※ 2019年5月から日付ごと(項目ごと)にIDをつけています(詳細)。

出来事・ニュース:2019年10月

12月の予定、12月14日(a) 飯田市龍江で残土問題の学習会。詳細は後日掲載予定。

11月の予定、11月24日(a) 「リニア山口トンネル崩落事故を検証する講演会」、中津川市苗木交流センターで13時30分から。 ⇒ 詳細

11月の予定、11月2日(a) 日弁連が、シンポジウム「リニア新幹線工事の現状と課題~日弁連意見書の公表から5年を経過して~」開催。東京都千代田区霞が関1-1-3の「弁護士会館」で、13時から。⇒ 詳細


10月31日(b) 国土交通省の水嶋智鉄道局長と難波喬司副知事、宇野護JR東海副社長が31日、国交省で会談(『静岡新聞』31日 "リニア水問題、3者協議設置で一致 国主催、静岡県とJR"、"リニア、主導権狙う国交省 静岡県、JR東海との新協議体")。この会談で国交省は「県が仕切る会議では話が進まない」と言ったそうです。JR東海が適正に事業を進めているのかしていないのか判断するのも認可した国交省の仕事のはず。そういう国民のうっかりした先入観があるから中立などといって割り込んだうえで、JR東海の肩を持つわけです。/『信毎』11月1日、『日経』11月1日

10月31日(a) 9月27日に、大鹿村青木の肉牛の飼育農家が中部電力がリニアのために設置する鉄塔の位置を移動するよう求める要望書を出しました。⇒ 「飯田リニア通信」

10月30日(d) リニア駅周辺整備基本設計「デザインノート(案)」に対する意見書を提出しました。 ⇒ 意見書

10月30日(c) 『静岡第一テレビ』の報道 "リニア合意書案から「地元の理解」一時消える" [2019.10.30 20:20] 。リニア新幹線の問題について、今後の協議や工事の進め方を国・県・JR東海の3者で交わす合意案の中から、県が求める「地元の理解」という文言が一時消えていたことがわかった。県とJR東海の協議が難航するリニア中央新幹線をめぐっては先週、国交省の事務次官が川勝知事を訪ね、国が積極的に調整に乗り出すことになった。国・県・JR東海の3者では今後の議論や工事の進め方について今月中にも合意を結ぶ方針で話し合いを進めていた、関係者によると10月30日に国から届いた合意文書の案には工事のための協定について県が求めていた「地元の理解を得ることが条件」という文言が一時消されていたという。国からはその後、改めて修正案が届き「地元の理解を得ることに努める」という文章に変更されていたという。難波副知事は10月31日に国交省を訪れ、合意文書について協議する予定。(強調は引用者)

10月30日(b) 『信毎』の教育欄に "校内に防犯カメラ 問題は? 公共の福祉・基本的人権 関係学ぶ 木曽町中3年1組" という記事。新聞の記事を教材に使っていることを紹介する記事。生徒たちは「公共の福祉」が、社会を構成する人全体の共通の利益を意味することや、基本的人権の尊重との調和が問題にされていることを事前に学んできた。 いまだこういうことを教えているとは驚きました。『信毎NIEアドバイザー』は、基本的人権と「公共の福祉」のこういうとらえ方の問題点ついて何も指摘せず、解決方法を決められたものとしてとらえ、その中で多様な視点で話し合うことに価値があると認めているようです。すべての人の人権がバランスよく保障されるように、人権と人権の衝突を調整することを、憲法は「公共の福祉」と呼んだ というのがもっとも妥当と言える解釈だと思います。田舎の政治家の口からしばしば、リニアは国家的プロジェクト…ということばが、こぼれるので、ちょっと気になりました。

10月30日(a) 『日経』の私見卓見欄に "リニアにSDGsの視点を"。「大宮の鉄道博物館」にリニア関連の展示があるとは知りませんでした。走る仕組みを目の当たりに、従来の鉄道と比べてみれば多くの人は何となく信頼性や安全性に不安を感じるのではないかと思います。所在地はさいたま市大宮区。

10月29日(a) 『週刊 東洋経済』の11月2日号に、"リニア2027年開業に暗雲 大井川「水問題」の論点 (大阪直樹記者)" という記事。静岡県が反発する真意は新幹線の静岡空港駅が目当てではないかという主旨。静岡県の主張は、大井川の水の利用と南アルプスの生態系の維持の両方。論議の決め手になる事実の紹介を利水問題に限り、JR東海の主張に傾いていると思います。南アルプスの生態系の維持がエコパークとの関連でこれも静岡県の大きな関心事という点が抜けています。持続可能性が企業活動の潮流となっていている現在、『週刊 東洋経済』の立場が疑われる記事と言えなくもない。

10月28日(a) JR東海社長の定例会見(『静岡新聞』29日 "「大井川流量減らない」JR東海社長強調 リニア工事")。金子社長は「利水者の関心」という言葉を使って、論点をずらそうとしているようです。トンネルを掘った場所より上の山の生態系がダメージを受けるという静岡県の主張を認めたということになると思います。工事の作業員の安全のため上り勾配しか選択肢がなく、トンネルを掘れば少なくも約1年間静岡県の産業や生活に重要な水を確実に減らすのであれば、リニアをやるならルート変更しかないはずです。『中日』29日は、24日に藤田耕三事務次官は川勝知事に「認可した立場として27年開業を目指す」との基本姿勢を示したと書いています。環境への影響について県知事の同意が工事着工の前提は国交省が示した条件だったはずで、静岡県とJR東海の対話が継続中の現時点での藤田事務次官のこの発言は、国交省として前言をひるがえすことになると思います。

10月27日(a) 「第2回、高森自由大学

10月25日(c) 『中日』記事 "リニア 静岡大・森下祐一教授インタビュー"。森下教授はリニア中央新幹線の南アルプストンネル(静岡市葵区)工事を巡り、県の有識者会議のまとめ役

10月25日(b) 飯田市が座光寺PAに設けるスマートインターの上下のランプと橋梁工事について説明会を開く(『南信州』27日)。記事によればスマートインターの工事では約10万立米の残土が発生。処分先は、山本湯川(6万)、千代毛呂窪(5万)。住民からは排水や工事車両の通行などについて懸念の声が複数でたそうです。

10月25日(a) 第4回『環境と公害』市民公開セミナー "検証!リニア新幹線 ~ 問題大きい事業性、環境影響、安全性、健康被害"。18時30分から、一橋(ひとつばし)講堂中会議場2。⇒ 詳細

10月24日(e) 国交省の藤田耕三事務次官が川勝知事と会談(『静岡新聞』25日 "リニア・水問題協議 国主導で静岡県・JR東海の新枠組み")。今後の協議を巡っては、拙速な議論を避けたい県側と、計画通り2027年のリニア開業に間に合わせたい国交省側の間で考え方に開きも見られた。 川勝知事は会談終了後、JRが現在示している対策に関し、国交省としての評価を書面で提出するよう藤田次官に求めたことを明らかにした。藤田次官は対応を保留したという。

10月24日(d) 「石木ダム強制収用を許さない議員連盟」が長崎県知事に石木ダム事業の行政代執行を行わないよう求める申し入れ(『赤旗』25日、『長崎新聞』25日)。県土木部次長はダム建設は必要不可欠で県民の要望でもあると発言。にたいする吉田大村市議の「県民の要望と言うが、大村市ではそんな要望は聞いていない。県は確かめたのか」の追及に答えに詰まった(『赤旗』)そうです。

10月24日(c) 『日経』記事 "米・タイ高速鉄道 日立、参画を検討"。

10月24日(b) 『信毎』に牧野・飯田市長へのインタビュー記事。気になる部分に赤線を引きました。「2027年に間に合わない」ことが確定的になればリニア計画は必ず中断します。各新聞社が「2027年に間に合わない」と書くうらにはこのことがあると思います。牧野さんは市民に対して市長が責任を持つべきというお考えがないように思えます。リニア事業の失敗中断に関連してこれから必ず起きる市民の被害への責任を、JR東海や国になすりつけようとしているようです。また、移転者はお金のことだけを心配しているのだと決めつけているようにも思います。

10月24日(a) 『静岡新聞』記事 "リニア水問題、企業活動影響懸念 流域経済団体が静岡県に意見書"。

10月22日(a) 『静岡新聞』記事 "リニア水問題 川勝知事「国、積極的に関与すべき」"。

10月21日(a) 『信毎』に、沿線5紙連携記事 "リニアのいま 揺らぐ現場 上:リニア工事遅れ 各地でも"。『信毎』、『山梨日日』、『岐阜新聞』、『神奈川新聞』に、今回から新たに『静岡新聞』が加わりました。

10月20日(a) 上伊那郡南箕輪村の権兵衛トンネル入り口付近で土砂崩落が見つかり、国道361号線の南箕輪と木曽町の間が通行止めに。台風19号の影響か?(『信毎』21日)

10月19日(c) 林克さんのフェースブック投稿 (キャッシュ)。

10月19日(b) リニアのトンネル残土の処分の候補地がある飯田市龍江で残土問題の学習会。会場は龍江公民館、13時30分から。講師は桂川雅信さん。資料代200円。 詳細 ⇒ 案内チラシ表面 | 案内チラシ裏面。/ 桂川さんによれば、清水川は現状でも水量が多いので、谷埋めというよりは川を埋めることになり、表面に相当に大きな流路が必要。予定地は中流に位置しているので、上流の集水域も他の候補地に比べ著しく広範囲で、また谷の傾斜が最も危険な角度であって、この場所への盛土は極めて危険性が高いと指摘しました。会場から活断層の存在の指摘もありました。/参加人数は約70名(『信毎』20日『中日』20日)、『南信州』23日

10月19日(a) シリーズ 南アルプスから学ぶ会 第4回 「ユネスコエコパーク 南アルプスはどこへ」(講師・佐藤博明さん=元静岡大学学長。南アルプス総合学術検討委員会、静岡市南アルプス世界遺産登録学術検討委員会委員長)/『信毎』17日。

10月18日(d) JR東海が実施した豊丘村の本山の残土置場の環境調査と保全計画に対する助言を、長野県が通知(『信毎』19日)。長野県は 「安定性が確保されるよう恒久的に監視を続けること」を求め る。⇒ リニア中央新幹線に係る報告書に対する県の助言をJR東海に通知しました(10月18日) (1) 虻川支流最上部の谷を埋める計画であるため、盛土が崩壊し下流に影響が及ぶことがないよう、今後の行政手続きも踏まえて、責任を持って高い安定性が確保できるように施工すること。(2) 盛土造成後の管理方法等については、地権者及び豊丘村と十分な協議を行うとともに、地下水位や排水設備等の機能が保たれ、盛土の安定性が確保されるよう恒久的に監視を続けること。また、設備や観測結果の異変を早急に感知して異変に応じた適切な対策を講じる体制を整備すること。… センブリについて、移植した個体及び播種地からの実生が確認されていないため…(豊丘村内発生土置き場(本山)における環境の調査及び影響検討の結果(その2)並びに環境保全に対する助言)、除山非常口における降下ばいじん量について、春季の測定結果が他の季節と比べ高くなっているため、原因の究明に努めるとともに、工事の影響によるものと認められる場合は、追加の環境保全措置を検討すること。(「平成 30 年度における環境調査の結果等について」に対する助言)。/『南信州』20日

10月18日(c) シンポジウム「南信州人が創る新たな地域づくり」(三遠南信道路建設促進南信地域期成同盟会/リニア中央新幹線建設促進飯伊地区期成同盟会)で、跡見学園女子大の篠原靖准教授は、インフラが整備されても、地域にお金が落ちるというわけではない。国や地方自治体に頼るのではなく、民力を中心として受入れ態勢の整備に動き出せるかが勝負だ(『中日』)と指摘したそうです(『中日』19日、『南信州』19日)。飯田市が駅周辺整備をして、将来経済効果がなかったとしても民間や市民の努力不足が原因というわけか? 国交省の大臣官房審議官・野田勝氏はインバウンドに絡め、道の駅の重要性を指摘。「外国人を受け入れるための観光案内所の設置が必要で、道の駅を上手に活用してもらえたら」(『南信州』)と指摘。道の駅はリニア利用客にはほとんど関係ないはず。 ⇒ 飯田市

10月18日(b) 『中日』記事 "リニア工事認可5年 JR東海社長が会見" (会見は17日)。難波喬司副知事が、JR東海は新線を建設し、住民と対話した経験がないと指摘したことに言及。「十分に準備して、トンネルの掘り方、防災のあり方、技術者、有識者の知恵を集めて、(独立行政法人)鉄道・運輸機構の知恵も借りて、総力をあげてやっている。力がないとひとくくりに言われるのは、なかなか承服できない」と語った。 ⇒ 関連『中日』16日記事(難波副知事インタビュー) "リニア 協定締結 落としどころ見えず"。

リニア建設は「初めから余裕がないタイトな工程」:『信毎』18日によれば、金子社長は同じ会見の中で、長野県内の工事について「必ずしも順調ではない場面もあるが、全体では着実に進んでいる」と述べたそうです。また、2027年の開業について、「初めから余裕がないタイトな工程」と従来の見解を改めて示したそうです。/『山梨日日新聞』18日によれば、金子社長は、実験線の火災事故(7日)について謝罪、事故の状況について、「車両内の電気を入り切りする断路器を操作したところ、ショートして火花が出た」と説明。「けがをした当事者から話を聴いて原因を解明する」と述べその上で、「リニアのシステムとは別次元の作業中の事故。断路器は(開業後の)営業車両には搭載しない機器で、営業線で同種の事故は起きない」と強調。「同種の事故が営業後はもちろん、営業以前にも決しておきないようにしていきたい」と述べた。 つまり、これまで体験乗車では運がよかったということなのでしょうか? 原因が解明されていないのに、「リニアのシステムとは別次元の…」という言い方はおかしい。なお、各社記事を読む限り、この会見で事故発生時に超電導磁石がオンだったのかオフだったのか質問してないように思われ、読者としては不満が残ります。

10月18日(a) 『東京新聞』社説 "リニア認可5年 課題を丁寧に解決せよ"。『中日』社説 "リニア認可5年 課題を丁寧に解決せよ"。『中日』ではリニアについての批判的な記事は控えめだったような気がしますが、『東京新聞』と同じ社説を掲載しています。…リニアは新幹線の三倍以上の電力を消費するため「原発再稼働が前提」とも言われている(真偽は別として=引用者)…時速五百キロという「速さ」よりも、車内と沿線の安全性や経済性の確立を優先させるのが当然…JR東海には、一層積極的に情報を開示して地元などに説明していく姿勢が求められる…皆が納得できるリニアであってほしい

10月17日(f) JR東海が阿智村清内路で残土置場について住民対象の説明会(非公開)を開く(『信毎』19日)。JR東海は終了後の取材に対して:残土置場候補地として検討を進めていた清内路地区内の8か所のうち、黒川沿いの4か所(合計80.2万立米)を提示・候補地の地権者の了解も得ている・4か所のうち「クララ沢」では概略設計が済み、残り3か所は今後と説明。/ 『南信州』22日

10月17日(e) 『朝日』記事 "耕論:新幹線が運ぶもの"。新幹線についての石破茂さん、福井義高さん、関川夏央さんのコメント。

10月17日(d) 『信毎』18日によれば、飯田市はリニア駅周辺整備に向けた都市計画案(広場、駐車場などの施設配置)を市都市計画計画審議会に諮問。審議会は即日適当と答申。10月中に告示の方針。 ⇒ 飯田市の立地適正化計画について /『南信州』19日

10月17日(c) 『中日』記事 "核心:リニア工事 募る焦り"。

本年度末までに総事業費5兆5千億円の15%にあたる8千億円を投資するリニア計画。大井川の水の問題での静岡県との対立、長野県の残土処分地が見つからない状況などで2027年の開業が遅れる懸念があるという内容。この記事は、長野県内で大鹿の14万立米の処分先以外は喬木村の1か所だけと書いています。喬木村の1か所はガイドウェイヤード用地造成の7万立米。やや過少な見積もりですが、長野県全体で950万立米、大鹿村だけでも300万立米の残土にたいして、処分先はせいぜい、すべて合わせても50万立米に足りないはずです。名古屋では再開発計画も進んでいるので、JR東海幹部は「うちだけじゃなくて、よそも27年を目指してやっている。だから早く(静岡工区)着工しないといけない」と焦りを募らせる。グレタ・トゥンベリさんの言葉をかりると、「あなたたちが話しているのは、お金のことと経済発展がいつまでも続くというおとぎ話ばかり。恥ずかしくないんでしょうか!」。

10月17日(b) 『信毎』記事 "対策実らず新幹線浸水 車両センター過去にも氾濫の地 機構「必要な設計をした」"。長沼地区の新幹線対策委員会が93年、県と長野市、鉄建公団と確認書を締結。遊水地的な機能を果たしていた農地に車両基地を建設することを受け入れる一方、県に千曲川支流の浅川上流に現在の浅川ダムを早期完成させるよう求めた経過がある。 ところが、浅川ダムは役に立たなかった。関連 ⇒ 千曲川と浅川の合流地点で起きる水害にマッチしない治水対策だとわかってて建設された長野県 県営 #浅川ダム #台風19号 #長野オリンピック (2019.10.13作成)/ 浅川ダムの本当の建設目的は? ⇒ 治水に王道なし

10月17日(a) 『静岡新聞』記事 "大井川地下水減、懸念強く リニア工事で湧水県外流出"。 焼津市吉永の農家の方は、JRには影響が出た場合の補償よりも南アルプスを改変しないことを望むと言っています。

10月16日(b) 台風19号は各地で大きな被害を出しました。神奈川県川崎市のリニア新幹線の等々力非常口付近でも冠水があったそうです(「リニア新幹線を考える東京神奈川連絡会」:19 号で多摩川の堤防越水まで 1.5 メートル 危ないリニア等々力非常口の立地 現地視察報告多摩川との位置関係)。長野県内では、千曲川の堤防が決壊して北陸新幹線の車両基地で新幹線の車両10編成120両が水につかるなど(『中日』14日)しました。各地で川辺の平坦な低地に立地する工場も被害を受けたようです(『日経』13日)。堤防の高さや幅も重要でしょうが、堤防の位置も問題で、1961年の三六災害で流出した惣兵衛堤防は50mほど下げて再建しました。当時は堤防の内側(人が利用する土地の側)は全て水田だったのでそういう対応ができたのだと思います。多数の企業や住宅などで市街化したところではそうはいかないだろうと思います(『日経』16日・「春秋」)。なお、北陸新幹線については、車両を安全な場所に移動させれたのではという声も出ているようです(『NHK・富山』16日)。

10月16日(a) 『東海テレビ』ニュース "現場へ続く“唯一の道路”で複数の崩落…台風19号の影響がリニア工事にも 全面復旧まで約1年か"。(『Yahooニュース』)

10月15日(a) 駒ヶ根市中沢区が、区内の農地でリニアトンネルの残土活用して再開発するための委員会を発足させる、初会合を開催(『信毎』17日『中日』17日)。

10月14日(a) 『南信州』に牧野飯田市長へのインタビュー記事 "飯田市 モデルとなる「真の地方創生」 任期満了まであと1年 牧野市長に聞く"。

10月12日(b) 『南信州』のコラム「各駅停車」にリニア試乗記。300キロを超えたあたりから揺れや風切り音がやや大きくなった。高速バスに乗り慣れているので苦にはならなかったが、快適とは言えない部分もあった。とはいえ初めての時速500キロにはとてもわくわくさせられた。。執筆は10日の試乗記の記者さん。高速バス並みか…。

10月12日(a) 『赤旗』記事 "リニア汚染土 三河港に"。

10月11日(g) 川勝静岡県知事が山梨実験線の火災事故に関連して静岡県内のリニアトンネルの非常口について批判(『静岡新聞』12日)。

10月11日(f) 国交省と静岡県とJR東海の幹部が国交省で意見交換。国交省の呼びかけで、同省の水嶋鉄道局長、JR東海の宇野護副社長、難波副知事出席(『信毎』12日)。『静岡新聞』12日 "リニア問題、国交省主導で静岡県とJR協議 国の関与強める狙い"。

10月11日(e) 駒ヶ根市長選に立候補を表明している元共同通信社論説委員の伊藤さんが政策を発表。静岡県とJR東海のやり取りを知らないわけじゃないと思うのですが、2027年に予定するリニア中央新幹線開通を見据え「大きなチャンスに向けた街づくりをする」と述べたそうです(『信毎』12日)。

10月11日(d) 『赤旗』記事 "グレタさんに不満なら見て"。関連で『信毎』13日:中村桂子さんの "未来への責任問う 若者の言葉"。500キロという速さを活かすために二都市間の最短距離を結ぶ直線ルートを選ぶというリニア新幹線のアイデアは、黒っぽい背広を着た大の大人たちが考えることじゃなくて、言ってみれば子供っぽい発想だと思います。

10月11日(c) 『産経』記事 "リニア出火、山梨・静岡知事が批判 「走行中ならパニック」"。「断路器には電源を遮断する機能はなく、遮断機で(電源からの)電流を遮断してから、断路器を開放して回路から切り離す」(コトバンク)機器だそうです。台車のすぐそばに設置してあったそうです。JR東海によれば、普通の列車でも使われているもの。超電導リニアの台車付近には非常に強力な磁界があって、通常の列車の使用条件とは大きく違うはずです。各社記事に書いてないことですが、電源は直流なのか交流なのかということ。点検作業をしていたとのことなので、超電導磁石はオフだったはずですがそのへんはどうなのか? JR東海に対しては、少しでも疑問に感じた点は、どんな細かいことでも「きちんと」質問して本当の意味で「きちんと」具体的に答えさせるべきです。(まさか、超電導磁石の励磁の作業中?)

10月11日(b) 『産経』記事 "国と県、JR東海が三者協議 国が積極関与の方向 リニア中央新幹線"。

10月11日(a) ストップ・リニア!訴訟第16回口頭弁論。東京地裁、14時30分開廷。 ⇒ 案内チラシ / 裁判長から、原告適格について、次回期日(第17回口頭弁論)のあと、3月頃までに判断をしたいとの発言があり、弁護団は認可の適法性の判断と同時で良いのではないかと意見を述べました。中間判決で一部の原告が原告適格なしと判断される可能性があります。 ⇒ 『飯田リニア通信』に速報『赤旗』12日

10月10日(d) 『南信州』に3日の報道関係者向けのリニア体験乗車の記事。記者さんは、リニアは約2分間500キロを維持。8000メートルの最少曲線半径が設けられた区間や40‰の最急勾配区間も速度を保ったまま駆け抜けたと書いています。時速500キロだということをどうやって確認したのですかと、以前別の新聞社の記者さんに聞いたことがあります。車内のモニターに速度が表示されているがそれが確かかどうかは分からないとのことでした。まさか、そんなインチキはしないだろうとは思いますが…。半径8000メートルのカーブも500キロで走り抜けたそうですが、鉄道総合技術研究所編『ここまで来た!超電導リニアモータカー』の119頁の「案内特性」によれば、列車は軌道の中心から1㎝弱外側にずれた状態で走ったはずです。その場合、列車とガイドウェイの隙間は3㎝しかありません(ストッパー車輪の突出部含めて6㎝ [2019/10/20 訂正 "約6.5cm"])。磁気バネで支えている以上は、地震で横方向、カーブ外側に向かって列車がブレるような向きの、大きな加速度が働くと即アウトの可能性があります。

10月10日(c) 国交省の調査で、大地震で地すべりを起こす恐れがある大規模盛り土造成地の危険箇所を調べる「地盤調査計画」を2020年度までに作る予定のある自治体は半数とわかる(『朝日』11日)。国交省は盛土造成の住宅地が地震や豪雨で被災しないよう自治体による地盤工事への補助率を4分の一から2分の一に引き上げる方向(『信毎』11日)。

10月10日(b) JR東海が、7億5千万ドル(805億円)の米ドル建て社債を発行すると発表。償還期限は5年で利率は2.2%(『中日』11日)。

10月10日(a) 『静岡新聞』が大井川流域10市町の首長にアンケート調査。11日付の記事の最後、協議終了後の取材では、新美憲一中央新幹線推進本部副本部長が「水は広く見たら循環する。地下水も河川水も海に流れ、水蒸気になって雨が降る」と地球の水循環の話を持ち出して大井川の水の減少を否定。記者団をあぜんとさせた。/ 協議に立ち会った国土交通省鉄道局の森宣夫環境対策室長は協議後、記者から科学的な議論がされていたかと問われると「技術的な議論はしていた。われわれがどうこう言う立場ではない」と答えるにとどめた。。JR東海は長野県担当部長だった沢田氏が静岡県との話し合いに参加しているようです。長野県のアセスメントでも同様の非科学的な説明がなかったか点検する要ありと思います。/ 12日の"「湧水解決だけでは不十分」…"では、柳沢重夫御前崎市長は「湧水全量回復が困難で、水資源や自然環境への大きな影響が不可避ならルート変更もやむを得ない」としたと書いています。

10月9日(a) JR東海がリニア宣伝のイメージビデオを公開したと、『中日』、『南信州』が報道。 ⇒ JR東海:リニア特設サイト > リニア中央新幹線と日本の未来 > 暮らしの変化を映像で見てみる / 静岡編、お茶農家の仕事を都会にでたが引き継ぐというエピソード。大井川の水の減水でお茶の栽培が出来なくなるというのもリニアのもたらす未来。

ビデオの中で新幹線の止まる本数が増えたと登場人物が言っていますが、3日、JR東海の中央新幹線推進本部の生田元副本部長は静岡県内の各駅に停車する新幹線の本数について現時点で約束できないといっています(『静岡新聞』4日 "リニア部分開業時の新幹線、静岡県内停車増約束できず JR東海")。JR東海がリニア計画を本当に完遂する気持ちがあるなら、そういうことを約束した上で、こういうビデオが公開できたはず。需要予測がしっかりしているなら可能なはず。責任逃れの口上が優先する官僚主義では大事業は完遂できないと思います。本来はそういうものだと思います。生兵法のリニアは止めた方が良い。

10月8日(a) 『信毎』8日記事 "岐阜・御嵩町に残土処分場打診 リニア工事 JRが協議"。/ 『岐阜新聞』2019年10月08日 08:29。 関連ページ ⇒ 産業廃棄物処理施設建設問題(御嵩町)

10月7日(a) 都留市朝日曽雌(アサヒソシ)のリニア山梨実験線の車両基地で火災事故があり3人が重軽傷(『産経』7日)。

10月5日(b) 『南信州』記事 "豊丘村 住民質問に議会が回答 議会のあり方 住民側「話にならない」"。8月6日の語る会を見学しましたが、いわゆる「住民の会」と称するグループの方々の主張の一部は重要な点で事実誤認に基づいており、その点について改めて考え直した上での主張とは思えません。故に、長谷川区長が「肩を落とした」という書き方は、もし事実としても大袈裟なポーズの可能性もあるわけで、とすれば記者さんは騙されたと言えるでしょう。より冷静な書き方をしないと、一方の主張に加担することになります。

10月5日(a) 講演「南アルプストンネル工事と水資源問題 リニア中央新幹線工事の問題点を考える」(講師:塩坂邦雄氏、主催:「健康と環境を守れ!愛知の住民いっせい行動」実行委員会、愛知県保険医協会伏見会議室(※)にて、講演は14時から)。※ 名古屋市中区錦1丁目13-26 名古屋伏見スクエアビル9階。 ⇒ 案内チラシ『赤旗』8日

10月4日(c) 静岡県の環境保全連絡会議の意見交換会(『静岡新聞』5日、"JR、他工法は「困難」 リニア湧水問題、専門家流量予測を批判")。『中日』5日、『日経』5日、『信毎』5日。

10月4日(b) 『南信州』によれば、飯田市は、リニア駅前整備の基本設計案についてパブリックコメントの募集を開始。締め切りは、10月30日。 ⇒ 飯田市:リニア駅周辺整備基本設計「デザインノート(案)」についてご意見をお寄せください

10月4日(a) 「ITmediaビジネス・オンライン」に "静岡県知事の「リニア妨害」 県内からも不満噴出の衝撃【前編】" という記事が2日に掲載さたようです。「東濃リニア通信」さんは提灯記事と評しています。たとえば、大井川上流部で毎秒2トンの減水が起きることについて、JR東海の環境影響評価準備書を読むと、「最大で毎秒2t減水と予測」とあり、それも「覆工コンクリート等がない条件」というただし書きがある。「覆工コンクリート等」とは、トンネルを掘削する際に、壁面を覆工コンクリートや防水シート、薬液注入などによって湧水を極力低減させる技術で、リニアのトンネル工事には施設される。これらの工法は、国内各地のトンネル工事でも湧水を防ぐ効果をあげている。したがって、これらの対策が実施されれば、毎秒2tも減水しないはずなのだ。書いています。こんな理屈で静岡県の環境保全連絡協議会の専門家の委員を説き伏せることができるでしょうか。丹那トンネルの工事では真上の丹那盆地の水田地帯が酪農地帯にかわってしまったし、山梨実験線では枯れてしまった川がある。超電導と常電導ではパワーのレベルが違うのだと、なぜかテーマと関係ない話題にふれていますすでに開業しているリニアモーターカー(上海トランスラピッドや愛知高速高津の通称「リニモ」など)は、永久磁石と電磁石を利用する常電導方式である。 と説明しているんですが、トランスラピッドもリニモも電磁石は使っていますが、永久磁石は使っていません。執筆者の河崎貴一さんは「サイエンスライター、ジャーナリスト」だそうです。 ⇒ 科学技術ジャーナリズムの役割

10月3日(d) リニアが名古屋まで部分した場合の静岡県内の駅の停車本数増について、JR東海の中央新幹線推進本部の生田元副本部長は、現時点で約束するのは困難とのべる(『静岡新聞』4日)。

10月3日(c) 『産経』記事 "リニア時速500キロを記者が体験 試乗は当面休止"。産経新聞の記者さんのリニア試乗の感想は、タイヤを格納するときと出すときは軽い衝撃がある車内のモニターに「時速500キロ」の文字が映し出されるころには、音や振動は東海道新幹線をかなり超えていた清涼飲料水をコップに注ぎ、テーブルの上に置いていたが、水面が大きく揺れた減速すると、飛行機に乗ったときと同じ「耳ツン」を感じる。これらの現象についてのJR東海の説明は、音や振動については風圧があるためJR東海は音や振動を抑える改良を進める。耳ツンについては実験線の中での標高差が400メートルあるため、だそうです。たとえば、2014年の「アエラ」の記事は降車後、他社の記者が何人も「揺れ」を指摘。これに対して、山梨実験センターの遠藤泰和所長は、「まだまだ技術のブラッシュアップが必要で、継続した走行試験を行っていく」と、開発途上にあることを強調。5年たってもほとんど改善できていないようです。 ⇒ 関連ページ ゆれるリニア ~名古屋の夢大阪の夢/この試乗会の時に改良型のL0系投入のため10月の15、16日の試乗会をもって体験試乗を中止すると発表(『南信州』5日)。/『朝日・長野県版』8日にも体験乗車の記事。

10月3日(b) 大鹿村の大河原のリニア工事車両の迂回路の桟橋架橋について、地権者と合意ができたとJR東海が公表と、『信毎』・『南信州』が報じる。

10月3日(a) 『静岡新聞』記事 "リニア「重要課題」委員会でJR批判 静岡県議会定例会"。

10月2日(a) 9月30日の大鹿村リニア連絡協議会について:"「美しい村」の議員日記" に報告が掲載されました。/『信毎』2日『南信州』2日 アカナギ下(鳶ヶ巣崩壊地下、鳶ヶ巣沢)の盛土計画について、『信毎』は、処分できる残土の量が30万立米から20万立米に減らされたと書いています。大鹿村から出る残土は、釜沢・除山2斜坑から160万立米、小渋川斜坑から75万立米、青木川斜坑から65万立米の合計300万立米(*)。処分先は今のところ荒川荘跡に約3万立米弱(ここも当初計画より減量)、ろくべん館前に5千立米、村総合グランド嵩上げに10万立米の合計13万5千立米が確定。未決定の半の沢の33万立米と合わせても、66万5千立米。大鹿村内の発生量の22%にすぎない。生田の中山の30万立米はほぼ見込みがない。最近でてきた駒ヶ根市中沢の20万立米(未定)を入れても約29%。近辺でこれから処分先が見つかる可能性はなく、リニア建設が完成できる見込みはない。大鹿村がアカナギ下で、あるいは仮置き場の恒久化で、大きなリスクを取る意味はないと思います。個人的には、ここに護岸が本当に必要なのかという疑問があります。また、処分量が減らされたこと自体が、誰がみても残土を積み上げてはマズイ場所と理解すべきです。「環境対策事業」という言い方は姑息です。(* 2014年7月7日、ソニア中央新幹線 建設発生土活用関係 自治体会議の「資料1:これまでの経過と今後の動きについて」 より)

10月1日(d) 『静岡新聞』記事 "大井川直下に断層か、リニア工事計画地 湧水流出、下流水量減も"。

10月1日(c) 『中日・静岡』記事 "枯水 種の絶滅避けられず リニア着工 (地球環境史ミュージアム・岸本教授インタビュー)"。

10月1日(b) 共産党(上郷)黒田支部・飯沼支部のニュース「あおぞら」の9月号がリニア特集(おもてうら)。

10月1日(a) 『鉄道ジャーナル』11月号、「レール輸送の現場:"レールの歴史(編集部)"、"レール輸送の現場を見る ~ 東京レールセンター(RJ取材班)"」。興味のある方は是非一読を。『南信リニア通信』は、超電導リニアはカーブに弱いと主張しています。リニア路線のカーブは、実は直線の組み合わせ、多角形の一部です。「本当の鉄道」のレールが曲がることがよく分かる写真がp66にあります。国内2社のレール工場から基本的(一部船)に鉄道路線を使って輸送されます。広大な面積のガイドウェイの組立保管ヤードを一時的に建設する必要もありません。⇒ Youtube:8090レ【150mロングレール輸送】EF66 133号機 静岡貨物駅発車 (貨車の長さは約20m、積荷のレールは150m。積荷のレールが線路の曲がりに沿って曲がります。) ⇒ Youtube:工9182レ 米原工臨 ロングレール降ろし作業編 16/05/26(取り換えが必要な場所に荷下ろし。曲がるのでこういう荷下ろしができる。)