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更新:2020/05/19、2020/05/24

大鹿村内のリニア工事のようす、5月18日 (1)

 5月18日と21日、大鹿へ行ってきました。リニアの工事は再開していました。

なお、大鹿村の "リニア中央新幹線情報 No.45" に各斜坑の掘削の進み具合などについての情報(第15回大鹿村リニア連絡協議会での報告内容)が出ています。連絡協議会については、"「美しい村」の議員日記(3月26日)"も参考にしてください。

三正坊の残土仮置き場

 拡張された三正坊の残土の仮置き場。

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残土の中にある右の緑の部分が金毘羅様を祀った小山です。(補足 2020/05/24:左端の斜面に見える黒いパイプの延長上に2008年に行われた水平ボーリングの跡にコンクリートの升があって、水が出ていました。そこも埋めてしまいました。)

 上のつぎはぎパノラマの左から2枚目の写真の立体感がよく分からないので、5月21日に行ったとき撮影したのが下の写真。右の休耕地と左の残土の置かれた部分の高さの違いが分かると思います。地元の方によると、この休耕地の地主さんの同意が得られないのでこの一画だけ利用できないのだそうです。

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この写真を撮っているとき、仲間と4人連れだったのですが、車両の入り口(パノラマ写真の一番右、青いシートが見えるあたり)で交通整理をしていたガードマンさんが、わざわざやって来て、「あまり写真を取らないようにお願いします」と声をかけました。「あまり」ってなにか変な内容の指示です。「禁止」できないって意味です。アベチックに「あくまで自粛を要請」しているわけです。目的の写真は撮った後だったし、別に抗弁しませんでしたが、鹿島なのかJR東海なのかそういう指示をしているのでしょう。撮影していた場所は公道上です。残土置場が見えるようにしているのが悪いわけで、ガードマンさんに業務としてこういう注意をすることを要請することは適正なことなのだろうかと思います。ガードマンさんはこの時、自分の立ち位置を離れていたのですから、職務の範囲を超えていることは明らか。人によるのだと思います。18日、相当枚数撮影した時には何も言われませんでした。まあ、JR東海が関係の業者さんにかなり無理な要求をしていることは間違いない。この一帯で景観を著しく損なっていることは間違いないですが、きちんと許可を得てやっていることなのでしょうから、別にびくびくすることはないはず。JR東海さんは意外に、ケツのアナが小さい。はたまた、後ろめたいところがあるのか。こんなことで南アルプスにでかい穴をあけようとするのはいかがなものかと思います。

[ 補足 2020/05/30 ] 仮置き場として使えていない部分について、JR東海なのか村なのか景観が悪いので使わせて欲しいと言ってるらしいです。つまり全部一様に埋めてしまいたいと。上のパノラマ写真を見て分かることは、元は周囲に水田があって、その真ん中に金毘羅様を祀った小山があった。南アルプスの山奥の集落の文化的景観がぶち壊しになっていることは明々白々。だから、この部分を埋めたいし、写真を撮って欲しくないのだと思いました。ということは、やっぱり仮置き場じゃなくて恒久的に置きっぱなしにする意図がある? これは犯罪に近いと思いますね。

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金毘羅様より高く残土が積みあげてあります。山の中腹に釜沢集落が見えています。(参考)

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残土を運んできたダンプカー。荷台に「浜松」という文字が見えました。

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釜沢集落。三正坊の残土仮置き場の重機などの音はここまで聞こえています。

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釜沢集落から見た三正坊の残土仮置き場。

2013年11月のようす

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2013年11月14日撮影。中心部を拡大したのが下の写真。

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画面クリックで拡大。木立の向こうにほとんど隠れていますが、だいたい黄色い円のあたりに金毘羅様を祀った小山があります。画面中央にコンクリート升(灰色の四角)は、2008年3月からJR東海が行った水平ボーリングの跡。ここも残土の下になったようです。コンクリート升の左の木立から左の一画だけが残っています。

除山斜坑

 三正坊橋のそばの除山斜坑・釜沢斜坑に通じるゲートの脇を通って小河内沢の河原へ降りました。

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除山斜坑そば仮置き場の前を走る、三正坊の仮置き場に残土を運ぶダンプカー。

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除山斜坑ヤード

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除山斜坑ヤード。法面が崩れたようです。黒いパイプが落ちています。白いシートは何かのおまじないか? というか、よーく見ると、法面の崩れは塀の中まで達しているようです。それをフンドシで隠したみたいな感じか?

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除山斜坑ヤード。補強をしたのですが、石積みの下がえぐられています。

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上2枚の写真と位置は少し違いますが、2017年7月3日には、一旦完成した塀の一部を外して、法面に工事をしていました。前日の2日に大雨があったと記憶しています。

釜沢斜坑ヤード

 ヤード造成前の2017年5月のようす

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除山斜坑ヤード(右、左岸)と釜沢斜坑ヤード(左、右岸)の間の橋。

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橋のだいたい延長上に斜坑口があるはずです。

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右の2つの大きな石は以前と同じ場所にあるように思います。

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排水口。

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上流から見た、除山斜坑ヤード(左)と釜沢斜坑ヤード(右)の間の橋。

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橋をダンプカーが渡っていきました。運転席と荷台の間が折れ曲がるタイプのダンプカー。積載量は不明ですが、こういう恰好のダンプカー。

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斜坑ヤードのすぐ下流側に所沢という小さな沢が出ています(丸印に水が見える)。この沢の上流の方に釜沢集落の水道水源があります。水枯れの場合の代替水源を確保することになっています。

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沢のすぐ下流の右岸の川岸。

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