更新:2019/06/16

交流人口5300人

 6月14日の記事の「2027リニア革命」のポスターに「交流人口:1日 5,300人」と書いてあります。


 「交流人口」というのは、なにか、最近聞くようになったコトバだと思います。5,300人という数字をどうやって計算したのかも良く分からないのですが、長野県の中間駅の1日の利用者が 6,800人という数字、現在の高速バスの1日の利用者数約1,500人という数字とのあいだに単純な引き算というのか足し算というのか、そういう関係があることに気が付きました。

6800 - 5300 = 1500

1日の利用者数の予測 - 交流人口 = 現在の1日の利用者数

 「1日利用者数の増加分」が「交流人口」です。しかし、現在の利用者数1,500人の中のざっといって半分の750人は現状の「交流人口」のはず。いや、もっと少ないかも知れませんが。でも、だれもこの人数を交流人口なんて思っていないはずです。最近出てきたコトバなのですから。

1500 ÷ 2 = 750

 飯田市による駅周辺整備計画の中で、駐車場の台数が750という数字もちょっと面白いことがあります。現在の高速バスの1日の利用者数の半分です。利用者の半数が地元の人と考えるとつじつまがあいます。駐車場の収容台数は現状の利用人数をもとにしているようです。ちなみに、松川インターバス停から駒場バス停の間のバス停周辺の駐車場の収容台数は無料、有料あわせて590台です。現在の駐車場台数にプラス150台の余裕を持たせたといってもよいですね。

 結局、リニアが出来ても、1日のリニア利用者数は、最大限で現在の高速バス利用者数1,500人と同じか、または、数から10数パーセント増えるという意味で若干増える程度で、現状の4倍にもなるというのは、どうも根拠がないような気がします。駐車場の収容台数は、まあ現実的といえるので、リニア駅周辺整備を実際に計画している現場の人たちは、6,800とか5,300とかいう数字は本気で考えているわけじゃないのではないかと思います。