NHK(Web)長野 南木曽町でリニア対策協議会(キャッシュコピー)

 南木曽町で、リニア中央新幹線の建設をめぐる問題について住民などが話し合う協議会の会合が開かれ、JR東海は、環境保全などに関する地元との協定の締結に前向きな姿勢を示しました。

 南木曽町では、リニア中央新幹線の建設に伴い、工事用の縦穴が2か所に設けられ、170万立方メートルあまりの土砂が運び出される計画です。

 3日は、工事による環境や生活への影響などについて、地元の住民などが話し合う協議会の会合が開かれ、JR東海の担当者も出席しました。

 住民側から、環境保全などに関する取り決めを盛り込んだ協定書を結んでほしいという意見が出たのに対して、JR東海の担当者は、「協定書や覚書などの形で取り交わすことはやぶさかではない」と述べ、前向きな姿勢を示しました。

 また、「地権者の同意がないのに工期を遅らせないために着工を強行するのか」という指摘に対して、JR東海は、着工を強行するつもりはないと説明しました。

 このほか、観光への影響について懸念する声に対してJR東海は、「関係者の話を聞いた上でできることを考えたい」と回答しました。

 協議会は今後も会合を開き、住民の不安などについてJR東海と話し合いを続けることにしています。 03月03日 18時14分

※ JR東海の出席者は沢田尚夫担当部長ほか3名(ビデオ画面から)