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出来事・ニュース:2020年12月

1月の予定:1月11日 松本で電磁波についての学習会。リニア関連ではないですが、テーマは「5Gの光と影 健康影響について」。講師はNPO法人市民科学研究室・上田昌文さん。13時30分から。松本勤労者福祉センター。オンライン聴講可能。定員66人。500円。9日までに要申し込み。電話 050-7580-2578。(『信毎』12月24日19面 "講座・講演会 中信")

終了:12月23日 伊那谷自治体会議の「リニア開業を見据えた観光地域づくり講演会」。⇒ 詳細

終了:飯田市議会12月定例会日程 11月25日午前10時開会、12月7日代表質問、8日代表・一般質問、9日一般質問、16日リニア推進特別委員会、16日閉会。 ⇒ 飯田市議会 > "第4回定例会 日程【会期24日間】令和2年11月25日~令和2年12月18日"

終了:12月19日 伊那市駅前、生涯学習センターいなっせでリニア問題の学習会。13時30分~15時45分、講師は、ストップ・リニア!訴訟の原告団長・川村晃生さん。⇒ 案内チラシ/『信毎』12月9日22面 "リニア計画巡り19日に伊那で学習会"。/話の内容から、リニアと直接関係ない感じがしますが、リニア推進を受け入れてしまう気持ちの背景を考える点で示唆に富むところがありました。たとえば団体で来てほしいとか、福澤諭吉についてはいろいろな評価があると思いますが、川村さんはマイナス面を取り上げていましたが、忘れていけないのは、諭吉が中津に住んでいた時代に、お稲荷さんの祠(ほこら)の扉をあけてみたというエピソード。だいたいそんなことしか覚えていない子供向けの伝記本にも載っていました(子供向けじゃないですが『福翁自伝』岩波文庫、p23 「稲荷様の神体を見る」参照 (青空文庫版))。リニア新幹線を「伊那谷の悲願」だとか「千載一隅のチャンス」とかいって期待するのは、神社に願掛けするのに似ています。扉を開けたらなんだこんなものだったの!と。ところで、「飯田の一部の人たち」は神の使いにあたるJR東海に相当に無理なお願いをしたのにJR東海さんを軽んじて来たんじゃないですか? / 『信毎』20日17面 "「建設計画の是非一人一人考えて」 訴訟原告団長 伊那で講演"。

終了:12月18日 国際環境NGO FoE Japan 主催の「12/18 オンライントーク リニア問題:南アルプスの自然を守りたい~大鹿住民✕静岡の大学生」。

終了:12月14日 県内リニア沿線市町村と県とJR東海の意見交換会。15時30分から県南信消費者センター(飯田市追手町)で。

終了:12月13日 国際環境NGO FoE Japan 主催の「12/13オンライントーク 「リニア問題~静岡✕東京の若者が考える」」。

終了:12月5日 科学者会議の第23回総合学術研究集会(東京) 2020年12月4日(金)~6日(日)。詳しいことは、4th Circular。12月5日のF3分科会が「:リニア中央新幹線問題の検討と運動・経験交流」。紹介するのを忘れていました。オンライン開催でズームで聞くことができます。申込期限が不明ですが、第23回総合学術研究集会 の始めのほうに 「参加申し込みフォーム」 があります。


12月28日(a) 高森ケーブルテレビの音声放送が昨日からコロナ情報として、高森町内の1人をふくむ飯田下伊那で12名の感染者がでている。クラスターと思われる。注意していても感染するのだから、感染者がだれかとか詮索したり、感染者者や医療従事者を差別しないようにと呼びかけています。町のホームページに出ているとのこと。不明確な事実についての情報を流す一方で、新型コロナウイルス感染症は、注意していても何方でも例外なく感染する可能性があります では、コロナ感染防止対策で全く信頼できない政府の言うことに足並みをそろえている高森町がこう呼びかけても、かえって、だれもが疑心暗鬼になって誰がどこでという気持ちになり不安になるものだと思います。あるいは行動がフリーズするか。そこへきて、今朝の『信毎』朝刊の1面トップに立憲民主の羽田雄一郎氏が急死の記事。死因は不明だけれど、記事によれば、発熱したのでPCR検査を受ける予定だったという。さて高森町長は高森町で感染者がいなかったことについて、外部との交流が少ない地域なのでないかと心配されていたが現在のご心境はいかに。

12月27日(a) 『中日』14面 "残土置き場の候補地生東区が推薦取下げ"、『南信州』2面 "町中心部の通行に懸念 松川町リニア対策委 専用道路求める意見も(web版)/生東区候補地取下げ 町が改めて検討"。25日夜の松川町のリニア対策員会の記事。中山の残土置き場候補地について、26日の『信毎』 の書き方とちょっとちがっています。27日の2紙は、「生東区が候補地を取り下げた」と書いていますが、『信毎』は「生東区が受け入れに関与しない方針を固めた」と書いています。残土捨て場の選定の段取りを整理すると:JR東海が長野県に候補地の紹介を依頼 ⇒ 長野県が市町村などに照会するが、庁内で見当をつける程度で、地域や地権者との協議は不要と説明 ⇒ 市町村は「それぞれいろいろなやりかた」で候補地をあげ県に報告 ⇒ 県が取りまとめJR東海に情報提供 ⇒ JR東海が地権者と個別に交渉(JR東海は市町村の協力を要請している) ⇒ 地権者のOK ⇒ 保安林指定解除のような開発前の手続きや協議のクリア ⇒ 工事開始。だから、最初に工事実施計画の申請前に、JR東海が独自に調査してこの辺が捨てやすいという場所を容量的に余裕をもって最初から決めておいて、工事申請をしておいて、認可後に、地権者と交渉して決めるのと、本質的・手続き的には同じ。だから、候補の取り下げが地域からあった時点で話はおしまいのはず。町を通して情報提供したけれど地元が嫌がるのでダメだよとJR東海に言えば済むことであって、町としてまだ頑張るというのはね、つまり、町が初めから関与していたとしても結果は同じということなんだけど、そこんとこが宮下君は理解できていないんだ。町人の意志を無視した、JR東海に協力しなければという庁舎内の意志によるものと理解するしかないです。『信毎』の奇妙な書き方は、町の方針が奇妙だという意味なのかもしれません。繰り返しになるけれど、リニア計画が頓挫寸前という認識がない首長は困ったものだと思います。JR東海や長野県や国交省からの一方的な情報だけにたよっているからです。なお、JR東海は「(正式な取下げは)聞いていない」とし、協議を進めている県内の候補地約30カ所に「現在も含まれている」と説明している。(『中日』)ようです。JR東海の見込み、見通しがいかに甘いかを示す一例だと思います。ほんとにやるきがあるんですか?

12月26日(f) 『信毎』8面 "国内短信:R北海道に1302億円支援"。国交省が経営難のJR北海道に1302億円、JR四国に1025億円に財政支援すると発表(25日)。一方では、新たな不採算路線・リニアを自己資金で建設するという道楽企業JR東海には、3兆円を有利な条件で貸し付けるという不平等。

12月26日(e) 『信毎』2面 "松川町 残土処分候補地受け入れ 地元区 関与しない方針 町が地権者らと調整へ"。地元の生東区が受け入れに関与しない方針を固めた ということと、 今後、町が候補地の地権者や福与区側と調整を担うことになる ということをつなげる合理的な説明は、町がJR東海の出先機関に成り下がったのだということしかないと思います。下流域の福与区は危険だと指摘しているし、生東区もオマケの道路改良が希望通りのものでないことから興味が失せているという現状から、町のすべきことは、候補地として取り下げをJR東海に通達することしかないはず。住民の代表であるはずの宮下町長の判断は間違っています。松川町内を通過するダンプカーの数を抑制するため松川町内の候補地を検討するということは、具体的には伊那(20万立米)へ運ぶかわりに生田(30万立米)に置けという話になりかねません。町の中の地域同士の新たな対立が起きかねない状況を作り出そうとする宮下町長の考え方は非常に危険だと思います。いまだにリニアという「石ころ(ご神体)」に何らかの期待を持っているというのも、まだ若いのに、どうしちゃったのという印象です。また、生東区の幹部も無責任です。受け入れないといえばそれで済むことなのに、止めるべきことを自分達で止めると発言するのを逃げている。太平洋戦争中の国の指導者たちと同じです。まあ、地権者がダメといえばハイそれまでよなのですが。JR東海の大計画はそういう脆ーい土台の上に成り立っている。だから、リニアウイルスに感染した自治体の首長はJR東海のためにつまらないことを考えるのだと思います。他に考えるべきことはいくらでもあるのに。

12月26日(d) 『信毎』7面 "国内短信:リニア工事、生態系影響生じれば移植も"。/『静岡新聞』"JR東海、環境保全へ基本3方針 静岡県専門部会、1年3カ月ぶり協議【大井川とリニア】"。

12月26日(c) 『朝日・長野県版』26面 "長野地震新聞 リニア 「想定外」防ぐためには 南アルプストンネル工事 断層動く恐れ「正しく評価を」 出入り口での「山の崩壊」懸念"。大塚教授と河本学芸員の指摘は傾聴に値するものなのですが、記事冒頭、東京・名古屋を時速500キロ・最速40分で結ぶリニア中央新幹線の工事が進んでいる は事実と異なると思います。下のエントリーの『中日』記事は、南アルプストンネルの長野工区の2つの坑口で7月豪雨のあと工事が中断したままで再開のめどがたっていないと書いています。

12月26日(b) 『中日』12面 "ながの回顧2020 (4)リニア関連事業 開業延期や災害 地域をほんろう"。駅位置や具体的なルートが決定してから7年。「最初は夢があった。でも今は、コロナへの恨みと同じような感情がリニアにもある」。飯田市内で用地買収交渉が佳境を迎える中、移転先が決まっていない男性(72)は、先行きの見えない状況に不安を募らせる。 JR東海や行政は、これまで以上に住民の声に真摯に耳を傾ける姿勢が求められる。そして、コロナ禍で生活様式や価値観が大きく変わろうとしている今こそ、立ち止まり、計画を見直す柔軟性も重要だ。

12月26日(a) 『赤旗』14面 "道路陥没の東京外環道工事 期間延伸差し止め提訴"、6面 "おはよう ニュース問答 住宅街で道路陥没、トンネル工事が一因"。

12月25日(c) 『信毎』2面 "残土処分計画地 保安林指定解除 豊丘村本山"。本山の保安林について林野庁は24日に指定の解除を官報で告示。記事は、 解除理由は「鉄道用地とするため」としていると書いています。正確には「鉄道事業法による鉄道事業者又は索道事業者がその鉄道事業又は索道事業で一般の需要に応ずるものの用に供する施設に関する事業にあたる」というのですが、さて、工事期間中の残土置場が「一般の需要に応ずるものの用に供する施設」にあたるのかどうかはかなり疑問。『信毎』の書き方は、なかなか良いと思います。人によっては本山をルートが通過すると勘違いする人もいるかもしれないという意味で。なにしろ「鉄道用地とするため」なのですから。しかし記事の内容は「残土処分計画地」。保安林の範囲に含まれるのかどうか分かりませんが、12月14日にJR東海の宇野護副社長は伐採作業を始めていると説明していました。解除の告示より10日も前に。以前、2017年4月21日に、JR東海は環境保全計画と称して本山の計画地で希少種の移植作業するという事件を起こしていました。多少は県から注意を受けたと思います。今回はどうなのか…。もう、なにも慌てて工事をする必要はないと思うのですが。静岡県知事が「凍結しろ」といっています。 ⇒ 関連ページ:豊丘村本山の残土置き場の保安林指定解除の告示

12月25日(b) 『信毎』29面 "大鹿で運搬ヘリ試験飛行 送電線新設工事の資材用"。中電が大鹿村内で工事用のヘリコプターの騒音測定のための試験飛行(24日)。住民は、今回の試験飛行については、騒音は影響はなさそうとの印象を受けたようです。飛行開始は2022年8月以降。それまでリニア計画が継続するかどうか…。

12月25日(a) 『信毎』8面 "リニア掘削 出発点を公開 JR東海 愛知の「坂下非常口」"。JR東海が愛知県春日井市の坂下シールド立坑を報道公開(工期2017年5月~2020年10月)。掘削は2021年12月ごろの予定。

12月24日(e) 『静岡新聞』 "リニア工事「流域 厳しい意見」 JR東海社長が認識示す"。

12月24日(d) 『信毎』7面 "リニア静岡工区凍結表明を"。静岡県の川勝平太知事は23日の記者会見で、リニア中央新幹線静岡工区のトンネル建設に関して、環境対策を巡る問題円が相次ぎ明らかになっていると指摘し、「JR東海は工事を凍結すると公に表明すべきだ」と述べた。川勝知事は「凍結は中止ではない」と前置きしつつ「地元理解を得るまでは凍結すると表明すれば、安心して議論に集中できる」と指摘した。。 『日経』43面 "リニア建設の凍結要求 静岡県知事"。『静岡新聞』 "リニア工事凍結表明をJRに要請 知事「県有識者会議結論まで」"。凍結表明が流域住民の不信感払拭(ふっしょく)につながるという見解を示した。一方で「湧水を全量戻せて生態系に全く影響がないと県民に分かるような形で説明されれば、その日から工事は再開していい」とも述べた。 シェークスピアの『ベニスの商人(ヴェニスの商人)』のような展開になってきた。『ベニスの商人』の結末に見習えば、飯田下伊那のリニア関連の工事や、用地交渉も諸々協議も凍結すべきだと思います。

12月24日(c) 『中日』27面 "新幹線の予約75%減"。JR東海は23日、年末年始の東海道新幹線の予約状況が22日時点で前年同期と比べ75%減少したと発表。ジェイアール東海ツアーズの予約数も急減。名古屋マリオットアソシアホテルの稼働率も下がっている。

12月24日(b) 『南信州』1面 "役場訪問し村づくり学習 喬木中 年明けに議会に提言へ"。喬木中学校の3年生が総合学習で、村役場を訪れ業務見学や村議会との懇談。村議会事務局(たぶん)が、喬木カントリークラブの跡地やガイドウェイヤードの事業完了後の土地利用について「活用のアイデアを考えてほしい」と呼び掛けた そうです。今の世代の失敗のツケは後の世代に負わせればいいんだと大人は考えていることがわかって有意義だったと思います。

12月24日(a) 『南信州』2面 "南信州観光公社 リニア時代へ一体的展開 「広域観光機構」構想明らかに"。

12月23日(h) 『日刊スポーツ』21日 "政界地獄耳:大深度地下問題 リニア工事どうなる?"。調査委員会の小泉委員長は「深さ40メートル以上の地下であれば、地上に影響は出ないだろうと思っていたが、影響が出たというのが事実だ。今後、大深度で工事を行っていくときは、影響を十分に考慮したルートの選定を行っていかないといけないと、今は思っている」とした。ここで問題になるのはJR東海が進めるリニア中央新幹線だ。東京都、神奈川県、愛知県で約55キロの区間が「大深度地下」で工事が行われる。これでリニア問題は静岡県だけの問題ではなく全国区のテーマになるといえる。

12月23日(g) 『中日』16面 "乗り換え新駅とりやめ 飯田・佐藤市政の展望(中) 「新しい交通」どう推進"。飯田線の乗り換え新駅を止めて、かわりの交通機関を考えることについて、佐藤市長は「新しさにこだわるゆえに費用がかかるという考えはない」と断言した

12月23日(f) 『南信州』1面 "飯田市議会 手続きの迅速化求め 県内駅周辺整備 移転先の農振除外で要望書"。

12月23日(e) 『南信州』3面 "環境保全に意見募集 リニア 下久堅置き場など3計画"。意見募集の対象は、下久堅小林の残土置き場、中央アルプストンネル尾越工区、野底川以東の水資源の計画。 1月18日まで。 ⇒ 長野県のページ:飯田市内発生土置き場(下久堅)における環境の調査及び影響検討の結果並びに環境保全に対する御意見をお寄せください(環境部環境政策課)リニア中央新幹線に係る飯田市(野底川以東)における水資源に係る具体的な調査の計画について、環境保全の見地からの御意見をお寄せください(環境部環境政策課)「中央新幹線中央アルプストンネル新設(尾越工区)工事における環境保全について(工事施工ヤード造成等)」に対する環境保全の見地からの御意見をお寄せください(環境部環境政策課)

12月23日(d) 『信毎』22面 "「1000人の大鹿」今考える(下)1月12日村長選告示 移住促進へ特色発信必要 人口減少対策 雇用確保が課題"。

12月23日(c) 『信毎』29面 "リニア談合 排除命令 公取委"。

12月23日(b) 『信毎』7面 "北陸新幹線金沢・敦賀開業遅れ 鉄道・運輸機構 改善命令 「管理に問題」理事長ら引責辞任へ"。

12月23日(a) 『信毎』9面 "ビジネス交差点 弦楽器修理 飯田に工房 シャコンヌ リニア視野 地方の環境求めて"。

12月22日(c) 『中日』16面 "市長インタビュー 経済再生 待ったなし 飯田・佐藤市政の展望 (上)"。(記者の質問)公約に掲げていたリニアリニア中央新幹線と接続するJR飯田線の乗り換え新駅の設置とりやめについて、もとは副市長として進める立場にいた。(市長の回答) JR飯田線との接続は必須条件だった。一番わかりやすかったのが乗り換え新駅。そこで議論が固定化してしまったのでは。 乗り換える人にとってストレスがなく、かつ経費もリーズナブルであることが重要。最後はタクシーで乗り換えるというパターンまで柔軟に構えた方がいい。。「ストレスがなく、かつ経費もリーズナブル」というなら、駅周辺整備も6.5ヘクタールもの面積はいらない。そもそもJR東海が2011年に公表した3㎞幅のルートの中心線の位置であれば、JR東海にとっても、地元にとっても「ストレスがなく、かつ経費もリーズナブル」だったはずで、それをわざわざ現在の位置まで動かした飯田の一部の人たちの行いは罪が深い。

12月22日(b) 『信毎』20面 "「1000人の大鹿」今考える(上) 1月12日村長選告示 工事車両の影響 どう回避 リニア工事 迫る残土搬出本格化"。記事によれば、土曜日も残土運搬車両の運行を中止すべきという意見に対して、工事を早く終わらせるために土曜日も走って良いという意見もあるようですが、村内でチーズ生産や宿泊業を営む小林俊夫さん(75)は「工事が27年までに終わるかどうかは見通せない。今を生きる村民のことを村にはもっと真剣に考えてほしい」と力をこめた。 と結んでいます。

12月22日(a) 『赤旗』13面 "無料でPCR検査を 静岡 鈴木県議が知事に予算要望"。 リニア中央新幹線については、鈴木県議が大井川の水量減少や環境問題での県知事の姿勢を貫き工事の着工を認めないよう要望。川勝知事は「62万人の水が枯渇したら、生きていけない。主義主張や党派を超えて守らねばならない」と強調。さらに南アルプスはユネスコエコパーク(生物圏保存地域)に認定されていて、命を守るというのは県民や国民、誰もがわかることだと応じました。

12月20日(b) 静岡県島田市で大井川流域8市2町の首長が国交省の上原鉄道局長と意見交換。流量確保や水質保全を求める要望書を手渡す(『信毎』21日2面 "大井川環境保全 10市町 国に要望 静岡 リニア工事で"、『静岡新聞』21日 "リニア工事「想定外への対応は」 流域市町首長ら、国に注文"、『静岡新聞』21日 "リニア工事 大井川流域10市町首長ら、国と協議")。

12月20日(a) 『中日』7面 "リニアのトンネル問題 (下) 水泡に帰す対話 回答迷走 JR不信 深く"。

12月19日(g) 『静岡新聞』"国交省会議に不満の声 土地改良区、役員ら【大井川とリニア】"。

12月19日(f) 『信毎』27面 "飯田・龍江の住民有志の会 残土処分場候補に反対"。

12月19日(e) 『南信州』2面 "南信州広域連合 リニア時代へ課題共有 コロナ対策含め県議と懇談"。

12月19日(d) 18日の松川町議会全員協議会で、松川町は国道153号線の「上新井交差点」について、四方へ右折レーンを設置するよう飯田建設事務所に要望活動を行うと説明。この交差点を大鹿村から伊那方面などへリニアのトンネル残土を運ぶダンプカーの通行量が増えることを見込んだもの(『南信州』9面 "上新井交差点改良要望へ 松川町 リニア残土運搬増見込み")。四方に右折レーンといっても、肝心の県道59号線の大鹿方面は右折レーンを設けるために道路を拡幅するだけの余地がないので、要望は入れられず、とは言っても周辺住民のダンプ通行に対する批判は無視できないから、生田の候補地へおくしかないという下心を町がもっているとしたらとんでもないことだと思います。

12月19日(c) 飯田市議会は18日の全員協議会で移転退所者の移転先の土地の農振除外手続きの迅速化を求める要望書を県と飯田市に提出することを確認(『中日』17面 "農振除外手続き迅速に 飯田市議会 近く県、市に要望書")。

12月19日(b) 17日開かれた南木曽町のリニア中央新幹線対策協議会でJR東海は中央アルプストンネルの尾越斜坑の工事ヤードの造成や道路改良工事などの概要や環境保全計画について説明(『中日』17面 "尾越工区ヤードなど JR東海が計画説明 南木曽対策協")。

12月19日(a) 調布市の陥没事故について、18日、「東日本高速道路」は外環道の大深度トンネルの工事との因果関係を認め謝罪(『信毎』34面 "調布の道路陥没 外環道工事原因 東日本高速 住民に補償"、『日経』2面 "工事・陥没 因果関係認める 調布の道路事故で東日本高速 補償範囲や金額 焦点 中間報告(web版)"、『赤旗』15面 "トンネル工事が一因 外環道直上陥没・空洞で有識者委 ネクスコ 可能性認め補償へ(web版)"、『中日』29面 "道路陥没 工事影響認める NEXCO東日本、住民補償へ 東京・調布/「大深度は安全」揺らぐ リニアも同工法採用"、『東京新聞』18日 "「大深度なら地上に影響ない」はずだったのに…リニア工事は大丈夫?<調布陥没>")。

12月18日(f) 『静岡新聞』"流域10市町、国に要望へ 鉄道局長と20日に面会 水資源や環境保全【大井川とリニア】"

12月18日(e) 『静岡新聞』"JR東海社長「国交省会議、議論進んだ」【大井川とリニア】"。

12月18日(d) 飯田市議会は、高田修氏を副市長とする人事案に同意(『信毎』19日3面 "飯田副市長に市職員OB・高田氏 「財政通」まとめ役も期待"、『中日』19日16面 "飯田市議会 高田さんの副市長 同意")。

12月18日(c) 『日経』1面 "「大深度」工事直後 地表沈む 外環道、衛星データで解析 補償・ルール見直し 影響も"、43面 "調布陥没周辺 前から異変 川に気泡 家揺れる タイルにヒビ 衛星データ注目 専門家「工事が原因か」"。

12月18日(b) 『中日』8面 "12月1~16日 新幹線59%減 JR東海、第3波響く"。

12月18日(a) 『中日』16面 "飯田市長「乗り換え駅中止」 来月にも町村長に説明"。

12月17日(e) 『南信州』2面 "「負担軽減求めていく」 松川町の宮下町長 リニア残土運搬車両通行"、『信毎』23面 "大鹿で発生した残土の受入れ 松川町長「数カ所で話し合い」"。

12月17日(d) 『信毎』3面 "飯田市 木下副市長が辞意 後任高田氏の起用 議会に伝達"。

12月17日(c) 『静岡新聞』"県が座長コメント改善要請、国交省に2度目「前提付き表現不信感」【大井川とリニア】"。/『信毎』7面 "静岡県がリニア「座長コメント」を批判"。

12月17日(b) 『デモクラシータイムス』"【横田一 の現場直撃】No.90 コロナ対応無策の二人 / 安倍地元でも「桜」は許さない / 市長の一億円錬金術 続々報 20201217"。51分18秒からリニアの話題。大深度の陥没事故の原因について、茶筒にお茶が入りきらないときに底をトントンと叩くと入るというたとえ、そんなこともあるかも。

12月17日(a) 少し古い記事ですが、『静岡新聞』4月9日 "リニア大井川問題、自民打開へ独自の動き 知事選にらみ"。静岡県知事選挙は、2021年7月。宇野副社長が言った静岡工区の工事期間7年8か月(15年9か月程度になる可能性もあり)の起点がいつになるのかのひとつの参考。2021年7月なのか、2025年7月になるのか。

12月16日(c) 『静岡新聞』"「前提付き」 改善を要請へ リニア専門家会議の座長コメント 静岡県、国交省に"

12月16日(b) 飯田市議会のリニア推進特別委員会。井坪隆委員長はあいさつの中で静岡の問題に触れたし、木下副市長はあいさつで12月14日の長野県、市町村、JR東海の意見交換会での、宇野副社長の静岡工区の問題についての発言を紹介していました。しかし、市議から静岡の問題について発言がなかったことが気になりました。つまりリニアが本当に実現できるのかできないのかという意識が、今になってもないという点が気になりました。できないということになれば、関連する事業をすべてやめなくてはならないという大変な事態なのに。最初に駅周辺整備の実施設計についての市側からの報告。市議の質問を聞いていて思ったことは、も少し勉強をなさったららいかがかなということ。この問題について1時間以上かけていました。次に11月18日の北条地区で行われた住民との意見交換会について。次に議会として農振除外手続きが円滑に行われるようにするための市長と県知事に対する要望書案の検討。11時50分ころから委員会協議会。11月4日の下久堅の残土置場についての工事説明会の報告、11月27日に北条地区で行われた長野県駅の構造と風越山トンネル工事に関する説明会の報告、騒音問題で地域の類型指定が決まったことについての報告、最後に「リニア駅設置自治体連携協議会要望」という国交大臣宛の要望書を10月26日に提出したという報告がありました。傍聴に来ていた信金さんとJAさんの、会議中の半分以上におよぶ私的な会話がけっこううるさかったですが、その中で、選挙が近いから、質問が多いだったか長いという発言はなるほどという気がしました。自分でちょっと調べりゃわかるような問題を、くどくどねちねちと質問をされる市議さんもいましたね。終了時間が12時23分。/『南信州』17日7面 "シンボル「大屋根」具体化 実施設計の検討状況説明 飯田市駅周辺整備"、『信毎』23面 "県内駅整備 住民移転先の農振除外 手続き迅速化 要望へ 飯田市会特別委 市と県に"。

12月16日(a) 『信毎』2面 "飯田市 副市長 高田氏起用へ 元市部長 佐藤市長、意向固める"。飯田市の佐藤市長が副市長として元市職員の高田修氏を起用する意向を固める。現在の木下悦夫副市長の任期は2023年3月末まですが、木下氏は取材にコメントできないと述べたそうです。

12月15日(a) 『信毎』29面 "リニア訴訟、訴え却下の原告532人が控訴"。リニアの工事認可の取り消しを求める訴訟で12月1日に原告適格を認められなかった532人の原告が14日までに東京高裁に控訴。東京地裁の判決を取り消し審理を地裁に戻すよう求めた。

12月14日(b) 「本当は第7回目」の県内リニア沿線市町村と県とJR東海の意見交換会が飯田市追手町にある長野県南信消費者センター2階で行われました。 ⇒ 続きを読む

12月14日(a) 『日経』12日 "時速1000キロ「未来列車」実用化へ前進 初の有人実験"。空気を抜いたパイプの中を磁力で浮上して磁力で推進させる方式の車体が走るハイパーループの初の有人走行試験が行われたというニュース。エネルギー効率が優れているのでハイパーループにさらに注目が集まる可能性があるといっています。記事によれば、たぶん電力消費のことだと思うのですが、ハイパーループのエネルギー消費量は乗客1人、1キロメートルあたり40ワット だそうです。グラフを見ると約100ワットの「高速鉄道」よりはるかに少ないことになっています。ところが、実際には新幹線が28ワット、トランスラピッドが34ワットなので、54ワットの超電導リニアよりは優秀ですが、新幹線には及ばないし、たぶんヨーロッパの最新の高速鉄道(約40程度)やトランスラピッドと同程度のはず。ハイパーループが40ワットなら。しかし、提供されている比較データの高速鉄道の数字がかなり怪しいことも事実。車体を持ち上げて、磁気抗力に抗して走る上に、軌道内の空気を抜くという仕組み、効率が良いはずはないと思います。ところが、記事は、スマホがたった10年で世界中に普及して暮らしを変えたように、技術革新のスピードは一昔前の比ではない。ミレニアル世代の環境意識の高まりも後押しし、ハイパーループが人々の交通手段として定着する未来は意外に早く訪れるのかもしれない。。スマホのサイズとハイパーループのサイズを比較すれば、「技術革新のスピードは一昔前の比ではない」なんていう想定はノンキすぎると思います。開発している企業が資金を集めやすくなるニュースかも知れませんが…。 それから… : 飛行機では1気圧の地上で乗客は乗降りします。気圧の低い1万メートル付近で毎時約1000キロで飛びます。ハイパーループは、管の中は真空に近い状態で、駅は1気圧。どうやって乗客の乗降りをさせるんでしょうか。超電導リニアも通常の鉄道より面倒くさい乗降の仕方ですが、ハイパーループはもっと面倒になるんじゃないかと思います。また、管の中で車体の気密が保てなくなったら乗客の安全はどう確保するんでしょうか。超電導リニアより安全性や信頼性やコストの点で問題が多いと思います。

12月13日(e) 『中日』10面 "コロナ時代に合ったまちの設計図を探る 飯田市議会が研修会"。飯田市議会リニア推進特別委員会が研修会。講師は青森大の櫛引素夫教授櫛引教授は、全国の整備新幹線の郊外駅の現状や課題を紹介。「それなりに何とかなっている郊外駅は少数。人口減少時代に、新幹線が繁栄やにぎわいをもたらすという感覚は少し違う。IT社会が進む中、誰の何のためのにぎわいなのか考えるべきだ」と指摘 … 新型コロナウイルス感染の収束にはまだ時間がかかると推測し「前提条件がどこまで変わるか分からない。状況を見極め、急がない工夫も必要」と主張。講師の話について、『中日』の記者さんの理解はこういうこと。しかし、市議さんたちの理解の内容は違うかも知れない。だから、説明会などで、冒頭以外は記者を追い出すというやり方はマズイ。それはそれとして、現在工事が完成できるかできないかという状況になっていることもあるので、櫛引教授の指摘を市議は重く受け止めるべきだと思います。「状況を見極め、急がない工夫」とはいっても、立ち退きの問題があるんですから、具体的には、ただちにリニアをこのまま続けるのか中止を求めるのかをはっきりさせるべきです。

12月13日(d) 『中日』5面 "リニアのトンネル問題(中)消えたワサビ田 地下水流出「甘い」調査"。

12月13日(c) 『SBSnews6』"リニア工事差し止め訴訟 支援の会が発足(静岡県)"。10月に提訴されたリニア工事差し止め訴訟を支援する「リニアから大井川の水と自然を守る小笠・掛川の会」が掛川市民など約50人により発足。/『静岡新聞』14日 "リニア工事差し止め訴訟、支援の会が発足 掛川で総会"

12月13日(b) 『静岡新聞』 "リニア 国土交通省専門家会議 議事詳報⑥"。

12月13日(a) 11日の第18回大鹿村リニア連絡協議会の報告が "「美しい村」の議員日記" にのっています(第18回リニア連絡協議会)。6月24日の第16回と9月29日の第17回ともに小渋川斜坑の先の先進坑の進み具合が1600mの3割、今回報告が4割だったので、6月25日から12月10日までの168日間で160mを掘削したことになるわけで、もちろん停滞していない時期は速いんでしょうが、計画に関しては時間というのは限りがあるのですから、1か月あたりにすれば、10mに足りないことになります。当初1か月に57~8m程度掘れると考えていたようなので、6分の一程度のペース。先進坑の掘削開始の 2019年8月23日からは 475日。640m÷475×30≒40.4m と除山斜坑のペースとほぼ同じ。やはり当初の見込みの1.5倍の時間がかかっています。12月1日に紹介した変電所予定地のシートのかぶった残土はヒ素の検出された要対策土のようです。見た限りは、仮置きとはいっても、要対策土の置き方としてどうなんだろうかなと思います。蛇紋岩とホウ素の検出されたズリはまだ坑内とのこと。除山ヤードの通路の復旧工事をしているとの報告があったようですが、11月23日に見た限りは、進んでいないという印象でした。/『南信州』9面 "大鹿村リニア連絡協 残土の一部でヒ素検出 対策し仮置き保管 青木川残土喬木村事業へ 代替地整備の運搬期間延長"、『信毎』23面 "飯田市・喬木村 残土搬出開始 県道松川インター大鹿線 通行再開"。『南信州』によれば、青木川斜坑は、全長600mの3割を掘削。小渋川斜坑の残土について、基準値を下回る残土は、飯田市と喬木村の代替地整備事業に活用する という書き方は、活用する残土にもヒ素が含まれているという意味になりますね。基準値という考え方からして、実際そうなんでしょう。

12月12日(b) 『赤旗』13面 "静岡2市 お茶もイチゴも水が命 リニア工事 流量減困る もとむら・しまづ氏 関係者と懇談"。御前崎は高森町と友好都市で、最近も御前崎のお茶が高森町を通じて各戸に配布されました。御前崎はリニアで困っているのに、高森町は、リニア推進一辺倒。
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12月12日(a) 前に紹介した、下久堅小林の残土置場についての記事:『南信州』1面 "下久堅 残土置き場の計画示す JR東海 環境保全、県と市に提出"。見出しに「残土置き場の計画示す」と書いていますが、残土置き場の計画はもっとまえに公表されていたはず。今回は環境調査の結果報告と環境保全計画を提出したのだと『信毎』、『中日』の11日はそう書いています。約1年前の『南信州』2019年12月18日の1面記事 "JR東海 造成工事は来年冬ごろに リニア残土 候補地の下久堅で説明会" は、飯田市下久堅地区で住民らを対象にした説明会を開き、候補地の造成計画と安全対策を提示した…JRがこの日提示した造成計画によると、造成範囲は約3ヘクタール、盛り土の高さは最大19メートル。排水対策として、基盤面に暗渠排水管を設置し、補強土壁内面に水抜き層を設ける…などと書いているので、今回はじめて「残土置き場の計画」を示したわけじゃなさそうです。環境保全計画も「残土置き場の計画」の一環といえなくもないですが、他紙の書き方と比べるとなにか変。それはともかく記事によれば、工事完了後は水田として地権者に返還、付け替え道路や河川の管理は飯田市に引き継ぐ方向ということで、残土盛土を原因とする災害の責任問題について最悪のパターンで地元が納得した形になっているように思います。しかも盛土直下に人家があるという条件。
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もうひとつ。水田は地権者が耕作に使うのでJR東海さんの業務とは全く関係ありません。本山の残土置き場の保安指定の林解除について、「森林法第26条2項に基づくもので、公益上の理由で解除が必要な場合で、具体的な判断としては、土地収用法の適用申請が可能な事業で、「イ.国等以外の者が実施する事業のうち、別表3(※)に掲げる事業に該当するもの」で鉄道事業法による鉄道事業者又は索道事業者がその鉄道事業又は索道事業で一般の需要に応ずるものの用に供する施設に関する事業にあたる」(参考)と県林務課は説明していました。つまり残土を置いた場所はJR東海がリニアの運行を始めてから使う場所ではないということです。それがなぜ、「一般の需要に応ずるものの用に供する施設」といえるのか?

12月11日(f) 『日経』18面 "JR、年末年始予約61%減 コロナ再拡大、帰省・旅行自粛 全国、97年以降最低に"、『信毎』33面 "北陸新幹線・あずさ 年末年始の予約 指定席大幅に減"。

12月11日(e) 『日経』18面 "JR貨物、大型物流施設 22年、都内に 床面積、既存の3倍"。

12月11日(d) 『赤旗』6面 "欧州で夜行列車増便へ 気候にやさしく"。

12月11日(c) 10日、南木曽町の尾越の斜坑ヤードと道路改良について、JR東海が環境調査の結果と環境保全計画を長野県と南木曽町に送付(『中日』19面 "来年2月ごろから町道改良スタート 南木曽・尾越工区"、『信毎』27面 "ヤード造成工事へ 環境保全計画公表 南木曽の尾越工区")。 ⇒ JR東海: "中央新幹線中央アルプストンネル新設(尾越工区)工事における環境保全について(工事施工ヤード造成等)"

12月11日(b) 10日、下久堅小林の残土置き場予定地について、JR東海が環境調査の結果と環境保全計画を長野県と飯田市に送付(『中日』19面 "22年秋ごろから残土搬入 JR東海が環境保全計画 飯田・下久堅"、『信毎』27面 "飯田の残土置き場計画 JR東海、環境保全計画公表")。 ⇒ JR東海:"飯田市内発生土置き場(下久堅)における環境保全について"

12月11日(a) 『静岡新聞』 "効率と安全追求の陰で 環境保全技術これから【大井川とリニア 第4章 山岳トンネルの宿命④完】"。

12月10日(h) 『静岡新聞』 "リニア国交省会議「全量戻せる」 JR予測の湧水量前提、静岡県は精度疑問視"。

12月10日(g) 『静岡新聞』 "掘削の一寸先は“闇” 工期、工区…変更つきもの【大井川とリニア 第4章 山岳トンネルの宿命③】"

12月10日(f) 9日の会見でJR東海の金子社長は、リニア中央新幹線のトンネル工事を巡り、水資源への悪影響を懸念する静岡県が反対している問題に関し「(環境対策を検討する国の)有識者会議に真剣に対応し、地元の不安を解消したい」と述べ、早期着工に改めて意欲を示した。 (『信毎』7面 "JR東海社長、リニア早期着工に改めて意欲")。 意欲を示しても、根拠に基づいた、静岡県が納得できる説明ができなければダメ。

12月10日(e) 中川村の宮下村長は、9日の村リニア対策協議会で半の沢の残土処分地について埋め立てを了承する考えを示す。「村として技術的な検証を理解し、県とJR東海の安全管理への姿勢を確認した」と説明。宮下村長は、残土による大規模な盛土や、沢の上流にある砂防ダムなどを「県が永久に管理すると確認した」と強調。「盛り土や施設の管理について県と協議し、協定書を締結したい」と述べた。下流に当たる村内の渡場地区でも、説明会を重ねておおむね理解を得られたとした。…渡場地区での村による説明会では、住民の一部に盛土を不安視する声もあった。。つまり、「リニアには反対(?)だけれど」残土で谷を埋めることには賛成ということか? 村長というのは政治家なので政治的な判断をすべきなのですが、行政職員的な判断をしているように思えますね。リニアの賛否は関係なく、残土の谷埋めには反対という考えがいつまでも有効といえるのかどうなのかは考えるべき時期に来ていると思います。そもそも大量の残土が出るのに、工事計画に具体的な処分先が含まれていなかったというのが、リニア計画の大きな問題と初めから指摘されてきました。環境大臣の異例の厳しい意見書が明確にいっていました。村が、「永久」なんていう無理な条件付きの要求をより力の強い県にしたってなんの保証になるのかと思います。県が言ってるから大丈夫と騙って村民をだますことにならないか? 村は土地の所有者という非常に強い権利を持っているのですから、「置くな」という判断以外に村の安全を守る確実な方法はないはずです。宮下さんは共産党の党籍があるはずですが、あるいはあったはずですが、共産党の方針はリニア中止のはずで、その中身としては残土問題など環境への悪影響も理由にしているはず。政治家は、自分の信念を持たないなら存在価値がないと思います。/『中日』11日19面 "半の沢 盛り土計画了承 中川村長、対策協で表明"、『南信州』11日2面 "中川村が残土活用を了承 半の沢埋め立て県道改良"。

12月10日(d) 『南信州』2面 "12月市会 一般質問の要旨 8日"。移転者のための集合住宅の建設について、佐藤市長は「移転対象者のためだけに集合住宅を建設して入居してもらうと二重補償になり、困難だと考える」と答弁。民間物件の活用を含め「移転をお願いする皆さんが全てが移転先を確保できるまで責任を持って対応する」とした。 岡田氏(質問者)は「重要なのは少ない負担で希望する生活再建の姿を実現すること」と指摘した。『信毎』3面 "激戦の市長選経て 初の市会代表質問・一般質問終了 佐藤・飯田市長 融和これから リニア県内駅周辺整備/選挙戦のしこり解消… 「転換」へ 欠かせぬ理解 注目は副市長人事"。(1)市長選では庁内をはじめ地域や経済界でも支持動向が分かれた。…牧野氏(前市長)支持に回った陣営関係者からは「守旧派扱いされている」との不満も漏れる。(2)リニア県内駅周辺整備に伴う移転対象住民との意見交換を巡っては、市長が直接現場に赴くことへの不安が庁内でくずぶる。「新たな市政をつくる上で、まずは職員としっかり対話をしてほしい」。市幹部の一人はそう話した。 。(2)について、用地交渉で住民との信頼関係が築けず説明会では住民の反発を受けるなどの場面もありました。佐藤市長と住民との意見交換会では、そのような反発は見られませんでした。これからはきちんと話し合いができるという雰囲気でしたが、市職員の中にはそれが不安ということは、市長が「何を言い出すか」分からないという不安なのでしょうか? 副市長の人事が焦点になっているそうですが、「危機管理」のセンスのある人でないとつとまらないと思います。リニアは飯田市にとっては「千載一隅のチャンス」ではなく「危機」なのですから。

12月10日(c) 下條村議会で、9日金田村長は、火沢(9.3ヘクタール、100万立米)のリニア残土埋め立てについて、20名の地権者との本格的な交渉に入ると説明(『信毎』23面 "埋め立て予定地 交渉本格化 JR概要図基に 下條村、購入に向け"、『南信州』1面 "下條村 福祉施設の感染対策を支援 抗菌介護ベッドの購入補助")。村は11月下旬にJR東海が作成した埋め立て予定範囲の概略図を地権者に示した。地権者約20人と購入価格を示し交渉中。用地測量は3月末までに終了の予定。飯田市内の風越山トンネルなどの残土を搬入の予定。

12月10日(b) 『赤旗』4面 "外環道真上陥没 都知事、不安の住民に背 星見氏追及も答弁立たず"(web版=共産党東京都委員会)。

12月10日(a) 『赤旗』4面 "リニア工事 中止へキャラバン開始 しまづ氏 松井掛川市長らと懇談"。しまづ幸広前衆議院議員と共産党静岡県委員会が大井川流域の8市2町をめぐるリニア工事中止を訴えるキャラバン行動を始め、9日は掛川市と菊川市で街頭宣伝や掛川市長やJA組合長などと懇談。

12月9日(d) 『南信州』2面 "12月市会 代表質問要旨 7、8日"。公明党、会派みらい、共産党、市民パワーの質疑。会派みらいと共産党が静岡の問題に関連して質問をしています(抜粋)。Youtube に飯田市議会の中継チャンネル があります。

12月9日(c) 『静岡新聞』"コスト重視、今も昔も 事前調査不備で難工事【大井川とリニア 第4章 山岳トンネルの宿命➁】"。

12月9日(b) 『信毎』7面の短い記事 "JR「湧水は原則全量戻す」"。JR東海は8日、リニア中央新幹線の静岡工区を巡る国土交通省の有識者会議で、南アルプスのトンネル掘削で発生する湧水を大井川に戻す方法を説明した。流量減少を懸念する静岡県は全量を戻すように求めているが、JRは「原則全量を戻す」とする一方、一部は戻せないとの見解は維持した。(全文)。『日経』5面 "JR東海想定 湧水戻し可能 リニア有識者会議" は、有識者会議は…発生する湧水について、JR東海のデータで想定される量であれば、掘削完了後に全量を大井川に戻すことが可能だと確認した。『静岡新聞』の8日の有識者会議についての記事は、"上流域地下水は表流水に JR東海が概念図作成【大井川とリニア】(8日夜)"、"重金属残土、藤島沢に JR東海方針【大井川とリニア】"、"JRが工事監視体制案を提示 湧水量や地質、静岡県に「随時報告」【大井川とリニア】"。

12月9日(a) 『南信州』1面 "JR幹部と首長ら意見交換へ 14日に飯田市内で"。1月の5回目に続き今回が6回目。本当は7回目。豊丘村の小園地区で住民運動によって残土捨て場候補地が潰された事件をきっかけにはじまった意見交換会。昨今の厳しい状況。意見交換の内容については興味がありますが非公開。1月は少数でしたが、一般住民が冒頭部分だけでしたが傍聴しました。今回もいって見ようかと思います。

12月8日(e) 『日経』27面 "SDGs/CSR Frontier 建築に見る持続可能性:「周囲を圧倒しない建物」 問われる企業・建築の協働 "。隈研吾氏のコメント: 20世紀の建築は持続可能性と逆に動いていました。コンクリートという素材で周辺との文脈や歴史などを無視したものを作り続け、その結果、多くの都市が破壊されました。今はそれを見直す好機でしょう。先ずは周辺の山並みや森などの環境との調和をどう取り戻すかを考えてモデルケースを作りたいと思っています。 さらには材料です。木は日本の建築の中心にありました…。リニア中間駅に木格子の大屋根をつくるという発想は、たぶん、駅のデザインを検討している時期に隈研吾氏が飯田に来て講演したことがきっかけになっていると思います。本当に持続可能性を考えるなら、周囲を圧倒しつくすような構造物の上を走るリニアを止めたほうが良いということになりはしないかと思います。仏作ったけれど魂を入れるのを忘れちゃったね。とってつけたような、中間駅の木格子の大屋根は、デザインとしても単に奇抜なだけで美しいとは言い難い。 ⇒ 関連ページ:「歩く楽しさ」の時代 ― 隈研吾さん講演ほか

12月8日(d) 『信毎』2面 "南木曽の「尾越非常口」ヤード JR 来年3月着工へ"。JR東海が尾越斜坑ヤードの造成を2021年3月から行うことが7日わかる。先立って道路改良工事に着手(記事では時期不明)。蘭川左岸に尾越非常口を設け入る計画。ヤードは両岸に向き合うように設け、それぞれを仮設の橋で結ぶ。橋も来年3月に着工し、同8月の完成を予定する。国道256号を経由して近くまで来る工事用車両は、橋の完成前は集落の民家が並ぶ辺りを通ってヤード造成地に入る予定。完成後は集落の外側を迂回するという。同社は着工前に環境保全計画を公表するとしている。…8月広瀬非常口に通じる町道改良工事が始まった。同社は同非常口ヤード造成についても本年度内に始めたいとしている。。 尾越斜坑ヤードの造成が記事に書いてあるような段取りでスンナリとできるとは思えません。参考地図

12月8日(c) 7日の飯田市議会代表質問で会派のぞみの竹村市議の質疑。リニア県内駅からJR飯田線への接続を円滑にする乗換新駅について、佐藤市長は設置をとりやめると主張してきた。竹村氏が新たな交通システムの見通しを含め「乗換新駅の可能性を残し、最終的に判断することが大事」と指摘したのに対し、佐藤市長は「多額の費用を投じて新駅をつくり、費用が固定化することは避けるべき」と答えた。。また、リニア関連の移転対象者への対応について、「個々の不安払しょくに向けてしっかり取り組む。今後も節目節目でトップとして話し合いの場に出向き、理解を得たい」と答えた(『南信州』8日1面 "佐藤新市長の方針問う 12月市会 代表質問要旨 竹内圭史氏(会派のぞみ) 市長の政治姿勢ただす 新文化会館「改めて議論」")。/新駅設置構想取りやめについて「新駅が必要と考える市民もいると思う。どう説明するのか」との質問に、佐藤市長は選挙の争点として提示した。民意の大半は『いらない』との判断だと受け止めている」と答弁 (『信毎』8日23面 "飯田市会 佐藤市政初の代表質問 選挙公約 問う声多く 新駅構想取りやめや産業振興")

12月8日(b) 7日の飯島町議会の一般質問でリニア残土の活用の意向を問われ町側は有効活用できる場所を模索中と答弁(『中日』8日16面)。

12月8日(a) 『静岡新聞』"技術と水 戦いの100年 丹那由来「水抜き」鉄則【大井川とリニア 第4章 山岳トンネルの宿命①】"。

12月7日(b) 『朝日・長野県版』21面 "大幅赤字 苦境の鉄道会社 しなの鉄道 車両の更新計画見直し 長野電鉄 早朝・夜間の減便を検討"。

12月7日(a) 『毎日』"「リニア整備認めない」 静岡県知事が県議会で明言 環境への影響懸念"。

12月6日(g) 『信毎』4面 "多思彩々:分断され連携の進まぬ地方 北海道大公共政策大学院院長 遠藤乾"。 (1)民主制との関連で指摘できるのは時空間の分断である。二つの町村(寿都町と神恵内村)の長や議会は、中央政府の差し出すニンジンに手を出した。寿都の住民の3割強が反対署名をしているが、そんなことはお構いなし。その場の民主主義の回路を独占している。 町村長や議会による独り占めは現住民に対してだけにとどまらない。子や孫、その先の世代にまで否定的な影響を残し得る決定を、現世代、それもほとんどが老齢の男性が占有してよいのだろうか。 (2)地方はいつまでたっても中央の指令の下にある。いいように分断され、地方同士の連携や連帯は進まないこれらの地方の間で、そうした中央の「自発性の押し付け」に対して共通の問題を感じ、みずから連帯を表明したことはどれぐらいあったろうか中央は周辺を分断しながら指令を飛ばすそろそろ、このからくりを破り、地方がお互い抱える中央発の問題を共有し、連携を図るべきではないだろうか。(1)は、豊丘村本山のリニアトンネルの残土置き場の受入れ過程でも明らに同じことがあったといえます。

12月6日(f) 『日経』7面 "GoTo自粛 レジャー・外食に逆風 リクルート 200億円の減収も JR東日本 新幹線予約半減 業績の回復 見通せず"。鉄道も影響が避けられない。JR東日本は「特に中長距離で足踏み感がある」(公報)。12月の新幹線の指定席予約は3日時点で前年実績に比べ約5割減と11月の約3割減から減少幅が広がる。新幹線は収入が4割程度減ると営業損益ゼロになるとみられ、事業黒字化が遠のきつつある。 新幹線への依存度が高いJR東海はどうなのでしょう。

12月6日(e) 『南信州』2面 "伊久間工場団地造成始まる 喬木村 大鹿村からも残土搬入/代替地登録 村外も閲覧可能"。村内の移転対象者で代替地を探す人がいなくなったので、ほかのリニアの関係自治体の移転対象住民の申し込みを受け付けるようです。ただし、肝心のルートの用地交渉は上手くいっていない場所もあるようです。また、工事計画の説明不足から住民の間には不満の声も出始めているようです。喬木村は近隣自治体の中では、リニア事業について抵抗なくことが進んでいるところのように見えますが、逆にかえって、これから困難な問題が起きる可能性があるかもしれません。

12月6日(d) 『南信州』1面 "村内で大型事業本格化 喬木村議会 ガイドウェイなど増額補正"。

12月6日(c) 『赤旗』4面 "リニア需要再検討を 参院委で武田議員 在宅拡大で出張減"(web版)。 武田氏は、昨年8月に南木曽町、JR東海、鉄道・運輸機構、長野県の4者で結ばれた確認事項に「JR東海は、必要な発生土置き場(仮置き場を含む)を確保した後にトンネル掘削を行う」と記載されているとして、「発生土置き場が決まっていないもとでトンネル掘削はできない」と強調しました。

12月6日(b) 覆水盆に返らず 『中日』5面 "リニアのトンネル問題 (上) 水枯れ恐れる苦い記憶"。『中日』は南信地方ではけっこう読者が多いはず。リニア建設について静岡県内での着工の絶望的な困難さを伝える記事だと思います。これを読んでも、千載一隅のチャンスなどいっておれますか。道義的にではなく、リニアはできないという現実を直視すべきだと思います。静岡県の大井川流域の人々は、水を失う恐怖と常に隣り合わせで生きていきた。その心境は、リニア沿線自治体には理解されていない。なぜ知事は工事にゴーサインを出せないのか。静岡県民の視点で伝えたい。

12月6日(a) 『朝日』"天声人語"。冤罪で34年を獄中ですごした免田栄さんのことば、「日本の人権は虹みたいなもの。遠目には美しいが、実態はないに等しい」。冤罪事件だけでなくもっと身近な問題についても一貫しているのでは。公共事業っていうものは戦争みたいなものだという声もある。公のためになると言いながら住民の意見など聞かないから。

12月5日(g) 『信毎』34面 "「話せる券売機」県内にも 閉鎖進む「みどりの窓口」岡谷・白馬駅で導入"。乗車券の値引き交渉に応じてくれるということなのかなと思いましたが違うようですね。

12月5日(f) 『信毎』26面 "高森中生 青春動画で町PR 卒業制作 放置竹林の竹活用"。高森中の3年生が卒業記念に町のPR動画をつくっているというニュース。放置された竹林の竹で作った灯ろうやアーチ形のオブジェなどを小道具に。記事では中学生が竹で製作したことになっているんですが、実際には、学校の行事で刃物の使用が制限されているので、町内のお年寄りのボランティアがかなり手を出していたそうです。企画をたてたり動画を撮影するという高度なスキルを身につけることは悪いことじゃないと思いますが、低級なスキルといえる刃物を使いこなすことができないというのも困った話じゃないかと思います。社会全体がチャラけた風潮になってしまったのかなと思います。町も町のPRなんてことより、本当にやるべきことが何か考えてやってほしい。考える能力があるならね。一方『南信州』5日6面 "いじめと人権考える 高森中 こども六法の山崎さん講演" は、子ども時代にいじめにあった経験のある『子ども六法』の著者・山崎聡一郎さんが高森中学生にリモートで講演をしたという内容。つまり、そういう問題があるということなんでしょう。

12月5日(e) 『南信州』6面 "飯田市長 アリーナ言及「方向性早く」 スポーツ協会長に委嘱"。記事の要点は、(1)飯田市スポーツ協会の会長になる、協会の森山和幸代表理事が委嘱状を手渡した。(2)懇談のなかで佐藤市長はリニアを見据えたアリーナ計画について、「…方向性を早く出さないと候補地のある地域も見通しが立たない」とし、早い時期に議論を再開しめどをつける考えを示した。(1)リニア建設促進期成同盟会の長野県のトップは県知事が自動的に務めるような規約になっています。行政が組織したものでない、民間の組織のトップに行政のトップが就任するというのは、どうなんでしょうか。たとえば、南信州リニア中止期成同目会というの結成して、飯田市長に会長になってと委嘱状出すなんて考えないでしょう。(2)アリーナを止めるという決断の条件はそろっていると思います。広域連合内の西南部の自治体の同意が得にくいこと(負担と波及効果の点で不公平感 ⇒ 本来広域連合のなすべき仕事ではない)。リニアの移転代替地とかぶること。

12月5日(d) 『中日』35面 "通風塔"。JR東海の飯田線の「かなえ駅」の駅名板を模したキーホルダーを「リニア鉄道館」で250個限定で販売するそうです(税込み550円)。夢や願いを「かなえる」の語呂あわせ。

12月5日(c) 『静岡新聞』 "リニア山梨、長野工区の情報を JR東海に静岡県知事が要求"。静岡県の要求によるJR東海のきちんとした説明がなされるなら、稜線のこっち側ですが、大鹿村の小渋川や小河内沢の減水についても真相が明らかになる可能性があると思います。ありがたいことだと思います。そのかわり、場合によっては長野県知事の面目丸潰れです。JR東海のアバウトな調査でも50~80%減水するといわれる小河内沢の水、若干減ると予測された小渋川の水は長野県企業局の大鹿発電所が使っています。

12月5日(b) 『信毎』33面 "乗り心地は耐久性は 走らせず検証 JR東海、愛知の施設を公開"。4日、JR東海の小牧市内の研究施設に設置した振動試験の実験装置を報道陣に公開。⇒ 続きを読む / 『南信州』5日 "「新幹線並みの乗り心地目指す」"。リニア開発本部の寺井元昭本部長(62)は「新幹線とは2倍速度が違うので、どうしても細かな振動が発生してしまうが、できる限り小さくし、東海道新幹線の乗り心地に近づけたい」と話していた。 ⇒ 「続きを読む」に書きましたが、細かな振動が出るのは、超電導リニアの誘導反発方式では、いってみればガイドウエイに並んだコイルの上を走るので、つまり規則正しい凸凹道を走るようなものだからであって、速度が速いからではありません。寺井さんウソ言っちゃダメです。

12月5日(a) 『南信州』1面 "県道市ノ沢山吹線 左岸側から架橋工事へ 豊丘ー高森間 竜神大橋の安全祈願祭"(web版)。リニアとは直接関係ないですが、この橋の工事に関係する地域もリニアの工事車両が通行します。

12月4日(e) 『静岡新聞』 "国交省専門家会議 大井川直下の地質など議論 第6回議事概要"。

12月4日(d) 飯田市の龍江地区で「盛り土対策委員会」(『南信州』5日1面 "飯田市龍江地区 対策委設置し検討 リニア残土の活用巡り" =予告記事)。関係者からの情報によれば、今回が2回目。1回目は委員のみで傍聴はできなかったそうですが、住民からの声で今回からは、誰もが参加できる形になったそうです。記事は残土置場(40万立米)について清水川の上流と書いていますが、置き場より上の流域面積が大きく中流と言うべきで、最上流部に盛土するより危険性が高いことはJR東海も認識していることは、以前あった地区全体への説明会のなかで工事事務所長が言及していました。

12月4日(c)
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12月4日『朝日』1面下段広告

12月4日(b) 『南信州』2面 "開業見据えた地域づくり学ぶ 23日 オンラインでリニア講演会"。12月23日に伊那谷自治体会議などがリニア開業を見据えた観光地域づくり講演会をオンライン配信する。13時30分から。(1)「100年先を見据えた広域連携による新たな地域ブランドづくり」講師:雪国観光圏代表理事・井口智裕氏 (2)「日本型ワ―ケーションと観光地域づく」講師:山梨大学・田中敦教授。16日までに">参加申し込みフォームから申し込む。無料。問合せは県建設部リニア整備事業推進局内事務局026-235-7016。なお、『南信州』記事中に紹介のフォームのアドレス(http://forms.gle.EZtwFBvUan1Azws9)は正しくないので、申し込みは、長野県 > "「リニア開業を見据えた観光地域づくり講演会」を開催します" の申し込みフォームから。リニア推進の立場からの講演だとは思いますが、リニアについて明るい話題が少なくなってきているので一応チェック。

12月4日(a) 『信毎』5面 "視標:治水対策 被害減へ「総力戦」で 中央大学教授 山田正"。 山田教授はダムは必要だといっています。自然環境の保全のためには少しぐらい水に漬かることを容認すべきだという声もあるが… と、そんなことをいっている人がいるでしょうか? 山田教授は、大井川の水の問題について:「JR東海さんは“トンネルを掘ることで最大で毎秒2トンくらいの水が抜け、大井川の上流の方の渓流の水が消える可能性がある。そこは代替措置を取る”としていて、愚直な会社だなと思った。理論的にも経験的にも、毎秒2トンという巨大な大な水が出ることはあり得ない。それよりも地球温暖化で台風が強く、そして間隔が空くことで渇水が起き、渓流の環境が変わってしまうことの方が心配だ」と明言。「環境アセスメントをし、濁水を出さないような仕組みを取り入れるし、仮に濁水が出ても沈殿させてきれいな水だけ出す。そうした環境対策にはすごく気を使って実施するので問題ない」と説明した。(『AbemaTIMES』2019年12月6日)

12月3日(a) 『信毎』15面 "移転者の集合住宅「意向調査したい」 会見で飯田市長"。2日の定例会見で、飯田市長が北条地区の移転対象住民にたいして、集合住宅の建設について、できるだけ早く意向調査をしたいと述べる。

12月2日(c) 『信毎』13面 "社会から取り残される学校 理不尽なルール 今も強いる 古山明男"。学校の先生の労働環境が悪いとの指摘もないわけじゃないですが、生徒児童に立ち向かっているのは明らかに教員です。そういう学校で教育を受けて、大多数の可の評価の国民の世論で動く日本が世界から取り残されることになるのかならないのか…。

12月2日(b) 12月1日飯田市が座光寺の移転代替地の募集と丹保・北条の移転代替地の2次募集をはじめる(『信毎』23面 "移転代替地 座光寺地区「宮の前・唐沢」 購入申し込み受け付け開始 飯田市"、『南信州』1面 "座光寺の移転代替地 分譲価格、区割り公表 リニア駅周辺整備 丹保・北条は2次募集始まる")。

12月2日(a) 12月1日のリニアの工事認可取り消し訴訟関係のニュース。提訴の前段階として審査請求というのがあります。そこでは利害関係があるか否かなどの理由、つまりオマエラ意見を言える分際かという判断(法の規定がある場合もある)で、振り分けられます。却下された場合は次の段階として提訴になります。とすれば、事実を争った最終段階で原告適格についても明らかになるはずなので、中間判決で原告を選別、制限することは、争点についてもあらかじめ枠をはめることになるので、民主主義制度における裁判の意義の価値が下がります。今回の判断は民主主義的な裁判制度の否定にもつながるもので全くの不当なものです。民主主義は多数決といわれますが、少数派の意見を取り込まないといけないという原理もあるはずです。▼具体的な論点について一つ言えば、裁判のなかで裁判所は被告の国交省に対し全幹法だけでは安全性について担保するものがないことになるがそれはおかしい、安全性に関して認可に至る各段で瑕疵があったなら自動的に認可は不当という枠組みで審理を進めてよいかと問うた場面がありました。つまり裁判所はリニアの安全性について関心を示している。であれば安全性は争点になるはず。しかし、安全性は公益性のあることだけれど個別の権利ではないということで原告適格を外すとすれば、安全性についての論点は今後だれが主張できるのですかという矛盾が起きると思います。▼しかし、客観的な事実を見る限りは、リニア計画は頓挫寸前、JR東海はギブアップ寸前にあると思うのです。結局は誰が中止を言い出すか探り合ってるような段階じゃないかとも思います。静岡県が頑張るので着工できない、2027年に間に合わないもそんな意味なのかもね。そんな時に、去年の夏か秋の発想したこの判決は、なんかズレタ判断といわれても仕方ないと思います。書き換える時間は十分あったのに。

12月1日(d) 『信毎』7面 "金沢・敦賀 戦線落胆 北陸新幹線 23年春開業延期確実 「100年に一度の好機」と先行投資"。

12月1日(c) 『信毎』21面 "広域農道経由し 飯田から処分地へ 風越山トンネル残土の運搬ルート JR東海方針"。11月27日の北条自治振興センターであったJR東海の説明会の記事。まあ、この程度の扱いが妥当で、月刊誌『Hanada』掲載の静岡県知事の個人的な性格についてだけ攻撃するような記事を紹介して、リニアの工事は順調に進んでいると主張するコラムとともに、"JR東海 県内駅の構造明らかに 北条地区で説明会" なんて記事を1面トップにのせた『南信州』はちょっとどうかしてると思います。

12月1日(b) (2020/12/01 13:13 更新)ストップ・リニア!訴訟の中間判決。その1、その2の工事認可に対する認可取消訴訟の原告782名中、(1)計画地の周辺の居住者(およそ数百mまでの範囲)と(2)工事によって水の利用に影響を受ける可能性のある人の合わせて249名に適格があると判断。残りの533名については原告の適格がないとの判断が下りました。弁護団は不当な判決といっています。(2020/12/01 15:07 更新)判決について不服として上訴の予定です。詳細については、原告団事務局より報告が1週間程度のうちに出るそうなので掲載します。

12月1日(a) 高森町のケーブルテレビのインターネット接続は11月30日で終了したはずです。しかし、まだメールサーバーが生きている様子で、広告メールが届いているし、メールソフトがアクセスできています。メールのアカウント自体は10月下旬に廃止、モデムも撤去したのに。総務課情報係の管理のはずですが、なんかダラシナイ感じがしますね。あるとは言いませんが、予算の執行面でこういうダラシナイことはしないでほしいです。▼ 午後7時にチェックしたら、まだ高森のメールサーバーは死んでいません。ゾンビ状態です。


☆ 各項目ごとに id がふってあります。日付(mmdd)の後ろのカッコ内が x であれば、id="dmmddx" となります。例: "8月18日(b)" は、id="d0818b" です。