出来事・ニュース:2018年10月

10月31日 JR東海が静岡県内のリニアの工事予定地を報道関係者に公開(『信毎』11月1日)。

10月30日 国立科学博物館で「日本を変えた千の技術博」はじまる。3月3日まで(『日経』29日)。⇒ 科学博物館:明治150年記念「日本を変えた千の技術博」

10月30日 川崎重工が米国向け鉄道車両の不具合が相次いだことで9月中間決算が赤字に(『朝日』、『日経』31日)。日立は英国の鉄道事業の一部を売却する方針(『日経』31日)。日立は29日にイタリアの鉄道信号メーカー「アンサルドSTS」に約1030億円を追加出資すると発表(『朝日』、『日経』30日)。

10月30日 JR東日本は、中央東線の特急「あずさ」の自由席を来春から廃止すると発表(『信毎』31日)。飯田・下伊那からではほとんど関係ない話です。

10月30日 『中日』記事 "高森町がラウンドアバウト導入 20年度、利用開始目指す"。書き出しの「高森町が町内に信号機のない環状交差点(ラウンドアバウト)の導入を検討していることが分かった」というのが地元住民の正直な印象。「町によると過去五年で人身事故二件、物損事故十三件が発生。いずれも町内の交差点では突出して多いという。」町が記者に話していないその本当の原因は、交差点に南からはいる道路の通行量がこの5年間に増えたこと。であれば、この幹線道路でもない集落内の生活道路を通過する車両の通行を抑制する方法を考えた方が金もかからずすぐできるはず。地元の住民の要望は安全なのでそれが正解。町の言う事故件数には、死亡事故1件が抜けてます。この交差点じゃなくこの生活道路内で起きた事故だからです。役人というのは、自分の都合の良いように事実を捻じ曲げるものです。

10月30日 JR東海が、新幹線の台車から部品(研磨子)が無くなっていたと公表。部品がないまま走行したようです。落とした部品は見つかっていないそうです(『中日』31日)。

10月30日 長野県が都合の悪い文書を隠したという話。『信毎』記事 "入札ミスの文書 非開示 県伊那建設事務所12年の業務"。

10月29日 JR東海の金子社長の会見(『中日』)。

10月29日 JR本州3社の2018年4~9月期連結決算が出揃う。『日経』30日によれば、利益の絶対水準では、JR東海の通期の純利益はJR東の1.4倍、JR西の4.3倍にものぼるそうです。株価でもJR東海は昨年末から6%上昇に対して東と西は1割ほど下落したそうです。

10月29日 国交省が品川駅西口の整備計画の概要を公表。⇒ 国交省東京国道事務所:国道15号・品川駅西口駅前広場 事業計画 ◆中間とりまとめ◆ または 国道15号・品川駅西口駅前広場の将来の姿。飯田駅周辺整備の品川版みたいな感じと言ったら失礼かな? /『産経』29日、『信毎』30日

10月29日 『信毎』1面トップ記事「生活道路交通データ収集 国交省 歩行者対象 実験へ」。なかな減らない生活道路での事故防止のためにハンプを設けたり、時間規制するための自動の柵を設置したりすることを考えているという話。県内でもゾーン30指定が進んでおり、生活道路へのクルマの流入や速度の規制がこれからの方向と言えると思います。高森町の出砂原地区と下市田2区にわたる集落内道路の拡幅改良は、単に農道が良くなったから、その先も広げなきゃという時代遅れの地方役人の机上の思い付きだと言えます。住民の要望があったというが、住民はたぶん安全対策をと言っただけです。拡幅してラウンドアバウトを設置せよなんて言ってるはずはありません。結局、今この工事を行うのはこの道路をリニア工事に使いたいJR東海へのサービスにすぎません。町政懇談会で各地区から出されたいろいろな要望から、自分の手柄となるように、補助金がとれるようなものを選んで事業化しているにすぎず、住民の生活環境全体についてきちんと考えているのではないと思います。これからは、地域の要望は最も緊急なもの1つに限って出す位に考えていかないと・・・。出砂原集落で最近あった火災では消防自動車が火災現場によりつけず全焼しました。消火栓の容量が極めて小さく、防火水槽も不十分と、通過車両の便宜を計るより先になすべきことはあります。あるいは、JR飯田線の踏切の歩行者の安全対策は半世紀も要望しているにもかかわらず町は抜本的なことを何もやっていません。JR東海にしっぽを振るばかりです。

10月28日 『南信州』に、飯田市長牧野光朗市長へのインタビュー。リニア関係住民への対応について、「必要なタイミングとなれば、いつでも現地委に出向いて話をするつもり」と言っています。6月の北条地区での説明会で、住民から「飯田市長はリニアについてビジョンを示しているとは言えない。示すべきだ。移転対象者に寄り添うというなら、こういう説明会には飯田市長自身が出席すべきだ。1度か2度(※)しか来たことがない。」など批判が出ています(※ そのうち一度は、他に大事な用件があるので中座するといって、市民の立ち退き問題より重要な問題があるのかと批判されたという)。この説明会で飯田市は駅周辺整備についての説明を住民の反発によって途中で止めざるを得ませんでした。「経済自立度」という考え方自体ハテナなのですが、その目標を下げてきていまだに達しえない点について、「リニア関連工事の本格化で波及効果が期待される」と答えています。それって自立じゃなくて「リニアまかせ」ですね。牧野氏自身は東京の一流大学を出て一流企業に勤務したあと、何らかの志を持って郷里へ戻った。それが、通り一遍の地方の権力者に成り下がってるように私には見えます。

10月28日 『日経』記事「都市コンパクト化 交通再編に壁 推進420市町村、半数『計画なし』」。人口減少や高齢化を受け都市機能を中心部などに集約するコンパクトシティーを推進する420市町村の半数以上が地域公共交通の再編計画を作れない状況に。飯田市は420に入っているか分かりませんが、リニアの中間駅を誘致したのは都市のコンパクト化という考えからすればダメですね。

10月28日 『信毎(共同)』記事「インドネシア地震1ヶ月 液状化 地滑り・津波引き起こす?」。

10月27日 最近あった豊丘村佐原地区に区長が、下沢(したっさわ、または、くだっさわ)をJR東海が買収し設計を始めたとの報告。

10月27日 『南信州』コラム「各駅停車:星空と雲海

10月26日 松川町上片桐で松川町議会の「議会と語る会」(『南信州』28日)。ガイドウェイヤードの誘致失敗について、高森町のように農振除外にむけ、農地転用の権限の町への指定を申請しておかなかったのがまずかったという声があるようです。しかし除外の基準の適用は、全国一律であってこそ意味があると思います。

10月26日 飯田まちづくりカンパニーの20周年記念講演会。経世論研究所長の三橋貴明氏が「日本経済を成長に導くリニア新幹線~中心市街地再生のチャンスとなる」と題して講演。「自然の中で子育てをし、東京で働くことは人類史上空前の贅沢だ」と述べたそうですが、そんなことができるのは、現在東京に住んでいる人のうちでもほんの一握りにすぎないはずです。なにしろ「人類史上空前の贅沢」なのですから。災害リスクの点で東京一極集中は問題で「人口集中による経済成長と国民の分散化を両立させるのが新幹線」とも。言葉の上では上手いアイデアだと言えるのですが、災害で第一に被害を受けるのはリニアと東海道新幹線の両方という不都合な現実を忘れています。「暮らしに焦点を当てると飯田には売りがたくさんある。コミュニティーに帰属し、子供を育てる日本の原点としての魅力を発信して」と呼びかけたそうです。そのためにはむしろ交通が十分に不便な「都の塵も通い来ぬ」陸の孤島である必要があるんじゃないでしょうか。

10月26日 日本車両製造の2018年9月中間決算で売上高は22.4%減の350億円だったものの純利益は過去最高の36億となったと発表。また、五十嵐一弘社長は台湾の脱線事故について納入後のメンテナンスは台湾側が行い同社は関わっていないと説明。

10月26日 豊丘村の豊丘中学校で「とよおか輝丘議会 ~村長としゃべらまい会~」。下平村長、菅沼副村長、昼神教育長が出席、3年生約60人と話し合う。リニア工事の住民生活への影響対策についての質問が複数あったと『南信州』28日は書いています。また、村長ご自慢の道の駅「とよおかマルシェ」について、「豊丘らしさが足りない」との意見がでたとも。言われてみると、オシャレですが豊丘らしさ足りないですね。

10月26日 静岡市が南アルプストンネルの作業員宿舎周辺のJR東海による環境調査についての意見書を静岡県に提出(『信毎』27日)。

10月26日 『中日』記事「現地発 ワールド経済:目的はエコな未来 ドイツ 燃料電池列車」。ドイツのニーダーザクセン州でディーゼル列車にかわり燃料電池列車が営業運転を開始。ベルリンの国際鉄道見本市イノトランス2018でも注目を集める。

10月26日 『日経』コラム「春秋:気軽な海外旅行先の台湾は鉄道マニアの人気も高い・・・」。

10月26日 『日経』記事「関空、公設民営に教訓 災害対応 責任あいまい」。なんかサブプラムローンのからくりみたいな感じがしますね。

10月26日 『信毎』記事 "列車運営主体に「構造的な問題」"。JR東海も組織的にいろいろな問題があると聞いています。リニア建設によって第二の国鉄問題になるのではとの指摘もあります。

10月26日 高森町出砂原地区館で出砂原地区と下市田2区対象に、すでに決定済みの天竜川河畔の町道の拡幅改良工事について、全く初めての住民説明会。『南信州』26日によれば、「計画」です。高森町の職員は、全く初めてと感じるような平住民の意識とのずれに全く気付いていないようです。初めての説明会なのに工事の図面を提示するだけで、ぼそぼそと要領を得ない経過説明をするだけでした。経過説明を文章にして提示するくらいは常識との指摘をしました。住宅地からの出入口や既存道路との取り付け部に極めて危険な箇所ができるのに、改良する道路のことしか考えてないとの指摘もありました。杭打ちでトラブルもあったようです。改良すれば車の量がふえるからラウンドアバウトの処理能力を超えるのではないかとの質問に、山吹に新万年橋が出来れば交通量は増えないと答えるお粗末。ならそもそも改良は不要です。この道路改良は、明らかにリニアのガイドウェイを見据えたもの。にもかかわらずJR東海に金を出させるという考えもない。もちろん、説明会に来た野沢建設課長も田切職員も、リニア工事認可の前提の環境影響評価にてらせば、この道路をJR東海は利用できないということも理解できていませんでした。ラウンドアバウトは安全かも知れないですが、車の通行量を減らすという選択肢について全く考えが及ばないのは一種の病気です。県の公安委員会や警察は、信号機については、安全上問題として否定したそうです。つまり、農免道路の先線が接続されることは、明神橋の架け替え当時は想定していなかったことなのです。ガソリン代もあがっています。電気自動車が普及するのはまだまださきです。若い人は車に興味を示さなくなってきている。人口も減る。そんな近い将来を考えれば、集落内へのクルマの流入を減らすことを考えるのが賢いと思います。誰もあえて問いただしませんでしたが、第一の問題は、地元の要望でやっているという説明。前々から誰が要望したんだという声がありました。誰も要望していないのです。もう一つ、花火大会の本部席の設置場所が無くなることを、自治会役員と町はどう考えてるのか。工事でなくなる現在の場所以外の空き地では、本部として機能しないし、機能する場所は路上となって、少ない人員で設置と撤収を短時間で行うのは住民にとって非常に負担になる。花火大会を中心的に運営している出砂原部落は高齢化も進んでいる以上、この辺で灯ろう流し花火大会は終わりにしようという意見も出始めています。道路改良は20年完成を目指し、工期は約2年。この間も花火大会は不便を強いられるわけです。改良区間に歩行者が車にはねられ死亡した交差点があります。この場所や数か所の危険な場所に横断歩道をという声に、決めるのは公安委員会だから要望としてお聞きしますという答えを何度も繰り返すなど、高森町という役所は町民のためにあるのか役場職員や上級行政機関のためにあるか全く疑念を抱かざるを得ません。そうそう、豊丘村にもちゃんと説明しておけよという指摘もありましたよ。『信毎』が軽井沢で行われた「ラウンドアバウトサミットin軽井沢」について載せています。基本的な問題として、ラウンドアバウトの設置は車の走行のために土地を余計に使うという点を忘れるべきじゃないですね。/『信毎』27日は「設計案を示した」と書いています。また、ラウンドアバウトの入り口は4つと書いていますが、説明会場で念を押した人がおり、これは5つです。説明会場に報道取材はなかったはず。町は住民に対するものと違う説明をしたか、『信毎』が間違っています。

10月25日 JR東海が報道機関向けに試乗会。『読売』26日の見出しは「リニア 27年開業綱渡り 談合・工事費増 工期遅れも」。静岡県大井川の減水問題、長野県の残土置き場問題も。"ある国交省幹部は「前例のない工事で、今後もどんなトラブルが出てくるかわからない」と懸念している" と書いています。『朝日』26日「最高速度500キロ リニア実験走行、報道公開」は、"発車後は多少揺れを感じたが、トップスピードに乗ると安定感があり" などJR東海の前説明通りと思われる記事を載せた一方で、静岡県内のリニア工事の行われる土地の唯一の地権者、特種東海製紙の関連会社の特種東海フォレストの「椹島ロッジ」の焼却灰や生ゴミをエコパーク内に不法投棄していたという記事を載せています。『朝日』は14日には「リニア静岡工区 立ち往生」という記事を載せています。『日経ビジネス』8月20日号は、"短時間の試乗で「いける」と思い込むのは危険な素人考えだとJR東日本元会長の松田昌士は言う。国鉄時代からの経験を基にこう話す。「歴代のリニア開発のトップと付き合ってきたが、みんな『リニアはダメだ』って言うんだ。やろうと言うのは、みんな事務屋なんだよ」" と書いています。数年前の報道対象の試乗会では、かなり酷評されたので今回はきっと慎重にやったのでしょう。⇒ ゆれるリニア・・・『静岡新聞』27日 "南アルプス山中にごみ、椹島ロッヂからか 静岡市確認へ"

10月25日 『朝日』記事 "「鉄、環境負荷は軽いんです」 鉄鋼業界、軽素材に対抗PR"。新日鉄住金が9月に「(車が)リサイクルできない素材でできていたら、ごみの山だらけになっちゃう」という言葉を盛り込んだ動画:"ライフサイクル全体でエコを考える「鉄は、人と地球とともに」"を公開。鉄の車輪を使う鉄道は、リニアのようにコンクリートとプラスティックのガイドウェイじゃなくて、鉄のレールの上を走ります。

10月24日 飯伊の市町村の教育委員会が下條村のこすもすホールで「リニアを見据えた」研修会を行う。元県立歴史館学芸部長の青木隆幸さんが「リニア時代の中心で伊那県を叫ぶ」と題して講演(『南信州』27日)。

10月24日 JR西日本社長が北陸新幹線費用の増加分について負担する考えはないと述べる(『朝日』25日)。

10月24・25日 「しあわせ信州移動知事室」が飯田下伊那で開かれる。24日は松川町と大鹿村、喬木村、工業高校跡地、伊那谷自治体会議。25日は泰阜村、千代よこね田んぼ、天龍峡大橋、飯田児童相談所、県合庁で記者会見。大鹿では小渋川斜坑ヤードを視察後、ランチミーティング(『南信州』19日)。/『中日』25日『南信州』25日

10月24日 「リニア・モビリティ革命と都市・地域フォーラム」(『南信州』5日)。飯田市のHPに"「リニア・モビリティ革命と都市・地域フォーラム in 飯田」の開催について" というページがあるんですが、参加申込先の一般社団法人エコまちフォーラムのhttp://www.ecomachi-forum.or.jp/contact.html(外部リンク)がつながりません。なぜか? アドレスに "(外部リンク)" まで入っているからです。http://www.ecomachi-forum.or.jp/contact.html ならつながります。案内チラシ(PDF) 案内チラシ(PDF)。/『南信州』25日『中日』25日『信毎』25日。2次交通に自動運転? 地元の運転手やタクシーじゃダメなんだ。/『中日』26日記事 "VRと自動運転、楽しんで 11月3日、飯田の市街地で実証実験"。

10月24日 「リニア静岡工区 立ち往生 ・ 急ぐJR、譲歩 突き放す県」(『朝日』24日)。
 大井川の戦いで
 リニア立ち往生!

10月24日 『日経』記事「台湾脱線事故 2年で7回 赤字続く公営/安全意識足りず」。事故を起こした路線を含む全国をカバーする在来線を担う台湾鉄路管理局は21年連続で赤字。2007年開業の台湾高速鉄道はどうにかという、日本と少し似た状況のようです。

10月24日 作家の冷泉彰彦さんがメールマガジン『冷泉彰彦のプリンストン通信』24日で、「台湾東部特急脱線事故、原因の一つは線路設計ミス」と言っています。同じ場所で同じ事故がこれまで何回も起きたのならそう言えるかも知れませんが、速度制限を守っている限りは問題は無かったのです。冷泉さんの指摘は全く外れているのですが、納得する方もけっこういるでしょう。リニアは500㎞/hという高速特性を活かすために路線は直線を選んでいるという説明が受け入れられるように。リニアの場合は実は曲がれない言い訳なんですが。道路も鉄道も何が何でもまっすぐにすれば良いんだというのは迷信や妄信の類です。

10月23日 南信州広域連合会議が三菱UFJリサーチ&コンサルティングからコンベンションとアリーナについての中間報告を受ける。リニアを見据えて頭に血が上っておる衆に冷や水を浴びせるような報告のような・・・。(『信毎』24日)

10月22日 白川前日銀総裁が日本記者クラブで会見。「日本経済が直面する問題の答えが金融政策にないことは明らかだ」と指摘したそうです(『赤旗』24日)。

10月21日 台湾北部(宜蘭県新馬駅)で特急列車が脱線転覆し死傷約200名。事故を起こした列車はJR東海の子会社の日本車両が製造(『NHKウェブ』22日 12時06分)。事故のあった路線は日本と同じ軌間1067㎜。結果的には、2005年の福知山線脱線事故(※)と似ていますが、現場の周囲が広かったので死傷者が少なかったのではと思います。一部車両が進行方向に対して横向きになっています(座屈)。線路の両側は25m程度は緩衝帯とすべきだと思います。リニアは時速500㎞で緩衝帯は4mです。参考 ⇒ 4mの緩衝帯は狭すぎる ~メトロリンクの衝突脱線事故 ※ 軌間1067mm、半径300m(福知山線・304m)の右カーブ、制限速度75km(福知山線・70㎞/h)超過、8両編成(福知山線・7両編成)という点はほとんど同じ。乗客366人(定員376)、死者18人、負傷187人(福知山線・定員1089人程度乗車か、107人、562人)。

10月21日 飯山市長選挙が告示。第一声で新人候補は新幹線飯山駅開業から3年半たったことについて、「大事業が実現したにもかかわらず、市内の停滞感を拭えていない」(『信毎』)と現市政を批判(『信毎』22日、『朝日』22日)。

10月21日 『日経』掲載の「ニュージーランド航空」の全面広告の写真の説明文、"世界に先駆けて星空世界遺産活動が始まったテカポは、2012年に南半球初、ニュージーランド初の星空保護区に認定された"。わざわざ遠くへ行かなくても、本来星空なんかは、世界どこでも同じに見えるはず。テカポは南の星ぞらが見えるからじゃなくて、夜空が暗い(Category of Astronomical Heritage: dark skies)ので保護区になったのです。リニアを活かすことを目指す他の開発とは相いれないですが、リニアがきても駅周辺整備、道路改良などなどほか何もしないなら、星空を売り物にする手もある。参考 ⇒ ユネスコ 天文学と世界遺産:天文遺産・暗い空:テカポ湖アオラキ、クック山星空保護区、ニュージーランドニュージーランドの星空 | ニュージーランドの観光ハイライトとアクティビティ(ニュージーランド政府観光局)

10月20日 名古屋で「JRを問うシンポジウム」(『赤旗』27日)。

10月20日 『日経』記事「日中協力 発車ベルは幻? タイ高速鉄道 政治と現実にズレ」。"巨額な投資を伴いながら、完成後の運賃収入が不安定な鉄道事業に対し、タイ政府は一切、利益を保証しない"。

10月20日 『信毎』斜面「作家吉村昭さんは北アルプス黒部峡谷に建設中だった・・・

10月20日 高知県で送電線工事のヘリコプターが生コン600㎏を山中に落下させる(『信毎』20日)。

10月20日 『信毎』記事「駅周辺施設 アイデア募る 飯田市 民間事業者から」。

10月19日 下伊那北部議会の総会。9月の県議会の委員会に付託された陳情について、阿島橋の架け替え、国道152号線の通年通行は困難と報告。阿島橋が現状のままでは、リニアの建設にも、「リニア効果を活かす」にもネックになるというのが「世論」のはずですが、県議会の委員会では困難とされましたとさ(『南信州』21日)。

10月19日 下條村の下條中学校で3年生を対象にした「下條の未来を語る会」。リニアについても中学生は意見を述べたようですが、"宮島俊明副村長は「いま計画しても10年後通用するかは分からない。持続可能なものにするため、中学生の若い人たちもアイデアを出してほしい」と呼び掛けた" そうです(『南信州』20日)。

10月19日 『朝日』記事「整備新幹線 JR負担増要請 国交省調整 事業費膨らむ(1面)」、「整備新幹線 資金繰り限界 着工後、費用上ぶれ常態化(4面)」。政府は新幹線施設のJR各社への貸付料を増額する考え。"整備新幹線では、事業費が着工後に計画より大きく膨らむことが常態化"、"見通しの甘さだけでなく、政治家らの要請に応じて開業を前倒しするための工法の変更なども要因になってきた"、"負担のあり方を議論するのを機に、野放図に進めてきた計画を見直す必要がある"

10月19日 JR東海は、リニア工事をめぐり静岡県内の利水者と結ぶ、「原則としてトンネル湧水の全量を大井川に流す」という表現を含む協定案を公表しましたが、川勝静岡県知事は、中途半端と批判しました(『中日』20日)。

10月19日 JR東海が新幹線の脱線ガードの脱落防止処置が完了したと発表(『中日』20日)。脱線防止ガードの設置は総延長1072㎞の約4割が完了。昨年3月に脱線防止ガードの脱落の問題が発覚後、1年後の今年の3月から脱落防止処置を始めていたそうです。

10月19日 山陽新幹線の姫路駅で通過中の上り「のぞみ180号」が人をはねる。はねられた方は死亡(『読売』19日『中日』20日『日経』19日)。『日経』(=共同)によれば、"同駅にはホーム柵が設置されておらず、間近で速度を体感できる駅として知られ、鉄道ファンから人気" と書いています。つまり鉄道事業者側の安全対策が不十分だったわけです。

10月18日 豊丘村議会の全員協議会で村は、福島てっぺん公園の南の谷を残土活用先の候補地土地として19日に長野県に情報提供すると報告(『南信州』19日、『中日』20日)。

10月18日 『南信州』によれば、長野県は、伊那山地トンネル青木川工区のJR東海の環境保全計画について意見募集を開始。⇒長野県:「中央新幹線伊那山地トンネル新設(青木川工区)工事における環境保全について」に対する環境保全の見地からの御意見をお寄せください。『南信州』は「住民意見の募集」と書いていますが、長野県は「報告書について環境保全の見地からの御意見をお持ちの方は、次のとおり意見書を提出してください」と言っているので、意見を出せるのは住民だけではありません。⇒「JR東海の環境保全計画」※ 締め切りは11月12日

10月18日 飯田市の土地利用計画審議会と都市計画審議会。市側は駅周辺整備に関係する都市計画の道路や用途地域の変更案など5件に対する意見を諮問。審議会はいずれも妥当と即日市側に答申(『南信州』20日)。

10月18日 JR東海が静岡県内のトンネル工事の湧水を全量戻す方針を示す(『中日』18日)。

10月18日 『日経』記事「リニア新幹線 着工認可から4年 トンネル工事が拡大へ 環境保全など地元調整課題」。「27年開業というスケジュールは『そもそも余裕がそれほどあるわけではない』(金子社長)。・・・場所によっては、用地買収や残土処理といったハードルもあり・・・」。

10月18日 『南信州』記事「VIVA ラテン通信 51 リニア開設後の観光の目玉は?」。筆者のドミニカ在住の牧内さんは、南信を訪れる観光客は県全体に対して4.3%と少ない現状はリニアが出来ても変わらないだろうと言っています。なぜか? 観光客は必ず目的をもってやってくるからと。

10月17日 『南信州』「環状線」(読者投書欄)に「リニア駅の位置変更を求む」。リニアには賛成だけれど、駅の位置を国道153号線から東にずらせばよいのではという意見。北条の移転が無くなるので、全体としての移転者は減る可能性はありますが、座光寺地区の方々にとってはなんの解決にもなりません。全部に地下にせよという話ならともかく。ただし、特に飯田市長に問題があると思いますが、行政担当者たちが、飯田下伊那郡内でもっとも移転が少なくなる駅の場所を探そうともしなかったことは明らか。座光寺地区では飯田市が約20年前に分譲した住宅団地がルート上にあるのです。20数戸が立ち退き対象で、終の棲家と思って家を建てられた方も多いと聞きます。

10月17日 国交省は、JR東海が東京都、神奈川県、愛知県で申請していた大深度地下の使用を認可。東京神奈川で33.3km、愛知県で17kmの2区間。鉄道会社への認可は初(『信毎』18日、『中日』18日)。

10月16日 飯田市の山本公民館が落語家の橘屋竹蔵さんを招いてリニア反対のイベント『リニアよせ』を行う(『南信州』18日)。

10月16日 飯田市が駅周辺整備に関連して駅前に造る木製の大屋根のデザインを公表(『南信州』17日『信毎』17日)。

10月16日 財政制度審議会が2019年度予算案の編成に向けて議論、整備新幹線についてJR各社へ負担増を求める(『日経』17日、"JRに負担増要求 財政審、整備新幹線巡り"、『信毎』17日)。

10月16日 『信毎』斜面「走りだしたら止まらない公共事業

10月15日 坂島斜坑口ヤード関連で保安林解除の予定の告示が県報に掲載。解除に異議ある場合は、利害関係者であれば予定告示から30日以内に意見書の提出ができる。意見書が受理されると国が公聴会を開く(『信毎』16日、4面)。⇒ 長野県報 平成30年(2018年)10月15日(月曜日) 定期発行第3017号

10月15日 リニア中間駅の出来る、長野、岐阜、山梨の県知事が恵那市で懇談。開業に向けた地域づくりを検討する共同研究会を設置する方向で合意(『南信州』17日)。

10月15日 青木川工区で準備工事着手(『朝日』16日)。

10月14日 リニアに反対する名古屋の住民グループが飯田のリニア駅周辺の住民と懇談(『赤旗』11月1日)。

10月14日 『日経』連載記事、阿辻哲次さんの「遊遊漢字学:『象牙の箸』はおそろしい」。⇒ Wikipedea:箕子の憂い

10月12日 松川町がリニアガイドウェイ組立ヤード候補地を断念(『信毎』13日『南信州』13日)。

10月12日 『南信州』、『信毎』によれば、長野県は県内の棚田の情報を発信、共有する「信州棚田ネットワーク」を設立するそうです。これまでに、「飯伊ではよこね田んぼの他、豊丘村の福島本村棚田、根羽村の横旗の棚田が参加を表明」(『南信州』)しているそうです。 ⇒ 福島本村棚田の上部へリニア残土?

10月12日 『赤旗』コラム「きょうの潮流:“地球は一個の巨大な生き物で、すべては互いにつながっている”・・・

10月12日 『日経』によれば、ヤマトホールディングスは米ベル社と共同で「空飛ぶトラック」を開発するそうです。垂直に離陸上昇して機体の姿勢を水平に変えて飛行するものらしいのですが、危険性が指摘されているオスプレイに近い構造原理のものなのかなと思います。450kg積載するというのですから、空恐ろしい話だと思います。オスプレイもベル社とボーイング・バートルが共同開発。

10月12日 『日経』記事「[FT]ウェブの恩恵を世界のすべての人々に(社説)」。"・・・ワールド・ワイド・ウェブ(WWW)が誕生30周年を迎える。ウェブは間違いなく人類史上最も素晴らしい発明の一つだ。・・・設計者たちは、ウェブは民主化に資するだろうと思い描いていた。ところが他の技術と同様、当初、分権化の方向に働いていたウェブの力は反転し、ごく少数の手にデジタルの力が集中するようになってしまった。独裁的な政府はウェブを「武器化」し、ソーシャルメディアを通じて世論を操作することを学んだ。・・・ウェブ上のデータの基本設計概念を変え、権力を再び分散化させるための興味深い取り組みもあり、効果を発揮するかもしれないが、大きなけん引力を得るには至っていない。ウェブの生みの親であるティム・バーナーズ・リー卿は、この分野の先頭に立つ一人であり、利用者が個人のデータを自ら管理する状態に引き戻そうとしている。このデータ分散化技術があれば「世界征服」を達成できると同氏は皮肉を込めて言う。私たちは彼が成功することを願うばかりだ。"

10月11日 新万年橋の建設期成同盟会(会長は豊丘村村長)の総会で長野県はこの冬から道路測量を実施する方針を示す(『中日』12日)。この橋ができると、明神橋の交通量は減るはず。明神橋西から座光寺方面への町道の改良工事を急ぐ意味はガイドウェイヤードへの工事車両の出入り以外になくなるはず。

10月11日 所有者不明土地の問題を議論する民間研究会(座長・増田寛也元総務相)が中間とりまとめを公表(『赤旗』12日)。

10月11日 北部事務組合主催の地域活性化講演会(豊丘村・ゆめあるて)。講師は三菱UFJリサーチ&コンサルティング政策研究事業部主席研究員の加藤義人さん。演題は『リニア時代の地域づくり~下伊那北部地域を念頭に~』。⇒ 詳細

10月11日 東京の豊洲市場が開場。豊洲市場は床の耐力が約3分の一と弱く、築地で使っていた2.5トンのフォークリフトでは積載が0.8トンに制限され不評が出ているそうです。制限が知らされたのは9月(『赤旗』11日)。フォークリフトの買い替え需要も豊洲移転の経済効果?

10月11日 JR北海道が台風と地震による影響額が2018年度末までに約32億円に上がると発表(『日経』12日)。

10月10日 国連国際防災戦略事務局(UNISDR)は過去20年間の世界の自然災害による経済損失は2兆9080億ドル(約330兆円)に上るとの報告書をまとめる。自然災害のうち気象によるものが91%をしめたそうです(『日経』12日)。

10月10日 南木曽町のリニア中央新幹線対策協議会で向井裕明町長が、中央アルプストンネル山口工区で11月1日に安全祈願祭が行われると公表。ただし長野県側を掘るには妻籠水道水源の保全対策について、南木曽町のリニア中央新幹線対策協議会の了承が必要(『信毎』11日)。/『南信州』12日によれば、中アトンネルに関連して、「阿智村では国道256号線から萩の平の非常口までの範囲で残土置き場設置の可能性を調べているが、まだ固まっていない」と書いている。

10月10日 『南信州』記事「中央道座光寺SICの周辺計画決まる」。スマートインターの出口付近と取り付け道路上にラウンドアバウト2つを設置する計画。

10月10日 JR東海は名古屋駅で東海道線と中央西線のホームにホームドアを設置すると発表(『中日』11日)。

10月9日 東京の外環道のトンネル工事で国や県が行った大深度地下使用の認可の取り消しを求める裁判の第3回口頭弁論で原告代理人の武内更一弁護士は、大深度地下トンネル工事の行われている上を流れる野川で気泡が発生したことを取り上げ、「大深度の利用は地表に影響を及ぼさないという法律の大前提が崩壊している」と指摘(『赤旗』10日)。

10月9日 長野県の本年度予算分関連で入札の予定価格など読み取れる状態のPDFファイルが8件あったと公表(『信毎』10日)。理由について県技術管理室の藤本室長は「PDFや表計算ソフトに対する職員の理解が足りていなかった」と説明(『信毎』10日、35面)。「PDFや表計算ソフトに対する職員の理解」ではなく、コンピュータにおいて「テキスト」ってどういうものなのか、あるいは、「テキスト」と「画像」の違いを、知らないからと思います。

10月6日 『南信州』6日によれば、県経営者協会飯田支部はリニア工事の進捗状況報告会と長野県駅のVR(仮想現実)空間体験会を、「このほど」行う。飯田信金リニア対策課の加藤修平推進役は経営者らに「リニアを地域振興に生かすためにも、地域の将来像などについて、経済界からしっかり声をあげてほしい」と語り、VR体験をした喜久水酒造の加藤昇社長は「こうした体験を多くの人がすることで、リニアの開通を見据えた地域づくりをより真剣に考えることができるのでは」と話したそうです。まあ、つまり、あまり盛り上がっていないというか、経営者の皆さんはリニアにあまり期待していないということなのでしょう。そういえば、最近、沿線周辺や残土置き場周辺の住民にリニアの体験乗車の招待が来てるそうです。北条で参加したあるグループは、多数が乗ったら気持ちが悪くなったといって帰って来たそうです。もしリニアがそんなに良いものなら、リニアに反対している人を招待したら、宗旨替え(転向)する人がいるはず。私は、リニア訴訟の原告になっていますが、招待はありませんね。あるわけないよね。リニアはダメなんだから。

10月5日 豊丘村は議会総務産業建設委員会で福島てっぺん公園そばの谷にリニアのトンネル残土を処分する方針を伝える。てっぺん公園の駐車場台数が15台程度と少ないため、公園南側の「窪地」(『南信州』。『信毎』は「くぼ地」)に戸中・壬生沢工区から出る残土を埋め立てる計画。土量は不明。地元からの要望もあるとの説明(『信毎』6日、『南信州』6日)。

10月5日 JR東海が青木川工区について工事計画の概要と環境保全計画書を長野県と大鹿村に提出(『中日』6日)。『南信州』6日

10月5日 ブログ "「美しい村」の議員日記" が久々の更新。「リニア連絡協議会等

10月4日 大鹿村リニア連絡協議会。中電の佐原、上蔵間の高圧送電線の工事の着手は来秋から(『中日』6日)。

10月4日 座光寺公民館で飯田市議会報告会。120人が参加。リニア関連で、「明り区間のフード問題が解決されなければ、リニア事業は進まない」、「雨水排水対策で根本的な見直しが必要ではないか」、「リニア関連は期待より不安の方が多い状況。事業展開がなかなか進まないことへの怒りもあり、議員の皆さんも住民に寄り添った真しな活動を願う(座光寺地域自治会長)」などの声が(『南信州』7日)。事業が進まないのは、リニアは必要ないだけでなく、計画に無理があるから。

10月4日 『信毎』記事「県公社でも入札情報露出 PDFから2件」。9月29日にも『信毎』が千曲市でPDFから見せてはいけない数字を読み取られたという記事を掲載。例えば、このPDFは、空欄に文字色を白にした数字が入っています。ダウンロードした状態そのままなら、隠した数字も抽出できます。このPDFを開きます。そして印刷します。そのときにプリンターの選択肢から 「 Microsoft Print to PDF 」を選びます。「Print」をクリックすれば、新たに別のPDFとして保存できます。新たに出力されたPDFから文字は抽出できません(このPDF)。

10月4日 『ダイヤモンド・オンライン』の「『国産初のジェット旅客機』MRJの国産比率が実際は約3割の理由」の2ページに、MRJの部品の7割が外国製の理由について「サプライヤーの納入実績を無視して、日本で一から部品等を開発するのは非効率だ。開発できたとしても部品の安全性の証明に時間がかかり過ぎる。国際標準の型式証明の取得は事実上、不可能になるとみていいだろう。」。また、新幹線では9割が日本製の理由について、「新幹線は在来線における製造技術を地道に進化させてできており、サプライチェーンもこうしたノウハウの蓄積過程で日本で構築されてきた。海外の部品メーカーにも門戸を開放してはいるものの、『輸送費を考えると輸入する方が高くつくことが多いし、メンテナンスへの対応力の高さを考えると日本メーカーの方がいい』。これが鉄道業界関係者の共通認識だ。」(3ページ)。JR東海や国交省が「超電導」にこだわる姿にこういう合理性は見当たらない。(参考:「HSSTの開発について」)

10月3日 伊那谷・残土問題連絡協議会が長野県飯田建設事務所に、半の沢、鳶ガ巣沢の残土埋立に関連する第三者による技術検討委員会について住民の意見も反映するよう要望書を提出。⇒ 詳細『中日』4日、『信毎』4日は「大学教授などによる第三者委員会を設置し、委員会の運営費用約1200万円はJRが負担する」と書いています。それじゃ第三者じゃないじゃん。

10月3日 『ダイヤモンド・オンライン』の「リニア「9兆円計画」に死角は?需要と採算性を検証する」。『ダイヤモンド』にしても『日経ビジネス』にしても『東洋経済』にしても、経済週刊誌ってリニアに冷たいですね。

10月1日 ある会合があって横浜までいってきました。台風の影響で交通機関が心配でしたが、高速バスは通常運行していたので出発しました。出発直後に会合は中止という連絡があったのですが、それを知らずに。西八王子からの中央線は少し待たされましたが、横浜線は通常ダイヤのようでした。予定通りにつきました。結局会場に来たのは私と静岡の方。連絡が取れない人が来ると心配した招集者が来られました。聞くと新幹線やJRなどが点検作業で思うように運転されなかったらしく、普段交通の便の良いところの出席予定者が参加できないので中止にしたとのことでした。思ったことは、交通の不便な当地方の意外な利点かなと、便利が当たり前の地域にお住いの方の迂闊さでしょうか・・・。

10月1日 高森町出砂原地区館で「町づくり懇談会」。町がリニアガイドウェイ組立ヤードに出入りする工事車両の便宜を図るために、集落内の町道を拡幅する工事について、質問や意見が多数だされました。すでに「決まったこと」なのに。正面切って反対する意見はなかったですが、もちろん賛成だ歓迎だという意見だってありません。計画で生じる個別の不都合、危険性、不明な点についてかなりの時間が費やされました。「すでに決まった」というがその決定過程で住民になにも聞かないのに住民の了解は得たみたいな実態が住民に明らかになったと思います。自治会ではこの問題について自治会全体として別個に話し合う席を設けることになりました。期日は未定。▲ 8月の灯ろう流し花火大会で、リニアガイドウェイ組立ヤードが花火打上現場と背中合わせにできることで打ち上げが出来なくなる可能性についてJR東海に質せという要望も出されました。懇談会に出席しなかった壬生町長。彼は経営企画課長時代にヤードの候補地として名乗りを上げた張本人ですが、下市田区全体への説明会で、この点について指摘されると、花火のことは考えもしなかったとぬかしました。▲4月に火事がありました。消火栓の水圧が低くまた防火水槽が遠くて、あっというまに1棟が全焼しました。出砂原は密集地です。さいわい無風だったので延焼は防げました。防火水利を何とかして欲しいという要望も出ましたが、町側はある程度の規模の水槽なら「補助金がなんとかなる」などと言う。住民にとって命に係わる緊急の防火水利ではのらりくらり答えるのに、JR東海へのサービスの町道拡幅を黙って急ぐのは非常におかしいと思いました。しかもJR東海に工費を負担させるつもりもない。▲町道拡幅とリニアガイドウェイ組立ヤードについて、他地域の方は分かりにくいと思いますので、参考として以下ご覧ください。