出来事・ニュース:2021年11月

12月の予定、12月5日 (2021/11/13 更新)「高森自由大学」の電磁波についての講演会は、12月5日13時30分から、高森町歴史民俗資料館「時の駅」で行います。入口を入って右側の講義室。/リニアでも電磁波の問題が指摘されています。「高森自由大学」が12月5日(午後)に、環境問題を専門とするジャーナリスト(市民バイオテクノロジー情報室代表)の天笠啓祐さんを招いて講演会をします。会場が決まり次第改めてお知らせします。スマホなど電波を利用する機器が身の回りにあふれています。そもそも電磁波とはなにか、身体に影響はないのかといった基本的な内容になると思います。/ 思い起こせば、身の回りにいろいろな製品が増えてきました。ガスなら火災、電気なら感電や火災など、危険な部分があるわけです。電磁波の危険性というのは直感的に分かりにくい。電子レンジなんかは怖い感じがするんですが、携帯電話とかデジタル機器はそんな感じはちょっとしない。だから、電磁波の危険性を訴える意見については、なにか極端にはしっていると感じるものもあるわけです。たとえば、電源コードは2本の銅線が並んでいます。隣同士で逆方向に電流が流れるのですから、双方から出る電磁波は打消し合うはず。PCのCPUは1.5GHzとかの周波数で動作しています。しかし、それはスイッチの切り替え速度見たいなもので流れる電流は非常に小さいわけです。電流が小さければで出る電磁波も弱いはず。ラジオ放送の電波は電池を使わない鉱石ラジオでもイヤホンを鳴らします。そのあたりを科学的に説明してもらえたらと思います。

12月の予定、12月2日 ストップ・リニア!訴訟の第21回口頭弁論が12月2日に東京地裁で行われます。 ⇒ 詳細

終了、11月28日 第21回東京科学シンポジウムの第6分科会でリニア問題が取り上げられるそうです。詳細は ⇒ 案内チラシ

終了、11月27日 FoEジャパンの 緊急オンラインセミナー「リニアトンネル崩落事故~岐阜で何が起こっているのか?!」。19:00~21:00、オンラインZOOM利用、申し込み必要。中津川の瀬戸斜坑の崩落事故の状況や岐阜県内のリニア問題について検証。


11月30日(b) 『赤旗』29日 "総局日誌 東海北陸信越:リニア工事 事故続発"。11月22日に共産党の武田参院議員らが飯田市内のJR東海の長野工事事務所を訪れ、豊丘村の崩落事故現場について、ガイドラインを順守していたという根拠を示すよう求めたのですが、JR東海は資料を示さなかったそうです。取材記者の敷地内の立ち入りも許可しなかったようです。

11月30日(a) 『信毎』2面 "トンネル工事 中断継続要望 JR東海に 岐阜県知事、原因究明まで(web版)"。見出しが「ふるっている」とは思いませんか。「中断」と「継続」の両方を要望しているのか、「中断の継続」を要望しているのか。岐阜県知事は予定どうり2027年に間に合わせろと言っているので、中断を継続したら現場に余計にしわ寄せがいくと思います。無理なことです。共同通信のニュース。『信毎』紙面では金子社長のコメントも載っています。

11月27日(e) 『中日』16面 "リニアで変わる街公開 飯田ケーブルテレビ 駅予定地に付近にカメラ"。

11月27日(d) 阿智村会と南木曽町会のリニア対策委員会が合同の会合(『信毎』27面 "熱海土石流受け 残土置場の選定が課題に 阿智村会・南木曽町会特別委")。

11月27日(c) 中津川のトンネル崩落事故から1カ月の記事:『中日』32面 "リニアトンネル事故から1カ月 揺らぐ信頼 JRに難題 専門家「負の部分 隠さず説明を」"、"事故地点を除き 3工区再開方針 岐阜県内"、

11月27日(b) 『信毎』27面 "リニア県内駅 建設予定地にある事業所で最大 ダイナム長野飯田店 撤退へ パチンコ店 敷地面積約3ヘクタール 来年中に(web版 6時2分)"。やや事実関係があやふやな印象のニュースです。撤退の時期について、ダイナムの 広報担当者は信濃毎日新聞の取材に、リニア工事の影響を受け、立ち退きをする方向で地権者らと調整を進めていることを認めた。その上で「時期については従業員や顧客との関係もあり、答えられない。公表の準備が整えばホームページなどを通じてお知らせする」とし ているのに、関係者によると、22年春に営業を終了し、夏までに建物を撤去する見通し。 と書いています。おそらくダイナムは自社の所有地で営業していたわけではないと思います。ダイナムの撤退すれば、すぐに工事が開始できるというものでもないと思います。静岡の問題が片付かない限り、JR東海の思惑通りには片付かないと思いますが、長野県の中間駅の位置は宙に浮いているようなものです。ルート変更になれば駅の位置も変更になりますよ。

11月27日(a) 『信毎』2面 "安全推進協の協議内容開示 JR東海「ケースに応じ」(web版 8時5分)"。

11月25日(f) 『信毎』35面 "国交相演説出席者に現金 広島のトラック団体 衆院選で"(≒『河北新報』24日 20:59 "広島トラック団体も出席者に現金 公明・斉藤国交相の演説会で")

11月25日(e) 24日の飯田市議会12月定例会のあいさつの中で飯田市の佐藤市長は信州大学の新学部の誘致に関連して宮沢芳重氏の名前を出す(『南信州』1面 "飯田市長 「日常」取り戻す年に 来年度予算編成の基本方針 宮沢芳重に触れ 新学部誘致へ決意(web版)" ※web版に宮沢芳重氏に触れた部分は含まれていない)。信州大の新学部設置検討について、地域への誘致活動を強力に展開する方針。佐藤市長は旧生田村長峰(松川町)出身で、東京で働きながら地元の学問振興に尽力した宮沢芳重(1898~1970年)に触れた上で「古里に家から通える大学をといった芳重の思いを受け継ぎ取り組む意向を示し、「学生が『学生生活を送りたい』『将来住んでみたい』と思えるような街を作っていかなければならない。その先頭にたって全力を尽くす」と決意を述べた。 宮沢芳重氏の考えは、情報技術関連の新学部を「誘致」というようなものでなく、「誘致」でなく「郡市立」の総合大学をつくるべきといっていたはずです。

11月25日(d) 24日、静岡県議会は川勝知事の辞職勧告ケツ議案を可決。辞職すべき法的な効力はなく、知事は辞職を否定。自民党会派は不信任案を出す予定だったけれど4分の3以上の賛成が得られる見込みがないことが、拳骨を振り上げてから気付いて辞職勧告に切り替えたもの(『中日』25面 "静岡知事「生まれ変わると富士山に誓った」 「コシヒカリ」発言 県議会が辞職勧告決議"、『信毎』7面 "国内短信▼静岡知事に辞職勧告決議")。

11月25日(c) 24日、東京外環道の事業認可の無効の確認等を求める訴訟の第13回口頭弁論が行われる(『赤旗』4面 "大深度認可要件欠く 東京外環道訴訟弁論 原告側が主張(web版)")。

11月25日(b) トンネルで相次いだ事故を受けて、JR東海と建設各社との安全推進協議会の初会合(『信毎』2面 "相次ぐ事故 対策協議 JR東海など 安全推進初会合(web版)"、『信州 NEWS WEB』15時50分 "事故相次ぐリニア工事 JR東海と建設会社が安全対策など協議")。/『中日』26日28面 "リニア安全推進協 岐阜、長野で会合 JR東海と施工会社"、『南信州』26日1面 "JR東海 各工区の肌落ち対策を共有 安全推進協の県内初会合(web版)"、『信毎』26日29面 "JR東海 相次ぐリニア工事事故 防止策 建設会社と協議 安全推進協 豊丘で会合"、"協議内容の開示 JR側は「検討」 住民との情報共有 不可欠"。

11月25日(a) 『信毎』6時6分 "松川町、リニア工事の残土運搬車を監視へ 来年1月から、台数や運転マナー把握 必要あればJRに改善求める"。安全対策はしないといっている高森町よりはましだと思います。しかし:当然、昨年から新井の交差点を通過して、飯田市、喬木村、高森町へ残土運搬が行われてきた中でダンプカーの運転マナーが目立って悪いという事実があったからなのか、たぶんそれはない、運転は丁寧です。町役場の存在意義をなくさんための「形として」年4回の「モニタリング」=机上の空論、に思えます。事態は、今から7年前に十二分に予測できたことなのですから。JR東海はその当時から工事車両には標識(ステッカー)をつけること、問題点があれば見た人は工事事務所に連絡するよういっているので、「それ以上の」対策とはいえないと思います。/『南信州』26日1面 "残土運搬車をモニタリング 松川町 来年1月から町内6カ所で(web版)"。

11月23日(e) 『朝日』25面 "盛り土の法整備 4知事要望 国交省に 全国統一の許可基準など"。茨木、埼玉、静岡、大阪府の知事が要望。

11月23日(d) 『中日』15面 "トンネル工区で 作業員1人軽傷 直後、豊丘村長に連絡"。19日、戸中斜坑で作業員が軽傷を負う労災事故。発生直後に連絡があったので豊丘村長は 迅速でよかった とコメント。前回の事故からすぐに発生しているので、軽度の労災事故は普通に起きているのではないかと思う人もいるかもしれません。または、JR東海が安全のためのガイドラインが守られているかチェックをした直後だったので、JR東海が現場に行って細かい口出しをすることが事故の原因になっているんじゃないかと思う人もいるかもしれません。本来、安全管理の責任はトンネル掘削を請け負っている建設会社にあるはずです。/『信毎』24日28面 "豊丘で作業員 指に軽いけが JRが村に連絡"。豊丘村内で行われるリニア工事について村長が少なくとも村民より多くのことをより早く知っていないと、リニア推進派として恥をかくと思っているからなのでしょう。/『信州 NEWS WEB』にはこのニュースは掲載されていないようです。/2020年の2月27日だったと思いますが、コロナ感染の拡大に慌てた安倍首相は全国の学校の一斉休校を要請しました。JR東海の中津川の崩落事故を受けた後の全現場についてのガイドラインのチェックは考え方が似ています。/『南信州』25日2面 "リニア戸中工区 作業員1人が軽いけが JR東海 村には直後に連絡"。

11月23日(c) 『赤旗』22日11面 "リニア 事故相次ぐ "原因究明早く""工事中止を" JRの安全管理に不信感"。

11月23日(b) 22日、共産党の武田参議院議員などが、JR東海長野工事事務所で聞き取りと、坂島斜坑ヤード、高森町下市田の残土「埋立地」の現地調査を行う。毛利県議、豊丘村、松川町、南木曽町の共産党議員が同行。高森町によれば、これまでに約3万8千㎥の残土を搬入(『赤旗』4面 "長野 崩落原因究明なし工事再開 リニアトンネル事故現場 武田参院議員ら調査")。

11月23日(a) リニアと直接は関係ないですが、備忘のため:"「死後さばきにあう」は廃版だった キリスト看板、制作の裏側に迫る"。続きを読む

11月21日(b) 『南信州』1面 "南信州広域連合 選択と集中の観点で 来年度予算編成方針を決定"。

11月21日(a) 『静岡新聞』の最近の記事から:

11月20日(f) 「明日のハナコ」という劇があるそうです。劇の中 で敦賀市の市長の発言が引用されているんですが、このあたりの自治体の首長のリニアや残土置場についての発言と通じるところがあるような気がします。残土処分について、残土の谷埋め盛土が崩れる危険性よりは、リニアそのもの事故の危険性のほうが高い(!?)なんていった方もおられます(参考)。

11月20日(e) 『朝日』34面 "バリアフリー費 鉄道運賃に上乗せ 国交省 最大10円想定(web版Yahooニュース版)"、『首都圏 NEWS WEB』06時54分 "駅バリアフリー化整備費 運賃に最大10円上乗せ 国交省方針"。

11月20日(d) 『朝日』の附録というのか何というのか『Be』の4面に原武史さんの連載「歴史のダイヤグラム」。今回は "超特急と吉田健一の慧眼(web版)"。東海道本線のビジネス特急「こだま」の運転開始が1958年で新幹線の開業の1964年に廃止。英文学者の吉田健一(吉田茂の子)は新幹線ができたとき、「何れもっと機械、器具が発達すれば、ただ用事を足すだけの場合は旅行しないですむようになるに違いない。昔は人と懇談するのに、その人がいる所まで行かなければならなかったというような案配になるのである」 といっていたそうです。この回は載っていないでしょうが、連載が朝日新書から出ているようです(『歴史のダイヤグラム 鉄道に見る日本近現代史』9月13日刊)。/この記事を「うっかり」、フェイスブックの「リニアを考えようコミュニティ」に紹介したら、グループ参加のアカウントを取り消されてしまいました。「うっかり」というのは、紹介した記事の中に「リニア」という語句がないので、リニア新幹線とは関係ない内容の悪質な投稿と判断されたようです。管理されている方々が原武史さんがリニアに批判的ということを知らないのか、単に読解力がないかですね。これらの管理者さんはリニア推進派へ加担しているとしか思えません。

11月20日(c) 『赤旗』15面 "リニア工事住環境に影響 東京・町田市民国交省にただす(web版)"。

11月20日(b) 『南信州』18日 "【飯田市】10年間の財政見通しと財政運営目標を公表「かじ取りは難しいが適切な判断をしていく」"。

11月20日(a) 15日、JR東海が伊賀良公民館で住民説明会を開く(『中日』15面 "飯田の残土搬出 来年1月に開始 JRが住民説明会(web版)"、『南信州』1面 "JR東海 飯田IC経由 年明けから 市内工区の掘削残土運搬巡り(web版)"、『信毎』27面 "来年1月から飯田にも残土 下久堅の処分場(web版)")。(1)1月から妙琴原(中アトンネル松川工区。9月掘削開始。)の残土を伊賀良インター経由で下久堅小林の処分地(20万5千㎥)に運ぶ、(2)1月から市内の産業用地整備事業(記事に場所の記載なし)にも活用する、(3)現在、妙琴原の残土は喬木村阿島地区の処分場(堰下のガイドウェイ組立保管ヤードか?)に運んでいる、(4)妙琴原の本坑掘削の開始は22年春以降、(5)黒田工区の掘削は22年度末を予定(本坑は23年度以降)、(6)上郷工区(中間駅西側からのシールド工事区間)の掘削は23年度以降を予定。(7)飯田市内のトンネル残土発生量は、妙琴原90万㎥、黒田50万㎥、上郷(駅西)45万㎥。

11月19日(e) 豊丘村公民館の館報「とよおか」の最新号「第729号(令和3年11月)」の2ページ。続きを読む

11月19日(d) 「新資本主義と唐様で書く三代目」

11月19日(c) 残土の谷埋め処分は前途多難 『信毎』23面 "工事残土置き場候補見直し要望 清内路地区、阿智村長に"。阿智村の清内路地区の萩の平にリニアの中央アルプストンネルの斜坑口が出来る予定です。その坑口から約70万㎥の残土が出てくるのですが、その処分先は坑口付近の4か所の谷に処分する計画です。18日、この計画に対して清内路地区と地権者団体が候補地の見直しを阿智村長に求めました。静岡県熱海市の大規模土石流も受け、残土置き場の分散化など根本的な見直しを求める声が住民から相次いでいるとし「残土置き場候補地の再考」も盛り込んだ。同地区などは5月にもJR東海へ残土置場の安全確認などを求める内容の要望書を村に提出。8月に同社から回答を得たが、内容が不十分として再度要望をした。桜井自治会長は取材に「JRはもっとしっかり説明していほしい」と訴えた。

11月19日(b) 『信毎』2面 "リニア トンネル事故 「関係市町村へ連絡徹底重要」 JR東海対応で阿部知事"。

11月19日(a) 『赤旗』13面 "リニア工事必ず中止へ 学習会「署名広げよう」 静岡・島田"。

11月18日(c) 『南信州』6面 "飯伊母親大会 暮らし取り巻く課題を共有 4テーマで分科会"。14日、上郷公民館で開かれた飯伊母親大会で平和、教育、くらし、リニアの4つの分科会で現状や課題について討論。

11月18日(b) 『信毎』2面 "中央東線高速化 JRなどに要望 長野・山梨の同盟会"。

11月18日(a) 『信毎』2面 "JR東海、労災防止新組織 トンネル工事事業者と情報共有(web版)"。JR東海や運輸機構の方が労働安全について意識が高く、工事業者の方が安全意識が低いということはないと思います。建設主体であるJR東海の工事業者に対する態度に事故について「直接的な遠因がある」という自覚があるからなのでしょう。または、これだけの広範囲で一時にトンネル工事を進めるというところに無理があるのかもしれません。/『中日』18日26面 "リニア工事事故防止へ協議会 JR東海"。

11月17日(f) 『信毎』3面 "(盛り土条例)制定検討の長野県 専門家から意見聴取(web版)"。現在まで条例はないですが、リニア関連の大規模な残土盛土計画が没になった例が、豊丘村(52万㎥)、松川町(620万㎥)に、なりそうなところが、飯田市(40万㎥)、南木曽町(100万㎥程度か?)にあります。許可の過程で現行法に照らして疑問の残る判断があったのが豊丘村の本山(130万㎥)です。活断層があるのでメディアなどが世論喚起すれば没になりそうなのが下條村(100万㎥)。新たに条例を制定することで抜け穴を提供するようなことがあっては困ります。また地域の住民が安心してしまっては困ります。いずれにしても、計画を適切と報告した有識者は、本来おかない方が良いとか、後の恒久的な管理が行われることを条件に適切としたと発言しています。地権者が同意しない以上は置けないし、それでも置いた場合は現行法でも処罰出来るのではないかと思います。なお林地開発では、標高差15m以内という制限、超える場合は安定計算の提出という決りはあるようです。前出の候補地はいずれも15m以上、かつ安定計算についての許可の基準があやしいので本来は黒ですね。

11月17日(e) 『信毎』3面 "盛り土を許可制に 懲役刑も 熱海土石流受け 静岡県が条例案(web版)"。

11月17日(d) 『信毎』29面 "中ア松川工区の掘削再開 飯田"。坑口補強のために計画として中断していた、妙琴原の斜坑の工事を16日に再開。

11月17日(c) 「東濃リニア通信」が取り上げていました。『東京経済オンライン』の特集「日本のインフラ大問題」で大深度地下についての記事:(無料登録で全部読めます)。特に3つ目の記事に注目。

  1. 10月6日 "「地上への影響はない」との前提は虚構だった 調布の道路陥没で露呈、大深度地下法の根本問題"
  2. 10月8日 "新幹線開通に立ちはだかる「もう1つの懸念」 リニア工事に適用される大深度法の虚構と現実"
  3. 10月8日 "大深度地下法の「生みの親」に聞く立法の真意 外環道陥没で問題化、大深度法でも安全ではない"
  4. 10月11日 "調布市で起きた外環道陥没事故の教訓と反省 地盤工学の専門家が警鐘「リニア工事は慎重に」"
  5. 10月12日 "外環道陥没事故が示したリニア工事の危険性 「大深度法は違憲」住民訴訟弁護士が訴える大問題"

11月17日(b) 『東京経済オンライン』16日5時40分 "リニア新幹線と標高3000mの自然の気になる関係 生物多様性維持という観点で懸念を払拭できるか"。

11月17日(a) 先日、『東洋経済オンライン』のハイパーループの記事を紹介しました。記事の最初の写真に、ハイパーループのCGイメージ。駅に停車する車両はチューブで覆われるため実際には見えない(画像:アラップ) と説明があります。乗客はプラットホームで待っていて、そのまま乗るようになっているようです。駅部分は1気圧になっているんでしょう。「中間駅」を設置する場合、分岐装置はどうするのかという問題があると思います。分岐装置部分を真空に近い状態に保つのは大変なので、本線上に空気の流れを止める「弁」がいると思います。待避線なしで中間駅で停車させるにも駅の前後に「弁」が必要になると思います。この「弁」が故障して駅部からパイプに空気が入ると走行中の他の列車が空気の壁に衝突すると思います。磁気浮上式鉄道よりさらに使い勝手が悪い乗り物だと思います。大量輸送には全く不向きだと思います。少数者が利用するだけの乗り物のために大規模な土木構造物を建設することに公共性はないと思います。

11月16日(e) 15日南信州広域連合の会議の席上、JR東海は、「坑口の補強工事」のため掘削を中断していた中央アルプストンネルの松川工区(妙琴原)の掘削を16日から掘削を再開すると報告(『中日』27面 "長野リニア事故 連絡遅れ謝罪 JR東海の事務所長")。ここは本来なら松川に面した岸壁に設置した桟橋から本坑を直接掘る予定だったのを、岸壁が予想以上に脆かったので、計画になかった斜坑(長さ380m)の掘削を9月5日から始めました。豊丘の事故で連絡が遅いといっている飯田市。HPで、松川工区の工事の状況を確認したら、最終更新が4月21日。斜坑の設置についての情報ものっていません。それはそれとして、この斜坑口は山の斜面からそのまま掘っている他のリニアトンネルの斜坑口とちょっと構造がちがうように思いました(『南信州』9月6日 "【飯田市】リニア中央アルプストンネル松川工区で掘削始まる" に掲載の写真を拡大すると分かります)。

11月16日(d) 15日南信州広域連合の会議に、JR東海の長野工事事務所長が出席。坂島工区の事故と連絡の遅れについて謝罪し、「肌落ち」など今後連絡すべき「不祥事」(連絡すべき事案 = 『信毎』)を具体的に示した。また、掘削先端部「切り羽」での火薬設置、発破といった一連の作業に、安全確認のためJR東海社員が立ち会うようにした―とも明らかにした(『信毎』)。坂島斜坑の工事の再開の見通しはたっていない(『中日』)。今回の事故現場がある豊丘村の下平喜隆村長は「新たに整備された連絡体制に基づいて今後は適切に連絡が行われることを期待している」とコメント(『信州 NEWS WEB』)したそうです。普通は事故のないように気を付けてやって欲しいと:いうべきでしょうね(『信毎』2面 "JR東海、緊急事案明確化 豊丘の事故 自治体へ連絡遅れ受け"、『中日』27面 "長野リニア事故 連絡遅れ謝罪 JR東海の事務所長"、『南信州』"【リニア中央新幹線】JR東海が豊丘村トンネル崩落事故受け緊急事態発生時の連絡体制案を示す"、『信州 NEWS WEB』18時1分 "JR東海 重大事案発生時 地元自治体に1時間以内に連絡へ")。市町村長たちが、全員がそう思っているかどうかということもあると思うけれど、こういうことにこだわるのは、リニアに関連する自治体としての事業をもうはじめちゃっているので、困るじゃないかということなんだろうと思います。工事の遅れにつながるような「事案」は起こすなよという気持ちなんでしょう。/『南信州』17日1面 "JR東海 連絡事象、手段を明確化 豊丘村崩落事故受け体制見直し(web版)"。

11月16日(c) 8月中旬の大雨以来不通になっていた飯田線の伊那新町駅と辰野駅の間が15日に運転を再開(『信毎』1面 "再開 いつもの飯田線 伊那新町・辰野間 通常ダイヤに")。再開までに3か月かかっています。いつもなら青・空色のラインのJR東日本の電車なのに、このごろはオレンジ・緑のラインのJR東海の電車が走っている便がありました。

11月16日(b) 『赤旗』13面 "リニア工事中止求める 党長野県議団、知事に申し入れ"。12日に行われた、11月県議会前の長野県知事への共産党県議団の申し入れの記事。 ⇒ 共産党長野県議団 > "11月議会を前に知事に申し入れをしました" > "11月議会知事申し入れ書(pdf)" リニア中央新幹線のトンネル掘削工事で 3 回目 4 回目となる崩落事故が起き、死傷者が発生しています。トンネル工事を全て中止し、事故原因の十分な検証と住民への説明をJR 東海に求めてください。

11月16日(a) 『東洋経済オンライン』15日 "リニアの強敵?「ハイパーループ」実現への着地点 音速長距離走行は無理筋、都市内移動が適切か"。超電導リニアは一応1気圧という条件下で運行されます。だから、トンネルの途中で止まったらどうやって避難するなんてことが話題になります。ハイパーループは空気抵抗を減らすために気圧を下げたチューブ(パイプ)の中を走るので、ドアを開けて逃げるなど簡単にできないはずです。乗降りだって、超電導リニアでも強力な磁界から乗客を保護するため相当面倒くさい装置を使っていますが、ハイパーループでは空気が漏れないような構造が必要です。記事は書いています:開発者は軌道にあたるチューブは 「地上の支持構造物上に配置、浅い地下に埋設、大深度のトンネル構造内に敷設することになる。現時点で地上や地下にチューブを設置することについて技術的な課題はない」 と説明するけれど、同じく技術的な課題がないはずのリニアも南アルプストンネルや大深度地下で工事が思うように進まないことを考えると、ハイパーループがこうした問題から無縁だとは言えないだろう。 と。残念な技術という点で超電導リニアの「強敵」だと思います。営業路線の建設を始めちゃっている点では超電導リニアが勝ってます。鉄道メーカーの関心は鉄道のスピードよりは環境重視になってきているのにと思います(『日経』2018年9月22日 "鉄道車両も環境シフト 独シーメンスや仏アルストム 蓄電池駆動や水素燃料")。この記事について、フェイスブックに、「エンジンのシリンダーがチューブで列車がピストン」とコメントしている方がいます。リニアは、普通の回転式のモーターの、中のぐるぐる回る部分にあたるのが列車、どちらにも乗りたいとは思いませんね。そうそう、ジュール・ベルヌの『月世界旅行』では大砲の砲弾の中に乗って月に行くという話でした。これはとても無理な話なんですが、リニアもハイパーループも冒険的な乗り物であることに間違いないです。

11月14日(a) 『赤旗・日曜版』1面、6,7面 "認可取り消すレベル 外環道 緩すぎる地盤 「大深度地下」の要件満たさず"。東京外かく環状道路(外環道)のトンネル工事が原因で発生した調布市の陥没事故から1年。事故現場周辺の複数地点で、建物の基礎を支える「支持地盤」が工事の影響で緩み、大深度地下使用の要件の強度を満たしていないことが編集部の調べで分かりました。

11月13日(f) 『東京新聞』10日の社説 "リニア工事事故 JRは安全貫く覚悟を"。大井川の流量減少を懸念する静岡県が常に「あしき先例」に挙げる現在の東海道線丹那トンネル(静岡県熱海市、函南町。一九三四年開通)工事では、大量の湧水が発生し、周辺が水枯れしただけでなく、六十七人が犠牲になっている。

11月13日(e) ちょっと前、8日の『読売』の社説 "リニア建設工事 難所に向け安全対策の強化を"。『読売』も JR東海は原因を究明し、再発防止に努める必要がある と書いています。前にここここで触れましたが、トンネル工事について専門性のないJR東海が直接にトンネル工事の現場の安全対策が出来るとは思えません。場所によって地質は違うんですから、まず事故の起きた場所の原因が具体的にわからないと、他の場所でも共通する部分で問題があったのかわからないと思います。昨年2月末に安倍首相がいきなり学校の一斉休校を要請したのと同じ発想だと思います。それとも、現場の建設会社に対するJR東海の扱い方が悪いことが、これは、どの現場についても共通する可能性がありますから、それが分かっているので「JR東海は…すべき」という書き方になるのかも知れません。

11月13日(d) 『信毎』7面 "県内短信▼共産党県議団がコロナ対策やリニア工事事故で申し入れ"。

11月13日(c) 『信毎』7面 "国内短信▼静岡知事の不信任提出へ―コシヒカリ発言で自民会派"。

11月13日(b) JR東海が「顔パス」。『中日』30面 "改札顔認証 実現なるか JR東海 社員で実験開始 割引の本人確認 防犯は否定 法整備に遅れ 個人情報保護が課題"。『中日』は「改札顔認証」と書いていますが、共同通信は、「顔パス」(新幹線改札「顔パス」へ実験開始 JR東海、品川駅と名古屋駅)。顔パスというのは「地位や権威、立場などを利用して、公式には認められていないのに、交通機関に無賃乗車したり、催しものなどに無料入場したりすること。(コトバンク)」。JR東海という企業自体が、リニアという大事業では顔パスみたいなことやってるような気がします。

11月13日(a) 『日経』15面 "鉄道12社、最終黒字転換 東急など不動産・物流好調 非鉄道の稼ぐ力で明暗 18社の今期"。 鉄道事業の伸び悩みはほぼ全社共通だが鉄道主体のJR各社の中には黒字予想から赤字に転落する見通しもあり、非鉄道での稼ぐ力で明暗が分かれる格好になった。JR東海は民営化で、民間会社として鉄道に頼らない形の経営をする努力をしてこなかったということになりますね。同じ15面に "JR西、冬ボーナス1.25カ月分"。

11月12日(e) 『朝日』12面「声」に長野県(5区以外)に住んでいる方の投書:「道路も災害復旧も与党の力?」。5区でも宮下さんは似たようなことをいっていたと思います。

11月12日(d) 『赤旗』9面 "金田一京助没後50年 "諦められない"心でアイヌ語研究に熱中 金田一秀穂"。リニアと直接関係ないですが、政治家では問題とされる世襲。学者の3代目が書いた1代目の評伝。

11月12日(c) 『南信州』1面 "飯田市長 ビジネスゾーン構想描く 座光寺でまちづくり懇談会"。10日に今年度の飯田市内20地区対象の「まちづくり懇談会」の最終回が座光寺地区で開催される。佐藤市長は、リニア駅と座光寺地区のJR飯田線・元善光寺駅とエス・バード(人材育成と産業振興の拠点)を 「新しいビジネスゾーンに考えている」と明らかにした。また、リニア関連の移転対象者については、上郷地区のような意見交換会を開催していないことについて、「移転をお願いする人や、(防音防災)フードの関係で騒音を心配している人らと直接話す機会を設けたい」との意向。開催の時期については「できるだけ早い時期に」としたリニアの地上(明かり)区間となる座光寺特有の環境対策を巡っては不安の声も。座光寺地域自治会の牧野光彰会長はリニア関連で心配の声があるとして、「住民に寄り添った対応を」と求めた。。つまり、移転交渉の前提が前市長の時代から進んでいないということか。

11月12日(b) 『赤旗』 "リニア工事 住民不安 東京・町田 「陥没が心配」 JRから説明無し 山添議員ら調査(紙面15面)"

11月12日(a) ちょっと驚くニュースもあって、最近『静岡新聞』をチェックしていなかったので10月下旬(28日)以降の記事:

11月11日(e) 『東京新聞』15時45分 "調布市、請求者の個人情報を繰り返し漏えい 陥没事故の情報公開"。ミスなのか故意なのか?

11月11日(d) 『信毎』35面 "土石流 殺人容疑で告訴 熱海に遺族 「未必の故意」主張"。

11月11日(c) 『日経』17面 "日立、英でハイブリッド鉄道運行(web版)"。日立は、イギリスの鉄道の非電化区間で、蓄電池とディーゼルエンジン発電を組み合わせたハイブリッド車両の試験運行をするそうです。関連ページ:日立ニュースリリース(2020年12月16日) "日立がエバーショルト・レール社と英国都市間鉄道向け 蓄電池ハイブリッド鉄道車両導入に向けた契約を締結"、 "日立がエバーショルト・レール社と英国都市間鉄道向け蓄電池ハイブリッド鉄道車両導入に向けた契約を締結"。

11月11日(b) 長野県知事が坂島斜坑の崩落事故でJR東海の金子社長と電話で会談(『朝日』23面 "リニア工事崩落事故で知事 検証と報告などJRに要請"、『中日』15面 "「速やかな連絡体制を」 リニア工事事故 知事がJRに要請"、『信州 NEWS WEB』10日 "リニア トンネル工事事故 原因検証などを知事がJRに要請")。こういう事故は基本的に労働災害なので、リニア推進に関連して知事などがどうこういう筋合いのものでないのに、いわないと世間から批判されると考えての行動だと思います。そこがリニア計画のおかしな点です。リニアに関連していても、あくまでも作業現場での労働災害です。労災を防ぐための対策はできる限り考えたうえで作業が行われているはずですが、リニアの場合は多少安全対策で手を抜いても早期完成を目指してというところがあるのかも知れません。知事やら、市町村長らがいろいろいうことの背景にはそういうことがあると思います。工事の安全対策と、環境への影響の軽減とを最大限考慮していたらリニアは早期に完成することはできないのでしょう。関連して、『SBC』9日21時28分 "リニア新幹線トンネル工事の事故 地元から「安全対策と連絡の徹底」求める声 長野"。『SBC』のインタビューに登場する人たちは、皆リニアを早く通してほしいといっていますが、期待している人は約3割にたいして、期待していない人は約7割なのですから、このニュースは偏っていますね(長野県世論調査協会が8月20~22日に実施した県民世論調査の結果。『信濃毎日新聞』2021年8月31日によれば、「期待する」が28%、「期待しない」が68%。リニアが通過する南信地域でも「期待する」は33%。)。

11月11日(a) 『信毎』34面 "工事で相次ぐ事故 「肌落ち」とは? 岩盤が固くても発生 9割強が先端部 豊丘でも"。

11月10日(f) 『信毎』1面コラム「斜面」の冒頭部分:掘削中のトンネルの坑口には「化粧木(けしょうぎ)」と呼ばれる木が飾られている。長さ1メートル余の太いヒノキなどで、両端が上に反っているのが特徴だ。鳥居を表すといい、坑内は神の領域とされる。山の神を敬い、工事の安全を託しているそうだ◆残念ながら、リニア中央新幹線のトンネル工事で再び事故が起きた。…。 「化粧木」というコトバ、ここ10年程の新聞紙面で初めてみたような気がします。リニアのトンネル工事で化粧木を置かずに掘削を始めた坑口があったからこういう事故が起きるなどとはいえないでしょうが、化粧木を置いて神事をちゃんとやってから掘削を始めたいというような現場とJR東海の先を急ぐ気持ちとの間にくいちがいがあったのではないかという感じがします。コラムは豊丘村の坂島斜坑の事故について、坑口から200メートルほど掘り進んだ地点で、切り羽(掘削面)の表層が崩落する「肌落ち」が発生した と書いています。「坑口から200メートルほど掘り進んだ一番先の正面の土砂が部分的に崩れた」と書けば良いのにと思いました。「坑内は神の領域」という意味は、山は、まして山の内部は神の領域、名古屋や大阪に速く行きたい程度の目的で山にトンネルを開けるなという意味だと思います。

11月10日(e) 『信毎』1面 "2日休工 再開後崩落 豊丘のトンネル 岩盤変化の可能性(web版)"、『南信州』1面 "発破準備中に土砂崩落 坂島工区 作業員1人が軽傷 掘削中断(web版)"、『赤旗』15面 "リニアまた土砂崩れ 長野 トンネル工事で1人軽傷"。

11月10日(d) 『信毎』31面 "工事中止や原因究明要求 建設反対の住民組織 国とJRに(web版)"、『赤旗』15面 "工事の中断 住民ら要請 死傷崩落事故受け"。 関連ページ ⇒ "沿線ネットなどが瀬戸トンネル崩落事故で申し入れ、11月9日"

11月10日(c) 豊丘村の坂島斜坑の事故について沿線の自治体の首長たちが文句をいっているという記事:『中日』14面 "豊丘のリニア工事崩落事故 遅い連絡 自治体「遺憾」"、26面 "豊丘村長「地元の不安増す」 リニア事故 JR東海に注文相次ぐ"、『南信州』1面 "「安全再確認を」事故受け下平村長"、『信毎』31面 "沿線の愛知・岐阜知事ら JR東海に苦言"。国交省の反応:『信毎』31面 "官房長「JRを指導」"。/『信毎』11日 "阿部知事がJR東海に対応改善求める 豊丘のトンネル崩落の連絡遅れ 飯田市長「信頼回復に努めて」"。飯田市長は、リニア事業全体への不安が広がらないよう信頼回復に努めてほしい と述べたそうです。裏返せば、リニア事業全体について不安や疑念があるのだから、軽微な事故をきっかけに不安や疑念が広まっちゃうよという意味なのかもしれないですね。県知事も市町村長もリニア計画はヤバイと思い始めているということなんでしょう。

11月10日(b) 『日経クロステック』10日 "リニア工事で残土に産廃混入、トンネルの吹き付けコンクリ片か"。岐阜県内のリニアの日吉トンネル南垣外工区から発生した残土に吹付けコンクリート片が混入していたそうです。混ざっても無理はないだろうと思うのですが、法律上はイケナイようです。岐阜県は処分場の残土を年に1回の割合で検査しているそうです。 ⇒ 岐阜県 > "リニア中央新幹線トンネル工事に伴い発生した土砂への産業廃棄物と疑われるコンクリート片の混入について 2021年10月27日更新" > "リニア中央新幹線トンネル工事に伴い発生した土砂への産業廃棄物と疑われるコンクリート片の混入について(第1報)(pdf)"

11月10日(a) 『ビジネス・ジャーナル』8日6時5分 "JR東海社長の認識不足ぶりに関係者が唖然…リニア工事が暗礁の懸念、不要論も"。厳しい局面に立たされている金子氏とは一体どのような人物なのか。金子氏は東大法学部卒業後、1978年に国鉄に入り、JR東海人事部長などを経て、2018年4月に社長に就任した。葛西敬之名誉会長の腰巾着とも揶揄され、指導力が欠如しているというのがもっぱらの評判。静岡県民から絶大な人気を誇る川勝知事に無策ぶりを見透かされ、まったく相手にされていない。

11月9日(c) 『日経』8日5面 "日立物流、東欧鉄道ルート トラック二酸化炭素規制 脱炭素で荷主獲得"。

11月9日(b) 『中日』10面 "上場26業種 増益か黒字化 鉄道や空運は厳しさ続く"。

11月9日(a) 豊丘村・坂島斜坑内の崩落事故についての紙面記事:『朝日』30面 "リニア工事 また崩落 長野・1人軽傷 トンネル爆破前"、『中日』27面 "リニア工事 長野でも事故 発破準備中 土砂崩れ、1人負傷 JR東海「前回と原因違う」"、『日経』43面 "リニア工事で再び事故 長野のトンネル 土砂崩れ、1人軽傷"、『信毎』1面 "リニア工事 豊丘で崩落 作業用トンネル 1人軽傷"、『信毎』29面 "相次ぐ工事事故「遺憾」 飯田市への連絡は半日後 地元「情報共有徹底を」 事故 4年で4回 県内は2回目(web版)"。『中日』によれば、今回事故が起きた工区は、安全が確認できるまで工事を中断する。他の工区では休止せず、同社社員が立ち合い、指導徹底を図る そうです。たぶん、JR東海さんが直接現場に出向いてアレコレいうのが一番イケナイのではないかと思います。JR東海のほうが直接工事をしている建設会社よりトンネル工事についての経験や知識があるとは思えません。これまでの崩落事故もJR東海さんがアレコレ細かい指図をしたからではないか。

11月8日(c) 豊丘村内のリニアの伊那山地トンネルの工事現場で土砂が崩れ落ち作業員1人がケガ(『信州 NEWS WEB』18時59分 "リニア新幹線 県内の工事現場で土砂崩れ 1人けが")。現在掘削を行っている斜坑は2つあります。いつものことですが、5W1Hを省略しがちなNHKのニュースではどちらの斜坑かわかりません。『信毎』17時33分 "リニア伊那山地トンネルで事故 土砂当たった作業員搬送" によれば坂島斜坑です。記事は「肌落ち」ということばを使っているので、中津川の瀬戸トンネルと同様の事故のようです。切羽の安全な作業のためのガイドラインの徹底をはかった直後のはずなのですが…。/『毎日』21時4分 "リニアトンネル工事でまた崩落事故 作業員が負傷 長野・豊丘村"。8日午前8時20分ごろ、伊那山地トンネル本体を造るための作業用トンネル内(地上入り口から200メートル付近)で、掘削面から5立方メートル(約10トン)の土砂が崩れた…作業員の一人が、掘削面に吹き付けたコンクリートのひび割れが大きくなっている異常に気付いて退避中、崩落が発生…爆破後の崩落だった前回と違い、今回はコンクリートを吹き付けた掘削面が爆破前に自然に崩落した。記事が「掘削面に吹き付けたコンクリート」と書いているのは、切羽の正面の部分で、正面にも吹き付けコンクリートしながら掘っていたのだろうと思います。「自然に崩落した」といえなくもないですが、掘ったからおさえがなくなって不安定になったのが吹付けコンクリートでやっとおさえてた感じだったのかも知れません。火薬を詰める穴あけも火薬を詰めるのも機械(ドリルジャンボ=JR東海提供写真の右側の機械)を使うと思うんですが、3つの記事では、現場で起きた出来事の具体的な様子がよくわかりませんね。/『読売オンライン』21時23分 "リニアトンネル工事で壁面崩落…火薬作業中、異変気付いた作業員が避難指示したが巻き込まれる"。/『日経』(共同)18時38分 "リニア工事で再び事故 1人けが、長野のトンネル"。あるSNSで工事会社が「軽傷」と公表したのを記者が確かめもせず書いていると怒っておられる方がいますが、毎日新聞によれば、全治1か月以上が「重症」、全治1か月未満が「軽傷」、どの報道機関も同じ基準で書いていると思います。骨折でも全治1か月程度のものはあるんですね。

11月8日(b) 「東濃リニア通信」(11月8日)が岐阜県内のリニアの工事現場の様子を掲載しています。

11月8日(a) 少し前のニュースです。国内の新聞社はほとんど扱っていなかったと思います。『Yahooニュース』10月19日 "MRIに10キロ超の酸素ボンベが「吸い込まれる」事故…検査中の患者が挟まれ死亡=韓国"。MRIの検査室に持ち込んだ酸素ボンベが、患者が検査しているMRIに吸い込まれて患者が死亡した事故。こういう事故はけっこう起きているようです。同じような危険性が超電導リニアでもあるので、その対策がされています。そして対策の内容が実に間が抜けているというか…。そういう対策は通常の鉄道や、常電導のトランスラピッドやリニモでは必要ないのです。トランスラピッド(時速500㎞)の2倍も3倍もの飛行機並みのスピードが出るならともかく、同じ500㎞で走るのですから超電導リニアが優れた技術なんて言えないですね。

11月6日(b) 『赤旗』6面 "おはよう ニュース問答:リニア工事は問題が山積しているね"。

11月6日(a) 『中日』8面 "JR東海ボーナス 21年度は過去最低 4.4カ月分"。

11月5日(b) 『赤旗』4面 "リニア 情報共有を 外環道と同じ工法 連絡会集い 相模原"。3日「リニア新幹線を考える相模原連絡会」が相模原市内で集会。

11月5日(a) 『信毎』25面 "山梨県のリニア冊子巡り市民側の敗訴確定"。リニアについてのマンガ冊子を山梨県内の学校に県が配布したのは違法であり費用を当時の知事らに賠償を求めた裁判で原告の敗訴が決定。

11月4日(h) 『信毎』4日31面 "県内トンネル 大幅補修へ 東日本高速 群馬含む上信越道や長野道の7カ所で 路面隆起など抜本的に対策 交通規制の影響どう軽減(web版)"。長野道の「一本松トンネル(千曲市・麻績村)」の道路面が隆起しているそうです。1993年完成で1996年頃から隆起しているとのこと。対策として道路下の部分にインバート工をするそうです。東日本高速道路長野工事事務所の担当地域内で、一本松、明科、片山、閼伽流山(あかるさん)、八風山、日暮山、高岩山で補修工事を予定(八風山を除きインバート工を予定)。南信でも国道256号線の清内路トンネルで路面が持ちありました。2年ほど前に補修したので今は気にならないと思いますが、一時期は走っていて分かりました。リニアの中アトンネルは清内路トンネルの近く、同じ断層を横切る予定。清内路トンネルでは5㎝以上持ち上がっていたと思います。リニアの場合はじめからインバート工をするのでしょうが、軌道面の隆起が起きる可能性はゼロではないはず。やはりトンネルはできるだけ避けるべきで、日本では鉄道としては曲線部分での高い走行性能や安全性が必須だと思います。直線しか走行できない超電導リニアは日本には適していないと思います。とはいっても、アメリカでもなかなか苦戦しているようです。

11月4日(g) 『南信州』3日7面 "天竜川沿い 自転車道整備へ課題共有 飯伊の首長らが周遊コース試走"。天竜川の堤防をサイクリング用道路として活用しようと周辺の市町村長が電動アシスト自転車10月29日にサイクリングをしたという記事。天竜川右岸の高森町から飯田市にかけての堤防は、県が自転車道に認定しているそうです。現在、リニアのトンネル残土が運び込まれているのはその堤防の内側で、堤防を走ってきた自転車はダンプカーの通行する道路を走らないと左岸に渡れないのに、佐藤飯田市長は、「川沿いであれば車も気にせずに走ることができ、市町村をまたげば面白いコースになると思う。市も協力していきたい」と話した そうです。ダンプカーの通行と干渉する部分に地元は横断歩道を設置するように望んでいるのですが、高森町は断じて設置しないと頑張っています。

11月4日(f) 『日経』4日30面 "温暖化「もっと考えて」 COP26 岸田首相に高校生ら((web版)"、『赤旗』4日 "COP26inグラスゴー 「もう石炭いらない」「政府は耳を傾けて」首相発言に日本の若者ら抗議")。

11月4日(e) 『南信州』4日1面 "下市田産業用地 耕土を下條村に運搬 高森町 12月ごろから開始"。

11月4日(d) 『中日』3日30面 "JR東海 問われる安全 「原則立ち入り禁止」の先端部で作業 リニア崩落事故1週間"、『信毎』3日3面 "工事の安全へ 「引き続き監督」 国交省、JR東海に"。

11月4日(c) 中津川市内の瀬戸トンネル斜坑の崩落事故を受けて岐阜県駅の起工式が延期に(『信毎』3日3面 "岐阜県駅の起工式延期 トンネル崩落事故受け"、『南信州』4日1面 "JR東海 岐阜県駅の起工式延期 瀬戸トンネル崩落事故受け"、『中日』3日30面 "岐阜県駅の起工式 JR東海 無期延期")。

11月4日(b) 鉄道や航空事業の回復が遅れているというニュース:『朝日』3日6面 "航空・JR 大幅赤字続く 9月中間 コロナ禍 客足戻らず"、『中日』3日 "JR4社 赤字2600億円 本州と九州 前年同期からは縮小"、『中日』3日 "日航2500人削減計画 22年3月期 1460億円赤字予想 ANAと経費削減協力"、『日経』3日17面 " 航空・鉄道、業績回復遅れ 日航、2期連続で赤字 今期 JR西、赤字686億円 4~9月"、『信毎』3日7面 "JR上場4社 鉄道利用 回復遅れ 9月中間決算 赤字計2600億円"、『信毎』3日7面 "日航、2500人削減へ 23年3月期末 新型コロナで業績低迷 22年3月期予想 赤字1460億円 海外渡航制限や「感染第6波」恐れ 旅客数回復 予断許さず"。

11月4日(a) 『信毎』3日13面 "コンパス 古山明男:SDGs目標 教えるだけで良いか 教育にはもっと重大な責任"。現在の持続可能でない人類社会を作り出したのは、まさに現在の教育なのではありませんか…。「…」以下については、『朝日』3日13面 "耕論:貧困と努力:国が強めた「自業自得」論(竹下義樹)、煽られた差別 敵は権力側(藤田和恵)、社会を縛る 江戸期の道徳(松沢裕作)" が参考になるかも。

11月2日(d) 『南信州』1日10面 "天竜小渋水系の保全活用 県立公園計画案へ意見募る"。 ⇒ 長野県 > "天竜小渋水系県立公園の公園計画(案)へのご意見を募集します" 募集期間は、11月17日まで。/ 『南信州』の記事で、天竜川は主に河川景観探勝として天竜舟下りの利用推進、… としています。自然環境の保護と利用を推進するため、昨年2月に地域会議を発足 したのですが、環境という視点からいえば、気候変動対策について考え合わせると天竜川周辺の土地利用についての文化的景観を守るという視点も必要だと思います。もう手遅れかも知れませんが。

11月2日(c) 『南信州』1日2面 "鼎地区 住民の利便性の向上を まちづくり懇談会 複合施設の早期決定など要望"。10月29日に行われた鼎地区の「まちづくり懇談会」の記事。他、市道妙琴線拡張(ママ)工事の早期実施や、リニア工事後の妙琴公園将来構想について意見交換した

11月2日(b) 『信毎』"JR東海、中断のリニアトンネル掘削工事を一部で再開 長野県内は4工区"(紙面37面)。1日に工事を再開したのは、長野県内では、南アトンネル長野工区、伊那山地トンネル。中アトンネル松川工区は掘削の再開は2週間ほど後になる見込み。中アトンネルの山口工区は再開時期未定。瀬戸工区については警察が捜査中で再開時期は未定。/『中日』33面 "リニア掘削8工区で再開 トンネル崩落工事で中断"。この記事の「みだし」、なんか変。トンネルを崩すための工事をしていたわけじゃないはず。「トンネル崩落で工事中断」か「トンネル崩落(「スペース」または「、」)工事を中断」のつもりじゃなかったのかなと思いました。/『朝日』34面 "リニア山岳工事 一部工区で再開 JR東海"。/『南信州』2日 "【リニア中央新幹線】中断していたトンネル掘削工事を一部で再開 松川工区の再開は2週間後"。

11月2日(a) 31日に行われた衆議院選挙で、長野5区では自民党の宮下一郎氏が当選、野党統一候補の曽我逸郎さんは落選しました(『南信州』"【長野5区】曽我逸郎氏、敗戦の弁「残念な結果だが確かな手応えを感じた」"、"【長野5区】宮下一郎氏が当選 激戦制し喜びかみしめる「これからが正念場」")。確かな手ごたえを感じる支持者よりは、お付き合いで動員されたり投票する支持者の方が結局多いのかも知れないですね。宮下さんは、選挙期間中こんなことをいっていたようです:不祥事や事件で「自民党はたるんでいる」という声を多くうかがった。ただ、自民党は全員ダメか。それはおかしい。私は、初当選から一貫して誠実を旨にやってきた。私は石にかじりついてでも勝つ。1票でも勝てば大勝利。1票でも負ければ大惨敗。助けてください。(28日、伊那市のJA施設で)(『朝日・長野県版』10月30日27面) って自分の都合のことしか言ってないですね。同じ記事で曽我さんは:私たちの伊那谷の厳しい現状は、農林業がないがしろにされてきたからだ。しっかり支援して、若い人たちにのびのび暮らしてもらう。ふるさとを元気にして、美しいまま未来へ引き継ぐ。国のあり方を大切にする政治を変えていく。大きなチャンスだ。(28日、飯田市役所前で)