出来事・ニュース:2022年10月


11月の予定、11月20日 「第24回総合学術研究集会in大阪」の「B8 分科会:リニア中央新幹線の検討と運動・経験交流(Part6)」。オンライン参加。午前の部9時30分~12時、午後の部13時~17時。案内チラシ

11月の予定、11月19日 「第7回 龍江の盛土を考える会講演会」が11月19日午後2時から飯田市龍江公民館で行われます。⇒ 案内チラシ

11月の予定、11月16日 提出期限:中央新幹線長野県駅(仮称)及び風越山トンネル(上郷工区)に係る報告書に対する環境保全の見地からの御意見をお寄せください

11月の予定、11月5・6日 「南信州環境メッセ」(会場:エスバード、『南信州』10月5日1面 "活動推進見本市 ゼロカーボン社会実現に 63団体参加し11月に「環境メッセ」"、『信毎』10月5日23面 "環境に優しい南信州紹介 来月5・6日 飯田でメッセ") ⇒ 南信州広域連合 > "南信州環境メッセ2022を開催します!】" 。5日午前10時から気候ネットワークの桜井貴子氏による講演「気候危機・エネルギー危機をめぐる最新動向 地域主体でいかに乗り越えるか」。リニアそのもの環境負荷は問わずに、環境先進地を目指すという虫の良い話なのかどうなのか?

終了、10月2日 「リニアから自然と生活環境を守る沿線住民の会」が6月に行ったJR東海と飯田市への質問と回答について報告会を上郷公民館で午後1時半より行います。⇒ 案内チラシ ⇒ "「リニアから自然と生活環境を守る沿線住民の会」の報告集会、10月2日" 。


10月30日(f) 『静岡新聞』"リニア工事残土処理 盛り土は「有効利用」か JR東海「該当」との認識、静岡県や専門家は疑問視"。長野県では、谷へ残土を捨てるというアイデアは道路(林道)整備のオマケを目的に地元から出されたものがけっこうあり、「盛り土」が有効利用ではないという考え方は普通だと思います。喬木村と高森町のリニアガイドウェイ組立保管ヤードについては公共事業に有効活用される例ですが、使用開始から8年後の後利用の計画がほんとうに具体的になっているとはいえないので、結局残土を捨てただけで終わる可能性もあります。

10月30日(e) 『信毎』2面 "ローカル線分岐点: 地方路線の議論行方は JR2社長インタビュー 東・深沢社長 体力あるうちに進める 西・長谷川社長 路線ごと状況踏まえて"。長野県のJRは東西のほかに東海もあるのに、東海の金子社長は出ていません。

10月30日(d) 『南信州』9面 "伊那谷キャリア教育研修会 11月19日に宮田村で"。長野県上伊那地域振興局 > "第2回伊那谷deキャリア教育研修会を開催します"、FB「伊那谷deキャリア教育」。講演会の講師は内山節氏。内山さんは2019年9月に飯田で講演をしていました。関連ページ:"伊那谷は陸の孤島?"

10月30日(c) 『赤旗』8面読書欄 "書評:安達宏昭著『大東亜共栄圏 帝国日本のアジア支配構想』 場当たりで名目だった戦争目的(評者:柳沢遊)"。「この広域圏を統治する経済力・政治力を持てない『大東亜共貧圏』(原朗氏の言葉)に縮小し、南方各地では経済破綻と抵抗運動に直面するという経緯が描かれる。大東亜共栄圏とは、実際は実現不可能な場当たり的「自給圏」構想であったのである。」。JR東海が合理的な説明のできない事業目的で始めたリニア計画も、いま工事が上手くいっていないのは事前の準備不足が原因と思われます。結局、リニア開業でできるといわれる「スーパー・メガリージョン」というのも、「大東亜共栄圏」構想と同じ運命をたどりつつあると思います。

10月30日(b) 『赤旗』 "陥没事故で協議迫る 田村智子氏 NEXCO指導を"(紙面2面)。

10月30日(a) 『中日』26面 "迫る開園 リニモの安全守る ジブリパーク11月1日開園 鉄道警察 特別警戒スタート 国内外から客 気引き締め"。「自動運転のリニモは乗務員がおらず、全9駅のうち3駅しか常駐の駅員がいない。さらに、車両は磁気で浮上させているため、レール付近に高圧で送電している。駅と駅の間で事件が起きれば乗客をその場で降ろせず、対応が後手に回りかねない」。「磁気で浮上させているため」という表現は少し変で、名古屋市営地下鉄の「第三軌条方式」に近い方式だからということでしょうね。または、磁気浮上方式の中でも車上一次方式なのでとか。(参考:リニモ > "リニモとは:特長" 「車両に電力を供給する電車線は、ステンレスで摺動面強度を高めたアルミ材で、各1条ずつ分けて軌道桁両側下方に架設しています。」)。リニモ関係で、『日経』7面 "鉄道部品の劣化を検知 東洋電機製造 遠隔でメンテ効率化"。

10月29日(d) 『サンデー毎日』11月6日号に、井澤宏明さんの "スクープ! 岐阜県御嵩町 リニア残土問題 不都合な真実を伏せた事情"。

10月29日(c) 『高森民報』10月15日号、"表面"、"裏面"。競艇舟券売り場問題と公認サッカー場建設問題。

10月29日(b) 『静岡新聞』 "社説(10月29日)静岡空港新駅構想 次世代の交通結節点に"。「もとより、本県のリニア建設工事に向き合う立場は、大井川の水問題の解決が最優先であるべきだ。長崎知事も『空港新駅はリニア開通後の高速交通体系に関する議論であり、水問題とは別の話』と述べ、水問題解決を引き換えに新駅を求める取引などあり得ないとしている。しっかり確認しておきたい。」。

10月29日(a) 『静岡新聞』28日 "リニア水問題 10月31日に静岡県専門部会 工事進捗を確認"。静岡県は「JR東海に対し、工事の停止位置を協議するよう求めていた。県の担当者は『静岡県が他県の工事に口を出しているという誤解もある。まずは協議の必要性に関する認識を関係者間で共有したい』としている。」。

10月28日(f) 木曽郡木曽町の中央西線の木曽トンネルでコンクリ片が落下する事故:『信毎』27日35面 " 木曽トンネルでコンクリ片落下 中央西線「運行影響なし」"、『中日』28日14面 "木曽トンネルでコンクリ片落下 JR中央線"。コンクリ片は最大で約1㎏。26日午後2時40分頃、巡回していたJR東海社員が発見。5月の定期点検では異常はなかったとのこと。ヒヤリハット。「運行影響なし」じゃなくて「運がよかった」。

10月28日(e) 『信毎』22面 "変わるべき飯田 進むべき道は 佐藤市政 きょう折り返し リニア駅開業後も街の中心 丘の上再生 どう進める 新文化会館の立地 方針転換 丘の上住民 危機感"、"店舗移転続くリニア駅周辺 地元企業 支援求める声"。2つ目の記事。「『リニア駅が来た時、おそらく県外から企業が入ってくる。市としてどう地元の企業を守り、発展させてくれるのか…』。リニア駅ができる予定の上郷飯沼・座光寺で店舗展開する地元企業の経営者男性は心配する」。たぶんリニアが開通したことで企業が進出してくることはそれほどないと思うので、リニア効果は地元の企業を潰すことで、それは東京から見た時の効果だと思います。飯田市は、「リニアを見据えて」なんだかんだいったところで、結局は、地元の企業を守るよりは東京の経済発展に貢献しようとしているだけなんじゃないかと思います。新文化会館については、リニアができれば、東京や名古屋に短時間で行けるのだから、音響効果がすぐれた立派な文化会館など必要ないといえますね。

10月28日(d) 26日の豊丘村リニア対策委員会の記事:『信毎』23面 "JR東海 豊丘・福島区に水枯れ対策 トンネル掘削の影響に備え"、『南信州』1面 "豊丘村 水資源の事前対策まとまる JR東海 約3.3キロの管路など整備へ"、『中日』14面 "福島区の水枯れ対策 説明 トンネル掘削 豊丘村対策委でJR東海"。

10月28日(c) 『中日』9面 "新幹線 狙う海外展開 名古屋で国際高速鉄道フォーラム 米の計画 課題は資金調達 JR東海が技術支援"。JR東海の柘植康英会長は「三大都市圏を約1時間で結ぶことで巨大経済圏を形成する意義があると強調し、『国際競争力の落ちている日本のブレークスルーになる』と力説」したそうです。経済学者の中には、「旧来型の財界の重化学工業を救済するための大規模国家プロジェクトをやたら立て、日銀が財政ファイナンスして、プロジェクトをやり続ける状態になっています。戦時経済に似ていて、もう負けているのに戦艦大和を造っているようなこと」とか「『より速く』という価値観を求める時代が終わった象徴だ。リニアにより東京−名古屋−大阪を結び、(人、モノ、金を集めて国全体の成長につなげる)スーパーメガリージョン(巨大都市圏)を形成するという考え方は時代遅れ」などの指摘があります。「ワシントンDCとボルチモア間」のリニアについては、「米ワシントン・ニューヨーク間を超電導リニアで結ぶ計画については現在、実現に向けて現地でのロビー活動などの働き掛けをしている段階という」と記事は書いています。 実際には、一部の土地取得が難航して裁判沙汰になっているし、環境影響評価の手続き途中で批判的な意見が多く寄せられたためか連邦鉄道局が手続きを停止している「ワシントンDCとボルチモア間」の進み具合についてJR東海側が説明しなかったのか、記事に書かなかったのか? テキサス新幹線については、結局、200億ドル(2兆9,400億円、1ドル147円として)をこえる建設資金の調達が課題のようです。(* 金子勝、『現代の理論』"危機的だからこそ、世界は変えられる リベラル勢力の台頭と新しい産業政策"、** 水野和夫、『中日』2020年6月23日 "リニア 水野和夫・法政大教授に聞く")

10月28日(b) 『テレ東BIZ』27日 "重さ体積9割減 東芝の超軽量超小型「超伝導」モーター【橋本幸治の理系通信】"。燃料電池につかう水素(液体水素、マイナス253度)で超電導材料を冷やすそうです。

10月28日(a) 『東京新聞』27日07時26分 "リニア掘削の調査結果を説明 JR東海、品川で12月から"。記事掲載の写真の右上は東海寺大山墓地。右上画面の外になりますが「鉄道の父」といわれる井上勝のお墓があって鉄道記念物になっています。東海寺というお寺は右下の方向にあります。写真の左下あたりでシールド掘削機が立ち往生しているはず。 関連ページ:"鉄道の父は何思う、北品川立坑 東海寺そばで、墓穴を掘るJR東海"

10月27日(f) リニア計画についての静岡県の態度について、本当に関係あるとは思えないですが、新幹線の静岡空港駅関連記事:『静岡新聞』21日 "新幹線の空港新駅「難しい」 JR東海社長「駅間短い」改めて否定"、『静岡新聞』 "空港新駅「静岡県民にメリット」 自民古屋氏、山梨のリニア現場視察"。

10月27日(e) 『静岡新聞』25日 "三遠南信道やリニア「早く実現を」 峰竜太さん講演"。「『上司や部下の人間関係がしっかりしていれば、うまく物事は進む。人と人の関係を大事に事業を前に進めてほしい』と三遠南信地域にエールを送った」そうですが、上司や経営者がパーだと社員や地域住民が困るというのがリニア計画だと思います。

10月27日(d) 『信毎』2面 "静岡・山梨両知事「連携密に」 地方会議前の対談で合意 "、『静岡新聞』26日 "知事「山梨知事の理解得ている」 リニア工事停止協議、JR東海の伝達に不快感"、27日 "リニアでぎくしゃく 静岡、山梨、神奈川の3知事 融和ムード演出"。「川勝知事は定例記者会見で、リニア中央新幹線南アルプストンネル工事を巡り、JR東海に求めている山梨工区の工事停止に関する協議について、同社が『山梨県知事の理解が確認できるまでは応じられない』と伝えてきたと説明した。知事は「山梨県知事の理解はすでに得られている」とし、JRに対し『途方もない見解。誠に失礼な話だ』と不快感をあらわにした。」(『静岡新聞』)

10月27日(c) 『信毎』2面 "大井川流量減少 住民意見に回答 JR東海公表"、『静岡新聞』 "水問題など質問196件 JR東海、主な問答をホームページで公開"。⇒ JR東海 > "工事の安全・環境の保全・地域との連携" > "静岡県" > "環境の保全の「大井川の水資源に関する当社の取組み」" > "大井川の水資源に関する当社の取組みへの主なご意見・ご質問(2022年10月)(PDF)"

10月27日(b) 『信毎』8面 "JR、「最繁忙期」料金新設 お盆や年末年始 来年4月から 新幹線や特急の指定席券で"。

10月27日(a) 『東洋経済オンライン』25日 "静岡リニア、数字が示す「62万人の命の水」のウソ 流域7市の大井川からの給水人口は26万人程度"。執筆者の小林さんの説明内容については静岡の人たちが批判されると思いますが、1ページめの下の方、関連記事のところに "中国リニア「時速600km成功」報道のウソと真実中国リニア「時速600km成功」報道のウソと真実(2020年7月26日)" という記事があります。この記事は以前に取り上げたことがあったと思います。「ウソ」と書いているんですが、誰がウソをいっているのか読み返してみるとだれもウソなどいっていない。執筆者の「さかいともみ」さんは本文中では中国の報道した内容を日本の一部の報道機関が誤解して報道したものと説明しています。しかし、見出しでは「ウソ」と書いている。あいてが中国だから「ウソ」を使ってもよいという感じなんですが、これはライターがやったことなのか編集段階で変えたものなのかわかりませんが、『東洋経済オンライン』のリニア関連記事は、ちょっと信用できないという印象があります。関連 ⇒ ""中国リニア、時速600キロ 試験走行、JR記録に迫る" は誤報(2020年6月30日)"

10月26日(f) 『中日』5面 "社説:地方線と交通税 「地域の足」地域で守る"。

10月26日(e) 『信毎』28面 "小海線に乗って(1)上り始発 動き出す人生 午前5時16分発 中込ー小海ー小淵沢 学校へ会社へ母国へ 「赤字」の今"

10月26日(d) 『信毎』7面 "ローカル線分岐点:25年度までに存廃協議開始 JR四国 経営難で"。

10月26日(c) 『南信州』7面 "県都市計画道路変更へ 国道153号飯田南バイパス"。

10月26日(b) 『赤旗』13面 "生活・経営 独自支援を 静岡 国民大運動実委 県に要請"。「このほか、国民健康保険料(税)の引き下げ、実効性のある避難計画が策定されない限り浜岡原発の再稼働を認めない、リニア中央新幹線建設から大井川の水を守る、ジェンダー平等の推進などについても要請しました。」

10月26日(a) 『読売(オンライン)』25日6時46分 "リニア工事、静岡知事「県の水が流れる」と県外工区も停止主張…他県知事ら反発" は、『Yahooニュース』に配信されてしますが、『Yahooニュース』のコメント欄にいつもより多くのコメントがついているといっている方がいます。ところで、コメント欄に、鉄道ライターの伊原薫さんと鉄道ジャーナリストの梅原淳さんのコメントがあって、26日7時22分現在で、「参考になった」が前者8568、後者430です。およそ20倍の違いがありますが、コメントの内容を比べても、どちらが具体的かという点に注目すれば、梅原さんの指摘が妥当でしょう。梅原さんは『NHK』の子供電話相談なんかにもでて有名ですが、伊原さんは、川勝さんに対するいじわる常習の 『東洋経済オンライン』 にけっこう寄稿されています。そもそも、リニアがそうとうに無理な技術です。伊原さんの「静岡県知事の一連の言動は、もはや論理的という域を越え、恣意的なものを感じます」というコトバは、リニアや鉄道のことを伊原さんが理解できていないことを告白しているみたいなものですね。

10月25日(d) 『南信州』7面 "豊丘村 リニア戸中工区で工事再開 本坑掘削に向け準備進める"。

10月25日(c) 24日第30回三遠南信サミットが飯田市で開催(『信毎』21面 "交通網早期開通とデジタル化推進を 飯田で三遠南信サミット"、『中日』16面 "飯田で三遠南信サミット 3年ぶり首長ら集う"、『南信州』1面 "DXと交通網で発展を 飯田で三遠南信サミット"(web版)、"三遠南信地域 県境越え発展一体的に 市町村会議長協が総会"、"リニアと自然保全 両立の立場に理解を 川勝静岡県知事が言及"、"【飯田市】三遠南信サミット、3項目の宣言を採択「リニア効果生かし一層の連携強化を」(紙面26日1面)")。「三遠南信サミットの30回を記念して長野、愛知、静岡の県知事からもビデオメッセージが寄せられ、…川勝平太知事は『直接関係ないが』と前置きした上で、リニア中央新幹線について『飯田の長野県駅は静岡北遠(浜松市天竜区)のすぐ近くで、もし出来れば北遠の住民が利用できる。長野県南部の人は新幹線も利用できるなど、新しいネットワークが形成される』とリニア開業と三遠南信道の全通が実現した将来を展望した。 後半では『南アルプスの水源と大井川の自然環境とリニアの両立に向かって尽力していることに理解を』と自身の立場と方針に理解も求めた」(『南信州』)。24日はほかにも三遠南信関連で「『三遠南信、浜松湖西豊橋道路』建設促進議員協議会」の総会、「三遠南信住民ネットワーク協議会」の住民セッションが飯田市内で開催(『南信州』2面 "三遠南信 圏域連携し建設促進へ 浜松湖西豊橋道路 議員協が飯田で総会"、"変革期の交流を考える サミット住民セッション 新技術活かし活動継続を")。/『南信州』26日1面 "商談会などの情報共有 三遠南信商工団体 経済開発協議開く"、2面 "三遠南信サミット 3テーマで地域のリデザイン模索"。

10月25日(b) 『朝日』24日31面 "踏切替えた 事故遺族の声 「渡る人」目線で「脱出難しい」 母亡くし17年 全国の現場調査し提案"(web版)。踏切内に閉じ込められて電車にはねられる事故についての記事。近鉄の事故では電動車いすが閉じ込められたのですが、飯田線市田駅北の踏切は今年改修をしたのですが、どういうわけか以前より踏切内の凸凹が大きくなっています。電動車いすの場合かなり車体が傾くはず。JR東海さんは何を考えているんでしょうか?
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10月25日(a) 『マイナビニュース』23日 "JR東海の超電導リニアL0系改良型試験車に試乗、500km/h走行を体感"。10月5、6日にリニア山梨実験線であった報道向け試乗会の記事。「先頭車両1両と中間車両1両が製造され、2020年8月からL0系に組み込んだ編成で走行試験を行っている。…誘導集電方式を全面的に採用し、ガスタービン発電装置を非搭載とした点も特徴。」→編成全体として、ということは実験線全体に地上側のコイルの設置が必要ということなのですが、「誘導集電方式を全面的に採用」したのか、編成のうちの2両の新型についてだけ「誘導集電方式を全面的に採用し、ガスタービン発電装置を非搭載とした」のかという点が不明確です。「山梨実験センター所長の高橋氏からは、超電導リニアの技術や山梨リニア実験線について説明があった。…超電導リニアでは、線材にニオブチタン合金、冷媒に液体ヘリウムを使用し、線材をマイナス269度まで冷却しているという。この線材でコイルを設け、超電導磁石として車両に組み込んでいる。」→ 液体ヘリウムがいらない高温超電導物質の採用のめどについて説明がなかったのか、それともき報道陣から質問がなかったのか?

10月23日(d) 『南信州』1面 "県道大島阿島線 バイパス道路の供用開始 20年の豪雨被災から復旧"(web版)。崩落現場では「20年7月12日に高さ80メートル、斜面延長約120メートルにわたる大規模なのり面崩落が発生し、約1万立方メートルの土砂が流出」。崩れた土砂は約1万㎥。この県道の先、喬木村大島から豊丘村に行く途中に本山の残土置き場があって約130万㎥のトンネル残土を盛土します。

10月23日(c) 『日経』2面 "三セク消失 10年で800超 自治体、解散や譲渡相次ぐ 経営悪化、コロナも打撃"。これは第三セクターの鉄道についてじゃないですが、地元でみていても、自治体が本来業務以外の事業が上手くいかない例は多いと思います。収益が上がるものなら民間企業が手がけているはずで、民間がやらないものは赤字になる可能性が高いことを役場は理解できていない。

10月23日(b) 山梨実験線でリニアに試乗した自由民主党の古屋圭司衆議院議員(自民党リニア特別委員会の視察)は静岡県知事について「『建設促進期成同盟会に入った以上は、小異を捨て大同についてほしい』」と記者団に語る(『中日』3面 "リニア「小異捨て大同に」")。水の問題は誰にとっても非常に大きな問題。「事態打開に期待を示した」つもりのようですが、静岡県民にしてみれば、「傷口に塩をすりこむ」ようなもの。本当に自民党の政治家はおバカが多いです。/『Yahooニュース(共同)』22日 "リニア「小異を捨てて大同に」 自民・古屋氏、静岡知事に" に試乗会の車内の写真があります。前列左端、マスク無しが古屋圭司議員。古谷さんの隣の人は遠慮して通路側に体を寄せています。つまり小異を捨て大同につく。右端が後藤茂之議員、その後ろが宮下一郎議員。こうして態度の大きな方が乗車していると車内の狭さが一段と引き立ちますね。座席は高速バスのように「ひとりだけシート」(信南交通)とか「ダブルシート」プラン(運賃+αで2人分を1人で使う)が必要ですね。座席が10席以上空いているのに後ろのほうに立っている人たちは、シートが狭苦しいから、最初から着席しなかったのか、座ってすぐ立ったのか? シートに座っていなくては乗り心地は分からないはず。⇒ 古谷圭司衆議院議員のHP > "リニア視察 (2022年10月22日)"。

10月23日(a) 『中日』系列の『東京新聞』 "こちら特報部:毀誉褒貶ある異端の経営者 JR東海名誉会長 故葛西敬之氏 幅広い人脈◇改憲・安保強化◇原発推進 安倍氏と親密 保守的な国家感 国鉄民営化で中心的役割 「過疎化招いた罪深く"、"硬直する難事業リニアに執念 静岡反発で停滞 かさむ工費 元社長が在職中に「ペイしない」 「夢の超特急」時代変わり見直し求める声"。リニア計画を批判してきた橋山礼治郎氏は「『…今の状況では、ゼロから見直すくらのことが必要。準公共工事なのに国も本気で取り組んでいるように見えない。リニア計画を進めるには、圧倒的な能力のある人がまとめなければ難しいだろう』と話す。 葛西氏は長きにわたってJR東海を引っ張ってきた。橋山氏に『葛西氏が生きていれば?』と聞いたが、否定的だった。… (葛西氏は)今後については『後輩たちに任せた。精神的な支援をするのが僕の立場』とも。今や精神論では進みそうもないリニア。後輩たちは大変なな事業を受け継いでいる。」。このページこのページで参考に紹介した、JR九州初代社長だった石井幸孝さんの『国鉄 ー「日本最大の企業」の栄光と崩壊』(中公新書、2022年8月25日)。その中で、石井さんは、洞察力が足りない上に立つ人の思い付きの発想による指示で下の者が「格好だけはつけなければと困惑しながら奔走する」ことになるといっています(p161)。この記事が『中日』に掲載されるかどうか?

10月22日(L) 21日、長野県の環境影響評価技術委員会が県内駅と風越山トンネル上郷工区の工事についてのJR東海の環境保全計画について審議(『信毎』2面 "地下水影響「監視が不十分」 駅工事 JR計画巡り県技術委"、『中日』15面 "河川の地下水路化 災害懸念などの声 環境影響評価技術委")。委員からの指摘は、(1)土曽川をまたぐ橋の建設に伴う地下の水位や水質への影響について下流に監視地点がない、(2)風越山トンネルの残土搬出用トンネルやシールド機発進坑の現場付近に住宅があるので騒音対策が必要、(3)新戸川の付け替えでできる45mの暗渠に災害で流出した土砂が詰まる可能性の指摘やブロックばり護岸で生物の往来を妨げるなどの指摘がでたようです。(1)については、橋の予定地に地下水を利用した染め物工場があって、移転先はすぐそばなのでおそらく同じ水源を使うはずです。

10月22日(k) 『中日』28面 "急がば回るのもアリ? アクセスの混雑緩和 目指す 愛知県、迂回ルートPR ジブリパーク11月1日開園"。名古屋駅方面からジブリパークに行く最短のルートは市営地下鉄東山線と「リニモ」。しかし「リニモ」の輸送力が地下鉄の4分の一程度。『中日』は迂回するルートを紹介。超電導リニアも新幹線に比べると定員が3割少ないです。それは16両編成の場合で、12両編成なら約55%で新幹線の平均乗車率と同じくらい。速く走るので輸送量は多いといわれていますが、乗車定員で比較すればそんなもので、たとえば18万人を品川から名古屋まで運ぶのにどれぐらいの時間が必要かといえば、新幹線の倍かかるはずなので輸送力は半分です(参考)。「リニモ」の場合は東山線を延長すればよかったのにという話なんですが、「リニモ」の存在意義は「超電導リニア」よりは「常電導方式」のほうが実用性があることを示した点でしょう。

10月22日(j) 『朝日』1面 "天声人語:英国はユーモアの国である…"。チャーチルは政治家の素質を問われて、「明日、来週、来年に何が起こるかを予言できなばならない、と答えた後で、『そして、後でどうしてそれが起こらなかったかを説明できねばならない』」と答えたそうです。「仕方ないというしかない」といいわけすればすむ社会とは違います。

10月22日(i) 『朝日』7面 "人口急減 鉄道は転換点 地域交通 形作って関与 JR東日本社長"。

10月22日(h) 『赤旗』14面 "脱線の新幹線 7両を廃車へ 福島沖地震"。

10月22日(g) 『日経』35面 "「米坂線、豪雨被害は広範で深刻」"。JR東日本社長の会見。

10月22日(f) 『日経』31面 "今を読み解く 人口減、帰路の地域交通 まちづくり視点で再設計 宇都宮浄人"。

10月22日(e) 『信毎』2面 "全国旅行支援の財源確保を要望 中部圏知事会議 国に提言"。「リニア中央新幹線の全線早期開業を求める提言も含めた。未着工の静岡工区については『水資源・自然環境への影響の回避・軽減とリニア中央新幹線の早期実現を両立させる観点から、有識者会議の議論を積極的に進める』とした。」

10月22日(d) 『信毎』7面 "国内短信▼静岡県長選に元副知事が出馬の意向"。

10月22日(c) 『信毎』33面 "QRコード改札 JR東が実用化 24年春 磁気切符は削減"。

10月22日(b) 『信毎』34面 "731部隊証言 展示要望 都内2団体 飯田市教委に"。「展示の排除は歴史の隠蔽につながり、さらなる調査究明への機会さえ失わせることになる」ことはそうなんでしょうが、展示を見送った飯田市側の理由というか根拠について具体的に批判できるはずなのに、そういう主張はなったのか、新聞が書かなかったのか?

10月22日(a) 『信毎』35面 "残土処理「行政指導を」 騒音・振動 長野・豊野の住民 市に要望"。

10月21日(j) 『静岡新聞』 "新幹線の空港新駅「難しい」 JR東海社長「駅間短い」改めて否定"。

10月21日(i) 『信毎』23面 "南信免許センター 飯田・風越公園一帯に整備へ 住民悲願「取得楽になる」 県飯田創造館は23年年度で閉鎖へ 「代わりの場所は…」利用者困惑"。/ 『南信州』22日1面 "創造館の閉館「23年度めど」 飯田署建て替え 運転免許センター巡り県が回答"。

10月21日(h) 『朝日』23面 "鉄道の自動運転 独自規格も進行 将来の運転士確保 少子化で不透明に"。

10月21日(g) 『南信州』1面 "竜神大橋 本音度上部工着手へ 建設期成同盟会が総会"。

10月21日(f) 『信毎』29面 "岐阜のリニア非常口トンネル掘削土からヒ素 "。

10月21日(e) 『信毎』2面 "長野と山梨中心 交通網整備推進 自民議連発足"。

10月21日(d) 『信毎』2面 "安全対策徹底で早期全線整備を 9都府県経済団体が総会"、『中日』9面 "リニア静岡工区早期着手を要請 国交省に沿線経済団体連"。

10月21日(c) 『日経』5面 "「地域交通、補填頼み脱却を」 財政審、国の支援膨張指摘 赤字縮小へ自立訴え"。

10月21日(b) 『SBC(信越放送)』20日 "バックホーにひかれ作業中の男性大けが…事故発生で中断していたリニア新幹線トンネル工事、24日再開へ"。9月8日に作業員がバックホウにひかれ重傷を負った事故で工事を中断していた伊那山地トンネルの戸中斜坑の工事が24日に再開の予定。/『中日』14面 "豊丘・労災事故の原因報告 沿線自治体に JR、24日工事再開"、『信毎』2面 "豊丘 労災事故受け中断 戸中・壬生沢工区 24日再開"。/『南信州』22日2面 "豊丘村 リニア戸中工区24日に再開 9月の労災事故受け工事中断"。

10月21日(a) 『静岡新聞』16日 "リニア工事中止 国会請願へ署名 静岡県内市民団体が開始"。 / 『赤旗』13面 "南アルプス工事中止を リニア 静岡8団体が共同署名"。

10月20日(f) 『信毎』20面 "飯田市政 軌跡と針路 佐藤市長 任期折り返し"。佐藤市長へのインタビュー記事。(1)「リニア駅周辺の役割は、企業などを呼び込むためにどう飯田を発信するか」にたいして「環境配慮やSDGs(持続可能な開発目標)といった21世紀型の政策テーマを先行的に実践する…森林循環に向けた(リニア駅周辺整備の)大屋根への木材活用などだ。そうした考えに共感してもらい進出してくる企業が出てくるといい。」。(2)「リニア建設で負の影響を受ける市民もいる」にたいして、「地権者をはじめ、地元の協力があってできることだ…就任後、北条で住民の皆さんと話ができたが、座光寺ではまだだ。直接、住民と話をしたい」。(1)移転については人が住める多数の木造の建物が壊されました。そのあとに人のすめない木製の大屋根をつくり、移転先に新たに家をたてさせるというのは森林循環ではなく、資源の無駄遣いです。(2)「負の影響」は「犠牲」という意味なのか。座光寺地区の住民は2年間捨て置かれたことになる。話が出来ないうちにも計画はどんどん進んでいる。

10月20日(g) 『南信州』2面 "建設促進に理解も 三遠南信サミット向け要望活動"。

10月20日(f) 『南信州』1面 "南信州地域振興局 リニア時代へ「最重要基幹」 次期5か年 地域計画素案を提示"。リニア建設工事や技術開発の現状を見ると「リニアを見据えて」何かをやるということについて、立ち止まって考える時期になっていると思います。しかし、リニアに期待して地域計画案をたてる長野県。リニアが失敗したら、大鹿村長のように「仕方ない」で済ますつもりでしょうか。

10月20日(e) 『赤旗』13面 "クローズアップ:731部隊元隊員の証言展示見送り 加害の真実 伝えてこそ"。飯田市側は、731部隊が細菌戦を行ったという根拠がないことを理由にしています。しかし、細菌戦を行うための開発や研究や人体実験を日本国内でなく満州で行っていたという事実は少なくとも明らかなのに、この記事はその点について書いていません。

10月20日(d) 『中日』7面 "地域交通維持 官民で協力 滋賀県知事「新たな仕組み必要」 「交通税」導入を検討"。交通税の導入を検討している滋賀県の三日月大造知事へのインタビュー記事。

10月20日(c) 『赤旗』4面 "テレビ時評:城西国際大学教授 佐滝剛弘 鉄道150年 危機を伝えない"。もともと「鉄道」は、NHK、民放問わず、大きなコンテンツの柱となっている…テレビ局は、それ自体が重要な自局のコンテンツである場合、批判的な視点で語るジャーナリズムに欠ける傾向が強い

10月20日(b) 『朝日』17日25面 "開業150年 鉄路が進む未来は 老川慶喜・立教大名誉教授に聞く 戦前は時代の国家像と直結 21世紀の交通体系でも担う役割"。環境への負荷、巨額の財政負担などが伴うリニア中央新幹線の建設は本当に必要なのか。むしろ都市部の混雑緩和や過疎地の路線維持を優先すべきでないか…国有化や民営化まで幅広い選択肢に触れてきた歴史を踏まえ、… 鉄道の『社会化』に向けた柔軟な議論を積み重ねるべきだ。 ⇒ 関連ページ:"老川慶喜著『日本鉄道史 昭和戦後・平成編』"

10月20日(a) 『東京新聞』18日 "わずか31センチのずれで分かれた対応の差…調布陥没事故から2年、現場近くに40年以上住む夫妻の憤り"。

10月19日(f) 『中日』26面 "混雑再び? 乗換駅問題 地下鉄・リニモ 輸送力に差 万博後に利用客増 交通局「当時ほどでは…」"。愛地球博会場あとにできたジブリパークの開園が11月1日。名古屋市営地下鉄の東山線を利用して地球博会場に行くには藤が丘駅で「リニモ」(愛知高速交通・東部丘陵線)に乗り換えます。東山線は1時間に1万5千人を運び、「リニモ」は約4千人。万博の時には80分も待たされることがあったそうです。乗換駅の藤が丘駅での混雑が心配という記事。東部丘陵線も鉄道方式にしておけば起きなかった問題。おそらく、東部丘陵線は地域事情にあっているかどうかが考えられていなかったのでは。

10月19日(e) 『信毎』29面 "山手線、再び丸2日間一部運休 来年1月、渋谷駅工事の一環で"。

10月19日(d) 『信毎』23面 "県の次期総合5か年計画 飯伊の重点施策に リニア・三遠南信道 南信州地域振興局素案"。

10月19日(c) 『中日』8面 "北米鉄道事業 拡大へ 日立、新工場で車両製造"。

10月19日(b) 『赤旗』5面 "「公共交通の充実を」 自交総連大会 生活と利用者守る "。

10月19日(a) 『南信州』2面 "環境保全の意見を募る リニア駅と上郷工区の計画"。12日にJR東海が公表した中間駅と風越山トンネル上郷工区についての環境保全計画に対する意見を長野県が募集。締め切りは11月16日。⇒ 長野県 > "中央新幹線長野県駅(仮称)及び風越山トンネル(上郷工区)に係る報告書に対する環境保全の見地からの御意見をお寄せください"

10月18日(k) 『静岡新聞』15日 "難波氏が出馬検討認める 静岡市長選「早い段階で態度表明」"。

10月18日(j) 『静岡新聞』 "リニア工事想定し希少植物保護議論 静岡市の評価協"。

10月18日(i) 山梨県内の南アルプストンネル工事について静岡県が工事を止める議論を始めるようJR東海に要請したことついて、17日山梨県知事は「静岡の考え方はけっこうだが」山梨県に連絡のなかったことについて失礼と批判(『中日』25面 "山梨知事 「連絡なく遺憾」 静岡のリニア掘削停止要請"、『信毎』7面 "国内短信▼山梨知事、静岡の掘削停止要請に遺憾")。

10月18日(h) 『南信州』9面 "北部5町村 リニア構想案で意見募集 12月に成案公表へ"。下伊那北部総合事務組合はリニア効果を最大に生かす地域づくりに向け「リニアを見据えた北部まちづくり構想(案)」についての意見募集をする。締め切りは11月7日。構想案は各町村のHP(高森町豊丘村)。

10月18日(g) 『赤旗』13面 "リニアより教育・福祉 三重・亀山 服部・福沢候補"

10月18日(f) 『赤旗』17日10面 "川崎 JR東に市民団体申し入れ 武蔵小杉・鹿島田両駅 交雑・安全対策を"。

10月18日(e) ローカル線関連記事:『赤旗』17日10面 "根室本線復旧 諦めない 「存続求める会」と畠山元衆院議員懇談 "鉄道再構築こそ"。「JR東海は自前でリニア新幹線をつくると言っておきながら、安倍晋三元首相のもとで融資を受けることになった。そんな資金があるのなら北海道の路線は守れるはず…」。『赤旗』3面 "守れ日本の鉄道網:住民署名実り復旧 「おかえり只見線」11年ぶりつながる 重い地域負担 国の本気度問われる"

10月18日(d) 16日、「高木仁三郎市民科学基金・市民科学公開フォーラム:リニア新幹線・外環道大深度地下トンネル問題を深堀りする」が開催され、地震学の石橋克彦さん、市民科学研究室の上田昌文さんが問題提起のあと、ジャーナリストの樫田秀樹さんが加わりパネルディスカッションが行われました(詳細=案内チラシ資料)。/ 『信毎』17日21面 "南海トラフ地震 被害恐れ 広範囲で地盤沈降 南アとンネルなど 石橋・神戸大名誉教授 「安全性 国民的議論を」"。なお、フォーラムの録画が Yutube で公開される予定。

10月18日(c) 『信州 NEWS WEB』17日 "NHK関連会社社員 番組ロケ後登山道から滑落し死亡 大鹿村"、『SBC』17日 "NHKの番組撮影で入山…61歳男性スタッフが登山道から約50メートル滑落して死亡、仕事で9人で入山 長野・大鹿村"。

10月18日(b) 『NHK NEWS WEB』 "東京 調布 住宅街で道路陥没2年 約半数が移転など交渉に応じる"(=『第1ラジオ』朝のニュース)。住み慣れた地域への愛着などから一時的に移転して戻ってこようと考えていました。しかし、事業者が説明する期間で工事が終わるのか確信が持てず、終わりが見えない状況に疲れたとして、別の地域に引っ越すことを決めた。山梨実験線で騒音問題がひどい地域でも、リニア側の防音対策ではなく、JR東海が住民に立ち退きを求めるということも起きているようで、結局これは、やったもん勝ちということです。国内で侵略戦争をやっているようなものです。

10月18日(a) 東京地裁で「ストップ・リニア!訴訟」の第24回口頭弁論で、2人の専門家証人(自然地理学の小泉武栄氏、地質学の松島信幸氏)と原告証人(天野捷一氏)に証人尋問が行われました。専門家に対する国側の反対尋問は証人の経歴について土木工学やトンネル工学の専門家ではないこと確認のみで、原告側弁護士のように証人の陳述書の内容に踏み込んだものはありませんでした。2人目の専門家証人への反対尋問も内容が同じだったので傍聴席から笑い声も。原告証人についての反対尋問は、リニア計画に不満があることを確認したのみでした。参加人であるJR東海からは反対尋問はありませんでした。陳述書の具体的内容について反対尋問をするだけの準備がなったのか、逆に墓穴を掘る結果になることを恐れたためなど推測できます。/『信毎』29面 "「軟弱な地層、地下水流出で下流域への影響も懸念」 工事認可取り消し訴訟で原告側証人 "、『赤旗』15面 "「自然環境に多大な負荷」 リニア訴訟 証人尋問で専門家"。

10月17日(a) 『Merkmal(メルクマール)』"静岡「リニア問題」いまだ解決せず! 川勝知事の憤怒の裏にあった、JR東海からの長き冷遇の過去"。結論としては、リニア建設は「今後の日本にとっては不可欠だ。」という記事。リニアが電力消費が大きい理由として、「ひとりの乗客が同じ距離を移動するのに、従来型新幹線の3倍ほどの電気を消費する。なぜなら、電磁石をマイナス256度まで冷やさなければ、超電導という電気抵抗がゼロになる現象が発生しないことに加え、リニアのポイントが大型で重いためである。」と説明。この比較には、ポイントを動かすための消費電力は含まれないはずです。「現時点では、従来型の新幹線と比較して約3倍の電気を消費するが、かつては液体ヘリウムを使用して-270度まで冷やさないと超電導現象は生じなかった。今後は、さらに技術革新が進むと予想されることから、マイナス220度辺りでも超電導現象が生じるようになる可能性もあり、リニア方式を採用するのが良い。」は「かつて」じゃなくて現在でも同じで液体ヘリウムウを使ってる。「高温超電導物質」を採用する見通しは立っていないはずです。つまり液体ヘリウムは少なくとも「2027年に開業」する頃になっても必要とJR東海の技術部門は考えているのでしょう。

10月16日(c) 『中日』5面 "川勝・静岡県知事の真意は… リニア あつれき生む発言"。十分な国民的な議論がなされないままで始まったリニア計画。リニア沿線の住民の間に「あつれきを生む」ようなことをしてきたのは、JR東海や国。それに対して、静岡県以外の都県は基本的にJR東海のご希望に沿ってきただけです。静岡県や大井川流域市町のように「ちょっとまてよ」というのが本来の姿。「あつれきを生む発言」というタイトルのこの記事は、野党の国会開催の要求にこたえないような政府を許してしまう風潮、つまり「万機公論に決すべし」を否定する風潮に組するものだと思います。川勝氏のとんちのきいたコメントを、新聞が、「あつれきを生む」発言と受け取るようでは困ります。

10月16日(b) 『信毎』27面 "飯田の多摩川精機社員自殺 労災認定求める 遺族ら経過報告"。

10月16日(a) 『日経』14日 "鉄道開業150年とニッポン経済 10の数字で振り返る"。「⑨時速603キロメートル リニア中央新幹線が持つギネス記録」に「東京―名古屋間の27年開業を目指すが、静岡県知事らの反対で静岡県内でのリニア工事は停滞している。」と。工事が停滞しているは静岡だけでなく東京都品川区や春日井市では大深度法適用のトンネル工事が最初からつまずいています。2027年までに工事が終わる部分はほとんどないはずです。最後の10番目に「⑩98%が赤字 地域鉄道の鉄道事業の経常収支」。「⑧地球3周分 プラレールの総出荷距離」はへーと思いますが、超電導リニアも樹脂で固めたコイルの上を走るのでプラレール。しかも直線レールだけでレイアウトを作る無理がある。関連ページ:"プラレールでリニアを考える"、"その2"、"その3(*)" *:「その3」で紹介しているタカラトミーのページが削除されたかアドレスが変更になったようです。開発についての話は、『東京経済オンライン』2015年7月14日 "玩具の域超えた!「リニアライナー」開発秘話" にもあります。タカラトミーのサイトにあったページは、WayBackMachine にキャッシュ・ファイル(コピー)があります。

10月15日(d) 『南信州』2面 "放射性廃棄物 最終地層処分の説明会 エネ庁NUMO 仕組みや選定方法を解説"、『中日』16面 "放射性廃棄物処分の理解求め住民説明会 飯田でNUMO職員ら"。大鹿村の村長さんが、リニアが頓挫してトンネルが残ってもなにか利用価値があるだろうといっていましたが、放射性廃棄物の最終処分場に使うのは無理でしょうね。7人しか参加者がいなかったというのもどうしてなのか… ⇒ "高レベル放射性廃棄物の最終処分に関する対話型全国説明会" 開催地をみると、飯田市の前は秋田市、その前は福岡市というようにできるだけ遠方になるようにしているようです。県内なら、できるだけ近い日程で、長野市(実際は2017年12月7日)、松本市(実際は2019年1月19日)、飯田市という順でやれば、住民の関心が高まった可能性があったと思います。⇒ "高レベル放射性廃棄物の地層処分について(2020年8月)" によれば、「地層処分はどの場所でもできるわけではありません。火山や断層に近いところなどは避ける必要があります。」。飯田市は適地とされているみたいなことを『中日』は書いていますが、伊那谷はだいたい東西方向に圧縮する力が加わっているところなのに、どういうことなのか?。

10月15日(c) 『信毎』2面 "ローカル線分岐点:「利便性高い輸送の提供へ全力尽くす」 鉄道開業150年で国交相"。

10月15日(b) 『日経』7面 "鉄道開業150年 都心の延伸構想 費用対効果の壁 人口頭打ち、外国人客カギ"。

10月15日(a) 『中日』9面 "鉄路はどこへ 鉄道開業150年(下)一極集中の転換点 リニアの経済効果"。冒頭の「背もたれに体を押し付けられるような加速感と、小刻みな縦揺れを感じる。車内モニターの速度表示が百五十キロを超えると、タイヤが収納され、浮上走行に…」というのは、10月上旬にあった報道関係者向けの体験乗車の感想。タイヤ走行している間に「小刻みな縦揺れ」があるのは、まさかタイヤがいびつだからということはないので、浮上用コイルや推進コイルが不連続に並んでいることに原因があるのではないかと思います。『中日』だから、名古屋についていってると思うのですが、「一極集中の転換点」という一方で「『ストロー現象』が起きる懸念はるものの」なんて書いていますね。

10月14日(c) 13日、静岡県がJR東海に対して山梨県側から掘り進むトンネル工事を県境に達する前に止めるための議論を始めるよう求める(『信毎』7面 "国内短信▼静岡県「山梨側のリニア工事停止議論を」"、『静岡新聞』"リニア山梨工区 工事停止地点、協議を 静岡県、JRに文書提出")。「山梨・静岡県境に迫る山梨工区の工事をどの地点で止めるか…トンネル掘削により発生する湧水は距離的に離れた場所の高圧の地下水を引っ張る」と指摘し、先進坑掘削に先立って行う高速長尺先進ボーリング調査やコアボーリング調査の取り扱いについても話し合いたい」(『静岡新聞』)。

10月14日(b) 鉄道150年とローカル線関連記事:『信毎』5面 "社説:鉄道開業150年 見直したい地方線の価値"、7面 "ローカル線分岐点:ローカル線問題どう考える 識者に聞く 大自然走る楽しみ 観光に生かせ 原武史 街づくりの中での活用法 考えて 宇都宮浄人"、『赤旗』1面 "きょうの潮流"、『中日』9面 "鉄路はどこへ 鉄道開業150年(中)脱炭素へ 出発進行 次世代車両が鍵"、『朝日』13面 "耕論:鉄道150年 次の軌道は 大動脈走る「新幹線物流」 石井幸孝 ほか"、『交通新聞』"天皇陛下のおことば 令和4年10月6日(東京ステーションホテル) 鉄道開業150周年記念式典"。「鉄道は、輸送量当たりのCO2排出量が自動車と比べて人を運ぶ場合で八分の一、荷物で十三分の一と環境への負荷が低い」(『中日』)、「鉄道は、人々の交流や物流を支える大切な輸送手段の一つであり、また、輸送量当たりの二酸化炭素排出量の少ない、環境への負荷が小さい交通機関としても注目されています。今後とも、鉄道の安全性や利便性を向上させ、将来の世代につなげていくことは、重要なことと考えます。…我が国の鉄道が、この難しい状況を乗り越え、引き続き人々に親しまれながら、暮らしと経済を支えていくことを期待します。」(『交通新聞』)

10月14日(a) 『日経』15面 "英の高速鉄道向け 日立、車両改修を初受注 納入後も安定収益狙う"。

10月13日(g) 『南信州』の1面コラム「日言」:2027年の開通は本当に大丈夫だろうか…

10月13日(f) 10日の鳶ヶ巣沢の環境整備事業についての工事説明会の記事:『中日』15面 "工事開始前の協定 年内に 大鹿村とJR東海 鳶ヶ巣沢の環境対策"、『南信州』2面 "大鹿村 鳶ヶ巣沢整備年明けにも着工 リニア残土27万立方メートル活用"、『信毎』23面 "大鹿・鳶ヶ巣沢 来年1月着工 村主体 残土活用し盛り土や護岸整備"。

10月13日(e) 鉄道150年関連記事:『朝日』31面 "鉄道開業150年:駅は続くよ 変わりつつ 「機関士のじいちゃんがいた横川、元気に」"、"稼ぐのは駅ビル 増える無人駅"、『中日』9面 "鉄路はどこへ鉄道開業150年:(上)地域の足 どうする 瀬戸際のローカル線"。

10月13日(d) 『信毎』30面 "熱海土石流 業過致死容疑 市長への告訴・告発受理"。

10月13日(c) 『信毎』23面 "盛り土の規制条例 事業者に内容説明 県、飯田で"。/ 『南信州』14日2面 "県盛土規制が来年施工へ 事業者向けに説明会"(web版)。

10月13日(b) 12日、JR東海が県駅と風越山トンネル上郷工区の環境保全計画を公表(『中日』15面 "県駅と上郷工区の環境保全計画 JR東海、県と飯田市に"、『信毎』2面 "県内駅と風越山トンネル上郷工区 JR東海、環境保全計画公表"、『南信州』14日1面 "JR東海 環境保全計画を公表 飯田市のリニア駅と上郷工区")。⇒ JR東海 > "中央新幹線長野県駅(仮称)新設工事における環境保全について 令和4年10月" 、"中央新幹線風越山トンネル新設(上郷工区)工事における環境保全について 令和4年10月"

10月13日(a) 『伊勢新聞』"リニア建設に反対 共産党三重県委員会「経済効果期待できない」"。/ 『赤旗』15日13日 "経済効果薄く危険も 共産党三重県委 リニア中止要求"

10月12日(h) 『静岡新聞』"リニア工事「順調の根拠示せ」 川勝静岡知事、神奈川知事に要望"。関連記事:(1)『東京新聞』2日 "黒岩知事「用地取得順調」 相模原のリニア車両基地予定地を視察"、(2)『中日』9月8日 "知事、リニア神奈川県駅を視察 車両基地未着工に懸念"。(1)によれば、「(黒岩祐治知事は)車両基地の用地取得について「住宅が立っている場所では八割が(用地売却を)了承している。残りは山林などで取得は容易だ」と説明…車両基地の計画地全体では取得済みが約50%にとどまるものの、現地で聞いた話として、移転先が決まっていなくてもリニアのために売却を決めた人もいたと明かした」。(2)によれば、「JR東海によると、同市内の車両基地の用地取得は五割程度進んでいる」。5割を強調するか8割を強調するかの問題で、「川勝氏とJR東海」は5割といい、黒岩知事は8割という。また、「了承している」と「取得済み」とは内容が違うはず。工期についても、もともとの11年を5年に縮める具体的な方法が示されていない。 / 『日経』12日 "神奈川知事「リニア工事順調」"。「リニア中央新幹線の車両基地を巡り「2027年開業をゴールとするなら作業は順調」との認識を示した。黒岩知事は1日に相模原市緑区の車両基地建設予定地などを視察しており「現場を見て(用地取得は)着々と進んでいる」と確認したという。」。

10月12日(g) 『静岡新聞』"静岡空港新駅協議、川勝知事「歓迎」 リニア同盟会、山梨知事意向受け"。

10月12日(f) 『静岡新聞』11日 "国交相、リニア「基幹インフラに」 開発現場を視察"。建設会社の研究者だった斉藤氏は「超電導技術をコンパクトに大きなシステムに生かしている姿を見て、一技術者として感動した」と述べた。。常電導のトランスラピッドは超電導に比べるとシンプルに仕上がっているというのが、一般的な評価だと思います。そういうシンプルな常電導でも鉄道に比べるとコストが高いので限られた場所でしか使われていない。 ⇒ "関連ページ"

10月12日(e) 『信毎』7面 "国内短信▼リニア巡り首相 「早期完成へ機運醸成を」"、『毎日』(共同)11日 "岸田首相、リニア「早期完成へ機運醸成を」 三重、奈良両知事と面会"、『三重 NEWS WEB』12日 "一見知事 岸田首相にリニア中央新幹線の早期全線開業など要望"。

10月12日(d) 『信毎』7面 "国内短信▼静岡知事、来月リニア試乗"。11日の会見で来月2日にリニア実験線で試験乗車すると公表。

10月12日(c) 『信毎』3面 "国が鉄路の存廃基準 自民2議連 新法作成に着手"。自民党の鉄道議員連盟とバス議員連盟が「地方の公共交通サービスを維持するため国が路線の存廃基準を設けて支援する新法の作成作業に着手」。

10月12日(b) 『赤旗』13面 "勝利へ全力 亀山市議選挙 16日告示23日投票 三重 リニアより中学校給食優先"

10月12日(a) 『信毎』35面 "土石流起点 盛り土撤去 熱海で行政代執行着手"、『中日』31面 "熱海 盛り土撤去 県が行政代執行 土石流起点で"、『赤旗』15面 "残る盛り土撤去開始"。

10月11日(a) 10日夜、大鹿村交流センターで「大鹿村住民」対象に「鳶ヶ巣沢環境対策事業工事説明会」。リニアのトンネル残土を鳶ヶ巣崩壊地(アカナギ)直下の小渋川岸に盛り土する計画の工事説明会。新聞記事になりそうな内容としては、鳶ヶ巣に村全体から出るトンネル残土約300万㎥のうちの約1割の27万㎥の残土を置くことで、小渋線を使った残土運搬について、土曜日の運行休止を拡大できるという点かなと思いました。続きを読む

10月10日(d) 『中日』25面 "新幹線の線路内に人が入って逃げる 豊橋、38本遅れ"。

10月10日(c) ローカル線関連記事:『日経』14面 "地方鉄道の未来(下)地域・事業者・国の連携カギ 加藤博和"

10月10日(b) 『信毎』7面 "再エネ施設「開発」課税の動き 温暖化対策と森林保全両立 自治体に難題"。

10月10日(a) 『デモクラシータイムス』10日 "【横田一の現場直撃 No.184】◆ 安倍と統一教会 ◆札幌五輪いらない ◆リニアますます困難  221010"。リニアについては49分あたりから。関連ページ:⇒ 9月22日の定例会見の35分あたりから(ふじのくにメディアチャンネル(静岡県庁公式))、川勝氏の部分開業の主張はJR東海の暫定開業の主張に基づているといっているが、金子社長は否定している。知事の主張の根拠はなにかというNHK記者の質問に答えています。記者の質問への回答なのにパワーポイントできちんとした資料を示しながら答えています。大変参考になるのでご視聴をおすすめします。

部分開業については、特に走行方式が従来とまったく違うのですから、「短い区間でともかく開業してみる」というのが常識だと思います(参考)。たいていの新交通システムはそれだけで終わったし、モノレールも離れた地方同士を結ぶような長距離の幹線で採用された例はありません(*)。超電導リニアは「そのたぐいのもの」を東京と大阪を結ぶ幹線でいきなり採用するという無謀な計画なのだと思います。横田氏は川勝知事のいっている内容を県政記者クラブのメンバーは十分に正しく伝えていないと指摘しています。記者さんたちの反論というか、言い訳みたいな言葉を聞いていると、ひょっとすると、記者さんたちは、川勝知事はもちろん、読者や視聴者より勉強不足かも知れないと感じました。他の知事たちと同程度の理解の仕方かなと。(* 『乗り物ニュース』2019年2月20日 "モノレールと新交通システム、なぜ大きく広がらない? その特徴とジレンマ")

10月9日(g) 『日経』26面 "「超高圧で室温超伝導」白紙 米大の論文撤回 再現実験成功せず"。2020年11月に取り上げた話題の続報。超電導リニアの超電導磁石と直接関係はないですが、超電導技術というものは、「鉄のレールと鉄の車輪(鉄道、ボールベアリング)」や「鉄のガイドウェイと普通の電磁石(常電導のリニアモーターカー)」のようにありきたりのどこにでもそしてきびしい条件下でも使えるような技術にはなっていないし、その可能性も低いことを示していると思います。

10月9日(f) 『信毎』14面 "信毎ヤンジャ:西九州新幹線が開業 日本一短く最速23分 沿線は多くの観光客に期待"。西九州新幹線は当初、新幹線と在来線(前からある路線)のどちらの線路でも走れる列車「フリーゲージトレイン」を国が造り、運行する計画でした。でも開発が難しく、諦めました。 という説明のあとに、博多駅まで新幹線がつながれば、関西などからも乗り換えなしで長崎に来られると、長崎県は期待してします。しかし佐賀県は新幹線の建設に大金がかかる上に、通過されるだけで効果が少ないかも知れないと心配しています。 と書いています。順序は本当は逆のはずで説明内容に歯切れの悪い部分があります。若い皆さんがその点に気付けば新幹線の問題点に気付くきっかけになると思います。Q:佐賀県部分の建設費用とフリーゲージトレインの開発にかかった費用はどれぐらいなのでしょうか? A(解答例):佐賀県区間の整備費用約1224億円(武雄市)、フリーゲージトレインの開発費用約500億円(ニュースイッチ)。開発をあきらめなくてはならない技術もあるという点で、リニアは国による技術評価に不透明な部分があるので、実は、開発をあきらめなくてはならない技術なのに、建設工事を始めてしまったという可能性もあるのではないか?

10月9日(e) 『信毎』7面 "独北部で鉄度網が一時まひ"。/ 『朝日』10日4面 "「破壊工作」で鉄道動かず 独北部で3時間「ケーブル切断」"、『日経』10日2面 "ドイツ鉄道 大規模障害 通信ケーブル破壊工作か"。

10月9日(d) 『南信州』4面 "夢の世界 片桐晴夫"(一部抜粋)。

10月9日(c) 『南信州』3面 "高森町 マイナースポーツ拠点公園に 天竜川「かわまちづくり」中間報告"。

10月9日(b) ローカル線関係記事:『朝日』6面 "社説 余滴:黒沢大陸 鉄道150年、未来に「叡智」を"、3面 "運行経費負担「30年めど」 JR東社長方針 赤字線のバス転換"。

10月9日(a) 『静岡新聞』の記事から:

10月8日(d) 『信毎』27面 "松川町内の残土運搬 12月から3ルートに ダンプカー通行 地元負担軽減 "、『南信州』2面 "松川町 洞新線仮通行12月にずれ込む 新設部の工事に遅れ"。

10月8日(c) 『信毎』27面 "天竜川橋りょう橋脚工事を再開 JR東海"。

10月8日(b) 『中日』30面 "リニモ追加1編成 開始を13日に変更"。

10月8日(a) ローカル線関連記事:『赤旗』13面 "大糸線存続 力尽くせ 長野県議会 両角県議が迫る"、『日経』5面 "地域交通 支援へ新制度 国交省が議論着手 1月目でに具体案"、『信毎』2面 "ローカル線分岐点:地域交通 支援策具体化へ 国審議会部会が会合 2検討会の提言踏まえ議論案"。

10月7日(g) 『南信州』1面 "JR東海 天龍川橋りょう工事再開 喬木村 ◇高架橋の基礎工事着手も"。
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10月7日(f) 忘れたころに2日の報告集会の記事:『赤旗』13面 "リニア残土に憤り 沿線住民の会が報告会 長野"。『中日』4日、9月30日の飯田市の回答についての『信毎』1日 の記事も「残土」がキーワードになってますが、報告会の中心的な関心はちょっと違う感じがします。

10月7日(e) ローカル線関連記事:『日経』1面 "鉄道・バス広域連携を支援 地方路線、複数年で補助 国交省 補填頼みは淘汰も"、3面 "きょうのことば:地方の公共交通機関"、31面 "地方鉄道の未来(上)地域の主体的な関与 不可欠 文世一(むん・せいる)"

10月7日(d) 『日経』39面 "起点に大量の盛り土 浜松土砂崩れ 届け出必要な量か 台風15号"、『信毎』27面 "「起点に大量の盛り土」、浜松市が結果公表"。

10月7日(c) 『中日』7面 "日本車両が新型キャリア"。「キャリア」は「工場などの敷地内で資材や製品を運搬する専用車」、「鉄道車両が主力の日本車両製造は売上高の半分を鉄道車両が占めているが、キャリアを含めた輸送用機器や橋りょうなどの事業も約2割を占める。大型キャリアの分野では納品実績が国内最大…」

10月7日(b) 『朝日』27面 "鉄道開業150年 両陛下祝う"。6日、日本に鉄道が開業して150年を祈念する式典が東京都内で開かれる。

10月7日(a) 『静岡新聞』の最近の記事から:

10月6日(e) 5日、JR東海が、山梨実験線で報道機関対象に試乗会を行う(『信毎』23面 "山梨リニア実験線 乗り心地は JR東海が試乗会"、『南信州』"【山梨県】山梨県都留市のリニア実験センターで報道関係者向け試乗会 改良型車両に本紙記者が乗車"(紙面7日1面)、『山梨 MEWS WEB』5日 "改良型リニア新幹線車両 報道向け試乗会 都留"、『中日』"リニア「L0系」、報道向け試乗会 山梨実験センター"、『TBS NEWS DIG』5日 "時速500キロ 山梨リニア実験線 改良型車両を試乗レポート"、『静岡新聞』"JR東海リニア試乗会 最高時速500キロの走行披露 山梨実験線")。『山梨 MEWS WEB』の動画の現地のレポーターは「今、時速500㎞に達しました、少し揺れを感じますが、比較的安定して走行しています(大友瑠奈レポーター)」といっています(テキストでは省かれています)。画面をみるとカメラが手持ちのための揺れだけでなく、車体がかなり揺れている様子が推測できます(縦方向の小刻みの揺れと、横方向の周期の大きな揺れ)。ヘリウムのいらない高温超電導磁石の開発状況についての質問を報道陣はしたのでしょうか? それから、相模原・甲府間の部分開業について技術的に困難な問題があるのか?

10月6日(d) 『赤旗』13面 "北海道新幹線工事残土搬入計画 小樽市長が反対表明"。

10月6日(c) 『日経』29面 "私見卓見:JR7社体制、再構築の時期 JR九州初代社長 石井幸孝"。

10月6日(b) ローカル線関連記事:『赤旗』3面 "守れ日本の鉄道網 存続へ 地域ぐるみ 「鉄道があるからこそ、できることがある」 JR芸備線・木次線 広島・庄原 高校生も観光協会も議員も行動"、『日経』2面 "ローカル線どこへ(3) 溶けるバスとの境界"、『信毎』2面 "ローカル線分岐点:大糸線輸送密度 21年度は55人に JR西 前年度比5人増"。

10月6日(a) 4日の中川村リニア対策協議会の記事:『中日』16面 "JR東海や中川村 残土運搬計画説明 村対策協"、『信毎』23面 "残土の運び込み 駒ヶ根 来月から JR東海"。駒ヶ根市赤須の産廃処分場の埋め立てに11月から来年2月、駒ヶ根市中沢の「土地改良事業」(以前は再開発といっていたと思う)に来年3月から2024年度末(2025年3月末)の期間に、大鹿村から運ぶ計画を示す。

10月5日(h) 『信毎』23面 "飯田市長記者会見から 4日:まちづくり委見直し 市も考える"。(1)「いろいろな願いをまちづくり委員会にしているが、スリム化できるところがあるか、市全体として検証していくことも必要だ」、(2)リニアの要対策土を変電所予定地で使うことについて「まずは自社の事業で活用するという話は聞いている。具体的にどうやるのか、自社用地でやってみて大丈夫だと見せるのがJRの狙い、姿勢だろう。一歩進んだと淡々と受け止めている」。失敗した場合は小渋川に重金属を含んだ水が流出するんですが、まるで眺めているような姿勢でいいんでしょうか。

10月5日(g) 『信毎』22面 "飯田南バイパス 県の計画案示す 飯田南道路で市の審議会"。中央自動車道の飯田インター付近と山本インター付近を結ぶ国道153号線飯田南バイパス(片側2車線)。中津川線の二ツ山トンネルの一部を利用するようですが、二ツ山トンネルは鉄道トンネルなので車1台分の幅しかないはず。

10月5日(f) 『信毎』22面 "「リニアで客減る」閉店 貴金属販売 飯田の一真堂座光寺店 静岡で2店出店計画"。

10月5日(e) 『信毎』2面 "ローカル線分岐点:低利用線区線の自治体に説明開始 JR東日本"。

10月5日(d) 『日経』2面 "ローカル線どこへ(2) カイゼンは十分なのか"

10月5日(c) 『赤旗』15面 "掘削技術は未確立 リニア差し止め訴訟で住民側 東京地裁"。

10月5日(b) 『朝日』6面 "延伸反対 2.7万人 北陸新幹線 京都の団体提出"、『中日』27面 "延伸撤回求め2.7万筆"。

10月5日(a) 『東京新聞』"調査掘進の中断「調査不足や技術の未熟さが疑われる」 リニア工事差し止め訴訟で原告側"。

10月4日(k) 『中日』28面 "ジブリパーク 11月1日開園 リニモ9編成11日運行開始 愛知万博以来"。

10月4日(j) 『南信州』1面 "高森町 リニア松川工区から残土搬入 下市田造成 大鹿と並行し最大150台"。

10月4日(i) 『南信州』7面 "高森中流しそうめん延期 11月5日へ"。

10月4日(h) 『日経』2面 "連載:"ローカル線どこへ(1) 存続なら「6割値上げ」"。

10月4日(g) 『日経』13面 "インドネシア高速鉄道 中国製車体を公開 来年6月開業目指す"。

10月4日(f) 『信毎』23面 "エス・バード活用 信大に打診 飯田市長 新学部誘致巡り"。

10月4日(e) 『信毎』29面 "飯田の解体現場で作業員転落死"、『中日』4日15面 "解体現場で転落し作業員死亡"。飯田市座光寺の3階建てのアパートの解体工事現場で屋根から落ちた作業員が死亡する事故。現在、座光寺で解体中の3階建てのアパートといえばほかにもいくつかあるだろうと思いますが、このアパートはその一つで、リニアルートにかかるため解体中。

10月4日(d) 『中日』14面 "仮置き場の残土の量 1万~1万2000立方メートル 飯田市計画"。9月7日の説明会で駅周辺整備で更地になった場所に残土を置くという飯田市の説明に住民が反発。「リニアから自然と生活環境を守る沿線住民の会」が12日に抗議。30日に飯田市が回答した中に仮置き場の面積、高さ、残土の体積などの質問への答えがありました。そのことを書いているんですが、住民の会の抗議の主眼は、トンネルの「廃土」置き場に使う事への抗議。記事のように残土問題の観点で体積がどれくらいかという関心はあまりなかったのですが…

10月4日(c) 『朝日』21面 "リニア工事事故 取材に「応じる」 JR東海、方針を修正"。リニアの工事の中で起きた事故で警察発表のあったものについて今後は報道機関の問い合わせに応ずると、JR東海が県内の報道機関に説明。しかし、労災事故については公表しな考えは変わらないってなんなのか?

10月4日(b) 『中日』3日2面 "被災ローカル線 復活への課題 JR只見線再開も 利便性減・地域振興未知数"。

10月4日(a) 1日、岐阜県御嵩町上之郷地区の16の自治会が「上之郷地区リニアトンネル残土を考える会」を結成。リニアのトンネル残土処分場について「水質汚染や崩落、貴重種の絶滅など重大なリスクがあるとして、町を通じて、JR東海に計画変更を求める考え」(『朝日デジタル』3日 "リニアのトンネル残土 処分場予定地の16自治会が「考える会」結成"、『岐阜 NEWS WEB』3日 "御嵩町「リニアトンネル残土を考える会」設立")。

10月2日(d) 「リニアから自然と生活環境を守る沿線住民の会」が上郷公民館で、JR東海、飯田市との交渉について報告集会を行う。

10月2日(c) 『赤旗』11面 "「赤字」理由にならない 大分 JR駅無人化訴訟で原告側"、"豪雨で普通のJR肥薩線 全線の再開早く 党熊本県委と田村貴議員が申し入れ"。

10月2日(d) 『赤旗』13面 "リニア工事認めない 住民が宣伝 激励も 東京・田園調布"。

10月2日(c) 『信毎』1面 "残土受け入れ 県内11自治体本紙調査 9市町村「予定はない」"、3面 "大量残土 行き先見通せず 台風19号災害を受けた千曲川掘削 本紙アンケート 9市町村受入れ予定なし 山間地多い自治体 「場所確保できない」"。残土といっても、千曲川の水害対策のために、立ヶ花などの狭窄部でおこなう掘削工事の残土。全体で281万㎥の見込み。「必要な事業」から生じる残土なのですが、千曲川沿いには「残土の置ける平坦な土地を十分に確保できない」との声が上がっているようで処分先がなかなか見つからないようです。

10月2日(b) 『信毎』27面 "三遠南信道 飯喬道路3工区に 1つ目のトンネル 現地で完成式"、『南信州』1面 "初のトンネル完成祝う 三遠南信道 飯喬道路3工区 早期の全線開通へ思い新たに"(web版)。

10月2日(a) 『信毎』31日31面 "ローカル線分岐点:只見線「正念場これから」 上下分離方式 11年ぶり全通 豪雨被災 多額負担 住民迷いも維持 「地域づくりへ」"。

10月1日(g) 『信毎』25面 "飯田 リニア駅周辺の仮置き残土 1万~1万2000立方メートルを予定"。 ⇒ 関連ページ

10月1日(f) 『信毎』25面 "祭りばやし 担い手増やす 喬木の高架橋建設用低地 9日に催し"。

10月1日(e) 『信毎』3面 "ローカル線分岐点:鉄路存続 逆風下の挑戦 しなの鉄道25年 感染下・原油高での節目 コスト減へ車両更新 乗客言歯止め 難題"。

10月2日(d) 『中日』33面 "明治用水 空洞長さ60メートル 地下の鉄板 一部が未設置"。

10月1日(c) 『朝日』29面 "盛り土規制の手順案を通知"。国交省が盛り土の規制区域の設定などについて手順案をまとめ関係自治体に9月30日に通知。

10月1日(b) 『中日』9面 "東海道新幹線 ビジネス需要喚起 名駅の半個室を増設 個室型も好調"。ビジネス需要を喚起しなくてはならないほどに、利用者が減っているということなんでしょう。

10月1日(a) 『信毎』9月30日29面 "糸魚川・静岡構造線断層帯 茅野・富士見周辺で活断層 新たに9カ所"。国土地理院が9月29日に長野県内を縦断する「糸魚川・静岡構造線断層帯」のうち、「茅野市から諏訪郡富士見町周辺の活断層図の改訂版を公表…JR中央東線や国道20号線に近い9カ所で新たに確認し活断層を追加」。静岡県が着工を認めず、他都県でも大幅に工事が遅れている現状で、リニアを実現するには、路線を南アルプスルートから諏訪湖周りに変更せざるを得ないと思いますが、そうなっても、時速500㎞で走るリニアモーターカーの実現はハードルが高いようです。