更新:2019/01/30

松竹でんぐり返って

 おひざ元、名古屋の『中日新聞』(『中日』24日)に残土の置き場がないと1面トップに書かれたり、静岡県では副知事に「事業はやめていただきたい」(『赤旗』27日)と言われたりと、2019年のスタートから、散々のJR東海さん。(『中日』26日「リニア工事 県とJR審議進まず」)


 それはそれとして、1月に撮って紹介していなかった写真を紹介します。


昨年末、商工会の入り口に飾ってあった門松が風で倒れていました。「年の初めのためしとて、尾張名古屋は大地震、マツタケひっくり返しておおさわぎ(※)」という替え歌をなぜか思い出してしまいました。そのご、商工会は玄関のドアの中に飾っていました。門松はオンベで燃やします。商工会は4日に仕事始めで5日は休みでした。オンベは6日なので松飾を集める場所へ出してありました。写真はその時のもの。後ろは飯田線です。関連ページ むらと原発/リニアと大鹿

※ 「豆腐の始めは豆であり尾張名古屋の大地震松竹でんぐり返って大騒ぎ・・・」が正しいみたいです。

 さて、リニア新幹線の関連では、


散歩の途中、元旦に撮影しました。右下の赤いものは、JR東海が、2015年4月30日に打ち込んだ長野県内では第1本目の中心線杭です。


近づいてみると、割れちゃっています。どうしてこうなったのか分かりませんが、なんかリニア計画の先行きをしめしているみたいですね。本当の位置を示す青いピンはなくなっています。 関連ページ ⇒ ルート表示杭・杭のいろいろ


これは、第2本目、柿畑の中にあって、落ち葉がつもっていたので腐ったみたいです。赤いペンキが少し残っています。あ~あってな感じです。


飯田線の列車の中から見た中間駅の出来る上郷飯沼北条。この辺りの家はほとんどが移転対象です。


この柿畑の下にリニアの風越トンネルの入り口がきます。


飯田線時又駅と川路駅の中間。この付近では、なんと、ロングレールになっています。継ぎ目の音がほとんど聞こえません。


天竜峡駅のそばにある、「JR東海ファンクラブ」の「ミニ鉄道博物館」の公開日で、初めて見にいきました。公開日は、正月、5月の連休とお盆で、時期になれば地元紙に記事がでます。伊那電鉄時代に走っていた電気機関車が近江鉄道に保管してあって、それを飯田で保存しようと考えているそうです。日本のメーカーが製造した初期の電気機関車で貴重なものだそうです。この機関車、なんか見覚えがあるんです。


飯田線が土曽川の鉄橋を渡るところです。上下伊那の自治体の首長たちは、ここへ飯田線からリニアに乗り換えるための新駅を設置するように要望しています。地元の住民はよせと言っています。関連ページ:土曽川に沿って、北条まで


なぜか、突然に名古屋駅、「名鉄セブン」まえの「ナナちゃん」。はるかウン十年ぶり(というわけでもないですが)。昔に比べ少し小さくなったはずはないですが、駅前の再開発でどうなるのでしょうか?


飯田線の市田駅の北半分。左は元は貨物を扱うホームがありました。レールがたくさん積んである場所にもう1本引き込み線がありました。貨物ホームと貨物置場のあった部分は、駐車場と広場になっています。


レール。ここに貯めておいて、線路の取り換えをするようです。1961年の三六災害ではこのあたりから画面奥の方は大島川の洪水の被害を受けました。


レール。リニアと違ってこれだけの面積で必要なレールはストックできます。2山で約160本。長さは各25m。


踏切の舗装部分に、昔の引き込み線の名残が見えます。子供のころ、貨車の入れ替えをこの踏切でよく眺めていました。

 トンネル残土の処分先は絶望的です。たとえば、ダンプで市田駅まで残土を運び、貨車に積んで飯田線や東海道本線で天竜川の河口付近まで運んで河原に置けばというアイデア。時々冗談でいうんです。天竜川には、泰阜、平岡、佐久間、秋葉、船明などのダムがあって、海へ注ぐ砂が減っています。そのため浜岡原発近くの中島田砂丘なんかは痩せてきています。河口付近の河原に置けば増水時に海へ流れていくでしょう。砂浜になる部分もあれば、南海トラフの底まで流れていくのもありと。頭脳明晰なJR東海の皆さんが言わないところをみると、このアイデア、なにかまずいことがあるに違いありません。


飯田市美術博物館は現在、自然・文化展示室が改装中で見れません。美術関係やプラネタリウムは見れます。ロビーに伊那谷の地形の模型が2つ展示してありました。2月11日にまで「子ども美術学校作品展」をやっています。これは面白いです。また、2月3日には「びはく学芸祭」。


リニアの路線が示してあります。どこが危ないか、どこでどんな被害がでるか説明するのに都合よいですね。


右奥に見えるのが上2つの写真の地形模型。こちらはより大型です。


こちらにもリニアの路線が示してあります。リニアの「リ」の字の場所が、ちょっと危ないかなと思います(妙琴原(松川工区)のようす(2019年1月19日))。「線」の所は防音壁だけで谷を渡ります。影響評価にもでていますが、かなりの騒音が心配です。「ニ」から「中」の手前あたりまでは礫層にトンネルを掘ります。水や陥没の問題だけでなく、ここでは地権者の承諾を得ずに掘削が行われます。また、事前の調査が不十分だったのでしょう、今になって掘削の工法をNATMからシールド工法にするとかしないとか考えてるようです。「中」から向こうが中間駅と駅周辺整備で大きく変化します。騒音、振動、日照、景観の問題があります。


高森町下市田に仮置きされている、松川ダムの堆砂。関連ページ ⇒ 妙琴原(松川工区)のようす(2019年1月19日)


高森町山吹下平に置かれている、松川ダムの堆砂。ここに、「にぎわいの中心」として、「川の駅」をつくろうという構想があります。JR東海さんが「天竜川親水施設」と呼ぶ「人と自然のふれあいの場」の「市田港」がすでにあるのに。


市田港周辺でバードウォッチング。「かわせみの家」前に集合(右)。左はマレットゴルフ場横で観察中。昨年夏から川の流れが変わって、右岸は大島川からの水だけと、水位がかなり減ったので、付近には、カイツブリはいましたが、マガモ、カルガモなどはほとんどいませんでした。寒かったこともあって昨年より見えた鳥の数は少なかったです。


 日曜日、子供は塾。親が車で連れて行って、車の中で待ちながら親はスマホをいじっています。外では面白いことがいろいろあるのに。