更新:2022/09/16

で、誰がやるの?

 『中日』16面 "舟券売り場反対請願本会議で継続審査 高森町議会"。7日の産業建設委員会で、委員から「賛成意見を聞くべきだ」との声があり、定例会最終日の14日までに賛成住民の意見を聞くことができなかった場合は継続審議とすることを決定。-- ここから続き -- 請願に反対の議員さんは、賛成の住民に意見をいうように、「それなりの努力」をされたんだと思いますが、結局、住民から賛成の意見はなかったのでしょう。14日までに賛成住民の意見が出てこないなら、賛成の声はないと判断して、請願を採択するのが普通だと思いますが?

 コロナ感染者が過去最多となった第7波のもとでも、高森町は町施設の利用制限も強化せず、地域の集会とかは普通にやるようにと呼び掛けていました(新型コロナウイルス関連情報 (キャッシュ))。さて、下火になりつつあるコロナのもと開かれた9月定例会では議会は町民の傍聴を禁止しました(有線放送)。役場庁舎の議会会議場のある階の別室でいつもはテレビで議場が見えるようにしてありましたが、14日はテレビ放映もされず、ケーブルテレビの中継だけだったようですが、テレビを持っていない町民はまったく傍聴できないわけです。傍聴しに来て諦めて帰った方もいたようです。この日は、サッカー場の問題で、重要な討論があったはずです(議事日程)。

 別件。高森中学校の生徒が流しソーメンの長さでギネスに挑戦したいとの希望を出してきたそうです。奈良県御所市で「みんなの夢事業「流しそうめんで世界最長記録に挑戦」」、3317mの長さの溝を竹で作ってギネスに登録されたそうで、それを超える約4000mの竹の溝を作って挑戦するとういうもの。

 「で、誰がやるの?」ということを実行段階になるまでに大人側(教員や教育委員会や町長)が中学生に問いかけていない。町長から協力を求められた区長会は、竹林の所有者への問い合わせなど最低限のことしか協力はできないと。つまり、区や自治会から労力の提供はない。それで、竹約2000本(*)を伐採したり運んだりを役場の職員がやっているそうです。役場職員が気の毒だとの声もあり。

* (訂正 2022/09/17) 全体で必要な本数は2000本で、区長会で下市田区に対して800本供出せよとのお願いが町長からあって、区長会としては、竹林の所有者への問合せ程度の協力はできるがそれ以上の住民の出労などの協力はできないと返答したそうです。来月10日予定のことを9月になって要請する態度が横着すぎると思います。町長は中学校の生徒会長じゃないんですから…。

 地道にやること、自分たちでできることは何か考えることが大事だということ教えるのも教育だと思うのです。町が中学生のアイデアを実現させるということは、よいことのようにみえるけれど、じつは町の名前が知れ渡るという「町の方針」に沿ったアイデア。それだけのことで中身のある話じゃないと思います。子は親をみて育つ、地域づくりをリニア任せで他人のふんどしでということしか思いつかない行政のあり方が、中学生にまで伝染してしまっては困ります。

 出砂原部落がもう灯ろう流しの花火大会はやらないと決定したら、つまり住民の負担が大きすぎてもうやりたくないので止めるという決定だったのですが、大勢の人が集まる、せっかく伝統のある行事だからと、町がやるといいだしたのと似ています。

 最近、市田灯ろう流しの始まりについて大正末から大東亜戦争直前までの古い新聞を調べました。『南信州』15日7面に "新盆用品を合同供養 飯田葬祭事業組合 故人の安らかな成仏願う" という記事。これは、切子灯ろうなど新盆の供え物は最後は廃棄処分するのですが、葬儀屋さんの組合が共同で供養をしたという話。実は1925年の市田の灯ろう流しの始まりも、切子灯ろうをどう始末したら良いかということから始まったようなのです。

 で、当時、飯田下伊那では、腸チフスが流行っていたり、日中戦争の長期化から経済的な逼迫、水害など、飲食店の営業の自粛、賭博の問題、打ち上げ花火の中止、1937年の日華事変のころから紙面ががらっと変わるなど、けっこう今の状況と似たことがあったようです。市田出身の一木清直少佐が廬溝橋で負傷した記事なんかもありましたね(『南信新聞』1937年7月13日 "芦溝橋附近激戦で 一木少佐負傷(市田出身) 屈せず遂に敵軍激退")。明治維新から77年目の1945年で敗戦。

 2022年の今年は敗戦77年。前の77年は天皇制の国体、後の77年はアメリカ従属の国体(【白井聡 ニッポンの正体】)。リニアが安倍政権の負の遺産の一つであるなら、建設目的などに合理性のない部分など安倍的ですが、本来保守的なはずの静岡県知事・川勝平太氏があそこまで頑張るのですから、リニアの問題はきちんと考えた方が良いと思います。安倍元首相の国葬に参列しない知事は、沖縄県知事、静岡県知事と何を血迷ったのか、「機を見るに敏」なのかもしれない、長野県知事。

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