出来事・ニュース:2023年4月


5月の予定、29日 ストップ・リニア訴訟原告団が地震学者の石橋克彦さんを招き講演会とパネルディスカッションを東京都内で開催。詳細は決定次第掲載します。⇒ 案内チラシ

5月の予定、27日 「おひさま進歩エネルギー」と「飯田まちづくり電力」共催の斎藤幸平氏講演会「気候変動と地域が持続するためのエネルギー自治」。飯田勤労者福祉センターで午後2時から。定員200人、申込不要。問い合わせは 0265-56-3712(『南信州』3月29日1面 "地域が持続するエネルギー自治 5月に講演会")。 斎藤幸平さんは『人新世の「資本論」』の著者。 詳細は ⇒ "【5/27開催】斎藤幸平氏講演会『気候変動と地域が持続するための「エネルギー自治」』"

5月予定、3日 憲法9条を守り広める飯伊の会主催の「飯伊9条の会交流会」、13時30分~14時30分、飯田市アイパーク(JR飯田駅そば)で。⇒ 案内チラシ なお、会場のアイパークは「リニアを見据えて」飯田市が30年前に購入し事実上塩漬けになっている場所の一部です(参考)。


4月30日(a) 『南信州』9面 "飯田市 農地利用最適化へ強化 農業委員会が全員総会"。

4月29日(e) 『日経』15面 "JR3社、36%営業増益 今期合計、コロナ前比6割止まり 需要回復も動力費高重荷"。

4月29日(d) 喬木村でリニアで移転する工場の移転先の工場が竣工:『信毎』30面 "「苦しい10年」複雑な移転 旧工場に惜別「僕の分身みたいなものだ」 喬木の「もなか種」製造社長"、『南信州』9面 "喬木村 「ふくやま」新工場が竣工 リニア工事に伴い移転 自社製製粉機刷新で高品質化"。『信毎』のような記事は、厳しいことをいうようですが、本当は今から10年か前に掲載すべきものだったと思いますね。リニアで地元の企業や事業者が苦労したという話なんですから。

4月29日(c) 『南信州』9面 "大鹿で男性が指骨折 リニア工事で労災"。ほかの新聞が27日に掲載した記事。「高所作用者のバケットで発破の飛び石から測量機を守る鉄製の防護板をトンネル壁面に設置中、留め具のボルトが破断して落下した防護板とバケットの手すりに指を挟まれた」。隣に別の記事、"男性が首を骨折 松川の護岸工事で" という記事があって、27日に起きた事故が29日に記事になっているんですから、3月24日にあった大鹿の事故について4月27日に飯田署が発表したということが、きわだって見えますね。

4月29日(b) 『南信州』2面 "JR東海 通期決算、3年ぶりに黒字 新幹線の利用客数が回復"。他の新聞が27日に乗せた記事。

4月29日(a) 『中日』8面 "JR西885億円 3年ぶり黒字 運輸 コロナ前の7割超"。

4月28日(j) 信濃毎日新聞社編集局『土の声を 「国策民営」リニアの現場から』(岩波書店、4月26日刊、2400円+税)が飯田市内の書店の店頭に並んでいました。2022年1月から6月ころまで連載された記事をもとに書かれたもの。/ 『信毎』29日4面 "本紙連載「土の声を」書籍に 県内書店の店頭にも並ぶ"。

4月28日(i) 『静岡新聞』 "10市町長の要望書に見解 「基本姿勢は一緒」知事会見【大井川とリニア】"。「要望書提出後の取材に首長の1人が「(県とJRの協議は)お互いにああ言えばこう言うという状態が続いている」と指摘したことに対しては、知事は「流域市町の生活や産業を守るために疑問点を一つ一つ解消する作業をしている。言い争いをしているわけではない」と反論した。その上で「もう少し丁寧に議論の中身を見てもらいたい」と注文を付けた。」

4月28日(h) 『静岡新聞』 "静岡市利水協加入「すぐには難しい」 島田市長がリニア工事で見解"。

4月28日(g) 『東京新聞』18時50分 "リニアトンネル工事、北品川からの「調査掘進」再開へ JR東海"。北品川工区は2021年10月から「初期掘進」に入ったのですが、2022年3月ごろに300mを掘る予定だったのに50mしか進まず工事ヤードの敷地内にシールドマシンの先端がとどまっていることが明らかになり、約1年お休みをして5月8日から工事を再開するという話。シールドマシンは全長が約100m。立坑の直径は30m少しですから、機械全体が地中に入るまでは効率的な掘削はできません。金子社長が台車が上手くつながらないと説明していたのはシールドマシンの組立が上手くいかないという意味だったのだろうと思います。JR東海が「調査掘進」という言葉を使っているのはなぜなのか?

4月28日(f) 『南信州』1面 "ランドスケーププランニング 世界で通用する人材育成 信大の修士課程講座が開講"(web版)。ランドスケープは別のいい方ではランドシャフトとか景観。「コトバンク(景観)」の「ブリタニカ国際大百科事典」や「世界大百科事典 第2版」の説明を読むと、この信大の講座で学んだ人材が「世界に通用する」かしないか?どうか?

4月28日(e) 『中日』7面 "名鉄一宮店閉店発表 百貨店事業 見直し推進"。

4月28日(d) JR東日本が3年ぶりに黒字:『日経』15面 "JR東、3年ぶり黒字 前期最終、旅客需要が回復 992億円"、『信毎』8面 "行動制限緩和で売上高増に JR東 通期で黒字 ANAも3年ぶり TDLは利益10倍"、『中日』6面 "制限緩和 3年ぶり黒字相次ぐ 2023年3月期決算 ANA 売上高67%増 JR東 鉄道収入が増"、

4月28日(c) 『日経』2面 "赤字拡大 「廃線検討」1割 ローカル鉄道95社、本社調査"。

4月28日(b) 『日経』15面 "ビッグBiz解剖 JR東日本(下) JR東「品川は東京の玄関」 先端技術・サービスを集中 「非鉄道」売上高の5割へ"。

4月28日(a) 『東洋経済オンライン』 "社長同士の「馴れ合いクラブ」という日本の悪習 「社長サークル」で仕事の回し合い、夜遊びも"。

4月27日(j) 『信州 NEWS WEB』17時31分 "リニア中央新幹線トンネル工事現場で作業員が骨折"。4月に入って12日には『信毎』が未公表の労災が3件あったと報道、21日には飯田署が3月29日に青木川工区で労災事故があったと発表。『SBC』16時57分 "リニア中央新幹線の工事でまた労災発覚 作業員の男性1人が骨折 長野・大鹿村" によれば、4月27日に飯田署が発表。/ 『中日』28日12面 "長野工区で重傷労災事故 南アトンネル 大鹿で作業員が指骨折"、『信毎』28日27面 "大鹿リニア工事 またけが 作業員が指骨折 JR未公表"。

4月27日(i) 『中日』1面コラム「中日春秋」。アポロ11号(1969年)の打上げを見た時の北杜夫さんの感想を紹介しています。「人類というやつは、幸か不幸か、自らにふさわしいかふさわしくないかは別として、その夢想をけっこう実現してしまうのである」。「自らにふさわしいかふさわしくないか」という点。リニアについていえば、できたけど、オレほとんど使わないし、なんか違うかなっていうことかな。いや、できると思っていたけれど、できそうにないという感じか。

4月27日(h) 各紙に将来人口推計の記事。だからこそ、リニアでメガリージョンを作って世界経済をリードするのだという考えもあろうかと思いますが、そのリニアが維持できていくのかどうか。それは、日米開戦前、戦争継続のための物資がないじゃないかという意見に、戦争やって南方からとって来れば良いと言って戦争を始めたけれど、シーレーンの確保をほとんど考えていなかったという歴史的な事実からみれば、ダメだと思いますね。:『朝日』1面 "2070年 1割は外国人に 進む少子化 総人口8700万人"、3面 "縮む日本 カギは外国人 日本人出生数 2070年に半減"、『中日』5面 "社説・将来推計人口 「縮む日本」へ備え急げ"、『赤旗』12面 "2070年総人口3割減 日本将来推計 外国人が1割"、『日経』1面 "人口減 縮む国力 生産性向上が急務 将来推計人口 2070年、3割減8700万人 出生、59年に50万割れ"、2面 "社説:人口減を前提に社会を作り直そう"、3面 "少子化加速 備え不可欠 2070年どうなる"、『信毎』1面 "日本 2070年に人口8700万人 高齢者が4割 外国人1割 将来推計 「縮む社会」直視し対策を"。

4月27日(g) 『日経』17面 "ビッグBiz解剖 JR東日本(中) 赤字路線・減る都市部の定期収入… 効率高めサービス維持 同業と連携、技術を輸出"。

4月27日(f) 『信毎』2面 "R東海、今夏 斜坑掘削の考え 風越山トンネル黒田工区"、『南信州』1面 "風越山「黒田工区」 今夏にも斜坑掘削へ 工事施工ヤードの造成完了"(web版)。環境影響評価書の資料編にある工事工程によれば、黒田工区のトンネル掘削期間は6年(2029年トンネル建設終了の予定)、ガイドウェイの設置工事や電気機械設備の設置工事など含む全体の工事期間は10年(2033年完了予定)になっています。黒田工区については、これまで特に困難な問題があったわけではないのに、2027年の開業には間に合いません。風越山トンネルの上郷工区については、運輸機構が発注見通しを発表した時点での工期が80カ月だったものが、入札時点での工期は65カ月(*)に短くなっています。2026年11月までに工事が完成するという工程が発表されています。静岡県だけが開業の遅れの原因というJR東海の主張に合わせるための工夫だと思います。* (JETRO) "(政府公共調達データベース) 独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構 - 入札公告(建設工事)中央新幹線、風越山トンネル(上郷)(電子入札対象案件)" 。関連ページ: ⇒ (リニア中央新幹線 南アルプスに穴を開けちゃっていいのかい?) "山梨・長野のスケジュール・・・2027年開業はあきらめたのか?"。 / 『中日』28日12面 "風越山トンネルで今夏から斜坑掘削 JR東海、黒田工区"。

4月27日(e) 『中日』6面 "JR東海 3年ぶり黒字 鉄道回復、経費節減効果 2023年3月決算"、『日経』18面 "JR東海、3期ぶり黒字 前期最終2194億円 コロナ後初の増配"、『信毎』8面 "JR東海、3年ぶり黒字"。

4月27日(d) 『静岡新聞』 "田代ダム取水抑制案 修正案の意味を確認 JR、静岡県に文書送付【大井川とリニア】"。

4月27日(c) 『静岡新聞』 "JR社長「地質把握、精度高める」 ボーリング調査の意義強調【大井川とリニア】"。

4月27日(b) 『静岡新聞』 "山梨県ボーリング 地下水流出リスクで譲歩 静岡県有識者会議でJR"。/ 『中日』2面 "山梨リニア調査「湧水量少ない」 JR東海"、『信毎』2面 "新たなボーリング調査へ 山梨・静岡県境 地質のもろい区間 JR東海 "。

4月27日(a) 『静岡新聞』 "藤枝市長、難波静岡市長の発言を「大変歓迎」 大井川利水協加入巡り"。

4月26日(f) 『静岡新聞』 "透水係数小さくし再計算 国交省会議、JR提案了承 静岡県委員は変更疑問視【大井川とリニア】"。

4月26日(e) 『静岡新聞』 "リニア建設 期成同盟の顧問就任、国会議員に依頼も… 誤って川勝知事名で発出"。

4月26日(d) 『静岡新聞』 "利水協加入に「こだわりない」 静岡市長が説明【大井川とリニア】"。「大井川の水問題に関しては、県理事在任時から田代ダム取水抑制案は有力と主張していたと述べ、「実現を目指して進んでいくべきだ」とした。」。リニアトンネルによる湧水対策としてとは言ってないですね。

4月26日(c) 『静岡新聞』 "リニア工事 ボーリング1メートル削孔 JR、17~22日"。「17~22日は孔壁(こうへき)保護のためセメント系材料を注入する作業を主に行い、削孔(さっこう)は1メートルにとどまった。」。 トンネルを掘るときに湧水を抑えるためにセメントミルクを注入するのと同じような感じがしますが…。

4月26日(b) 『日経』35面 "米坂線、復旧に86億円 JR試算 沿線自治体と協議へ"。

4月26日(a) 『日経』16面 "ビッグBiz解剖(上) JR東、鉄道持つIT企業に Suica・えきねっと…データ統合へ 金融参入、競争力高める"。

4月25日(f) 『信毎』29面 "岐阜のリニアトンネルから掘削土からヒ素"。岐阜県可児市内のリニアの第一中京圏トンネル・大森工区でトンネルズリから基準値超えのヒ素が検出。斜坑との交差部から東京方面へ100m地点。

4月25日(e) 『日経』24日 "星野リゾート奥飛驒進出 名古屋から4時間「問題ない」"、『岐阜新聞』25日 "星野リゾートの奥飛騨旅館「界」ご当地部屋や美しい眺望の大浴場 計画概要発表、岐阜"。『日経』によれば、「星野佳路代表は日本経済新聞の取材に『都市部から離れた地域こそ魅力を磨ける強みがあり、交通アクセスは問題にならない』と強調した。」。人が来るか来ないかについて、交通の便は関係ないというのは、飯田市がリニアルート発表後の2013年12月に招いた岸博幸さんも「不便というのは人がこない理由にはならない。」といっていましたね。伊那谷が観光だけで生きていくと考えるとしても、不便が不振の理由にはならないはず。

4月25日(d) 『中日』10面 "南信州の「おもてなし」を体験 第37回 飯田やまびこマーチ 22日(土)・23日(日)開催 先人たちが紡いできた想いを感じて 第37回飯田やまびこマーチ大会長 飯田市長 佐藤健"。「今年は、飯田市の街づくりのシンボルである『リンゴ並木』が七十周年を迎えます。大火で消失してしまった街を、"ビルド・バック・ベター"の精神で復興してきた歴史をかみしめ、…」。まあ、「精神で」といってるので、「ビルド・バック・ベター」というスローガンがあったわけじゃないことはそうなんですが、飯田市の大火からの復興について一番考えられたことは防火という具体的なことだったと聞いています。イベントに向けての挨拶なんで、ふかく考えずにいっているんだろうと思います。が、大火のあとの復興計画の中でも多くの方たちの立ち退きがあったと聞いているので、リニア計画で立ち退などで、地域が変化(破壊)されたあとの姿を考えるとき、佐藤市長のお言葉は、なんか「軽いな」という感じですね。

4月25日(c) 『赤旗』2面 "北陸新幹線 延伸 着工の条件ない 環境怖し地元負担大 参院委で倉林議員"(web版)。国会審議動画 ⇒ "北陸新幹線 延伸 着工の条件ない 環境壊し地元負担増大 2023.4.24"

4月25日(b) 『日経』13面 "ニュース一言:JR東海 丹羽社長"。「観光ほどのスピードではないが、ビジネスも戻ってきている」という「事実」の理由として「オンライン会議が定着したが、実際に会って膝をつき合わせてビジネスをする需要は底堅い」としていますといえるかどうか? 「鉄道外事業の拡大とともに新幹線収入をさらに伸ばす方針を示す」。リニアのリの字も出ていません。

4月25日(a) 『日経』17面 "スクランブル:鉄道、潜在力の「延伸」なるか 運賃上げ・多角化がカギに"。「鉄道事業」ではなく「鉄道会社」についての話です。「鉄道株にはまだ上値余地がある」という表によれば、JR東海は、22年末比が2.8%、19年末比が▲(下落)24.3%。

4月23日(a) 『信毎』29面 "総合的なまちづくり 提案できる人材を 信大の修士課程講座 開講式 飯田 1期生3人、研究に意欲"。(ランドスケープ・プランニング共同研究講座)「は、リニア中央新幹線の開業でまちが変わろうとする中、自然環境や風土に沿った総合的なまちづくりを提案できる人材を育成しようと、地元企業などが準備、資金援助して開講した。…開講式で、…飯田市の佐藤健市長は『この地域の景観や自然から学び、活躍してもらいたい』とエールを送った。」。そもそも、景観(ランドシャフト、文化的景観)というのは、アセスメントでも取り上げているように、基本的に「守るべきもの」です。リニアで景観やコミュニティが壊れたあとで、「この地域の景観や自然から学び」はないでしょうね。「ランドスケープ・プランニング」という考えがデタラメ。

4月22日(h) 『信毎』7面 "膠着静岡工区 キーマン交代 知事と物別れのJR東海社長退任 着工議論前向き元副知事が市長に 環境対策協議の行方 集まる注目"。

4月22日(g) 改定地域公共交通活性化・再生法が21日参院砲会議で可決・成立:『赤旗』"鉄道網 切り刻むもの 改定地域公共交通法 田村氏、修正案 参院本会議 可決・成立"(紙面4面)、『信毎』3面 "焦点:鉄道存廃協議 国が主導 ローカル線 事業者と自治体に促す 関連法案成立 今秋にも試行 根強い存続の声 合意形成見通せず 専門家「地域の将来像考えて」"、"大糸線は沿線の振興部が協議 南小谷以北"、『中日』2面 "地方鉄道存廃 国主導で協議 再編関連法成立 移動手段確保へ支援"。

4月22日(f) 『信毎』2面 "ローカル線分岐点 未来へのルートは(7) 住民交え活性化探る 鉄道生かし沿線を幸せに 地域公共交通総合研究所代表理事 小嶋光信さん(78)"。

4月22日(e) 『日経』13面 "日立、英で鉄道保守500億円受注"。

4月22日(d) 長野県は半の沢の残土埋め立て工事現場で重機が天竜川ダム統合管理事務所のケーブルの電柱を折る事故があったと公表:『中日』15面 "盛り土現場で電柱が折れる 中川、通信影響なし"、『南信州』9面 "松川インター大鹿線 半の沢で電柱折れる事故 けが人や通信への影響なし"、『信毎』35面 "JRがまた未公表 大鹿でリニア労災 作業員が右手甲骨折"。

4月22日(c) 21日、飯田署は大鹿村内のリニアの伊那山地トンネルの青木川工区で作業員が右手甲の骨を折る労災事故が3月29日に発生していたと発表:『信毎』35面 "JRがまた未公表 大鹿でリニア労災 作業員が右手甲骨折"、『朝日』21面 "リニア工事中に作業員が手骨折 飯田署発表"、『中日』15面 "大鹿で重傷労災事故 作業員が右手を骨折 昨年4月以降5件目"。事故を起こさないようにするのが基本。新聞で騒がれたの公表しないというのは、ちょっとどうかしていると思いますね。/ 『南信州』10面 "リニア工事で労災 大鹿で男性が右手甲骨折"。

4月22日(b) 『静岡新聞』 "静岡県とJRの対話 国交相「適切に対応」 流域市町要望受け【大井川とリニア】"。

4月22日(a) 『静岡新聞』 "リニア問題で連携強化を 難波静岡市長、中部4市長表敬"。

4月21日(c) 『中日』3面 "この人:JR東海の新社長に就任 丹羽俊介さん(57)"。「開業時期のめどが立たないリニア計画を巡っては静岡県での着工に向けて『非常に息の長い取り組み。地域の懸念解消へ丁寧にコミュニケーションを取る』と対話を強調する」。「非常に息の長い取り組み」ってどういう意味なのか? 丹羽氏は「社内で議論を重ね、若手からアイデアを募集。社員の潜在能力の高さと力を引き出す重要性を実感した」というなら、JR東海労のリニアは中止すべきという主張に耳をかたむけるべきだと思います。

4月21日(b) 20日、静岡県の大井川流域の10の市町が「水資源と環境保全に関する問題解決」(『信毎』 )に国の関与を求める要望書を国交省に提出。「『解決に向けて議論がさらに進むよう、強い指導力を発揮してほしい』と訴えた」(『中日』)(『信毎』7面 "国内短信▼リニア水資源問題、国関与を静岡の10市町要望")。『静岡新聞』 "リニア議論前進へ「国が指導を」 流域市町長、国交省に要望"。『信毎』、『中日』、『静岡』の3つの記事を読むかぎり、なんなのかなという印象です。『ANN』の "リニア開業へ“9キロの壁” 静岡県“慎重姿勢”背景に…水利権「非常にデリケート」【もっと知りたい!】(2023年4月21日)" の冒頭の島田市長の「『お互いに、ああ言えばこう言うという状況が続いている。これを打開するにはやっぱり、国にしっかりと関与していただくことが大事ではないか』」という発言と4分14秒の字幕「出席者の多くはJR東海の案に理解を示す」でなんとなくわかった気がしました。具体的な論点で県が指摘をすると、JR東海があやふやな回答をするというのが実態。ともかく論争を納めたいという「ふやけた雰囲気」とリニア推進は国是という背景があると思います。3分10秒から出てくる図解(下写真)をみると田代ダムの取水を制限するという案が「あやしい」ことが理解できると思います。田代ダムより上流で水が減る可能性があるのに、田代ダムの取水制限で減った分を補充できるというのは、かなり綱渡り的な話だと思います。リニアルートより上流にあたる部分にあるダム(実際には砂防堰堤以外はない)の水の放水量を増やすというならともかく。
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4月21日(a) 『信毎』9面 "もなかの皮 新工場で飛躍 喬木のふくやま リニア整備受け移転 自社製粉比率高め利益率向上"。⇒ 関連ページ:"喬木村伊久間の工場の移転代替地"

4月20日(h) 『静岡新聞』 "田代ダム案 静岡県修正案 JR東海社長「意味を確認」【大井川とリニア】"

4月20日(g) 『静岡新聞』 "ボーリング削孔なし JR、10~15日【大井川とリニア】"。

4月20日(f) 『静岡新聞』19日 "水、環境保全「積極関与を」 リニア工事流域10市町長 あす国交省要望"。

4月20日(e) ローカル線関連記事:『信毎』5面 "社説:ローカル線 存在意義を見つめ直す"、2面 "ローカル線分岐点 未来へのルートは 乗りたくなる列車つくる 地域の将来まず考えよう えちごトキめき鉄道社長 鳥塚亮さん(62)"。

4月20日(d) 『信毎』2面 "リニア労災「非公表」変えず JR東海社長 会見で説明"。

4月20日(c) 『信毎』18日26面 "飯山駅前ホテル誘致 飯山市 補助金支出せず 予算確保から方針一転"、『朝日』18日19面 "駅前ホテル誘致 補助金撤回 飯山市長方針 「審査、不合理」"。

4月20日(b) 『中日』7面 "駅構内小売り強化 子会社2社合併へ"。19日、JR東海は「東海キヨスク」と「ジェイアール東海パッセンジャーズ」を10月1日に合併し「JR東海リテイリング・プラス」とすると発表(JR東海グループ流通事業の再編について)。

4月20日(a) 『中日』7面 "新幹線で仕事 快適に JR東海 ビジネス特化の新座席"、『朝日』9面 "新幹線でウェブ会議 「ひかり」「こだま」に拡大"、『日経』15面 "JR東海、1.5席分のビジネス席"、『信毎』8面 "東海道・山陽新幹線のビジネス車両拡充 10月から"。

4月19日(g) 『デモクラシータイムズ』17日 "トヨタEV戦略の虚実~自動車一本足打法の日本の崩落(古賀茂明さん)【ここが聞きたい】20230417"。古賀さんは「ギガプレス」といっていますが「メガキャスティング」ともいうようです(参考ページ:『EnargyShift』2021年06月22日 "テスラのものづくり魂「メガキャスティング」 モデルYフロント・リア部のアンダーボディを一体成形")。超電導リニアで、鉄道のレールにあたるのは、ガイドウェイの側壁パネルです。側壁パネルは、長さ約12.6m、高さ約1.3m、最大厚さ約60㎝ほどのコンクリート製のパネルに、推進コイル14個、案内浮上用コイル28個(2×14)を取り付ける構造(多数の部品を組み上げる)。鉄のレールが圧延工程で一体構造で製造される(一つの部品として製造される)のに比べると、超電導リニアは生産技術ではテスラのやり方の逆を行っているようなものです。

4月19日(f) 『信毎』7面 "社説:リニア工事 地域の不安は置き去りか"。

4月19日(e) 『日経』16面 "鹿島、ゼネコン盟主再び 純利益1000億円超え 熊本TSMC特需 追い風"。

4月19日(d) 『朝日』18日9面 "ドイツ全原発停止 なお課題 廃炉に10~15年 最終処分場も未定"。だから、原発やめても無駄、脱原発は間違っていると、見出しだけ読んで、そう思う人がいるかも知れませんね。もちろん、さっさと全部の原発を止めないと駄目だよ読み取れるニュースなんですが。

4月19日(c) 『朝日』18日7面 "大成建設 240億円損失計上へ 札幌の高層ビル 施工不良問題で"、『日経』18日17面 "大成建設、純利益34%減 施工不良で下方修正 役員報酬を返上 前期"。

4月19日(b) 『信毎』18日31面 "テントに倒木直撃 女性死亡 相模原"。相模原市緑区の新戸キャンプ場で木が倒れテントを直撃し死者がでる事故。このキャンプ場の近くにリニア新幹線のトンネルの斜坑口と残土捨て場が計画されています。

4月19日(a) 18日は、松川町で町長選、豊丘村で村長選と村議選、大鹿村で村議選がありましたが、いずれも無投票になりました。大鹿村についは、こちら。豊丘村については、リニアに批判的なある候補者の運動を18日の1日だけお手伝いしました。べつの候補者が役場の前で、リニアの中間駅周辺では移転対象者の立ち退きは全て終わったみたいなことをいって、だからなんなんだか主張は意味不明でしたが、移転に同意していない対象者はまだいるし、対象の建物もまだいくつも残っています。なかには、普通考えれば、解体されていても不思議でない建物が残っている例もあります。さて、どうしてなのか。JR東海は、リニアのエネルギー効率について飛行機よりは優れていると説明してきました。本来、高速鉄道と比較すべきなのに。こんなことに疑問を投げ掛けることでさえ否定されがちだったのは、話し合いが大事なことを認めない風潮が背景にあったのだと思います。だから、選挙にならないということがあるのでないかと思います。

4月18日(c) 『信毎』16日31面 "統一地方選 現場発 リニア 意見示す機会は… 下伊那北部3町村 ほぼ「無風」"。

4月18日(b) 『南信州』16日1面コラム「日言」が12日のJR東海の新社長の静岡知事訪問にふれ、「大井川の水問題を巡り、JR東海が提示しているのが『田代ダム案』だ。東京電力管理のダムの取水を抑え、トンネル掘削で減るのと同じ量を確保する具体策。JRと東電の協議開始について流域市町が賛成する一方、静岡県は難色を示していきたが…」と書いています。下のエントリーの『静岡新聞』の記事は、「田代ダム案」を「湧水の県外流出相当分を本流から発電用に排出しないとする対策であり、川勝平太知事が『全量戻しに成り得ない』と指摘したのは当然だ」としています。田代ダムはリニアのトンネルよりは下流にある(JR東海が作成した環境影響評価の環境関連図より)ので、田代ダムへ流入する水量も工事で減る可能性があります。JR東海が示している「田代ダム案」は基本的な部分で非常におかしな点があります。

4月18日(a) 『静岡新聞』18日 "視座(4月17日)JRはけじめをつけよ リニア工事 混迷する「全量戻し」"。「今年に入り、全国紙やネットメディアが相次いで誤報を流した。本県は掘削工事に伴う大井川水系の湧水は工事中と工事後の区別なく、全て大井川に戻すようJRに求めてきた。10年間にわたる一貫した姿勢で、中間報告にも明記された「全量戻し」の基本的考え方だ。なのに、着工を止める新たな主張のごとき報道が散見され「静岡県がリニア工事を妨害し、孤立している」との印象操作がはびこる。」この記事について、林克氏さんのコメント:「地元メディアの自負:地元メディアの自負▼2013年からの毎秒二トン減る環境アセスに対する正式な知事意見として、2014年3月に川勝知事が『全量戻し』を述べ、その前提に認可が行われたことは誰もが知っている。▼田代ダム案は水を補う施策としては有効だが、これまでの『全量戻し』とは異なること、山体に蓄えられた水の大切さを踏まえて議論することはこれから大いに求められることだろう。▼ただ『JRが工事の全期間で大井川の流量は維持されると主張する根拠は、アルプスが山体に蓄えた水で流量を補う対策を国が認めたから』というのは意味が分からず、補うのはJRの解析結果にすぎない。▼他メディアを『誤報 』とするのは地元メディアの自負、その言葉は重い。」

4月15日(c) 大型連休のJR各社の指定席の予約状況がコロナ前の約9割に回復:『日経』15面 "JR、GW予約約68%増 6社、昨年比 コロナ前9割に回復"、『信毎』27面 "大型連休の指定席予約 回復鮮明に JR各社"、『中日』28面 "JR東海予約 57%増 GW、コロナ前水準近付く"。『日経』によれば、JR東海は2018年比95%。しかし、平日のビジネス利用者数の回復が思わしくない。

4月15日(b) 『南信州』14日1面 "豊丘村長選 リニア開業を見据え(上) 「観光」で地域課題解決へ"、15日1面 "豊丘村長選 リニア開業を見据え(下) 願いは「安全、早期に」"。(下)は、村が行った住民意識調査の数字を上げ、「『リニア開業後、村民の暮らしや飯伊の経済が良くなると思うか』の問いに対し、12.9%が『思わない』、55.1%が『さほど思わない』と回答した。村がリニアを地域活性化の大きな好機ととらえ、地域づくりの柱の一つに据える一方、村民の期待はさほど高くなっていない」と書いていますが、「村民の期待はさほど高くなっていない」のではなく、実は「村民のリニアへの期待は少ない」というのが現実だと思います。高くなる可能性もない。「『トンネル掘削にしてもすでに始まっている事業。住民への影響ができる限り短い期間で済むよう、安全に、早期に、工事を進めてもらいたい』」という声をのせています。「住民への影響ができる限り短い期間で済むよう」にするには、「リニア建設をただちに中止する」という選択肢もあるはず。

4月15日(a) 『静岡新聞』 "「水利権」条件を修正 ダム案協議 リニア巡り静岡県、JRに通知"。

4月14日(c) 『静岡新聞』 "難波静岡市長 「大井川利水関係協議会」加入意向 自民からは苦言"。

4月14日(b) 『静岡新聞』 "田代ダム案 市町と県協議「意見集約に時間」 知事会見【大井川とリニア】"。

4月14日(a) 『中日』11面 "新ブレーキパッド 文科大臣表彰受賞 JR東海と日鉄開発"。

4月13日(a) 12日、JR東海の新社長が静岡県の川勝知事を訪問:『日経』5面 "「リニア懸念拭う」 JR東海新社長 静岡県知事を訪問"、『信毎』2面 "新社長、静岡知事と初会談 JR東海 「良い関係つくりたい」"、『朝日』3面 "新社長「ご協力を」 静岡知事「科学的に議論」 リニア 打開へ動く JRと国 関係市町 前向き姿勢へ変化 ダイヤ調査 踏み込む国交省"、『静岡新聞』 "リニア早期着工協力要請も「環境の議論が大事」 JR東海新社長と川勝静岡県知事会談"。「川勝知事は会談の中で『盛り土、生態系、水質、監視(モニタリング)などの問題が残っている』と述べたとし、こうした問題に結論が出るまでは着工について判断できないとの姿勢を強調した。県と流域市町がJRに求めているトンネル湧水全量を大井川水系に返還する方策についても『全量戻しはまだ決着がついていない』と話し、くぎを刺したという。(『静岡新聞』)」。『朝日』のリニア問題の扱いは、沿線住民の立場からすると身近という感じじゃないですね。

4月12日(a) 『東洋経済オンライン』4時20分 "日本超える?中国「時速600キロ」リニア開発の実情 技術研究は進むが路線計画には進展見られず"。3日に取り上げた、中国の超電導リニアを受けての記事。続きを読む

4月11日(e) 11日、JR東海の宇野副社長は、静岡工区の着工のめどが立たないため、リニアの名古屋と大阪間の環境影響評価は本年度やる考えはないとのべる。(『信毎』2面 "名古屋以西のアセス見送りJR東海 静岡工区見通したたず"、『中日』24面 "名古屋以西アセス 23年度は「考えず」 リニアでJR東海")。

4月12日(d) 『静岡新聞』 "想定湧水量 水資源議論時より少なく JR、リニア工事影響調査"。

4月12日(c) 『静岡新聞』 "ボーリング2メートル削孔、静岡県境まで677メートル リニア工事でJR"。

4月12日(b) 『静岡新聞』 "静岡県と政令市 連携に期待 掛川市長"。

4月12日(a) 『信毎』 "【独自】リニア、未公表の労災事故3件が判明 長野県南木曽町と大鹿村で骨折など 物損も6件"(紙面1面)、紙面27面 "「事故公表は社会的責任」 非公表のJRに識者 県内工事巡り労災3件・交通物損6件 新たに判明"、『中日』13日 "南木曽、大鹿で労災事故3件 昨年5~11月 工事現場の作業員重軽症"、『信州 NEWS WEB』 "リニア中央新幹線工事 長野県内で作業員大けがの労災事故2件"。 ⇒ つづきをよむ

4月11日(d) 『信毎』23面 "描いて残す「由里子桜」 飯田の吉川さん宅 リニア駅整備対象になり近く伐採 ともに成長「記憶にとどめて」" (web版Yahooニュース版)。絵をかく方が住んでおられることは知ってましたが、この桜の木にそういういわれがあったとは知りませんでした。 ⇒ 土曽川の岸の桜の木

4月11日(c) 『中日』14面 "移転や復活 獅子舞神事 飯田 場所変わっても地域の一員実感 上郷飯沼 リニア工事代替地で初めて演舞"。

4月11日(b) 『信毎』面 "JR東海新社長がきょう静岡知事と面会"。記事本文は「丹羽俊介社長が、12日に静岡県庁で川勝平太知事と面会する」と書いてあるのに、11日付けの紙面なのに「きょう静岡知事と面会」って?

4月11日(a) 『中日』26面 "道草のすすめ もがきつつ 前に進む JR東海を経て 絵本作家に"。『しごとへの道Ⅰ』の著者・鈴木のりたけさんは「大学卒業後にJR東海(名古屋市)に入ったものの、『一部上場企業に入るのは、すごろくで上がるイメージ』だったという。社会に出て働く意味が分からないままだったという。『(学生の時に)先生の顔色をうかがいつつ、テストのヤマを当てるような感覚。でもこの先、それをやり続ける人生になるだけで、上がりじゃない』。そう気が付いて、初めて働くことや人生をじっくり考えた。そして、『自分の興味に時間を注がないと後悔する』と退社」したといっていますよ。

4月10日(d) 『信毎』7面 "静岡市 難波氏初当選 リニア具体的対応示さず"。静岡市長選では、結局リニア問題は争点でなかったということになると思います。それは、長野県議選の飯田市・下伊那郡区も同じことで、リニアについて非常に積極的な主張をした保守系候補と、リニアについて建設工事などによる悪影響などについて言及した共産党候補が落ちました。リニアについて意見をぼやかした4人が当選したように思えます。「リベラル」というのは「反共主義」と理解されている候補者と有権者がおられるような気がしましたね。本当はちがうよ。相模原の建部さんも落ちちゃいましたね。神奈川県知事が当選とはちょっと驚き。

4月10日(c) 『朝日』 "(社説)大深度地下 異変が前提の慎重さを"(紙面6面)。「01年施行の大深度地下利用法で、3大都市圏を対象に、公共目的なら国などの認可で、土地所有者の同意や用地買収なしに利用できることになった。ルート設定の自由度も高く、予算や工期が抑えられる。『通常は、土地所有者には補償すべき損失が発生しない』ことを前提にした仕組みだった。」。3大都市圏の一定の地域に限って適用が可能な大深度地下利用法。それ以外の地域では、事前に土地所有者の承諾や補償交渉が行われて当たり前のことですが、JR東海は、住宅街(市街地)の地下を掘る風越山トンネルについて、事前に土地所有者から工事を行うことについての承諾を文書で確認するということをするといっていません。

4月10日(b) 『日経』17面 "Inside Out いまを解き明かす:米の貨物脱線、日本の145倍 老朽化が加速、経営優先で整備後回し"。

4月10日(a) 『東京新聞』 "新社長が静岡知事と12日面会へ JR東海、リニアで意見交換か"。「金子慎前社長も同席する予定」って金子さん会長にならなかったのかなと思いましたが、会長になったようです。「前社長」とかかれるあたりなんか情けない感じがしますね。/ 『静岡新聞』 "JR東海新社長、知事と面会へ 12日、静岡県内工事巡り意見交換か"。『静岡新聞』は「金子慎会長も同席」。

4月9日(d) 7日、JR東日本は新幹線の地震対策を発表:『日経』8日12面 "高架橋の補強前倒し JR東、新幹線の地震対策"、『信毎』8日28面 "地震時の脱線を小さく 新幹線改良へ JR東 先頭車両に"、『赤旗』9日11面 "地震 横揺れで脱線か 22年東北新幹線事故"。 ⇒ JR東日本 > "福島県沖地震に関する対策の方向性について(PDF)"。(1)脱線の仕組みについて、「地震動を受け車体のロール(*)が始まる ⇒ 地震動が大きくなると車体のロールも大きくなり片側の車輪にかかる力が減少する ⇒ 車輪が上昇した際に左右の変位により脱線に至る(別紙3)」。『赤旗』の説明はちょっと分かりにくいです(* 進行方向を軸にして車体が左右に回転するように揺れる)。(2)「やまびこ 223 号は、非常ブレーキの動作から停止するまでの間に地震による若干の揺れがありましたが、その後、停止してすぐに地震による強い揺れがあり、全 68 軸中 60 軸が脱線しました(PDF、2ページ)」。「やまびこ」は地震の揺れを感じて緊急停止したのに脱線したのですが、リニアの場合は、速度が落ちると車体を支える力が弱くなるという特性があるので、特に車速が 500㎞/h と 150km/h の間が心配。どの位の早さの時に強い揺れに襲われるかという問題。10㎝浮いてるというだけで在来の新幹線より安全といえるかどうか? 最高速度が速い分だけリニアの方が危険性は高いはずという位のちがいじゃないかと思いますね。

4月9日(c) 『朝日』4面 "フロントライン 経済:「1日数億円消えた」 戻らない乗客 限界の鉄道各社 コロナで打撃 運賃値上げ 国交省 慎重一転「放置できぬ」"。

4月9日(b) 『中日』15面 "福井と直結 誘客に期待 北陸新幹線 敦賀延伸開業まで1年 県PR強化 関西圏のアクセスも便利に"。

4月9日(a) 『中日』1面 "トラック 来春から残業規制 迫る運転手不足 荷主優位、過当競争…賃上げに壁 効率化 自助では限界"。

4月8日(c) 『赤旗』13面 "リニア調査掘進中止を 住民団体がJR東海に要請 川崎"。

4月8日(b) 『読売オンライン』にJR東海新社長の初会見の記事:『読売オンライン』5時00分 "JR東海社長 丹羽俊介氏57 新幹線依存の経営 どう脱却?"。「コロナ禍の3年間、JR東海は大変厳しい経営環境に置かれてきました。足元の鉄道利用客は2018年度の8割超に回復してきましたが、楽観はできません。経営体力を再強化し、収益力の向上と業務改革に取り組みます。」

4月8日(a) 『南信州』に、JR東海新社長の初会見の記事:『南信州』1面 "リニア早期開業へ 「全力で取り組む」 JR東海丹羽新社長 具体的な開業時期は示さず"、2面 "リニア「地域の発展につながる」 JR東海の丹羽新社長"。2面、「リニアの2027年開業は困難になっている。長野県や沿線地域に与える影響をどう考えているか」という問いに、「リニアの大動脈輸送は、大規模災害、東海道新幹線の経年劣化への備えや日本経済の活性化に寄与する。沿線でも各駅への期待は大変高いものがあり、駅周辺はもちろん、駅を中心とした広い地域の活性化にも有益だと考えている。早期に開業すべく全力で取り組んでいく。」と開業が遅れることでの地域へどんな影響がでるのか何も答えていないようです。『南信州』の質問に対してさえこんな回答しか出来ないようでは、リニア建設に対する執念がちょっと足りないような印象を受けます。

4月7日(g) 『静岡新聞』 "静岡県議選 終盤の情勢 中部"、"静岡県議選 終盤の情勢 西部"。

4月7日(f) 『静岡新聞』 "田代ダム取水抑制案「協議開始を」 牧之原市長、リニア工事巡り"。

4月7日(e) 県議選関係の記事。『南信州』3面に "県議選 候補に問う(3)" は、質問が「リニア時代へ向けた飯田下伊那地域の展望と課題」、2面には5日の候補(3候補)の活動についての記事。

4月7日(d) 『朝日』11面 "インタビュー:戦前3文書から考える 加藤陽子"。戦前の日本の軍備拡張について「身の丈を超えた目標」といっています。JR東海のリニア計画も「身の丈を超えた目標」じゃないかと思います。

4月7日(c) 『朝日』9面 "日韓トンネル構想 金日成氏は拍手した"。

4月7日(b) 6日、JR東海の丹羽社長が東京都内で就任後初の記者会見。発言の要点は:(1)名古屋までの開業時期は静岡県内の着工が見通せないので示せない、(2)名古屋までの総工費は、資材高騰のなかでも見通しの変更は不要、コスト削減などで工費の上昇を抑える、(3)建設推進に向けて周辺自治体などと丁寧にコミュニケーションをとっていきたい、(4)川勝知事と面会する。(『中日』6面 "JR東海「進化、変革に挑む」 丹羽俊介新社長インタビュー 非鉄道事業強化・リニア早期開業へ全力"、『日経』15面 "JR東海社長 リニア総工費 「見通し変えず」 工法見直し資材高吸収"、『信毎』2面 "「まず名古屋まで早期に」 JR東海新社長・丹羽氏 開業時期示さず 一問一答 課題ごとに丁寧に向き合い説明"、『東海テレビ』"JR東海・丹羽新社長「リニアはできるだけ早期に開業」予定の2027年は困難な情勢に“岐阜県駅”地元の思いは"、『静岡新聞』)。なお、『中日』は、「主力の東海道新幹線をはじめとする旅客需要が落ち込んだことを踏まえて、経営体力の再強化を重視する考えを示し、『従来のやり方にとらわれず、進化、変革に挑む』と語った。丹羽氏は副社長時代の昨年十月、収益力の向上と業務改革を柱とする経営体力の再強化策を取りまとめており、経営トップとして実行に移す考えを示した…コロナ禍前には収益の約七割を新幹線などの鉄道事業に依存してきたことを踏まえて、不動産や流通などの非鉄道事業の強化にも言及」と2月8日の記事と同じことを書いたあとで、他のニュースが伝えた(1)~(3)について書いています。この時点でリニア計画を止めると言えないことが、JR東海のダメな体質を現しています。そもそも、リニアモーターカーは葛西敬之さんの妄想とか夢想に過ぎなかったのにと思いますね。

4月7日(a) 『静岡新聞』から統一地方選関連記事:

4月6日(b) 『静岡新聞』 "「双方向の対話大切に」リニア工事でJR新社長方針 田代ダム案協議継続"。

4月6日(a) 『静岡新聞』 "田代ダム案 島田市長「具体的協議を」【大井川とリニア】"。

4月5日(d) 『静岡新聞』 "「政令市失敗」真意問う 静岡市長、知事に退任あいさつ 4点注文"。

4月5日(c) 『静岡新聞』 "リニアトンネル工事、ボーリング14メートル削孔 JR、3月27日~4月1日"。地質について、JR東海の事前の予測()と実際は異なっているようです。「削孔している区間はJRの地質想定では砂岩頁岩(けつがん)互層だが、実際はすべて粘板岩になっている。」

4月5日(b) 『赤旗』13面 "愛知県議会 共産党議席ゼロで 問題野放しに 三菱重工へ手厚い支援 統一協会の関係正さず"。手厚い支援をしたのにスペースジェットは失敗。

4月5日(a) 『信毎』25面 "羽田新線の開業 2年遅れ2031年 JR東日本 工事難航見通し"。

4月4日(d) 『岐阜新聞』 "御嵩町長選、新人・渡辺幸伸氏が出馬表明"。「JR東海のリニア中央新幹線トンネル工事に絡む残土処分場問題については『全くの白紙状態として(候補地の)地区住民らの意見に丁寧に寄り添い、町としての考えをまとめていく』と説明」

4月4日(c) 『信毎』25面 "外環道の掘削工事 住民側が特別抗告 「全面差し止めを」"。

4月4日(b) 『赤旗』3日11面 "第4種踏切 廃止・改善を 遮断機なし、死亡事故も"。

4月4日(a) 『朝日』3日4面 "特派員メモ ベルリン 長距離列車のペースで"。

4月3日(b) 『週刊金曜日』3月29日 "リニア残土フォーラム開催の御嵩町がJR東海と裏会合"。

4月3日(a) 『AFP BB News』"中国初の高温超電導リニア全要素試験システム、浮上運行に成功 時速600キロへ"、『人民網 日本語版』 "中国、600km/hの高温超電導磁気浮上交通システム初の磁気浮上運行を実現"。続きを読む

4月2日(a) 『東京新聞』7時5分 "リニア調査掘進 川崎市の東百合丘で開始"。JR東海がいう「調査掘進」の意味はともかくとして、立坑内部で組立が終わったシールド機の先端部分(カッター部分)を動かし始めたということ。シールド機は全長が約100mあるそうです。東百合丘の立坑(非常口)は地上部が内径約32m、地下94mの底の部分では内径が28mです(*)。シールド機の全体が地中に入るまでは効率的な掘削は出来ないわけで、ともかく地中にシールド機全体が入るまでを「初期掘進」(JR東海の担当者もそう説明)というようです(**)。北品川立坑の失敗が明らかになったとき、金子社長が台車が上手くつながらないとコメントしました。それは、シールド機が台車をつなぐ形で全体が出来上がることについて「うっかり」説明してしまったのだろうと思います。ようするに、北品川も坂下西(春日井)も「シールド機を地中に入れるのに失敗した」というニュースだと思います。 * 『トラベルWatch』2021年9月30日 "リニア中央新幹線、東百合丘非常口の立坑本体が完成。シールドマシンは10月完成予定"、** 大成建設「トンネル」研究プロジェクトチーム著「最新 トンネル工法の“なぜ"を科学する」の74ページ。  関連記事:『東京新聞』2月1日 "リニアのトンネル「調査掘進」を年度内開始 川崎・町田の計3カ所でJR東海 沿線住民は不安募らせる"。 / 『赤旗』3日11面 "懸念聞かず「調査」掘進 リニア 川崎・麻生でJR東海"。

4月1日(e) 『静岡新聞』 "記者コラム「清流」 逆戻り?のリニア議論"。

4月1日(d) 『南信州』9面 "適切な安全管理、工事計画を リニア環境保全 睦沢置き場へ県が助言"。⇒ 関連

4月1日(c) 『南信州』7面 "JR東海 県盛り土条例に基づき説明会 豊丘村 戸中、坂島の発生土置き場"。 / 『信毎』4日18日 "豊丘で残土搬入住民説明会 JRに具体的管理方法問う声"。

4月1日(b) 『朝日』7面 "北海道新幹線延伸 費用対効果 1.0下回る"。

4月1日(a) 『静岡新聞』の3月末の記事: