更新:2025/06/06

9日からJR東海が土曽川橋梁のケーソン基礎へヒ素入り残土の処分を開始

 瑞浪市大湫で、水は元に戻りません、地盤沈下もどうにもなりませんとJR東海が開き直りましたが、こちらもふざけた話。

雨ごいでもするか…

 JR東海は、9日から土曽川橋梁のケーソン基礎に要対策土の投入を開始すると発表しました(『信毎』6日15時50分 "飯田市のリニア長野県駅工事、9日から基準値を超えるヒ素などを含む「要対策土」投入へ")。

 飯田市のHPによれば、「2025年6月6日更新」として、「中央新幹線長野県駅(仮称)新設工事に伴う土曽川橋りょうへの要対策土活用に関する確認書」(cache)というページが掲載されています。締結する文書は「中央新幹線長野県駅(仮称)新設工事に伴う土曽川橋りょうへの要対策土活用に関する確認書」(cache)。

 6月上旬から投入というJR東海のスケジュールに飯田市が合わせたという感じがします。

 6月6日は金曜日だから市役所もJR東海もやってます。7日は土曜日、8日は日曜日なので、どちらも休業で、9日から投入を始めるというのは、ちょっとふざけた話じゃないかと思いますね。

 住民が抗議する時間がないね。じゃ住民はどういう形で抗議しましょうかということになりますね。

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雨ごいでもするか…

 飯田市とJR東海の交わした文書には、1月27日の長野県の助言の全体が「別紙1」として載っています。助言には「事業者が、実行可能な範囲内でできる限り環境への影響を回避・低減するという環境影響評価のベスト追求型の視点に立てば、土曽川橋りょう周辺は、住民が多く存在し、地下水位が高く水利用もあることを踏まえ、本来は、当初計画どおり現地発生土の使用が好ましいと考えられる」という文言が最初に書かれており、「その上で、要対策土の使用に当たっては」と続くんですが、「その上で」というのを、「非常識を覚悟で」と解釈する人が多くなることを期待しますね。

 環境の立場に立てば、必ずヒ素は漏れると考えるべきです。JR東海は絶対に漏れないという立場ですから、環境のことなど考えていない。

「アーセニック飯田駅」

 さて、長野県駅の名前は「リニア飯田ヒ素駅」です。「アーセニック飯田駅」とか「AS飯田駅」のほうがおしゃれかも知れない。ルート上にヒ素を投入したんですから「リニア中央ヒ素新幹線」(または、「アーセニック・リニア新幹線」、SCMaglev ⇒ ASMaglev )です。土曽川橋梁の3つの橋脚には「ヒ素入り」とか「As」と大書すべきです。

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飯田市が制作したリニア中間駅と駅周辺整備の模型(現在は市役所3階にあります)。

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