出来事・ニュース:2018年8月

8月31日 大林組が弁護士3人で構成する第三者委員会を設置すると発表(『朝日』9月1日)。

8月31日 『日経』記事「整備新幹線 費用3500億円増 北陸と九州、人件費上昇など響く 国や地方 負担不可避」。記事のおしまいの部分(『南信州』30日)。

8月30日 下伊那北部5町村の職員で構成するリニア・三遠南信道対策ワーキング会議(『南信州』9月1日)。あいかわらず残土の処分先のないこと、工事は一部では2年ほど遅れていることが確認。

8月30日 下條村の第2回リニア残土処理地計画特別委員会。『信毎』1日によれば、会議本体は非公開。『南信州』1日は「非公開」であったことを書かずに、会議の内容を詳しく伝えています。金田村長は、昨年、木祖村の残土を利用した施設を視察し、しっかり転圧をすれば安全と感じたと言っています。民有地を村が買い上げ残土を置いて施設を作り民間に経営させる方針のようです。残土が崩壊するなどの事故があったとき、責任は結局は村に来るが、決定した村長や委員会には来ない仕組みになっていると思います。さて、実は下流に温泉宿があった跡地があります。『南信州』によると会議の進め方が飯田市の駅周辺整備と似ているなと思いました。「安全も第一に」と委員長である村議会議長がいってますよ。

8月30日 こちらで紹介済みですが、『日経ビジネス・オンライン』が、「財投3兆円投入、リニアは第3の森加計問題 破格の安倍『お友達融資』を追う」をネットに掲載。

8月29日 大鹿村青木で南アルプストンネル青木工区の工事説明会(『南信州』30日)。

8月29日 『南信州』記事「ふるさと 伊那谷への メッセージ 12」。政治学者・飛矢崎雅也さんは、リニアについて、「私は危惧します。心配な理由はあり過ぎる・・・」。

8月29日 「南アルプスから学ぶ会」が「中部電力自主アセスの問題点」をテーマに学習会を行います。講師は、日本自然保護協会保護室長の辻村千尋さん。場所は大鹿村交流センターで、午後2時から3時20分。なお、午前中は辻村さんと役場でアセス報告書を閲覧するほか、終了後は記者会見(調整中)を予定 (南アルプスから学ぶ会・0265-39-2067・munakatami@gmail.com )。 ⇒ 詳細

8月28日 『朝日』投書欄に現在、国交省が行っているリニア工事申請認可に対する異議申し立ての意見陳述についての意見が。

8月27日 高森町が「段丘林に関する町民交流型ワークショップ」を山吹ほたるパークで開く(『南信州』19日)。

8月26日 『赤旗』の「きょうの潮流」がゾンビについて、『信毎』の「斜面」が県天然記念物ブッポウソウについて。このメモととくに関係ないですが、『赤旗』のHPって、URLが 「http://」 で、『信毎』は、「https://」になっています。『南信リニア通信』も 「http://」です。

8月26日 中津川市で「リニア新幹線の騒音・震動を知り学ぶ ~ 実験と講演」 ⇒ 案内の詳細/ 集会報告 ⇒ 「東濃リニア通信」26日『赤旗』9月1日

8月25日 『中日』記事 "通常走行中に「ドクターリニア」 検査車両なし JR東海が目指す"。

8月25日 『日経』によれば、警視庁は2019年7月をめどに集配作業中の車両を対象に路上駐車の規制を緩和する方針を決めたそうです。

8月25日 『信毎』記事「JR西、時速300キロ 風圧体験の研修 新幹線トンネル」。

8月25日 青函トンネル内でレールに波状摩耗が見つかり、レールを交換するそうです。トンネル内のため、レールの搬入方法はトンネルの2つの坑口からしかできないので、作業に手間取りそうです。『日経ビジネス』8月20日では青函トンネルでは新幹線はスピードを落とすと、トンネルの意外な欠点を指摘していますが、列車を高速で走らせるには、それなりの労力やコストがいるわけです。それを上回る利益予測が不可能に近く見極めにくいトンネルも高速列車もちょっと考えた方が良いと思います。

8月25日 『信毎』記事「北陸導入も断念 新幹線にフリーゲージ 全て頓挫」。

8月25日 『信毎』記事「流入土砂で宅地かさ上げ 国交省 住宅再建に新制度方針 概算要求」。説明画像

8月24日 座光寺、中河原でリニア関連の説明会。中電によるリニア駅への送電線工事の説明と用地測量や物件調査の進捗について説明。『南信州』26日

8月24日 飯田市の総合計画「いいだ未来デザイン2028」を評価する市民会議「未来デザイン会議」の本年度初会合(『南信州』26日)。

8月24・25日 自治体議員政策情報センター虹とみどり主催の全国政策研究集会(沼津市)で大鹿村のリニア・コント上演。

8月24日 シンガポールとマレーシアは両国を結ぶマレー半島高速鉄道計画の延期に合意(『信毎』25日)。

8月24日 国交省は、2019年度予算の概算要求で北海道、北陸(長野経由)、九州・長崎ルートの整備新幹線3区間の建設費として18年度当初の755億円から増額を求める方針を固める(『信毎』25日)。

8月24日 検察が清水建設に対して、独占禁止法違反で清水建設に罰金2億円を求刑。裁判は結審し判決は10月22日(『中日』25日)。

8月24日 『日経』記事 "「地球の限界」超えぬ成長を ストックホルム・レジリエンス・センター所長 ヨハン・ロックストローム氏"。

8月23日 ブッポウソウの営巣問題で工事を中断していた、県道59号線四徳渡トンネルの西側入口付近の工事の28日再開を、JR東海と県が決定(『信毎』24日)。

8月23日 飯田広域消防の熱中症による救急搬送が過去最多に迫っているそうです(『南信州』23日)。この記事によれば、4月30日~8月17日までの間の熱中症により搬送されたなかで重症が4人、死亡は7月20日の1名となりますが、『信毎』22日によれば、7月31日に飯田市内で1名が亡くなっています。

8月23日 『南信州』記事「3つの戦略チーム設置 JAみなみ信州

8月23日 『日経』コラム「春秋:この夏、北海道のローカル線・札沼線に乗った…」。

8月23日 『日経ビジネス・オンライン』「リニア新幹線 夢か、悪夢か:時速500km、無人運転って大丈夫? リニア開発本部長に聞いてみた」。実際にリニアの開発に携わった技術者であるリニア開発本部長の寺井元昭・JR東海常務執行役員がインタビューに答えています… ⇒ 詳細

8月23日 『信毎』記事 "話題を追って:高森「平和のバス」未来へ 広島原爆の日に合わせ派遣 30年 小中学生ら 生で被爆体験聞く貴重な場 町民全体で経験共有へ工夫必要" 。

8月22日 国交省は中国運輸局がJR貨物による山陰線を使った貨物輸送に臨時の許可を出す(『朝日』23日)。

8月22日 下伊那郡町村議会議長会が、宮田村大久保に計画中の最終処分場について学ぶ。議長会の下平豊丘村議会議長は計画に反対の考えをしめしたそうです(『信毎』、『中日』23日)。

8月22日 JR東海が新幹線車内で不審者対応訓練(『中日』23日)。

8月22日 自民党の総裁候補の石破氏が北海道幕別町で演説。JR東海、東、西が支援する枠組みができないかなど、JR北海道に対する支援強化の必要性を指摘。(『日経』23日)。

8月22日 『信毎』によると、7月31日に熱中症で救急搬送された飯田市内の男性が同じ日に亡くなっていたことが8月21日に判明。

8月21日 3月に波田区で起きた市道脇斜面の崩落でアルピコ交通上高地線の軌道内に土砂が流入しました。これについて松本市はアルピコ交通に軌道内の石の入れ替え費用について補償する意向を示しました(『信毎』22日)。

8月21日 マレーシアのマハティール首相は、タイ国境からマラッカ海峡にいたる東海岸鉄道の建設中止について20日の会談で中国側と合意したと発表(『朝日』22日)。

8月21日 『日経ビジネス・オンライン』記事 "リニア新幹線 夢か、悪夢か: 東海道新幹線はいらなくなる?それはないよ! リニアを造るJR東海の社長に聞く"。

8月21日 『朝日』「天声人語:コンクリートの歴史は意外と古い。…」。"…古代ローマ帝国は、独自のコンクリート技術を用いて、水道や道路、神殿などを建設していた。…ローマ帝国が滅亡した背景として、インフラの老朽化を指摘する声もある。修繕の負担がかさんで、国力を奪ってしまったのだと。コンクリートで覆われた現代社会も同じ挑戦を受けてる。"

8月21日 『信毎』寄稿「失われた命 考的責任は 電気とめられた生活保護受給者 熱中症で死亡 橋本英樹・東大教授寄稿 ライフライン供給ルールを」。長野県知事選で「リニアよりクーラーを」と言った候補は落選しました。しかし、当選した候補も、「リニアもクーラーも」とは言えなかった。リニアなんかよりやるべきことはいくらでもある。

8月21日 『信毎』によれば、パナソニックは、画像認識技術を活用して駅ホームから転落した人や落ちそうな人を検知する状況検知・通報システムを開発。ホームドアに投資できない小さな駅にも需要があると考えているようです。安全対策として、ホームに人員を配置したり、ホームドアや柵を設けるより効果があるなら良い。しかし、結局は費用の問題なのだなと思いました。

8月20日 中央東線高速化促進広域期成同盟会の総会(『信毎』21日)。

8月20日 『日経ビジネス・オンライン』記事"リニア新幹線 夢か、悪夢か:談合は関係なし! 神様が見たってリニアはいける 「JR東海の天皇」、葛西名誉会長インタビュー"。JR東海広報に断られ、直接NBO記者が葛西名誉会長に直接交渉、撃インタビューした記事。"時速500km、大阪まで1時間。夢の超特急リニアの工事が本格化してきた。しかし、昨年からリニア談合事件が表面化し、主要企業がリニアから撤退する事態も起きている。財投3兆円が投じられ「国家プロジェクト」の色彩も強まっているが、リニアは本当に国民のためになるのか。巨額プロジェクトを動かす男たちを追った。"

8月20日 『日刊建設工業新聞』記事 "リニア新幹線ー着工から3年半経過/JR東海、ほぼ予定通り進捗/難工区も着実に推進"。JR東海の宇野護代表取締役副社長へのインタビューの要点。

8月20日 『日経』記事「JR北、改革まったなし 2年で400億円台支援 国、長期援助拒み覚悟問う」。

8月19日 『朝日』記事「視界良考:原武史さんと 鉄道残す道 まだあったに 廃線決まった夕張支線」。"鉄道は道路に比べて採算が重要視されるが、その結果、地方の鉄道は廃線になり、道路だけが残る。だが、今後、自ら運転できない高齢者が増えれば、地域社会が立ち行かなくなる。欧州のように、鉄道を必須の社会インフラとして考え直す時期が来ているのでは"。

8月19日 『中日』記事 "社会問題「自分ごと」で議論 高校の新必修科目 公共"。記事の最後の方の一節、"別の教員は・・・「基本的人権を制限できるのが『公共の福祉』。『公共』という科目名から、教科書で、それが強調されないか心配だ」とも。" 本当のところ公共性があろうとなかろうと、全幹法を適用して国交大臣に工事を認可された、リニア建設は公共事業扱いです。国家プロジェクトともいわれます。父親が赤紙一枚で戦死した経験を持つある移転対象者は、リニア計画について赤紙が来たようなものだと言いました。 これまで、学校教育では多くの生徒に対して、基本的人権は「公共の福祉」で制限できるという印象を持たせるのに成功してきました。不利を被る人たちが、大きな事業ほどものが言えなくなる原因だと思います。 ⇒ 中高生のための憲法教室:第9回 <「公共の福祉」ってなんだろう?>

8月19日 『中日』記事「災害へ正しい恐れを 地質学者・竹下欣宏准教授 信州大学教育学部」。

8月19日 『赤旗』記事「イタリアで崩落した橋りょう 日本も老朽化 深刻 築50年超23%(17年) 10年後は48%」。橋もトンネルも寿命があります。なのに新しい橋やトンネルをどんどん造るようなことをやってる。インフラ整備にも限度があると知るべき。

8月18日 50年前、岐阜県の国道41号線で、土砂崩れに巻き込まれ、バス2台が飛騨川に転落、104人が死亡(『日経』18日)。災害が起きなくても一定量の降雨で通行止めをするきっかけになった事故。国交省は50年後の今年3月、現場付近を避けるためのバイパスを設置する計画を決めたそうです。関連:『中日』社説

8月17日 『毎日』記事 "論点:「効率化社会」のあり方" は、玄侑宗久氏の「『ゆっくり』『おっとり』にも価値」、森雅志氏の「人口集約 まちの活力維持」、原武史氏の「東京中心では行き詰る」の3つの文を掲載。リニア関連ということでは原武史さんの文に目が行きますが、他の2つもリニアを考える上で重要です。

8月17日 『朝日』記事 "橋の危険性 住民ら指摘 ジェノバ 「使うの避けていた」"。「建築技師のマルコ・ディネグロさんによると、イタリアでは、良質な材料を使って丈夫な工法で作られた古い建物への安心感がある。これに加え、鉄筋コンクリートへの信頼も高いため、鉄筋造りのインフラへの危機感が低かったという。」

8月17日 マレーシアのマハティール首相が21日まで中国を訪問。鉄道建設見直しなど交渉(『中日』17日)。

8月17日 南信州広域連合の定例会議(『南信州』19日)。コンベンション、アリーナの問題について年度末まで決定を引き延ばすようです。これらの施設と移転者向けの代替地がダブっている場所があるので代替地の問題も先延ばしになります。

8月17日 『日経』記事「ZOOMインフラ:韓国高速鉄道、4年で廃線 ソウル-仁川空港 バスに敗退、見通し甘く 台湾では当局が救済 高速鉄道 東南アジアで建設遅れ」。"韓国高速鉄道「KTX」のソウルと仁川国際空港を結ぶ路線が9月、開業からわずか4年で廃止となる。高速バスとの競争に敗れ、見通しの甘さが浮き彫りになった。韓国鉄道公社が運営するKTX全体の乗客数は2017年に前年割れとなり、平昌冬季五輪に合わせて直前に新設した路線も順調といえない。政治的事情が先行したKTXの失策は、これから建設が進むアジア諸国への教訓になるかもしれない。…"。リニアも建設目的が明確でない、経済的合理性がないなどの批判があることは、「政治的事情が先行した」と同じことだと思います。

8月17日 NHK第1ラジオの朝7時のローカルニュース。"県はこの新駅の利用について県の内外に住む人たちや交通事業者を対象に意向調査を行い、このほど調査結果を公表しました。" この調査は、平成 29 年度 リニア中央新幹線長野県駅とのアクセスに係る意向調査で、発表されたのは今年の6月21日。NHKは何のために今頃このニュースを流すのでしょうかと思います。

8月16日 『朝日』によれば、ジェノバの落橋事故で、ジェノバ大学の鉄筋コンクリート構造の専門家アントニオ・ブレンチッチ准教授が、2016年に橋の問題点を地元メディアのインタビューで指摘していたそうです。「橋は腐食の起きやすい工法で造られ、コンクリートの粘度の計算を誤ったことで当初路面に凹凸ができたという。修繕には膨大な費用がかかり、架け替えの方が経済的だと主張していた。」

8月16日 『朝日』記事「信州という地質 10 地滑り 背景に活断層も 信大教授 大塚勉」。「地形は毎年少しずつ変わるのではなく、地震や大雨などで一挙に姿を変えるのではないでしょうか。そのとき、町づくりや自然利用が不適切だと『災害』になるのです。」

8月16日 『南信州』記事「リニア 新時代の風 県創造プラン2.0 南信州計画 2  Uターン就職推進へ一手」。

8月15日 JR西日本金沢支社が、金沢まで延伸した北陸新幹線の乗客数が開業3年5カ月で3000万人到達したと発表(『信毎』16日)。

8月15日 『南信州』記事「ただいま、ふるさと 2018盆 Uターン促進企画」。

8月15日 『日経』記事「中国、鉄道投資1兆円増 今年 貿易戦争受け内需創出」。

8月15日 高森町で戦没者追悼。平和祈念式典。壬生町長は「私たちが今、当たり前のように享受している平和や繁栄、自然豊かで美しい高森町の姿が、戦争で命を落とされた方々の犠牲の上に成り立っていることを忘れてはいけない」と式辞したそうです(『中日』16日)。「犠牲の上に平和や繁栄がある」というロジックは以前から批判のあるところです。多数の犠牲者を出し、街を破壊しつくした、戦争の惨禍から、二度と戦争を起こさないように、また全ての人の基本的人権が守られるように、新しい憲法が出来たというのがただしいロジックだと思います。戦争はやらなくても良かったのです。犠牲になった人たちが生きておれば、もっと繁栄していたかもしれない。ABCD包囲網が大平洋戦争の原因だった、戦争は必要だったという考えに、不連続・非論理的に結びつけようとするのが、「犠牲の上に平和や繁栄がある」だと思うのです。

8月14日 『中日』によれば、トヨタ自動車グループのジェイテクトは、2023年までに自動車のハンドルと前輪の機械的なつながりを廃止して、モーターを電子制御して操作する方式(ステアバイワイヤ、SBW)を実用化目指しているそうです。だいたい自動運転の開発が上手くいっているのかどうなのでしょうか。自動化よりは、無駄に物を自動車で運ぶことを見直した方がよさそうな・・・。

8月14日 瀬戸電が栄に乗り入れてから40年、名鉄が記念乗車券を売り出すそうです(『中日』14日)。

8月12日 [予定] 8月26日 中津川市内で、「リニア新幹線の『騒音・振動』を知り、~体験と講演~」があります。内容と会場案内が 東濃リニア通信、8月11日 に出ています。会場は中津川インターのすぐ隣ですが、かえって、道順がちょっとわかりにくいので、東濃リニア通信の地図で確認を。

8月11日 隣組回覧板から、「関係住民の皆様 調査に伴う土地の立ち入りについて(お願い) 長野県飯田建設事務所長」。まず、伊那谷がこういう地域だと言うこと。だから、このような通知の仕方や調査は許せますが、リニア関連でもこれに近いやり方がまかり通っているのは問題。

8月11日 『日経』記事「コンテナ輸送32%減 7月 JR貨物、豪雨が直撃」。「貨物列車の運転中止区間はトラックや船舶で代替輸送しているため、現在の輸送量は平常時と比べて13~14%の水準に留まる」。貨物の鉄道網は狭軌。国の立場として、リニアのような全く異なった走行方式の長距離の路線での敷設を認可するより前にやるべきことがあるはず。

8月10日 「愛知県の健康と環境を守れ! 愛知の住民いっせい行動実行委員会」が、リニア工事の地権者対応などについて河村名古屋市長と話し合う(『赤旗』17日)。

8月10日 『日経』記事「ニュースな科学 金属疲労 消えない課題 全日空 欠航1800便超え 原子のズレ 振動で広がり亀裂生む」。一部抜粋。リニアでは振動の問題がいまだに解決されず、列車の重量を支えるガイドウェイの案内浮上用コイルは電線を巻いてプラスティックで固めたもの。いわば「プラレール」。しかも、不連続な = 振動のもとになる。鉄のレールに比べ信頼性は劣るはず。

8月10日 『日経』コラム「春秋:鋳型に入れたような悪人は世の中にいない――。」。赤紙で父親を失い、今度は祖先代々の土地を奪われようとして怒っている人もいます。当事者でなく周りの人の心の持ちようと行動が大きな問題です。リニアでも国策だとか準国策だと言われるので、ちょっと気になりました。

8月9日 「Searchina」記事 "リニア中央新幹線と中国高速鉄道を比較したら・・・どっちに軍配が上がる?=中国メディア"。この記事は、中国の「快資訊」というメディアの記事を紹介したもの。元の記事の記者は"個人的には高速鉄道のほうが勝っていると思う" と書いているらしいのです。紹介者は「全く違う乗り物に勝ち負けを決めるのは難しい」と言い、"比較するなら、上海で運行中の常電導磁気浮上「上海トランスラピッド」の方が近いと思われるが、それでも技術が全く異なっており、超電導のリニア中央新幹線とは非常に大きな差があるとも言われる。超電導技術を実用化するというのは、技術大国である日本ゆえだと言えるだろう。" と結んでします。何かの目的があってそれに適した技術が優れているのですから、中国の高速鉄道も超電導リニアもトランスラピッドも、比較する対象として横並びのはず。「技術大国である日本ゆえ」というのは本末転倒しいると思うのですが・・・.

8月9日 大鹿村大河原の国道152号線沿いに道の駅「歌舞伎の里 大鹿」が開業(『信毎』、『南信州』10日)。

8月9日 『南信州』記事 "御影工高遭難「風化させない」 赤十字奉仕団が紙芝居"。1969年8月5日に神戸の御影工業高校の山岳部の生徒5名と教諭2名が豪雨で避難していた飯田市の松川入りの山小屋が土石流に襲われ犠牲になりました。その事件を風化させないために赤十字奉仕団が紙芝居をつくったという話。この場所はリニアが橋梁で渡る松川の上流。

8月9日 『赤旗』の「おはようニュース問答」が火星はまだ見ごろだよと言っています。火星の大接近は7月31日。各地で観察イベントがあったようです。日食とか月食みたいな現象はその日その時だけのものですが、火星の大接近のような現象は、何月何日とは言っても、観察に適した時間にはかなり幅があります。国立天文台も、"「大接近」と聞くと、その日や時刻ばかりを気にしてしまいがちです。しかし、火星の明るさは2018年6月下旬から9月上旬頃までマイナス2等を超え、観察しやすい時期が長く続きます。" といっています。さそり座のアンタレスの意味は、「火星(アレス)に対比する(アント)もの」という意味。色がどちらも赤いからで、それがとりわけ良く分かる配置で見えます。夕方、南を向けば、西から金星、スピカ、木星、アンタレス、土星、火星が並んでいる様子は壮観です。ほかに、アークトゥルス、ベガ、デネブなど明るい星も見えます。9時を過ぎれば天の川もしっかり見えるはず。12日から明朝にかけてペルセウス座流星群の流星が多数見れるはずです。星を見るという楽しみは本来は貧乏くさいものなのです。昔はどこでも楽しめました。高いお金を払って、ヘブンス園原みたいな田舎に行かなくてもね。金星から火星までの配列を見るなら、高森町内では、天竜川べりが良いです。

8月9日 『南信州』の経済特集のページ、「しんきん羅針盤」が「関係人口」について書いています。"関係人口とは自分のお気に入りの地域に週末ごとに通ったり、頻繁に通わなくても何らかの形でその地域を応援するような人たち、すなわち、「観光以上移住未満」と位置付けられる人口のこと"で、今年6月に閣議決定された「まち・ひと・しごと・創世(ママ)基本方針2018」にもこの語句が記載されているとのこと。意地悪く裏返して言うと、自分の今住んでいる地域が気にくわない人たちのことで、自分たちの地域に関心を示さない人ともいえますね。そういう関係人口を増やすことがリニア時代を見据えた当地域にとって大切と、この記事を書いた、飯田信用金庫地域サポート部の方は考えてるようです。リニアの前に増やすのか、リニアが来れば増えるかも知れないのか、真意があいまいです。それと、交流ための交通でエネルギーをけっこう使う感じもしますね。(参考:首相官邸のページの「まち・ひと・しごと創生基本方針2018」の閣議決定)

8月8日 リニアの残土置き場問題やガイドウェイヤード誘致問題で揺れる松川町が議会の全体協議会で町内の小中学校の全部にエアコンを設置する方針を示しました(『信毎』9日)。県知事選で金井候補が「リニアよりクーラー」というキャッチをかかげたからだと思います。でも「リニアもクーラーも」という具合いに話が進むかどうかは分かりません。小中学校のこともですが、生活困窮者は田舎にもいるわけで、その住環境は決して良いとは言えません。やはり「リニアより暮らし」だろうと思います。予算は2億7300万。飯田市は、現在リニア駅周辺整備のための貯金が17億円。牧野飯田市政の暮らしに対する態度を象徴していると思います。

8月8日 川勝静岡県知事がリニアの南アトンネル工事を巡り、県が窓口となっている利水団体とJR東海の協定の年度内締結は困難との認識を示す(『信毎』9日)。

8月7日 総務省消防庁が4月30日から8月5日までの熱中症による救急搬送が年間最多を更新したと発表(『信毎』8日)。『信毎』によれば、7月30日から8月5日の1週間について長野県内では196人を搬送、死亡者はゼロとしていますが、消防庁のページでは7月29日までの1週間では1名が死亡しています。『信毎』7月24日は22日まで1週間で3名が死亡と報じています。これらの数字が本当に正しいか、実際はもっと多いのではないかという疑問が生じることが近隣でありました。

8月7日 県知事選で金井候補は「リニアよりクーラー」をかかげました。これは学校の教室にという意味。『南信州』7日の1面コラムは、「リニアよりクーラー」論には戸惑ったと書いています。土俵が違うと。そして、金井氏の得票率で、大鹿村が第2位だったと。

8月6日 飯田市議会リニア推進特別委員会で、6月26日に議会が市に提出したリニア計画についての要望書への回答書を、飯田市の北沢武人リニア推進部長が提出(『南信州』、『中日』8日)。内容は、約15名の市職員の担当する住民を明確にすること、親切丁寧な説明を務めるなど。この報道を見て、親切丁寧な説明というが、リニアを止めることが一番の親切丁寧だと言った住民がいました。議会の特別委員会はあくまで推進。本当に住民の立場に立つなら「リニア対策委員会」のはずです。議会は親切丁寧なと言いながら、本当は親切丁寧でないことを要望し、飯田市は要望にしたがったのです。ところで、物理的になしえない仕事を強いられる市職員はこれからものすごくストレスのたまるわけで、こういう事業ではありがちな事故もこれから起きるでしょう。市の理事者も議会も、住民や市職員の人権をどう考えているのか。

8月6日 午後4時半ころ、豊丘村神稲萩野の村有林で火災が発生。7日正午まえに鎮火。原因について飯田署などが調べているそうです(『南信州』8日)。火災のあった場所は、リニアのトンネル残土の処分地の候補になっている場所の近くです。

8月4日 『中日』記事「<共創 アジアへ>第3部 海峡を越えて(4) JR東海」。日本の新幹線技術は安全では世界一という考え方で一貫している記事。しかし、事故は必ず起こると考えているヨーロッパの技術と、事故が起こらないことに重点を置いている日本の技術とどちらが考え方として正しいかという問題があると思います。「事故が起こらないこと」が「事故が起こらない」になって安全神話になるわけです。新幹線は考え方として第一に、他の交通を排除した空間を走ることで安全を確保しているわけです。また、上下線も完全に分離しているとか、ともかく高速旅客列車だけが走るわけです。新幹線とは走行方式も速度も違うリニアでもそのようなやり方が通じると思っているところが非常に危ないのだと思います。一方、『信毎』、『日経』は三菱重工でMRJが重荷になっていると伝えています。MRJは短距離輸送用の乗客数100人程度までの旅客機でリニアと競合する交通手段。三菱はリニアの車体製造から撤退したのですが、それは別として、JR東海にとってリニアは、三菱にとってのMRJみたいなものになるのではと思います。河田惠昭著『日本水没』(朝日新書)の真ん中あたり見開きの2ページだけですが、トンネルが断層を通過することについて、新幹線に比べリニアが危険なことに、また台湾の新幹線と日本の新幹線で乗客がすぐ気づくヨーロッパ風の安全対策の違いについて触れています。新幹線は外乱要素のない安全な空間を走らせるから安全というわけなのですが、リニアではトンネルが全線の86%と危険な空間がほとんどの路線を2倍弱のスピードで走らせるのですよ。「新幹線で確立した実績ある安全技術」など、実はね、リニアでは存在しないのです。新幹線の安全性をリニアに結び付けるのはJR東海のイメージ戦略にすぎません。

8月3日 「南信リニア通信」の編集者が「出来事・ニュース:2018年8月」の背景画像の暑つけったさに気づく。

8月3日 『朝日』長野県版に中川のブッポウソウの問題についての記事「リニア関連工事で営巣失敗 県天然記念物ブッポウソウ 中川」。短い記事ですが、非常によくまとめてあるので一読を

8月3日 『日経』記事 "綻びた備え 検証西日本豪雨 上 忘れられた先人の警告"。唐沢洞へ残土埋めるという高森町長は見出しだけでも読むべき。高森町長の場合、たった10数年まえの教訓も忘れてしまったというはかなりちょっと問題。

8月3日 ハイパーループのイーロン・マスク率いる米テスラの赤字が拡大したと『日経』が伝える。

8月2日 松川町議会の総務産業建設委員会で町が上片桐のガイドウェイヤードについての進めかたを示す(『南信州』3日)。記事によれば、10月までに進出してくれる企業を探す努力をするととれます。10年間できなかったことです、よほどの腹案がない限りは、単に言い訳、結論の先送りに過ぎないように思えます。高森の場合は、農地転用の許可の権限が町長にあるとしても、やり方がもっとイージーな感じがします。リニア幻想にとって、現実はもっと厳しいのでは。

8月1日 上郷地区の市政懇談会。北条のリニア対策委員会が特に高の移転対象者の生活不安などについて説明し飯田市は心のこもった対応で信頼関係を築き不安解消に努めることを求めると、飯田市長は謝罪をしたそうです(『南信州』3日)。牧野市長は4月から体制を強化したといっていますが、北条地区の説明会で飯田市が駅周辺整備の説明を住民によって中断させられたのは6月7日。ウソにウソを重ねる対応になっている。

8月1日 「健康と環境を守れ! 愛知の住民いっせい行動実行委員会」が大村愛知県知事にリニア、設楽ダム、IRなど環境破壊の大型開発見直しを求める(『赤旗』3日)。

8月1日 飯田市でリニア関連で立ち退き対象になっている人たちに対する代替地の閲覧が始まる(『南信州』2日)。移転対象者約580、『信毎』では600前後、いまだに正確な数字が出ていないことが第一の問題。JR東海の工事の計画がアバウト過ぎるのが一番の原因。移転先の土地は343。飯田市は全くやるべきことをやっていないというか、自治体の能力を大きく超えた仕事なのではと思います。

8月1日 JR東海と長野県が、ブッポウソウの問題で工事を中断している四徳渡トンネル西側の工事を8月後半に再開する方針を示す(『信毎』2日)。