更新:2018/03/03

長生きするかも?

 見ると長生きするといわれるカノープスが見えました。どこで見えたかというと伊那谷の谷底、天竜川の川岸にある高森町下市田の親水公園からです。高森町は伊那谷の中では比較的カノープスが見やすいところですが、私自身こんなところで見えるとは思っていませんでした。山の尾根にある林の中を通過するのが見えているので、山の稜線より下に見えています。予測時刻より約1分早く見えました。

 写真の中の「τPup」というのは、「とも座のタウ」という名前の3等星(2.94等)です。黄色い丸の中心がカノープス。カノープスは、「りゅうこつ座のアルファ」で本来は1等星より明るい(0.62等)のですが、光が大気の中を長く通過して来るので2等星ほどにしか見えません。また、色も赤っぽく見えます。写真は露出オーバー気味なので白くなっていますが、双眼鏡では濃いオレンジ色に見えました。3枚の写真をよく見ると、「とも座のタウ」もカノープスも同じように西(画面右)に日周運動で動いているのが分かります。今回は18秒間しか見えませんでした。


2018年3月2日、19時45分36秒 (画面クリックで拡大)


2018年3月2日、19時45分46秒 (画面クリックで拡大)


2018年3月2日、19時45分54秒 (画面クリックで拡大)

 中心部分を拡大しました。HD44958 と書いた星は、6.74等。カノープスは林の中を通過しています。2枚目と3枚目は2つに分かれて写っています。木の幹の後ろを左側から右側へと5秒間で通過した様子が写ったのでしょうか。


 満月が出ているのであまり条件が良くなかったのですが、空気が澄んでいたので見えました。撮影データは、APS-Cサイズ、ISO 1600、焦点距離135㎜、絞りF5.6 、露出5秒です。なお、この場所では、これまでの経験では出現時刻は南中から14分30秒後でしたが、今回は約1分早く見えました。約4年前の2013年12月25日には2分30秒間見えました。林の木々が育てば来年は見えるかどうかわかりません。

2013年12月25日の様子です。上の3枚組写真とサイズを合わせました。

撮影は、上が00時12分52秒、下が00時14分54秒。上の写真の前、下の写真の後にさらに1コマずつ写っていて、撮影時刻は、12分40秒と15分06秒です。13分36秒~14分36秒の間のコマには写っていないので林の影に隠れていたのだろうと思います。最初の出現から最後にかくれるまで約2分半でした。こちらは焦点距離が55㎜のレンズで撮影したので、拡大したために像がぼけています。上のコマの元の写真。(撮影データ:APS-Cサイズ、55mレンズ、ISO 3200、絞りF2.8 、露出5秒)

 撮影場所はこのページの、航空写真でマレットゴルフ場の右上の端あたり(☆印を付けました)。すぐそばにリニア新幹線のガイドウェイ組立ヤードの候補地があります。親水公園はマレットゴルフ、川遊び、散歩、サイクリングなどの他に野鳥観察や天体観察にも適した場所です。