意見交換会「段丘の沢や谷をどうしますか」(「豊丘村リニアを心配する会」主催、2016年1月17日)

(1)残土捨て場の下流域(およその意味です)の区長が参加され、桂川さんが話の前提として持ち出したJR東海の計画数値に誤りがあると指摘しました。しかし、むしろJR東海が区長のような立場の人だけに新しい情報を示すから「できる指摘」だろうと思いました。18日、19日とJR東海が住民説明会を開催するのでそれまでは公表できない内容もあるようでしたが、反対派の集会であっても参加者は地元住民ですから、本来はJR東海が区長に話した時点で区長は住民にも誰にでも話して構わないというのが情報の公開の原則だと思います。

(2)捨て場の候補地の沢は災害の危険があり、残土を埋めることで災害対策になるというメリット、斜坑口に隣接した沢に捨てればダンプカーが村内を運行する危険性を解消できる。というのが区長が説明する残土を南沢、牛草沢で処理すべき理由のようでした。しかし、それは、リニアの建設を不可避と考えた場合であって、沢の災害対策は必要ならリニアの建設に関係なくすべきだし、ダンプの走行はリニアの工事を止めれば懸念する必要はないはず。

(3)JR東海は下流域の人口が多い点に目を付けて、地権者より区長に先に話をしているように感じました。

(4)区長は専門家ではないといいながらも「なぜか」随分と専門的な説明をしていたように思います。

(5)出席していた、2つの沢を古くからよく知っている地質学者の松島先生によれば、沢には古い水田の跡があるし、かっては沢の中に通学路もあったとのこと。そういう歴史がある場所という認識があるかと区長に問うていました。

(6)沢に土地を持つある地権者は、沢に逼迫した危険はないように思うと発言していました。

(2016/01/17)