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出来事・ニュース:2021年5月

6月の予定、23日 飯田市議会のリニア推進特別委員会(『南信州』5月29日2面 "飯田市議会 補正予算案など形状 定例会が来月4日開会へ")。なんと間の悪い時期にとなるかならないか?

6月の予定、6月下旬 静岡知事選が6月3日告示、20日投票。奇しくも、6月21日の週に、大鹿村のリニア連絡協議会の第20回が開かれる予定。

[延期] 6月の予定、6月13日 今年は1961年の三六災害から60年です。6月13日に鼎文化センターで「三六災害60年シンポジウム」が行われます。シンポジウムのパネリストの1人は、鳶ヶ巣崩壊地の直下をトンネル残土の処分地とするアイデアが出てきた当時の大鹿村の村長だった柳島さん。この計画について検討した専門家委員会のメンバーだった信大の平松さんがコーディネーターです。申し込み必要(5月6日~21日)。詳細は ⇒ 三六災害60年 - 国土交通省中部地方整備局。⇒ コロナ感染拡大が続いているため(『信毎』29日30面、『中日』29日20面)。今後の日程は未定。

6月の予定、6月4,7日 高森町下市田のリニアガイドウェイ組立保管ヤード(産業用地造成工事)の造成工事についての地元説明会。4日は19時から2区パーシモン会館、7日は19時から出砂原地区館。回覧文書

終了、5月11日 ストップ・リニア!訴訟の更新弁論が東京地裁で行われます。詳細はこちら。 ⇒ 原告団による速報(5月15日)


5月30日(c) 『静岡新聞』 "告示前最後の週末、動き対照的な両陣営 川勝氏「個別」に意見交換 岩井氏「広く」街頭や集会【静岡県知事選】"。

5月30日(b) 『日経』1面コラム「春秋」 "中華料理の円卓のような、ぐるぐる回る台の付いたテーブルを…"。国鉄が1960年に切符のオンラインの予約システムを誕生させ「みどりの窓口」ができたのが1965年。オンラインで「いろいろできる」ことが分かっていたはずなのに、1962年からリニアモーターカーの開発を始めていたというちょっと○○○。スピードを追い求めるより脇を固めるべきだという批判もあったはずなのに。

5月30日(a) 『中日』17面 "リニアで変わる街の記憶(10)工場解体 切ない思い 飯田市上郷・北条地区 男性(76)"。リニア計画の杜撰さに目を向けることなく推進を呼びかけてきた人は責任をとるのか?

5月29日(h) 『静岡新聞』 "立候補予定者にリニア問題質問 市民団体【静岡県知事選】"。

5月29日(g) 『静岡新聞』 "JR東海社長「リニア工事のルート変更難しい」 改めて否定的見解示す【大井川リニア】"。JR東海は、ルート変更は難しいと以前からいっています。こうした発言について、新聞記者さんたちは、「どうして」と質問しないのでしょうか? 『静岡新聞』のこの記事もJR東海のなぜなのかという理由について書いていません。理由として考えられることは:(1)目的が最短距離を最高速で結べば早く着く、(2)目的からいえばほとんど直線しか走れなくてももOK!、(3)ガイドウェイの構造が急なカーブを作れない構造になっている(ガイドウェイの側壁のパネルは12.6mごとに浮上・案内用コイルは14個と一定なのに、カーブでは軌道の内側と外側の長さが違うという図形的な制約がある)、(4)カーブではクエンチ発生時の対処が難しい。BルートやCルートの場合、諏訪湖付近で長~いカーブを走らなければなりません。たぶんそれが技術的に無理か、安全上問題があるからなのだと思います。B、Cルートとまでいわなくても、障害になる部分を迂回するにも従来の鉄道やトランスラピッドなどのように急な曲線でかわすことができない。出来たとしても車輪走行の低速走行ではシャレにもならない。

5月29日(f) 『静岡新聞』 "リニア「水守り開通を」 三島市長がメリット強調"。

5月29日(e) 『信毎』9面 "県内鉄道・バス 混迷続く"。

5月29日(d) 『中日』20面 "高森の「鉄道王」今村清之助が熱い 「時の駅」で肖像画や資料など展示"。

5月29日(c) 『朝日』33面 "富士見を「地域経済循環」の町に 民間団体m:あす勉強会 オンラインで島根・邑南町と結ぶ"。

5月29日(b) 『信毎』30面 "残土運搬 通行取りやめを 松川・鶴部自治会 JRに嘆願書"。伊那市の工業団地に大鹿村のトンネル残土を運搬するルートの松川町の鶴部の自治会が、JR東海に地元の町道・鶴部線を通行しないよう求める嘆願書(25日付け)を1117人分の署名を添え提出。このルートについては別に見直しを求める声が出ていた。/『南信州』2面 "鶴部線の通行取りやめを 松川町鶴部区 残土運搬巡り地元が嘆願書"(web版)。

5月29日(a) 『中日』29面 "新幹線運転士離席 停車ルール再徹底 JR東海"。

5月28日(a) 『南信州』1面 "公園計画更新まとまる 天竜小渋水系県立公園 秋ごろから意見公募へ"。利用計画の施設として高森町山吹の「川の駅(かわまちづくり)」の関連施設を加えたようです。この県立公園のうち、高森町の明神橋から弁天あたりまでをJR東海は「天竜川親水施設」として環境影響評価の対象にしています。高森町下市田のガイドウェイヤードは環境影響評価書の内容からいえば、そもそも設置できないはず。前回の説明会で、JR東海に、アセスとの整合性について今後の説明会の中で回答するよう要求しました(参考)。

5月27日() 『静岡新聞』 "川勝氏と岩井氏、リニア、コロナ...将来像議論 静岡新聞社で政策対談"。

5月27日() 『静岡新聞』 "革新系団体「みんなの会」は川勝氏自主支援 静岡県知事選"。/『赤旗』29日13面 "川勝知事再選へ全力 静岡知事選 みんなの会が自主支援"。

5月27日() 『静岡新聞』 "川勝氏/岩井氏 政策対談詳報㊤ 静岡県知事選"。国交省の副大臣だった岩井氏が、"科学的、技術的な根拠に基づいて検討しないとOKと言えず、JR東海の環境影響評価(アセスメント)はまだ甘い。" などといって良いのかと思う。科学的、技術的な根拠に基づいて検討してJR東海のアセスが甘いというのであれば、国交大臣の認可は不適切であったはず。"国交副大臣として、流域全体を見渡した治水にかじを切る流域治水の法案を成立させた。" といっているけれど、トンネル残土は流域治水の考えに合わない方法で谷や堤内地に埋め立て処分されようとしている。

5月27日() 『静岡新聞』 "「リニア議論 注視」 御前崎市長 知事選巡り"。

5月27日(c) 『南信州』1面 "リニア見据えたまちづくり構想 北部5町村 来年10月までに策定へ"。来年10月まで議論や検討するのをまったほうが良いと思います。それまでにリニア計画が頓挫する可能性だっておおいにありなんですから。地元以外の皆さんに説明すると、北部5町村(下伊那北部総合事務組合)というのは、下伊那郡北部の大鹿村、豊丘村、喬木村、松川町、高森町です。

5月27日(b) 『中日』9面 "JR東海 在来線に新型車2種 リスク排除 安全追及 杉山車両部長インタビュー"(web版)。在来線の2つの新型車両、HC85系と315系についてJR東海の車両部長へのインタビュー記事。"新型車両の開発で意識したのが、メンテナンスの効率化による安全性の向上…作業の手間を省くのが目的ではなく、車両の安全性向上のため。「メンテナンスの効率性は追及するが、いかに安全を守るかが第一」と強調する…省エネ性能も向上させる。315系は従来よりもエネルギーの変換効率の高い半導体を使うことで、従来の車両から電力消費量を35%低減。HC85系も、従来車両より燃費が35%向上し二酸化炭素(CO2)排出量も30%削減できる。杉山部長は「地球環境への貢献は誇れるところ。最も大切な安全性をクリアした上で、鉄道の優位性である環境性能をいかに極めていくかだ」と力を込めた"。杉山部長のコメントはまったくごもっともで世界中の鉄道が目指しているところだと思います。保守性とか安全性とか効率性とか環境性能では全く正反対のリニアを推進しているのはJR東海でも一部の人なんだろうと思います。

5月27日(a) 26日夜、リニアに関係なく皆既月食がありました。20時56分頃~21時16分頃撮影。皆既月食が終わって、月が元の形に戻るところが少しだけ雲を通して見れました。今朝はリニアに関係なく雨が降っています。
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5月26日(a) 『信毎』7面 "国内短信▼静岡知事選、リニア巡り現新ともに「厳しく臨む」"。リニアに関して主張に違いがあるとすれば、厳しく臨む相手が違うはず。かまたは、どちらかが、リニアは争点ではないとぼかすためにいっている。『静岡新聞』"静岡県知事選公開討論会 リニア問題白熱 川勝氏/生態系や水質にも問題 岩井氏/住民判断 ルート変更も"。『静岡新聞』によれば、"岩井氏が「ルート変更や工事中止も選択肢」とJR東海に対し厳しい姿勢を見せると、川勝氏が「大変重要な発言」と反応するなど、白熱した議論が交わされた… 岩井氏のルート変更、工事中止への言及も川勝氏の質問を受けたもので、岩井氏は「地域住民が判断するならそれを伝える」と応じた。川勝氏が「自民党全体の責任において発言しているのか」と問うと、岩井氏は「そのときの状況を踏まえてそういうこともあり得る」と述べた。"。この討論会で岩井さんは、川勝さんによって手玉に取られたかっこう。この討論で岩井さんは対抗馬となるだけの力量がないことがはっきりしたと思います。人格についても問題あるみたいですが…。

5月25日(f) 5月12日に紹介した妙琴原(松川工区)のヤードの桟橋が上流側と下流側がつなぐ部分の工事が完成したようです(『南信州』"工事用桟橋の桁を架設" 紙面26日1面 "リニア松川工区 工事用桟橋の桁を架設 トンネル掘削残土の搬出向け")。「順調に進めば本年度中に掘削を開始する見通し」と書いています。松川の右岸側のトンネルの掘削のことですが、1月27日の『南信州』のインタビュー記事で古谷長野担当部長は「年内にも」と言っていましたが、遅れるようです。ここは本坑部分で、「幅13メートル、高さ8メートルの計画で、掘削断面積は約100平方メートル。」。ドローンの空中写真が掲載されています。もう少し視界の良いときに撮影すれば良かったのに。

5月25日(e) 『信毎』2面 "豊丘の「非常口」掘削開始 「戸中」来月下旬「坂島」7月中旬"。/『中日』26日13面 "来月、豊丘2カ所で斜坑の掘削を開始 JR東海"、『南信州』26日1面 "斜坑掘削まもなく着手へ 豊丘村リニア対策委 戸中6月下旬、坂島7月中旬"。 ⇒ つづきを読む

5月25日(d) 「酔ったような楽観から目覚める時だ」。『信毎』1面 "斜面"。東京五輪についてのバッハIOC会長の発言について書いている最後の部分。リニアについてもいえることだと思います。

5月25日(b) 『静岡新聞』 "水環境の維持、自信ない 名古屋大名誉教授 浅岡顕氏【大井川とリニア 私の視点】"。「圧力が高過ぎて事前の地質調査が不可能と言える。だから、トンネル先端から噴き出す水の量は誰も予測できない。掘ってみて驚くのが関の山だ。」といっておられます。掘削ペースが落ちている長野工区、小渋川斜坑先の先進坑で現実に起きているのではないか。/関連ページ:GEOASIA研究会 > "令和2年度 会長あいさつ"、"GEOASIA Bulletin No.14 第 14 号" (の部分は2つのファイルで同じもの)。

5月25日(b) 『静岡新聞』 "政治姿勢、違い鮮明 川勝氏と岩井氏、主張出そろう【静岡県知事選】"。/『信毎』7面 "国内短信:"静岡知事が選挙公約「リニア、JRに強く言う」"。

5月25日(a) 『静岡新聞』 "染谷氏に当選証書「市民の信頼に応える」 島田市長選"。

5月22日(e) 『静岡新聞』 "リニア工事へ意見「環境保全を」が最多 2020年度、静岡県庁に届く 「国益損ねる」も"。

5月22日(d) 『南信州』1面 "こどもニュース:リニアの騒音対策"。日曜日にときどき掲載される子供向けの記事。「事業者のJR東海は…」という書き出しが子供向けとしてはちょっとカタイかなという感じですが、子供向けにリニアのマイナス面を大丈夫だよじゃなくて、防音壁など軌道部分での対策だけでは済まず個別対策が必要と、そのまま書いている点はマル。そもそも騒音対策の問題は大人でも理解が難しい。音は発生源の近くが一番うるさいはずなのに、線路から両側400m以内について、地域の特性に応じて70㏈、75㏈以下という基準を設けるという。法律とか基準は必ずしも合理的ではないです。たとえば両側の一定の範囲を緩衝帯として、その中の住宅はすべて移転補償をするという対策だってあるわけです。それができないなら、また住民の同意が得られないなら、計画を変更または中止すべきという主張が受けいれられて当然の時代になってきていると思います。

5月22日(c) 『中日』29面 "運転士離席に苦言"。体調不良を起こした新幹線の運転士が一時運転席を離れた問題で、JR東海の金子社長が国土交通大臣に陳謝。国交大臣のコメントは、ルールが守られなかった現象をどう捉えるかが大事だ。国交省はリニア計画の工事認可についてルールを守ったとは思えません。監督官庁がデタラメだから事業者も、安全上必要な運転士2名乗務というルールを守らない規則を作って職員に守らせている。

5月22日(b) 『信毎』1面トップ "大鹿の水源 工事影響は 住民注視「水量減った」声も"(web版)、2面 "リニア 水資源巡る溝いまだ 静岡 有識者の県境対策検証に難色 国交省 議論の中立性に問題ない 川勝知事 「JR東海を追認するだけ」"。 ⇒ つづきを読む

5月22日(a) 飯田市下久堅の九条の会がリニアについて学習会を開く。講師は北条の大坪勇さんと私。参加者から、前回の市議会選挙ではほとんど候補者がリニアに期待するような話をしていたが、今度の選挙ではほとんどの候補者がリニアについて話さなかったという発言がありました。飯田市民の間にもリニア離れというか、リニアへの期待がうすれてきただけでなく、リニア推進を訴える人たちへの反感も出始めているのではないかと思います。市長選で、牧野さんが佐藤さんに大敗したのにもそういう背景があったと思います。配布資料の一部 ⇒ 「日本共産党飯沼後援会ニュース 2013年12月15日発行」表面裏面、「リニア計画を巡る現状・リニアの問題点(誤記訂正済み版)」。下久堅の9条の会が学習会にリニアをテーマとして取り上げたのは初めてとのこと。憲法9条とのかかわりについて、大坪さんは、立ち退きを迫られている住民の中に、父親が赤紙で戦争に行って戦死したが、今度は国策のようなものでいきなり立ち退けという、1代で2度もそういうことが起きることは受け入れがたいといって、早くから、立ち退かないと言っている人がいるという話をしました。

5月21日(d) 『静岡新聞』 "対立より対話を 知事の姿勢批判 自民党県連新幹事長"。もともと、対話しようとしないのは、国交省やJR東海。環境影響評価の仕組みがそうなっているからなんですが、まあそこに一番の問題があるんですが、静岡でトンネル掘ったら取り返しにつかなくなるという「確たる予測」と「心配」があるのが現実。だから、ルート変更も含めきちんと話し合うつもりがなければ対話はできないと思います。JR東海と国交省にそこまでの覚悟があるのか。

5月21日(c) 『静岡新聞』 "国交省中間報告案「納得できない」 所信表明で静岡県知事【大井川とリニア】"。

5月21日(b) マイクロソフト(MS)が、インターネット・エクスプローラー(IE)のサポートを来年6月でやめるそうです(『朝日』"MS IEサポート終了へ")。『朝日』で、ある識者の「パソコンを買い替えないのであれば、タブレットやスマホでウェブを閲覧したほうがいい」というコメントを載せています。ブラウザを変更すればいいとMSはいっているし、それが常識。今使われているブラウザには、Chrome、Safari、FireFox、Edge、Opera、IEなどがあって、FireFox は結構有名じゃないかと思うんですが忘れられていますね。『南信リニア通信』は非常に簡単なサイトですから、どんなブラウザでも(OSでも)一応閲覧できるはずです。

5月21日(a) 16日、JR東海の東海道新幹線で運転士がトイレに行くために走行中に運転席を離れるということがあって、新聞に記事が載りました(『信毎』30面 "東海道新幹線の運転士3分離席 自足150キロで走行中"、『中日』31面 "新幹線運転士3分離席 JR東海、不在で7キロ超走行"、『朝日』30面 "運転士が不在で新幹線3分走行 JR東海 トイレで離席")。運転士を2名乗務にするか、車掌も運転士の資格をもった人が必ず1人は乗務するようにすれば良いはずで、リニアの建設をしなければそれくらいの人件費はなんとかなるのではないかと思います。

5月20日(c) 『静岡新聞』 "リニアと水、有権者注視 島田市長選「意志貫いて」「説明を」"。

5月20日(b) 『静岡新聞』 "水不安、解消大事 JR東海会見、主なやり取り【大井川とリニア】"。

5月20日(a) 5月3日に紹介した、風越山トンネル黒田工区の環境調査と保全計画についての意見書を出しました。 ⇒ 「環境保全の見地からの意見書

5月19日(e) 『静岡新聞』"知事選関係なくリニア事業推進 JR東海社長【大井川とリニア】"

5月19日(d) 『南信州』2面 "南信州広域連合 リニア時代の絵姿共有 効果を生かすビジョン策定へ"。南信州広域連合が「リニア効果を地域振興に生かすビジョン」策定に向けて、連合を構成する14市町村の職員34人を集め17日会合を行ったというニュース。冒頭で趣旨説明した佐藤連合長は、リニアを意識するものの、リニアに偏り過ぎると道を誤る可能性があるとして「リニア開業が遅れた時に実現できないプランではいけない」と加えた。 地域を通る三遠南信道については「効果を過小評価しないほうが良い」と指摘し、南側からの人や物の流れも意識してプランニングをする方針。「リニアのインパクトは強いが、三遠南信のほうが人の流れも物の流れも太い」とみた。…。リニアより三遠南信のほうが人も物も流れが太いという見方は当たっていると思います。そして、三遠南信の太さから逆に予測すればリニア駅の利用者数が6800人ということはまずあり得ない。

5月19日(c) 『中日』8面 "R東海 初の女性役員 武田氏、研修センター所長に"、『日経』15面 "JR東海、初の女性執行役員"。

5月19日(b) 『中日』25面 "新幹線輸送 今月72%減 18年比、緊急宣言影響"。5月17日までの東海道新幹線の輸送状況はコロナ前の18年同期に72%減。同様の比較の4月の62%減からさらに落ち込む。金子慎社長は今後について「感染がどのように収まるかに左右される」と話した。

5月19日(a) 『信毎』1面 "斜面:戦時中の1942(昭和17年)年に作られた番付表がある。満蒙開拓青少年義勇軍に何人送り出したか。その府県別の実績を示したものだ。東の横綱の長野県は…"。菅首相のコロナワクチンの高齢者接種を7月末までに完了させる目標について、政府は自治体に目標の前倒しを求め電話攻勢をかけたそうです。「斜面」は、やむなく接種者を減らし、数字合わせをしただけのところもある。…権力が自治体を競わせて従わせる体質が今もこの国にこびりついているとすれば、独断と統制の政治もすぐ隣にある。 と結んでいます。戦前長野県の拓務課長だった西澤権一郎氏(1906-1980)が1959年から死去する1980年まで県知事をつとめました(*)。その西澤氏の銅像が長野市の長野県立図書館の前に鎮座(**)しているとは知らなかった。(*:"「満蒙開拓」の史実を語り継ぐ" p25左、** "長野県若里公園内の銅像について")

5月18日(b) 『南信州』 "議長に井坪隆氏選出"。飯田市議会の議長に伊坪隆市が就任。

5月18日(a) 15日に紹介した残土運搬についての連絡協議会の記事。『南信州』2面 "安全な残土搬出へ連携密に 松川、大鹿、JRなど4者 安全対策連絡協議会を発足"(web版)。

5月17日(c) 『南信州』"深さ30メートルの立坑初公開"。中電が阿智村で建設中の清内路水力発電所の地元の住民向けの見学会が行われる。

5月17日(b) 『日経』 "科学的検証も溝埋まらず リニア沿線に100年前の記憶"。

5月17日(a) 『東京経済オンライン』 "静岡からわずか2km、JR「山梨リニア工事」ルポ 同じ南アルプスでも湧水少なく、掘削は順調"。見出し後半から静岡工区は湧水が非常に多いだろうという想定が大方の見方という印象を受けます。 広河原の工事現場の状況を静岡工区にそのまま当てはめることはできない。それでも、机上の議論と比べれば、現場を見ることの意義は大きい。「岩が硬く、締まっているので安全かつ経済的に掘削できている」と佐藤課長。地盤が軟弱だと掘削中に湧水が発生する可能性がある。しかし、ここの地盤は墨をする硯に使われるほど硬く、亀裂や空間もないので湧水はほとんど発生しない。そのため、安全な掘削が可能になる。JR東海山梨工事事務所の中川隆広所長は「これまでで最も大変だったことは何か」という報道陣の質問に対して、しばし考え込んだ後、「特に思い当たらない」と苦笑いした。。 広河原斜坑の掘削は順調に進んだと書いています。それでも金子社長や宇野副社長がいう希望的観測、「1か月100m掘削」というペースよりは遅いようです。山梨工区の工事完了予定は2025年10月 もどうなるか? ⇒ 南アルプストンネル山梨工区の掘削のペースは?

5月16日(a) 『乗りものニュース』 "「南アルプストンネル」へ行ってみた リニア中央新幹線 建設工事の注目ポイント"。「トンネル工事は掘ってみないと分からない」とも言われますが、広河原非常口の斜坑では粘板岩など非常に地質が固く、「締まったいい山」だそうです。

5月15日(e) 『静岡新聞』 "リニア問題、持論を主張 川勝氏、ルート変更も/岩井氏、対話重んじる"。岩井氏はルート変更は技術的には可能と発言したようです。諏訪回りにすると10数キロ連続するカーブ走行が必要です。ガイドウェイの側壁浮上方式という基本的な仕組み(高速浮上走行区間で半径8㎞以下のカーブはできない。カーブで速度を落とすと車体の支持力が低下する。)、クエンチが起きた場合の対策から考えると、できるけれど、非常に危険性があると思います。その危険性は南アルプストンネルより高いから南アルートに決まったのではないか。Cルートに決定は技術的制約によるといっていたと思います。JR東海のFAQのページの「品川・名古屋間のルート・駅位置はどのように決まりましたか。…」という質問の答えは:
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5月15日(d) 『静岡新聞』 "リニア工事「不安払拭を」 静岡県、国交・環境相とJR社長に文書送付"。

5月15日(c) 『中日』17面 "残土搬出本格化へ連絡協 大鹿村、松川町、中川村とJR東海"、『信毎』27面 "残土運搬 情報共有へ連絡協 松川町・大鹿村・中川村 JR東海と"。飯田市とか喬木村はこれら3つの自治体に対して移転代替地への残土運搬について説明をしています。飯田市と喬木村の場合、いずれも高森町内の国道153号線を利用しているはず。しかし、たぶん高森町に対して、また沿線の自治会に対して何の説明もしていません。少なくとも周辺の住民は回覧板等による案内もありません。
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高森町内、国道153号線「出砂原交差点」の北約200m。小学生の集団登校。歩道の幅は非常に狭いです。しかもコンクリート擁壁が迫っていて、車が突っ込んだら逃げ場がない。手前側の歩道も通学路。松川町でも、残土運搬車が通学路を通行することについて、PTAの関心が意外に低いのではという声があるようです。住民の立場でものが言えないような連絡協(松川町の場合はリニア対策協議会)では意味ないですね。「夢のリニア」だから、子供達は我慢するだろうじゃダメです。

5月15日(b) 『日経』15面 "鉄道大手21社、赤字1.5兆円 前期最終 移動自粛打撃に"。

5月15日(a) 『南信州』1面 "国道153号 「飯田北改良」構造設計 改良期成同盟会 リニア開業見据事業推進"(web版)。

5月14日(c) 13日、長野県知事とJR東海社長がオンラインで会談。⇒ 詳細

5月14日(b) 『南信州』1面 "JR東海 環境対策工を一部変更 喬木村の明かり区間 防音壁引き上げ、フードを延長"(web版)。

5月14日(a) 『静岡新聞』 "水と環境保全ヘ1万9263人署名 市民団体、知事に要望書【大井川とリニア】"。/『赤旗』15日13面 "リニアに「命の水」奪わせない 知事に署名2万人分提出 静岡大井川守る会"。

5月13日(f) 『静岡新聞』 "トンネル工事中止決議を知事に報告 日本山岳会静岡支部【大井川とリニア】"

5月13日(e) 『静岡新聞』 "JRとの対話解説 静岡県、函南で講演 流量減少や生態系影響【大井川とリニア】"。

5月13日(d) 12日、JR東海が山梨県内の南アルプストンネルの広河原斜坑を報道陣に公開…続きを読む

5月13日(c) 『日経』4面 "岩井氏が議員辞職願提出 静岡県知事選に出馬へ"。

5月13日(b) 『信毎』13面 "R旅客6社 赤字転落 利用者激減 計1兆805億円に"。

5月13日(a) 8日の『ワシントンポスト』"Federal panel sows doubts about high-speed D.C.-to-Baltimore maglev train(連邦委員会の委員たちはワシントン・ボルチモア間の高速磁気浮上鉄道について疑問を投げかけている)"。google 翻訳で読んでみましたが、日本と違って着工前にすでに前途多難という印象。「(事業主体のBWRRのスポークスマンは)この計画のために、たとえ1軒の住宅でも立ち退かせないことを使命とした(と語った)」とか、「DCの市長に任命されたコミッショナーは、アジアでマグレブに乗車して、ワシントン地域にこの技術を導入する構想に興味をそそられるけれど、既存の鉄道のインフラに投資するのがベストだといっている」など面白いコメントもあります。ルート上や沿線の公共用地に重要な施設があって、そこへの影響が懸念されているようです。選択するルートにより建設費用は138~168億ドルが必要で、Baltimore Washington Rapid Rail(事業者)は日本から50億ドル(約5484億円)を確保したといっているようです。日本の誰が出すんでしょうか?

5月12日(f) 『静岡新聞』 "静岡県農対協 知事選、岩井氏を推薦 青山会長「農業に精通」"。

5月12日(e) 『朝日』13面 "多事奏論:出生数・婚姻数の急減 人口減で国は滅びるか (原真人)"(web版)。5月9日の『朝日』の記事では、経済学者の水野和夫さんが、人口と経済成長の関係は「経済成長があってこその人口増…1億人を超えるまでの日本の人口増は、高度経済成長による特殊な例」といっています。人類の生活可能な空間は有限という前提があるのですから、環境についてもっと考えないといけないということは当然で、リニアに関しても、基本的に大事な点はエネルギーについての環境問題だと思います。重い列車を持ち上げるという仕事に使うエネルギーが無駄です。田舎でも経済成長がまず第一という考えにとらわれていては先は見えないと思います。なんか脈絡ないですが、そう連想します。

5月12日(d) 11日に東京地裁で行われたストップリニア訴訟の口頭弁論についての記事が『信毎』33面 "住環境への懸念 原告側意見陳述 東京地裁 リニア訴訟"。

5月12日(c) 11日、共産党静岡県委員会は6月の県知事選挙について川勝平太氏を自主支援すると発表。川勝氏は政党の推薦を求めていない(『赤旗』4面 "川勝知事を自主支援 静岡の共産党県委員会 来月3日告示"、『毎日』"共産県委員会が川勝氏支援表明 /静岡")。

5月12日(b) 『朝日』6面 "鉄道減便で「密」 人流抑制に疑問符 国交省が反省の弁・JR東「人は減らなかった」"。3回目の緊急事態宣言で政府や東京都が鉄道各社に減便を求めた結果、乗客は減らずに「密」を招いて中止したことについて国交大臣が反省の言葉を口にしたという記事。分数で上をそのままにして下を減らせば「密度」は上がる。コロナ対策として「密」を避けるのが目的だったのだから、上を減らすことを中心に考えれば良いという、小学生でもわかる理屈が分からない国交省だからこそ、リニア新幹線の認可が出来たのだと思います。その国交省が五輪に備えて、鉄道で手荷物検査が行えるように関係する省令を改正する方針(『朝日』1面 "鉄道客 手荷物検査可能に 危険物持ち込み防止 7月施行目指す"、26面 "列車内テロ対策 五輪念頭 手荷物検査 過密ダイヤ、実現に壁も")。JR東海でさえ「鉄道利用の利便性を著しく損なうことになり、スペースの問題もあって実施は困難」と言ってるそうです。識者は在来線では無理だが新幹線ならできるのではと言ってるそうですが、少なくとも、今のコロナの現状で、五輪をする場合、新幹線や在来線が五輪によって多数の人が使うという可能性はないはず。なににつけても国交省や政府は頭を使って考えて欲しい。頭がついているならね。

5月12日(a) 『中日』9面 "名鉄、16年ぶりに最終赤字 流通、運送…全事業で減収"、『信毎』13面 "名鉄 16年ぶり赤字 外出自粛 利用者数落ち込み"。

5月11日(d) 『静岡新聞』 "牧之原市長、リニア静岡工区の現場視察【大井川とリニア】"。

5月11日(c) 『日経』7面 "DeepInsight:80年間、なぜ変わらない (秋田浩之)"(web版)。政府のコロナ対応について書いています。明治以後、日本は国民の統制をしてきたのに、有事や危機への対応はできなかったといっています。教訓は、戦略の優先順位をはっきりさせること、縦割り組織の弊害をなくすこと、なんとかなるという根拠のない楽観思考をやめることと指摘しています。2つ目については責任者はだれなのかという問題もあると思います。真珠湾攻撃から今年で80年。コロナ危機は日本が引きずってきた体制の欠点をあらわにした。いま改善しなければ、将来、取り返しのつかない深手を負いかねない と結んでいます。リニア計画についても言えることです。

5月11日(b) 英国で走っている日立製の「クラス800」という高速列車で、車体の点検時に車体を持ち上げる部分(車で言えばジャッキをかける部分)に亀裂が見つかる(『日経』14面"日立製の英車両に亀裂 全面復旧 1週間超か(web版)"、『朝日』7面 "日立製車両に亀裂 英で鉄道運行混乱(web版)"、『信毎』6面 "日立の英鉄道車両に亀裂")。『朝日』は「信頼性」が今後の世界での事業展開で重要と書いていいるんですが、客室車両の底の部品で細い亀裂が見つかったと説明。『日経』は、車両の下部に着いている「リフティングポイント」と呼ばれる部分に亀裂が見つかった。リフティングポイントは、修理時に車両をつるして持ち上げる際に使う金属製の部品で、走行には影響は与えないという と説明。『信毎』は、英BBC放送によると、車体と台車をつなぐ部分の金属に亀裂が見つかったという。『日経クロステック』(10日 "日立の英国向け鉄道車両「クラス800」亀裂は車体つり上げポイント")は、「英BBCなどの報道によれば、日立製作所が製作した英国都市間高速鉄道計画(IEP)向け車両「Class 800」シリーズの複数両で亀裂が見つかり…。日立製作所は、亀裂が生じた場所は「車体下部にある『リフティングポイント』と呼ばれるアルミニウム合金製部品」と説明している。リフティングポイントは車両の定期点検などの際、車両保守基地で車体を持ち上げて台車から外す時などに使われ、「運行時には使用されない」(同社)部品という。」と車両をつりあげている写真を掲載している。さらに部品のアルミ合金について、この車両構体用のアルミ合金押出材は神戸製鋼所が納入した。17年10月に明らかになった、神戸製鋼の製品データ偽装(検査証明書のデータ書き換え)の対象製品だったとされる。 と書いています。ここまで来ると日本の産業についての深刻な問題になるかも。報道機関とその記者さんにメカニズムについてどの程度の基礎知識や関心があるのかという点がポイントだと思います。リニアについてもそうです。ちなみにクラス800の最高速度は225㎞/h。同じころ新しく発表、導入されたヨーロッパの高速列車3つは、どれも最高速度が250㎞/hでした(参考)。「大人」のヨーロッパは列車の最高速度などそれほど重視しなくなっているということで、日本ももう少し大人になった方が良いと思います。

5月11日(a) 『赤旗』"主張:リニア工事費膨張 無謀な巨大国家事業は中止を"。

5月10日(b) 最近の『静岡新聞』の記事から。

5月10日(a) 『日経クロステック』"ウッドショックに住宅業界が悲鳴、トラブル回避の秘策は建て主との「合意書」"。有料記事です。木材が供給不足に陥り、価格が高騰する“ウッドショック”に住宅業界が震撼(しんかん)している。2021年3月ごろに影響が顕在化し、その後は悪化の一途をたどる。…ウッドショックによって、今後、頻発する恐れがあるのが、木材の仕様や工期、価格の変更に伴う建て主とのトラブルだ。…。リニア関連で移転せざるを得ない方たちが新たに住宅を建てる場合、補償だけでは建築が難しいという声が昨年から出ていました。

5月9日(d) 『朝日』7面 "フォーラム:人口信仰」からの脱却: 終わりつつある近代(水野和夫)、「役割」求め田舎回帰(藤山浩)、他者に寛容な社会へ(鬼頭宏)"(web版)。

5月9日(c) 『日経』26面 "現代人は「引き算」が苦手 労働や環境問題 解けぬ一因"(web版)。東海道新幹線のバイパスが必要だというけれど、在来線の中央本線や北陸新幹線、東名高速や中央高速、飛行機だってあるんですから、JR東海さんがリニアを足し算して建設する必要はない。常電導のトランスラピッド方式はシンプルです。それと比べて、超電導リニアは足し算の繰り返しといった感じがしますね。弥縫策的な技術開発といっても良いのかなと思います。高く浮かせるんじゃなくて、出来るだけ低くしたので、比較的容易に解決できた課題がありました。例えば、車上の電源をどうやって確保するか。浮上量が少ないトランスラピッドでは「発電機」を使っています。コイルを通る磁界が変化すればコイルに電気が起きるという、分かりやすい方式です。超電導リニアでは、「独自の誘導集電方式で、これも磁界の調相現象を利用した広義の磁界共振といえる方式により、精密な周波数/位相制御を行うことによって長距離(10cm以上)かつ高効率の走行中給電を行う誘導集電技術」(ウィキペディア)を使っているそうです。「誘導集電による車上電源に関する超電導磁気浮上式鉄道実用技術評価」 によれば軌道側のコイルに10kHz未満の交流電流を加え、車上の集電コイルで集電するとなっています。なにかかなり難しい理屈・仕組みのようです。『日経』の記事では3本の足が取れたベッドを水平にするにはどうするかという問。答えは3本の足を修理するんじゃなくて、残りの1本もとってしまえば良い。

5月9日(b) 『中日』15面 "リニアで変わる街の記憶(9)三つの夢 かなえた場所 飯田市上郷・北条地区 宮下泰広さん(68)"。

5月9日(a) 少し古い動画ですが、面白いので紹介します。"DIY Super Electromagnet" 。電子レンジには、家電製品としては大きなトランスが使われています。電子レンジから外したトランスを使った実験です(知識のない方は電子レンジは分解しない方が良いです。トランスもですがそれ以外にも非常に危険な部品(コンデンサは通電していなくても電気がたまっている)があって触ると感電死する場合がありますから)。この場合は、2次側(動画では "secondary" といっています。約2000ボルトを発生します。)のコイルを取り去ってコンセントにつながる1次側(primary)のコイルだけの電磁石に改造しています。電磁石が発生する磁界によって、アルミニウムの板などが吹き飛ばされます。これはアルミニウム内で起きる渦電量によって生じた磁界と、電磁石の磁界が反発しあうからです。つぎに、銅の平たい電線をひと巻したものを飛ばしてみせます。これも電線に誘導電流が流れ同じ磁極が生じるからです。最後に1次側のコイルの両端をショートさせて吹き飛ばしています(ショートしない場合の実験は非常に危険だと思いますコイルの両端に高い電圧が発生しています)。これが、超電導リニアの浮上原理の基本的なところです。

5月6日(a) 『進まぬリニア工事 ~ 静岡県はなぜ不安なのか ~』(静岡新聞SBS)。期間限定4月30日から2099年(!)5月30日まで視聴可能。回線速度が遅いとちょっととぎれとぎれになりますが、是非ご覧になると良いと思います。[19分40秒] 岐阜県の御嵩町長は残土置場について町にとってメリットはないと議会で答弁しています。[10分39秒]ナレーション「リニア中央新幹線は山梨県内で試験走行を続けています。必要な技術開発は終り、乗り心地を追求しています。」このいいかたはJR東海のいいかたなんだろうと思います。乗り心地について、技術の中心的な部分と関係ないみたいな印象を受けますが、ドイツは乗り心地を改善できる技術的な見通しがないことも超電導の採用をやめた理由の一つに挙げています。[35分]あたりから長野県のようすがでてきます。 [38分31秒] 小渋川べりで静岡県議の発言「これだけのバックヤードを急峻な大井川につくれるのか疑問」。静岡県議の視察団は、7月豪雨で被害のあった、小渋川斜坑ヤードより狭い谷間にある、除山斜坑ヤードまで視察しなかったようです。案内役の大鹿村の職員がJR東海に忖度した(?)のだろうと思います。まあ、時間もなかったろうし。

5月3日(e) 『朝日・長野県版』15面 "「国策」五輪 憲法生かされている? 聖火リレー配信 長野の江沢さん「反対の音消された」 メディアの姿勢に危機感"(web版)。ずっと陸の孤島・下伊那に住んでいるので長野冬季五輪なんかにはほとんど関心がなかったですが、長野五輪に反対した人たちに対して、この記事に書かれているようなことがあったのですね。知らなかったですね。今回のNHKによる「30秒消音」にこだわるのは、あったことをなかったことにするメディアは、なかったこともあったことにするのではという危機感から。 五輪をリニアと読み替えても成り立つと思います。2017年の4月27日、リニアの南アルプストンネルの除山斜坑で掘削が始まったとき、NHKは小渋川斜坑で掘削がはじまったと視聴者が誤解するニュースを流していました(参考:NHKの弁解)。

5月3日(d) 『信毎』1面コラム「斜面」。 斜面:国民の信頼を失いつつあった東条英機内閣の人気を再燃させる。インパール作戦はそんな政治的な意図があったという。…どこにも根拠がないのに「大丈夫、勝てる」と繰り返し、まずい結果になると「底知れぬ無責任」が幅を利かす…コロナ下に五輪開催に突き進む現状を太平洋戦争に重ねる論評が目につく。…中止を求める世論が大勢を占めても「開催が大前提との菅義偉首相の決意は揺るがない」と伝わる。 。「五輪」を「リニア」に読み替えても良いと思う。関連記事、『中日』4日9面 "特報:五輪、目に余る責任逃れ"。たぶんリニアを進めている方たちのあいだでも、誰が工事を中止を言い出すかのゆずりあいが、つまり「責任逃れ」が、いずれはじまることでしょう。JR東海か、国交省か、東京都知事や沿線の県知事か、東京地方裁判所なのか…

5月3日(c) 『南信州』4日付(翌日日付の夕刊紙 6面 "環境保全計画に意見募集 県 飯田の黒田工区巡り")に、4月19日にJR東海から提出された(参考)、風越山トンネル黒田工区の環境調査と保全計画について、長野県が意見を募集しているという内容の記事が掲載。長野県の"「中央新幹線中央アルプストンネル(松川)外工事における環境保全について~風越山トンネル(黒田)~」に対する御意見をお寄せください" によれば、提出期限は5月21日。絶滅危惧2類指定のキキョウがあって移植を計画しているそうです。現実的な問題として、静岡県内の工事の見通しが立たないので、黒田ヤードの整備工事が無駄になる可能性があります。工事ができない可能性があるなら、移植はすべきでないので、大井川の水の問題で静岡県が河川使用許可を決めるまで移植は待つべきです。豊丘村本山で行ったような拙速は許されないと思います(参考)。掲載が10日ほど遅れたにしてもこういう記事をこまめに掲載する『南信州』はさすがです。他紙は報道していません。

5月3日(b) 「リニアの強引無理ニア」にシリーズの「まとめ」が掲載されています。超電導リニア技術の長短短短・・・ というPDFファイルはなかなかいいね。「超強磁場が剥き出し!」。まさにその通り。強力な磁界の人体への影響と運行上の問題を避けるために無駄な仕組みが取りれられているという交通機関としては本末転倒の技術への指摘が重要。エアギャップの問題や車体側面の凸凹問題、超電導磁石の信頼性の低さなど…。ページは、全体をきちんとまとめた体裁になっているので是非一読を。どっかの散らかりっぱなしのゴミ屋敷的サイトとは違います。

5月3日(a) 「JR東海労新幹線関西地本」の『東海労 関西』の「No.887:財源のアテもない!採算のアテもない!「リニア」」(キャッシュ)。財源も採算もあてがないのに始めるわけないじゃんという人へ。かつて補給や勝算のない中、無謀な敗戦の道に走った戦前と同じだ!

5月2日(b) 『信毎』4面 "多思彩々:「社会に応える技術革新を」 中村桂子"。「科学技術大国」なのに日本ではコロナのワクチンができないということは具体的な現実です。具体的な生産現場での技術の変化があって産業の仕組みや社会の仕組みが具体的に変化したという歴史経験から、ひとつひとつの事実の具体的な部分を捨てて、なにか共通する高級なことばで表現している言葉が「イノベーション」なのだと思います。「イノベーションが肝心」という上からのかけ声は具体性のないスローガンになってしまっている可能性が高いと思うのです。精神主義です。超電導リニアは日本の技術の先進性を示すものという考え方もそうだと思います。中村さんは、COVID-19、温暖化を意識しての生活様式は、大型化・一極集中という従来の方向から、生き物である人間の身の丈に合った地域の多様性を生かす分散型への変化を求めるものであることに、誰もが気付いているはずだ。やむを得ずに行ったオンライン会議、テレワークなどが、その具体的方向を見せてくれた。国際競争力をつけねばと焦り、イノベーションという言葉に惑わされるのをやめて、誰もが暮らしやすい社会をつくるために科学技術のできることは何かを考え、実行するという決断が必要だ。これは負けを意味しない。、として、この問題を見事に語っている本として、山本義隆さんの著書『リニア中央新幹線をめぐって 原発事故とコロナ・パンデミックから見直す』(みすず書房)を紹介しています。競争社会での勝者が大型プロジェクトを進めるという姿は、今求められている社会づくりにはあわない。…分散・小型・地域・多様など、今求められる社会への移行を進めるにはこの優れた技術を用いようという生活の側からの発想が必要だ。私が今最も求めたいのは、不条理な格差のない社会。「競争社会での勝者が大型プロジェクトを進めるという姿」という表現は、JR東海さんの地域住民に対する態度の背景を上手く説明していると思います。2日の「多思彩々」は、ほかに、堀田力さんの「地域共生社会 住民主導で」と広井良典さんの「包括的な『分散型』社会へ 」と、これからの社会のあり方と地域の問題をあつかった文章を載せています。/中村さんの考えを示す、具体的な例として山本さんの本が紹介されていますが、リニアに関心があって、中村さんの文章を読んでなるほどと思った方は、あえて山本さんの本を購入して読む必要はないのかなとも思いました。

5月2日(a) 『南信州』1面 "こどもニュース: リニアの総工費増額"。リニアの「夢」の部分は省いて、この地域や沿線の他の地域でおこっているリニアの建設工事に関係する心配な事実についてだけ書いています。大人も冷静に読むべきです。

5月1日(b) 国交省の副大臣に渡辺猛之参院議員(自民)が就任(『信毎』6面 "国交副大臣に自民・渡辺氏")。

5月1日(a) 交通関係がコロナの影響で、JR西日本の3月期決算は過去最大の2332億円の赤字、東武が19年ぶりの赤字、ANAが過去最大の赤字(『信毎』1面 "ANA過去最悪4046億円の赤字に"、"JR西、赤字2332億円"、『日経』15面 "東武、19年ぶり赤字 前期最終 コロナで鉄道利用減")。


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