[ パネル 5 ]

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上郷飯沼上郷飯沼、風越山トンネル口予定地から東京方面を見る上郷飯沼
上郷飯沼上郷飯沼
座光寺上郷飯沼座光寺
座光寺この移転対象の住宅団地は飯田市が分譲。リニアの最終的な路線は飯田市の意向と言われます。これでは市民は安心して暮らせない。(座光寺)座光寺


ガイドウェイ組立ヤードはアセス違反

 高森町は、2016年8月にリニアのガイドウェイの組立ヤード用地として下市田河原の水田の一部を長野県に申請しました。候補地は高森町第1工業団地から北に続く惣兵衛堤防の内側の6.7ヘクタール。親水公園の隣となります。

 JR東海は、環境影響評価の中で、「主要な人と自然の触れ合いの活動の場」という項目で「親水公園(天竜川親水施設)」で影響評価をしました。要約すれば、リニアの工事用車両は500m離れた国道153号線を利用するので影響はないという評価でした。

(補足説明)さらにくわしい説明は:

(補足説明)

 町道の改良については、交通量の増加、車の速度が速くなることで、いろいろな点において、10月1日の「まちづくり懇談会」で周辺の住民から安全が心配との声があがっています。非常に多くの発言があったので、再度説明会が10月26日に開かれました。再度の説明会では町は工事の図面は示しましたが、改良工事が決まるまでの経過説明はきちんとしませんでした。経過について文書を出すようにとの要望がでて、出すことになったはずですがいまだに提示されていません。

 また、明神橋西側にラウンドアバウトが計画されることにより、8月の灯ろう流し花火大会の本部を設置する場所が無くなります。ラウンドアバウトについては、豊丘村も大いに関係するのですが、これまでに話はしていません。

 町は改良工事は地元の要望を受けて行うのだといっていますが、地元住民は、誰が要望したんだという感じ、ハテナ状態です。地元住民は安全を望んでいるのです。改良部分は明らかに集落内の生活道路で、拡幅するより、通過車両の流入を抑止するほうが、地元の要望に沿うはずであるし、予算も少なくて済むはずです。これからは、環境の点でも、住民の安全の点でも、車が我が物顔で走り回るのを許していて良い時代とは思えません。

 あえて住民感情を無視して工事を行うにしても、JR東海に便宜をはかるのです。一方、JR東海には自ら行った環境影響評価を無視するという弱みがあるのですから、工事費用の一部または全額を負担させればよいのに、町はそのようなことをまったく考えていないようです。少なくとも、改良した道路の使用を工事車両が通行しないようJR東海に言い渡す必要があると思います。JR東海にシッポをふっているばかりではダメです。


左は上郷飯沼の風越山トンネルの入口の予定地の近くから撮影。右は喬木村の、伊那山地トンネルの次に建設される短いトンネルの出口付近から、飯沼方向を撮影。この間が長野県内の地上部(明り部)の大部分です。それぞれの拡大写真に反対側の撮影位置を赤丸で示しました。


飯田市長は、住民の前でリニアのビジョンを語れないのか?

移転問題について、住民が飯田市やJR東海の説明に納得できないのは、飯田市長が住民の前に直接でてきて、リニアのビジョンを語らないからだと言った移転対象の方がいました。6800人の利用者の問題が話題になりますが、リニアがくれば地域が良くなるという説明を、住民が理解できるように、丁寧に説明する努力がなされたとは思えません。早くから、リニア計画は事業として上手くいかないと指摘してきた橋山禮治郎さんは、牧野飯田市長と同じく開発銀行にお勤めでした。経済についての知識は同等のはずです。なぜ、飯田市長は、住民の前でビジョンを語れないのか? 橋山さんのリニア批判はだれでも読めるのですが・・・


座光寺地区の、この住宅団地は20数年前に飯田市が分譲しました。どうしても飯田市内に駅を置きたかった飯田市長の意向によって路線はここを通過することになったといわれています。その結果、ほとんどの家が移転対象になりました。こんな市政のもとでは住民は安心して暮らせません。