更新:2020/11/08

小河内沢の空中撮影映像(ドローン映像)

 7月豪雨で、大鹿村大河原の釜沢地区の小河内沢のリニアの南アルプストンネルを掘削する工事ヤードが被災しました。7月14日以後、トンネルの掘削は中断しています。その様子は次のページで紹介しました。

 Youtube に、2017年9月に撮影された小河内沢のリニアの工事現場付近の空中撮影映像があります。大鹿の方が撮影されたものです。小河内沢の除山斜坑でスケジュールのアリバイ作り的な「1日だけの掘削」が行われたのが2017年4月27日。本格的な掘削の始まったのが11月1日でした。その間の時期のようすがわかる貴重な映像です。

image(Youtube より。画面クリックで拡大)

 映像を見ると、ヤード内の通路が川に面した側にあることがわかります。残土の仮置き場の脇の部分はダンプカー1台がやっと通行できる幅しかありません。また、除山斜坑ヤードの川に面した部分の斜面は造成の仕方に問題があったのか、複数の場所で崩れていました。この状況では、構内で車両の通行が安全にできません。釜沢斜坑ヤードへは除山斜坑ヤードの構内を通過しないといけません。

(2020/11/11 追記) 上の画像でオレンジ色の丸の部分がこんなかんじになっていました。この上はリニアトンネルの残土仮置き場なのですが、白い囲いより下は、リニア工事の前から積んであった残土です。この部分がなにか危険な状況になっているとすれば、積んである残土にも影響が及ぶ危険性はないのか。その場合、工事用通路としてこの部分を使い続ける以上は今後も今年のように工事中断に追い込まれる可能性があるのではないか。

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こちらは、三正坊。真ん中に見える農地は、大部分が、残土の仮置き場になっています。

補足:2020/11/09

 同じ方が撮影された小渋川斜坑(非常口)の映像です。

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右の「小渋開発」とかいた場所は、建設用の砂、砂利、砕石を製造する企業の敷地で、置かれている砂などは、トンネル残土ではありません。まだこのころは、残土を坑道内から搬出するためのベルトコンベアがなかったようです。大鹿発電所は、小河内沢から取水しています。