県内では、ここが構造物に一番近い場所なのです(200m)。