出来事・ニュース:2022年11月


予定、12月22日 飯田市上郷のリニアの県内駅の起工式。『信毎』11月30日2面記事によれば、場所は駅予定地の現地。JR東海から柘植康英会長と金子慎社長、清水建設の井上和幸社長が出席。来賓として招待しているのは阿部守一長野県知事、佐藤健飯田市長ら沿線自治体の首長、地元選出国会議員など。駅用地についてはまだ全体を取得できていないのにどこで起工式をするんでしょうか? 記事は開始時刻を書いていませんね。

予定、12月6日 高森町下市田河原に予定されるリニア新幹線のガイドウェイの側壁パネルの製作保管ヤードの工事についての説明会が12月6日に開催予定。対象は、高森町の下市田の2区、3区、5区、6区と下市田河原耕作者組合員で、ガイドウェイパネルのヤードの工事や施設の稼働後に工事車両の通行などで住民生活に影響の出る地域の住民と付近の農地を耕作する人たち。ヤードは水田だった場所に造成した用地に建設されますが、大鹿村や妙琴原のリニアのトンネル工事で出てきた基準以下の(または基準を超える)重金属類を含む可能性のあるトンネル残土を使いました。つまり実質的には残土処分場です。2区、6区は造成工事に使う残土を搬入するダンプカーの通行による騒音や振動被害と、造成工事の騒音と粉じんで約2年間迷惑を受けています。ストップ・リニア!訴訟では、下市田2区、3区、6区に居住の住民が原告に加わっていましたが、リニアの工事とは関係ない地域に住んでいるとの理由で原告適格を取り消されています。理由は、国交省の認可の段階で、残土置き場の場所が決まっていなかったので、認可取り消しの訴えの原告にはなれないとの判断でした。⇒ 回覧文書

予定、12月4日 高森自由大学講座「日本経済と消費税 インボイス制度を考える」 ⇒ 案内チラシ

終了、11月27日 『環境と公害』セミナー「大深度地下問題の現状と課題」。 登録必要 ⇒ 詳細

終了、11月26日 北陸新幹線延伸シンポジウム「景色が見えない新幹線 ~8割が地下って大丈夫? ~」(オンライン同時開催) 。 参加方法は ⇒ 案内チラシ。参加失念。

終了、11月24日 ストップ・リニア!訴訟の中間判決についての控訴審の第2回(東京高裁)。⇒ 案内チラシ

終了、11月20日 「第24回総合学術研究集会in大阪」の「B8 分科会:リニア中央新幹線の検討と運動・経験交流(Part6)」。オンライン参加。午前の部9時30分~12時、午後の部13時~17時。案内チラシ

終了、11月19日 「第7回 龍江の盛土を考える会講演会」が11月19日午後2時から飯田市龍江公民館で行われます。⇒ 案内チラシ / 『信毎』17日19面 "週間ガイド 講座・講演会 南信 龍江の盛土を考える講演会"、『南信州』1面 "19日 谷埋めの危険性考える 第7回 龍江の盛土を考える講演会"。

終了、11月19日 「第2回伊那谷deキャリア教育研修会」で内山節さんが講演。詳細はこちら

終了、11月16日 提出期限:中央新幹線長野県駅(仮称)及び風越山トンネル(上郷工区)に係る報告書に対する環境保全の見地からの御意見をお寄せください ⇒ (2022/11/15 追記) 要点としては、(1)新戸川の洪水対策(飯田線築堤の暗渠、流路をほぼ直角にまげて45mの暗渠で駅下を通すこと(この点は長野県環境影響評価技術委員会で指摘あり))。(2)風越トンネル北側斜面の崩落の危険性と新戸川の土石流対策。(3)風越山トンネル上部の住宅地や農地について、陥没や地盤沈下の可能性について言及が無く、どこを通るのかさえ当事者に明確にされていない点。都市部同様に事前の家屋調査などが必要なこと。(4)工事中の騒音、振動、工事車両の通行の影響。交通については駅そばの国道153号線は主要な道路で工事を分散しないと影響が大きいこと。(5)保育園児の通園や散歩などへの影響。etc. ⇒ 意見書

終了、11月7日 ストップ・リニア!訴訟の第25回口頭弁論が東京地裁で、証人尋問があります。⇒ 案内チラシ

終了、11月5・6日 「南信州環境メッセ」(会場:エスバード、『南信州』10月5日1面 "活動推進見本市 ゼロカーボン社会実現に 63団体参加し11月に「環境メッセ」"、『信毎』10月5日23面 "環境に優しい南信州紹介 来月5・6日 飯田でメッセ") ⇒ 南信州広域連合 > "南信州環境メッセ2022を開催します!】" 。5日午前10時から気候ネットワークの桜井貴子氏による講演「気候危機・エネルギー危機をめぐる最新動向 地域主体でいかに乗り越えるか」。リニアそのもの環境負荷は問わずに、環境先進地を目指すという虫の良い話なのかどうなのか?


11月30日(h) 『信毎』2面 "県内駅の起工式 「来月22日」発表 JR東海 会長ら出席"。

11月30日(g) 『南信州』1面コラム日言がレイチェル・カーソンの「知ることは感じることの半分も重要ではない」やイギリスのことわざ「学問なき経験は、経験なき学問に勝る」を取り上げ、子供の時代に下伊那で体験させることが重要だといっています。リニアの残土の谷埋めを住民が心配するのは「感じること」や「学問なき経験」に基づいているもの。ところが、学問のある一部の専門家は残土の谷埋め処分は安全だという。またほかの専門家は細かい説明をしたうえで結局谷埋め残土は危ないので置かないに越したことはないという。

11月30日(f) インフラの老朽化関連記事:『中日』1面 " 笹子トンネル崩落事故10年 老朽インフラ 補修に課題 担い手高齢化 予算不足"、『信毎』26面 "長野道と上信道 亀裂や鉄筋の露出 坂城などで損傷箇所公開"。

11月30日(e) 『信毎』31面 "熱海土石流 市役所と県庁捜査"。

11月30日(d) ローカル線関連記事:『日経』45面 "北越急行の今期 営業赤字9.3億円 単独、修繕工事響く"。

11月30日(c) 『中日』15面 "来月にも経済有識者会議 飯田商議所設置 リニアなど地域課題検討"、『南信州』2面 "経済有識者会議設置へ 商議所 施策や事業に意見求める"、『信毎』25面 "飯田の有識者会議 来月発足へ 商議所方針 地域経済の再生目指し"。

11月30日(b) 12月3日から18日まで開かれるネット上の仮想空間で開かれるイベントでリニアの体験乗車(『信毎』8面 "100万人 メタバースにおいで! JR東海やヤマハ出店 リニア乗車・演奏体験"、『中日』11面 "仮想空間で名古屋の街を楽しもう")。「メタバース」というものは、そのものが、仮想空間でたとえば、実際に店舗に行って買い物をするような体験ができて実際に品物が届くといったことをするんだろうと思います。長い距離を短時間で移動できるなんていうリニアとは考え方の方向がそもそもちがっているはず。リモートワークと同じで、でかけなくてもよい、リニアのような移動の手段はいらないということなのだから。JR東海さん、ピントがズレっぱなし。

11月30日(a) Youtube:"「教えて!リニアのリアル ~長野・下伊那の工事現場に密着~」(2022年11月14日~20日 飯田ケーブルテレビ放送)"。

11月29日(f) 『信毎』23面 "リニア時代 文化会館役割は 飯田 ホール運営の専門家ら討論"。25日の新文化会館整備検討委員会の記事。名古屋などから招いたホール運営の専門家たちは、「地元でコンサートを開いても、地域外から新幹線や飛行機で訪れる客はまれ」、「『まちの規模に沿った劇場を望んだ方がいい』」、「『どういうにぎわい方がいいのか、イメージすることが必要だ』」などと語ったそうです。リニアができれば名古屋・栄の愛知芸術文化センター(音楽ホールと美術館)や白川公園の名古屋市美術館、ついでにそばにある名古屋市科学館なんかは1時間もあれば行けるし、(長野県立博物館長野県立歴史館のほうが今でもよっぽど遠い、音楽は興味がないんで県内でどこに大きなホールがあるか分かりませんが…)、そして、あまたある東京の音楽ホールや美術館だってすぐ行けるわけだから、リニアが実現すると思っているなら新文化会館はごく小規模のものか今のもので我慢すれば良いはずです。そんな余分なお金があるなら、財政的に困り始めているJR東海さんに援助してリニア早期開業に協力したほうが良いと思いますよ(焼石に水だと思うけどね)。

11月29日(e) ローカル線関連記事:『朝日』15面 "リレーおぴにおん:鉄道150年(5)急行で味わう8時間のトキ"、『赤旗』3面 "鉄路存続 未来のため 北海道 市民団体が知事要請"、"ローカル線守る運動を 岡山 大平氏が市民・自治体と懇談"、『日経』45面 "しなの鉄道単独、経常赤字7400万円"、『信毎』2面 "ローカル線分岐点 しな鉄、運賃収入が一定回復 22年度上半期 電気料金の負担は増"。

11月29日(d) 『中日』31面 "なぜ事故が もっと語ろう 笹子トンネル崩落10年 遺族夫婦 中日本高速に要望"。

11月29日(c) 『中日』8面 "「注意!」ETCに通知 踏切事故防げ 名鉄、実証実験へ"。

11月29日(b) 『信毎』3面 "NEWSそこ知り隊:北陸新幹線 全線開業はいつごろ?"。

11月29日(a) 『デイリー新潮』27日 "どうなるリニア問題 再び泥沼化しそうなJR東海vs静岡県の20年戦争"。「もともとリニア中央新幹線は、2025年に開業する予定で工事が進められていた。しかし、工期の遅れから2027年開業に変更。2年後に先送りされる。」と書いてあるんですが、工事が始まったのは2014年10月の認可より後のはず。この文章が変なのか、山梨県の早川町の新倉で2008年ころから「斜坑の掘削」を始めていたのを工事の始まりと考えているのか? 大鹿の釜沢でも同様に「斜坑の掘削」を2008年ころから開始する予定があったようなのですが、地元の農業委員会などは認めたのにJR東海が引っ込めていました。関連ページ ⇒ 『日経クロステック』2008年12月1日 "リニア新幹線、南アルプスのボーリング調査現場はいま…"。

11月27日(c) 『環境と公害』セミナー「大深度地下問題の現状と課題」(オンライン)。大深度法のお粗末な点がいろいろ指摘されました。ただし、なぜ大深度法ができたのかという点について、大深度法の制定に尽力した野沢太三さんが、都会では住民の権利意識が強いので…といっている点が落ちていたようです。大深度法の適用できない田舎では、どういった手続きを踏んでトンネル工事が行われるかといえば、一般的に30mより深い部分については事業者は地上の土地所有者の許可を得ずにトンネルを掘ります。それがまかり通っている。つまり都市部以外では勝手気ままにトンネル工事ができるという現状を忘れた議論のように思いました。

11月27日(b) 『赤旗』3面 "北陸新幹線延伸考えるシンポ 地下水への影響など懸念"。記事によれば、(1)費用対効果の高い「米原ルート」でなく「小浜-京都ルート」になっている点が問題、(2)残土と水資源への影響、(3)8割が地下を走る新幹線の快適性、(4)人口減少、ICT化など時代の変化、(5)シールド工法はまだ発展途上にある、などの指摘があったそうです。27日の 『環境と公害』セミナー「大深度地下問題の現状と課題」のなかでシンポに参加した方によれば、シールド工法について世間一般に間違った印象を与えるような説明が行われているとの指摘があったそうですが、一般向けのトンネル工事についての本でも、海外では、日本でいうNATMに対してシールド工法はという説明ではなく、TBM(トンネル掘削機)にシールドを付けたものと説明されていると書いているものもあります(大成建設「トンネル」研究プロジェクトチーム著『最新!トンネル工法の"なぜ"を科学する』2014年1月)。

11月27日(a) 26日、飯田青年会議所OBの会「南信州アルプスフォーラム」が「リニア中央新幹線県内駅開業を見据えたまちづくりを考える勉強会」(『信毎』)を開く(『信毎』25面 "飯田市街地のまちづくり 「長期的なビジョン必要」 青年会議所OBらに 明大教授講演"、『中日』14面 "飯田のまちづくり「将来像明確化を」 明治大教授が講演")。講師の佐々木宏幸教授は「都内と45分ほどで結ばれるリニアについて『劇的な変化だが、市街地にどんな影響を与えるかは、今の取り組みに懸かっている』と指摘。『何を飯田の価値と捉えるかを示す長期的なビジョンが必要』とした」(『信毎』)。佐々木教授は「市内にリニア県駅ができることは『劇的な変化』であるも、『良い影響になるか、悪い影響になるかは、今何をするかにかかっている』と指摘。地域の課題や可能性の可視化通じて、数十年後の街の将来像を明確化する必要があると説いた」(『中日』)。この会は2016年9月26日に高橋寛治さんを講師に"『リニアを見据えたまちづくり、コンテンツを考える』 ~リニア開通までにやらなければならないことは何か" というテーマで勉強会をしていました。高橋さんは、リニアだとか三遠南信だとかいって期待するのは「あなただのみ」の考え方だと講演の冒頭で会衆をいさめました。6年たっても進歩がない印象ですね。/ 『南信州』29日1面 "市街地に長期ビジョンを リニア県内駅開業に向け 明大・佐々木教授が助言"(web版)。

11月26日(f) 『静岡新聞』 "調査中断の湧水量、リニア山梨工区設定せず JR東海社長「静岡工区は特別」"。

11月26日(e) 『静岡新聞』 "リニア工事、ボーリング調査 リスク把握に「有効」 藤枝市長が認識示す"。

11月26日(d) 『静岡新聞』 "リニア工事の他都県状況 静岡県が開示要求"。

11月26日(c) 『日経』17面 "東海道新幹線利用、18年度の78%"。

11月26日(b) 『朝日』8面 "けいざい+:「超特急」の国で(下) 「小浜ルート」 負担増えるのに"、25日9面 "けいざい+:「超特急」の国で(中) 着工要求 「負」の説明ないまま"。

11月26日(a) 『中日』33面 "新幹線の雪 自動で溶かします 名古屋駅に消雪の試作機 JR東海"。

11月25日(j) 『信毎』29面 "大鹿ヘリ騒音巡り中電社長 「地元の理解へ 説明を丁寧に」"。

11月25日(k) 『静岡新聞』 "リニア工事 ボーリング調査 牧之原市長「実施するべき」"。

11月25日(i) 長野県の環境影響評価技術委員会がJR東海が行った2021年度の環境調査結果について審議(『信毎』2面 "「水源への影響 分析必要」 県技術委 JR資料「分かりにくい」"、『中日』12面 "土砂置き場から河川にヒ素流入か 県委員会指摘"、『産経』24日 "JR東海のリニア環境調査に苦言 長野県の評価委")。

11月25日(h) 『南信州』24日2面 "市民のくらし最優先に 共産党市議団が要望書"。「リニア中央新幹線建設計画について、南アルプスの自然破壊やトンネル工事での事故、振動陥没問題、残土置場の危険性などに触れた上で『問題が山積している』とし、計画の一時凍結と見直しをJR東海へ求めるよう要望した。」

11月25日(g) 『赤旗』24日7面 "米鉄道労組 合意否決 待遇改善求めストライキか"。

11月25日(f) 『日経』24日9面 "イタリアの鉄道制御システム 日立が受注、最大1260億円"。

11月25日(e) 『信毎』24日26面 "山梨のリニアトンネル工事で作業員が重傷"。

11月25日(d) 『朝日』32面 "地下鉄 都内に新路線 40年代開業予定 東京駅と有明結ぶ"、『日経』5面 "東京-有明まで全7駅 都臨海部に地下鉄新線 40年までに 羽田・TXと接続も"。 / 『朝日』26日32面 "地下鉄新線 事業費5000億円 東京都 事業計画案を発表"、『中日』26日33面 "東京臨海部に地下鉄の新線 40年開業目指す"。

11月25日(c) ローカル線関連記事:『信毎』1面 "ローカル線分岐点: 大糸・小海・中央東線 3路線の5区間 21年度赤字拡大 JR東 公表"、3面 "ローカル線分岐点:JRローカル線収支公表 路線維持 依然厳しく 新型コロナ禍の利用低迷は底打ち感も…"、26面 "小海線に乗って(3)車窓の絶景 天空にも近く"、『日経』16面 "JR東の地方路線 営業赤字679億円 21年度、旅客需要低迷"、『朝日』32面 "ローカル線収支 35路線全て赤字 総額679億円 JR東"。

11月25日(b) ストップ・リニア!訴訟の中間判決に対する控訴審の第3回の口頭弁論が24日午後2時から東京高裁第101号法廷で開かれました。控訴審は普通は1回の弁論で結審することが多いようですが、今回は3回目。神奈川県内在住の原告の意見陳述書を弁護士が代読しました。要点は、藤野トンネルの斜坑は環境影響評価書で示された位置から、残土処分の便宜から変更されました。その場所は、上水道の水源である道志川の岸にちかい斜面。残土が崩れた場合には、神奈川県内の広範囲について上水道に影響が出る可能性があります。一方、環境影響評価書の段階で神奈川県内の水道水源への影響の可能性がある地域に住んでいる人たちの原告適格を認めています。評価書段階で残土の置き場が決まっていなかったのだから、評価書段階の影響で原告適格を判断したのは間違っていたのではないかというもの。リニアの工事が環境に与える影響の中で大きな部分を占める、残土置き場とその運搬ルート。これらが評価書段階で決まっていなかった点は問題です。裁判官は第4回目の期日を3月28日に指定、12月16日には進行協議が行われる予定。午後3時15分から衆議院第1議員会館で報告集会が行われました。/ 『赤旗』15面 "残土崩壊 水質汚濁も リニア訴訟控訴審 原告側「被害及ぶ」"。

11月25日(a) 『日経ビジネス』21日 "リニアを阻む「静岡問題」の解決で欠かせない地元目線"。『日経ビジネス』記者の佐藤嘉彦さんの記事。『日経ビジネス』は2018年8月に「リニア新幹線 夢か、悪夢か」という記事をのせていました(現在も掲載中ですが)。今回の佐藤さんの記事は、JR東海さんに随分と忖度した記事だと思うんですが、細かいことをいえば、レールがないから(笑い)、リニアにレールの継ぎ目がないのは当たり前。新幹線の乗り心地が滑らかなのは、継ぎ目がないロングレールを使っているからですね。5年前の体験乗車の感想は「浮上走行時も小刻みな揺れがあって、コップの水がこぼれないことを売りにしている新幹線の滑らかな乗り心地とはほど遠い」。今回の試乗については「浮上走行中の揺れについては、前回の試乗時ほど強い印象は受けなかった」けれど、JR東海によれば「先頭形状を変更して空気抵抗を約13%低下させたことや、車内の騒音を低減したことが影響しているかもしれない」との説明を紹介して、「乗り心地の滑らかさでは、まだ新幹線のレベルには到達していない。しかし飛行機ほどの揺れはなく、1時間程度の乗車であれば、さほど気にならないと感じた。」と結局は、揺れの問題は改善していないと解釈できますね。提灯記事であっても譲れないほど揺れが気になるということなのでしょう。

11月23日(b) 『静岡新聞』 "大井川水利流量調整協議会 7年ぶり、島田市で開催 維持流量の検証報告"。

11月23日(a) 『朝日』9面 "けいざい+:「超特急」の国で(上)かやぶきの里 突然のトンネル計画"。北陸新幹線の敦賀から大阪までの延伸計画の予定地になっている京都府南丹市の状況についての連載記事。

11月22日(d) 『日経』1面 "春秋:「見切り千両、損切り万両」という相場の格言が…"(web版)。「見切り千両、損切り万両」は、見込みのない銘柄の株を買わない判断は千両に値し、値下がりした銘柄をさっさと売る判断は10倍の価値があるという意味の格言。「超電導リニア」は見込みがないと判断できなかったのがJR東海(国鉄)の失敗の始まり、各地で工事が困難になってきているのに建設を止める判断ができないでいるのが現状。『春秋』は「人は追い込まれると決断を焦る。それは、たいてい間違っている」というコトバを紹介しています。

11月22日(c) 『信毎』2面 "「緊急」「早急」に修繕必要と判定 トンネル 全国で29%未修繕 都道府県管理 県内は25% 23カ所"。

11月22日(b) 19日に宮田村で行われた「伊那谷自治体会議 キャリア教育研修会」の記事:『南信州』1面 "上下伊那連携し推進を 伊那谷自治体会議 キャリア教育研修会"、『信毎』25面 "地方にあるもの 観光の「光」 哲学者・内山節さん 宮田で講演"。講師の内山さんは「東京や米ニューヨークなど人工的な世界に光を感じる時代から、自然や文化があって『蓄積された昔のものに光を感じる時代に変わってきた』と説明…『今までの社会のありように飽きた人が探しているのは持続や蓄積されたもの』と述べ、地方にあるものが『本当の意味での観光の光』と語った」(『信毎』)。「講演では、哲学者で作家の内山節さんが『地域デザインの思想を考える』として話題提供。『観光』の語源「光を観る」から、かつて東京が外部の人たちをひきつける光だったが、現在は自然や文化、歴史など伝統的な営みに光を感じるようになってきたと指摘した。 東京の人工的な光は10年サイクルの再開発で絶えず作り変えなければ陳腐化してしまうが、伝統的農村景観の光は、自然と人間の関り、暮らしや伝統文化の中で形作られる…東京の建物などの景観は建築家のデザインで作られるが、農村景観のデザインは生活文化の持続と蓄積によりデザイナーを存在させずに生まれたとした」(『南信州』)。リニアを観光に生かすといっても、リニアの工事で観るべきものを壊したのでは話になりません。内山さんは以前飯田で講演した時とだいたい同じようなことを話されたようです。関連記事として、『日経』20日12面 "文化時評:訪日外国人は「歩く財布」か 試されているのは 私たち自身の旅文化の厚みだ"。関連ページ:"「文化的景観」とは何なのか"

11月22日(a) 『朝日』7面 "クールジャパン機構 崖っぷち"。「CJ(クールジャパン)機構は、第2次安倍政権が成長戦略と位置づけた官民ファンドの一つ…国が主導し、これまで計56件の投資を決めたが、ほとんどが失敗している」。⇒ 関連ページ:"リニア未来シンポジウム" に竹内宏彰さんという方が出てきます。この人、たしかクールジャパンに関係あったと思います。

11月21日(c) 『日経』20日8面 "世界秩序 鉄からシリコンへ 恐るべき半導体パワー 西條都夫"。「第2次大戦は鉄の生産能力が各国の戦争遂行能力を規定し…その後は米ソの核の均衡が続いたが、1990年の湾岸戦争あたりからシリコン(半導体)がその均衡を突き崩し始めた…ウクライナをめぐる現状はシリコンの戦場において今なお米国はじめ西側の優位が大きい現実を映し出した」。最後の部分がいつまで続くかはわからないですが、それはそれとして、国鉄が超電導方式を採用したのは、開発のはじめの時期に半導体を応用して車体を浮かす可能性について見通しがつかなったからという指摘もあります(※)。※:『鉄道ジャーナル』2017年1月号、「1960年代当時は浮上高さを制御するための、電気機器の技術も、制御技術も不十分であった。その点から、反発方式しか選択肢はなかったと考えるのが妥当であろう。」(p118)、しかし、その後の歴史的な事実としては、ドイツや日本航空(のちに中部HSST)は反発方式でなく半導体を使って電磁石を制御する常電導方式で2002年に上海で、2005年には名古屋に営業路線を建設できていました。

11月21日(b) 『日経』25面(読書欄) "読むヒント 山田剛:鉄道150年 未来への課題 人口減で採算悪化続く 赤字路線の戦略明確に" がJR九州初代社長だった石井幸孝さんの『国鉄 ~「日本最大の企業」の栄光と崩壊』を紹介。石井さんは「国鉄は38年で使命を終えたが、『民営化後35年が経過したJRも体制を見直すべき時だ』という…『2050年にはJR東日本、西日本の鉄道事業はほぼ利益が出なくなる』と予測。しかも新型コロナウイルス禍は時代の変化を加速させ、鉄道各社が鉄道以外で稼ぐことはもはや不可欠となると指摘している」。見直すべき対象はJR東海も含めた「JRの体制」。リニアどころではないと、とることもできるのでは。

11月21日(a) 『デモクラシータイムス』「【横田一の現場直撃 No.190】◆寺田更迭、岸田逆ギレ解散の噂 ◆統一教会、救済法案の実効性 ◆リニア破綻?JR東海の資金計画 ◆横田新著予告 221121」。

11月20日(c) 宇都宮市の新型の路面電車が試運転中に脱線(『信毎』30面 "LRT 試運転中に脱線 入線試験で けが人なし 宇都宮")。

11月20日(b) 『赤旗』5面 "外環掘削 再検証迫る 田村智氏 工事再開を批判"。

11月20日(a) 19日開催の「第7回 龍江の盛土を考える会講演会」の記事:『中日』13面 "熱海の土石流 他山の石に 飯田の住民ら 盛り土規制考える講演会"、『信毎』25面 "谷埋め盛り土 危険性考える 飯田・龍江地区で講演会"。記事は触れてないですが、リニアの残土を谷に埋める場合は、JR東海に土地を買い取らせて管理させることが必要だけれど、基本は谷には盛り土しないほうがよいというのが講演の要点だと思いました。講師の桂川さんは、直下に人家がある下久堅小林の置き場は最も危険性が高いと指摘しました。

11月19日(e) 『日経』14面 "カナダ地下鉄 共同受注 日立、9500億円で車両や運行"、『信毎』8面 "日立、カナダ地下鉄を受注"。

11月19日(d) ローカル線関連記事:『朝日』9面 "ローカル線再編 国が交付金検討"、『日経』5面 "ローカル鉄道の支援 「上下分離」に補助手厚く 国交省、1月までに詰め"、15面 "JR西、存廃議論の場を国に要請"、『信毎』2面 "ローカル線分岐点 地域交通再構築とまちづくり 「一体的」取り組みに支援強化 国交省 審議会部会にたたき台"、"JR芸備線存廃協議 国交相が参加前向き"。

11月19日(c) 『南信州』1面 "OIDE長姫 将来の地域い産業支えて 建設業協会飯田支部 高校生が工事現場見学"。

11月19日(b) 『中日』18面 "県駅周辺整備事業 6項目の政策提言 飯田市長に市議会"。

11月19日(a) 17日の北条地区住民対象の説明会記事:『中日』16面 "来月から1日最大80台通行 飯田市 仮置き場への残土運搬計画"、『南信州』2面 "飯田市 埋め戻し材を仮置き リニア関連工事の影響低減へ"、『信毎』29面 "残土搬入開始 来月1日めど 飯田のリニア駅周辺で活用 仮置き場に"。18日の記事では、駅部の起工式が12月22日に行われることについてが中心でしたが、周辺整備に使う松川工区のトンネル残土の問題。

11月18日(g) 『信毎』3面 "岐阜 残土処分場候補地の「重要湿地」 JR東海社長「保全適切に」"。金子社長の会見記事。「『高速先進ボーリング』について、金子社長は先端の直径は10センチ程度で、掘削断面が約35平方メートルの先進坑と比べ、地下水への影響は『小さい』と説明」

11月18日(f) 『日経』13面 "日立、フィリピンで鉄道工事受注"。

11月18日(e) 『信毎』8面 "JR東海、バリアフリー化へ一部区間運賃10円上乗せ"、『中日』27面 "JR東海 名古屋中心に10円値上げ 24年4月 駅バリアフリー化へ利用者負担求める"。

11月18日(a) 17日、県内駅の予定地、上郷北条地区で北条地区住民を対象にした説明会。内容は、9月27日に市側が口をすべらし紛糾したトンネル残土の仮置きの問題のようですが、詳細はいまのところ不明です。/ 『信毎』3面 "県内駅 来月22日起工式"、『中日』14面 "県駅 来月22日着工 JR東海 地上駅として2番目"、『南信州』1面 "リニア長野県駅 来月22日安全祈願・起工式 地上駅の着工は2カ所目"。「敷地が削られる住民から『補償が低すぎて、商売を続けていくのは非常に困難だ。駅の計画を聞いても微妙な気持ちだ』という声もあがった」(『信毎』)、「(土曽川橋りょうの)3つの橋脚のうち東側から着手する予定で、用地取得ができた箇所から順次工事に入る」(『南信州』)ってまだ用地取得できていない土地があるということ。竜西一貫水路の工事は今年からはじめることはできないと『南信州』は書いています。

11月18日(d) 『静岡新聞』 "JR社長「リニア協力なら検討も」 静岡市道閑蔵線のトンネル整備"。

11月18日(c) 『静岡新聞』17日 "花畑への影響調査、JR東海が9月着手 リニア専門家会議"

11月18日(b) 『静岡新聞』16日 "リニア工事 国の専門家会議16日開催 地権者らにヒアリング"、"リニア中央新幹線工事 環境保全「不安払拭を」 事業区域地権者が意見 国交省専門家会議"。「事業区域一帯の地権者である特種東海製紙グループの『十山』の鈴木康平前社長から意見聴取した。鈴木氏は「自然環境の保全について国交省や県の会議で結論が出ていない」と述べ、現段階で『トンネル掘削は認められない』とした。」

11月17日(b) 『信毎』31面 "リニア関連工事ヘリ 大鹿で騒音 10分間隔 1日最大40回飛行 重低音「耳栓で我慢しろと」 渡された住民 憤りの声"(web版は、"リニア新幹線に送電する鉄塔工事 大鹿村でヘリコプターの騒音被害【動画があります】"、"リニア関連工事のヘリ騒音 重低音に圧迫感 耳栓を渡された住民「これで我慢しろと?」 大鹿村")。

11月17日(a) 16日、飯田市議会の全員協議会が県内駅周辺整備の土木実施設計について政策提言をまとめる(『信毎』23面 "「景観配慮し大屋根配置を」 飯田市議会 リニア駅巡り政策提言"、『南信州』1面 "飯田市議会 土木実施設計へ政策提言 リニア駅周辺整備事業巡り")。

11月16日(d) 12日の『南信州』"【高森町】開通100周年で「高森かきまる号」運行 秘境駅周辺の散策や車内イベント"。
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この光景をみて、子供のころ市田駅に「快速」がはじめて停車するようになった時なのか、飯田線に始めて「快速」が走り始めたときなのか、に住民みんなで出迎えにいったことがあったのを思い出しました。「快速電車が止まるので…♪」という替え歌をうたったようなぼんやりした記憶もありますね。手を振る女性たちのユニホームの色は、JR東海のコーポレートカラーじゃなく、「柿楽会(しらくかい)」という会のカキの色です。

11月16日(c) 『信毎』2面 "ローカル線分岐点:鉄路存続へ 税軽減拡充 政府検討 「上下分離」導入要件に"。

11月16日(b) 『日経』16面 "新幹線、変わる「価値」 上越40周年 大量輸送からサービスへ 専用席で通話・ウェブ会議も"(web版)。「新型コロナウイルス禍で苦しんだ利用急減も教訓に、単純な輸送力より移動にともなう付加価値の提供を重視するサービス…移動時間の価値を高め、需要の浮き沈みに左右されにくいサービス」

11月16日(a) 『南信州』6面 "リニア県内駅 メタバースで先行体験 神稲建設コアカレッジ 丘フェスに合わせ一般公開"。

11月15日(c) 『朝日』35面 "鉄道開業150年:駅の安全・安心 終点めざして ホームドア 設置1割 車両との隙間 縮小へ目標"。世界一の高速鉄道というどうでもよい目標より、やるべきことはたくさんあるはず。

11月15日(b) 『信毎』34面 "熱海土石流盛り土 措置命令巡る訴訟 静岡県が争う方針"。

11月15日(a) 『中日』16面 "本年度計画決める 上伊那期成同盟会"、『信毎』27面 "リニア上伊那地区期成同盟会が正副会長会"。上伊那は、諏訪湖付近を通過する Bルートの方が利便性が増すので、静岡県を応援したら良いと思います。

11月12日(e) 『毎日』 "リニア残土置き場に重要湿地 岐阜・御嵩町、国選定を6年非公表"、『朝日』"「要対策土」の湧水対策に注文 4回目のリニア残土フォーラム 御嵩"。「町がJR東海に残土置き場として情報提供した候補地のうち、美佐野地区の山林の一部に、環境省の絶滅危惧種リスト(レッドリスト)で「絶滅危惧Ⅱ類」に指定されるハナノキなどが群生していた。このため、環境省が16年4月、重要湿地に選定。」しかし、リニア新幹線の工事に影響があると考えて御嵩町が指定を住民に対して黙っていたという。『信毎』(9日3面)も書いていましたが、清内路のクララ沢など各地の残土置き場が災害の危険性を指定されている地域であることを長野県が黙っていたのと同じです。

11月12日(d) 『信毎』25面 "盛り土埋め立て 危険性は 飯田・龍江で19日 講演会"。「第7回 龍江の盛土を考える会講演会」が11月19日午後2時から飯田市龍江公民館で行われます。⇒ 案内チラシ

11月12日(c) 『信毎』7面 "静岡市長選に難波元副知事が立候補表明"。

11月12日(b) 『南信州』11面 "26日に勉強会 リニア駅と市街地の役割 アルプスフォーラム 戦略的広域まちづくりに向け"。

11月12日(a) 2015年11月5日の日付のある サム・ホールデンさんの文章:"リニアをアメリカに売り込む本当の理由とは?"。リニアのアメリカへの売り込みは日本国内向けの宣伝になるから、アメリカの約半分は鉄道に関心がないなど、なるほどと思える部分があるので紹介します。

11月11日(e) 『静岡新聞』 "ボーリング調査「検討に値する」 リニア工事で掛川市長"。「JR東海が山梨・静岡県境を越えたボーリング調査を実施する意向を示したことについて『検討に値する』と述べた。地質の状態を把握する調査は必要とする一方で『調査中に湧水が流出した場合の扱いをどうするか、セットで提案してくれないと納得できない』とJR側に注文を付けた」。ボーリングの穴から出水した時に、全長1㎞の「栓」に等しい強度をもつ、よりもっとはるかに短い「栓」で対応できるかという問題だと思います。素人考えですが、垂直ボーリングではボーリングのクチの標高が高いので、出水の圧力は穴のクチではそれなりに低くなるけれど、水平では圧力はそのままかかってくるはずなので、水は止めにくいのではないかと。

11月11日(d) 『信毎』7面 "残土処分場候補地に「重要湿地」 御嵩町、JRと保全協議 住民への事業説明で考え示す"。黙っていたことについて、住民に対する町側のいいわけが8日の取材への答えと微妙に違っている。 / 『中日』12日 "候補地内に重要湿地 岐阜・御嵩街 リニア残土処分"。

11月11日(c) 『信毎』21面に "第16回スクラップ新聞コンクール 小学生の部・優秀賞" の発表。その一つに、"リニア中央新幹線 問題と解決策"。作品はネットで見れます。『信毎』の岡本力・NIEアドバイザーが「問題と解決策に関する記事を追いかけました。問題ごとに小見出しを活用して記事を配置。解決は簡単ではないが考えを深めたいと言っています。」という寸評をしています。作者のリニアに対する評価は「電車や新幹線を見たり乗ったりするのが好きで、リニア中央新幹線が走るのが楽しみ」(作者)だけのようなので、「たくさんの問題がある」(作者)のなら「途中でもやめる」というのも一つの解決法ですね。

11月11日(b) 『信毎』33面 "空き家20万戸時代 上諏訪駅周辺 空き家は資源 改修して貸し出し まちの活性化へ 諏訪 古材リサイクル店などが新会社"。空き家でも資源なのに、人が住んでいる住居は資源ではなくゴミというのがリニア新幹線計画。

11月11日(a) 『赤旗』14面 "公共交通 安全強化を 乗客の会 国交省に要請"。

11月10日(g) 『静岡新聞』の記事から:

11月10日(f) 『信毎』7面 "コンクリ片混入問題 岐阜県がJVに 対策の徹底指導"。

11月10日(e) 『信毎』7面 "「先進ボーリング」 地下水へ影響懸念 静岡県JRに回避策要請"。

11月10日(d) 『赤旗』"地域の足 廃止やめよ 高橋氏、赤字路線問題を追及"(紙面4面)

11月10日(c) 『乗り物ニュース』9日 "県外掘るのも静岡県の了承必要? リニア工事でJRと県の認識に"溝" 会議で浮き彫りに"。

11月10日(b) 『文春オンライン』9日 "大臣秘書官がリニア代替地を格安“違法取得”疑惑"(紙版は11月3日号)。

11月10日(a) 『NHK NEWS WEB』8日 "新たな配達の在り方を模索する動き ネット通販業者に広がる"。

11月9日(e) 『信毎』3面 "残土処分 候補に重要湿地 岐阜・御嵩町 「混乱考え公表せず」 災害や環境 各地で懸念"。記事の最後に御嵩町で要対策土を処分するのにシートで封じ込めると書いています。この点について7日のストップ・リニア!訴訟第25回口頭弁論の証人尋問で大沼淳一さんは、放射性廃棄物は年月がたてば放射線の量は減っていくが、樹脂製のシートが劣化する頃になっても要対策土の有害物質は新鮮なままで保存されていることを忘れてはいけないと述べています。

11月9日(d) 『信毎』1面 "ローカル線分岐点 地方鉄道再構築へ8億円 国交省 実証実験や協議会運営"、"JR四国全線2年連続赤字 21年度 新型コロナ影響"、3面 "鉄道網維持を自民側に要請 全国知事会"。

11月9日(c) 『赤旗』13面 "水田つぶし大型倉庫 水害・騒音不安 中止求め住民集会 愛知・一宮 提訴へ決意"。

11月9日(b) 『赤旗』9面 "「鉄道唱歌」の成り立ち 寺社巡礼の旅 受け継ぎ 地名・歴史を教え込む 村松洋"。「民俗学者の柳田国男は、近代日本の観光旅行が伝統的な寺社参詣・巡礼の旅を受け継いでいたことを指摘…伝統的な寺社参詣の旅では、最終目的地以外にいくつもの霊場を途中に組み込み、寺社以外の場所にも足を伸ばした。目的地に真っすぐ行くのではなく、寄り道を繰り返すのだ…リニア中央新幹線は、品川~大阪間を67分で結ぶ計画だという… 移動速度が遅かった時代は、移動のプロセス自体が『旅』になった。一方、高速時代の移動はただの『移動』でしかなく、途中の通過点はまず意識されない」。

11月9日(a) 『中日』7面 "名鉄3年ぶり営業黒字 交通事業回復 受利益7.6倍の77億円"。

11月8日(c) 7日、ストップ・リニア!訴訟第25回口頭弁論の記事が行われる(『赤旗』15面 "工事の被害に危機感 東京地裁 リニア訴訟で証人尋問"、『信毎』29面 "飯田の市民が出廷 地域の懸念伝える 東京地裁 リニア訴訟")。

11月8日(b) 『朝日』26面 "リニア残土 候補地に重要湿地 岐阜・御嵩 町、公表せず"。

11月8日(a) 『朝日』7日17面 "記者サロン:鉄道愛 悩み考え難局超えよう 今のシステム潮時■新幹線に貨物運ばせて"。朝日新聞がひらいたイベント。参加者の「リニア中央新幹線についてどう考えるか」という質問に、初代JR九州社長だった石井幸孝さんがこたえて「世界の鉄道200年の歴史で、リニア中央新幹線は違う文化になる。神奈川―山梨間だけでも開業して、いろいろな人に乗ってもらい、その先どうするかを考えたらどうか。全線で時速500キロ出す必要もないと思う。大半は地下を通る『地下鉄』で、物流を主流に考えてもいい。」

11月6日(c) 『南信州』1面 "事業費1000万円以内 リニア開業へ認知度向上を 来年度の県予算に計上 県民参加型で提案募る "。 ⇒ 長野県 > "県民参加型予算(提案・選定型)に係る事業を募集します" リニアに批判的な人は基本的に関心ないとは思いますが、締め切りは11月28日

11月6日(b) 『日刊SPA!』4日 "「2027年リニア開業が困難」は静岡県のせい?トンネル掘削の現場でみたグダグダ"。10月11日に大鹿村であった鳶ヶ巣沢環境整備事業の住民説明会など大鹿村のリニア工事の状況についての記事。関連ページ:"鳶ヶ巣沢環境対策事業工事説明会"、"鳶ヶ巣沢環境対策事業工事説明会(その2)"

11月6日(a) 「神輿は軽くてパーがいい」。高森町で全長3500メートルをこえる「流しそーめん」のギネス記録を達成(『信州 NEWS WEB』5日17時56分 "流しそうめん 全長3500メートル超で世界記録に認定"、『SBC』5日18時45分 "流しそうめんの世界記録樹立!中学生が3キロ以上のレーンを町民と手作り 長野・高森町")。中学生が発案、学校、教育委員会、町役場とすんなり通過したようなのですが、さすが一人前の大人たち、区長会が「なにをバカいってんだ」と協力を拒否。結局、気の毒にも、ほかにやることがいっぱいあるのに役場職員や、ボランティアや、さらに町商工会の建設工事に詳しい会員の協力を得て成功したという話。そうめんを自然流下で流すには竹のトヨの傾斜の設定が難しいし、トヨをささえる足場(架台)も必要です。周囲の知人も同じことをいっている人がほとんどなんですが、中学生に具体的にどうやったらできるのか考えて自分たちでできることなの問いただして、無理なこともあることを教えることも教育だと思いますね。学校や教育委員会や役場の段階でそういう意見が出なかったというのは困ったことです。子供たちに「神輿は軽くてパーがいい」の神輿になることを教えているようなものです。生の竹はしばらく置くとかびたりして汚れてしまいますから、冬に切って乾燥してとっておいたものを使うのがよいのですが、流しそうめんは青い竹でやるから良いのだと思います。何キロもの長さの流しそうめんをやること自体が趣味が悪いことも教えるべきだったでしょう。まあ、さすがに、非衛生的なそうめんは町長が食べたそうですが…。/『信毎』6日23面 "世界記録達成 高森中 3515.42メートル 流しそうめん 放置林の竹で樋1800本 住民と協力して準備"。

11月5日(c) 『信毎』22面 "信大の新学部誘致 「中心になって取り組む」 2期目の飯田商議所・原会頭 描く地域再生"。商工会議所会頭に再任された原勉飯田ケーブルテレビ社長へのインタビュー記事。「早期開通を目指すリニアを巡り、JR東海と地元との関係が良いとは言い難い。」の質問に「JR東海は中間駅への関心が薄い。昔は飯田支店があってJR東海も商工会議所の会員だったが、今は支店がない。このほどJR東海には特別会員になってもらった。同じ中部経済連合会(中経連)のメンバーでもあり、民間同士で話をしていく。人口過疎な場所に光を当てる気持ちがJRにもあってよい。働きかけをしているところだ。とりわけ駅周辺については高架下を有効活用してまちづくりができないか考えている。」。リニア中央新幹線は東京と名古屋と大阪を最短時間で結ぼうとするもので、JR東海はもともとそれ以外の中間駅については欲しければ地元の費用でつくってほしいといっていました。地方の中間駅はJR東海にとって利益がほとんどないからで、そのあたりが理解できずに、飯田市のやや中心部「より」に路線を変更させたおバカにいまだに気が付いていないようなおコトバだとおもいます。JR東海も建設目的がしっかりしておれば、3㎞幅で公表された中心線上にルートを決めれば工事も用地取得も今より容易だったはずで、ルート変更しなければよかったとおもいます。

11月5日(b) 『赤旗』4面 "地域振興の道は JR・原発を問う 科学者会議北海道支部シンポ"。記事のかきだしは、「JRと原発という地域振興にとって欠かせない問題について」。記事の内容は、JR路線は守るべきとしながら、原発については批判的。なにが「欠かせない」のかがあいまい。「問題」というコトバを使っているけれどちょっとおかしいかんじですね。「JR赤字路線廃止や原発と地域振興の関係について」くらいでよいのではと…。

11月5日(a) 『中日』28面 "三重 駅3候補提示へ リニア県期成同盟会が決議"、『信毎』2面 "三重県駅候補 3カ所を決定"。

11月4日(b) 『静岡新聞』 "川勝知事「閑蔵線」整備提案 リニア早期開業へ「住民への大きな貢献」 JR社長「可能性はある」"。

11月4日(a) 『日経』9面 "鉄道、配置転換で成長探る 西武HD 間接部門集約の新会社 東急 1000人規模計画"。西武や東急だけの話だとおもっていたらいちばんさいごのほうに、「JR東海も新幹線や在来線の運行に関わる社員数を今後10~15年間で約1万1000人から8500人規模に減らす。新規採用の抑制のほか、新幹線の運転業務の一部自動化、在来線でのワンマン運転の導入などで対応する」そうです。それより、まず、リニア建設部を廃止したほうがよさそうです。

11月3日(a) ローカル線関連:『信毎』10面 "トップのことば ローカル線 新たな形にも JR九州 古宮洋二社長"、7面 "国内短信▼JR西、芸備線の協議「国に相談」"。

11月2日(g) 『静岡新聞』 "ボーリング調査 県境越え「実施を」 島田市長【大井川とリニア】"。島田市長が県境をこえる高速長尺先進ボーリング調査について、「『科学的根拠に基づいて議論を進めるための土台となる。リスク回避のためにも実施してほしい』と私見を述べた」そうです。「高速長尺先進ボーリング調査」は「ほってみないとわからない」トンネル工事の工事が始まった後の段階のことなので、事前の調査とは全く違うはず。

11月2日(f) 静岡県の川勝知事が山梨実験線でリニアに試乗(『静岡新聞』"川勝静岡県知事 リニア実験線に試乗「素晴らしい技術だ」 部分開業「できないと分かった」"、"川勝知事 リニア実験線試乗 部分開業、一部見解改め 「できないと分かった」")。現在、実験線で体験乗車をしているんですから、42.8㎞の端から端まで行ったり来たりできるんですから、電気施設の関係でとか変電所ができないからは理由にならないと思います。甲府と橋本の間の約70㎞なのですから、名古屋まで開通した時ほどに多数の列車を走らせる必要は無いはずで、午前10時頃から3時頃まで1時間に1本か2本も走らせたら十分じゃないかと思います。超電導と常電導の違いはあっても電力を供給するやり方が同じ(地上一次、リニア同期電動機(リニア・シンクロナス・モーター))の上海のリニアモーターカーは2つの駅の間の約30㎞を結ぶ区間で営業運転をしています。本当はできるんじゃないでしょうかと思いつつも、部分開業もできないような交通機関では普及することはないということもできますね。 川勝知事は、「『時速500キロでも新幹線と同じくらいしか揺れない。すごい技術だ』などと語った」そうですが、浮いて走るのに揺れるというのはどういうことなのか。 規則正しく並んだ浮上案内コイルの上を超電導磁石で走るからです。規則正しいでこぼこ道を車で走ることをかんがえれば良いです。⇒ "「リニア走行試験装置」の公開" / いずれにしても、川勝知事の今後の言動には期待がもてます。/ 『信毎』7面 "国内短信▼リニア「先行開業できずと静岡知事」"。

11月2日(e) 『南信州』9面 "リニア駅周辺整備 飯田市12月4日公表へ 土木工事の実施設計で"。12月4日午後3時、会場は飯田駅前「ムトスぷらざ」(旧ユニー飯田店)。 ⇒ 飯田市 > "【リニアの駅ってどーなるの?】駅前広場の土木実施設計成果発表会"

11月2日(d) 伊那山地トンネルの戸中斜坑先で本坑の掘削をはじめたとJR東海が発表(『中日』13面 "戸中・壬生沢工区 本坑掘削始める 豊丘村内で初"、『南信州』9面 "JR東海 戸中・壬生沢で本坑掘削開始 伊那山地トンネル 豊丘村内では初めて"(web版)、『信毎』2面 "戸中・壬生沢工区 本坑掘削に着手 豊丘でJR東海")。『南信州』によれば、戸中斜坑980mを373日(2021年6月28日~7月6日)で掘削は1カ月あたりは78.8m。工事期間は2026年9月までなので、順調にいっても2027年の開業は無理。2021年7月16日に掘削をはじめた坂島斜坑は崩落による労災事故があったためか10月末までに1440mのうち約3割を掘削(432÷472日×30≒27.5m/月)。なお、伊那山地トンネルの西側の坑口と戸中斜坑までの間はまだ手がついていない。

11月2日(c) 『朝日』7面 "航空大手とJR、回復鮮明 コロナ対策緩和で 円安懸念も"、『中日』6面 "JR西など黒字転換 行動制限解除 利用客戻る"、『日経』16面 "JR3社、3年ぶり黒字 4~9月最終 新幹線は伸び悩み"(web版)、『東海 NEWS WEB』10月31日 "JR東海の中間決算 3年ぶり黒字 新幹線利用客の増加などで"。「東海道新幹線の平均利用者数は4~6月が18年同期の67%で、7~9月も67%と横ばいだった。」(『日経』)。「JR東海の金子慎社長は、『業績の見通しには不確実な部分があり、収益の回復ペースをあげていくことが大事だ。旅行キャンペーンやコスト削減をしっかり進めていきたい』と述べました」(『東海 NEWS WEB』)。関係ないですが、『NHK』の名古屋放送局のサイトの名前は『東海 MEWS WEB』なんだ…。

11月2日(b) 三重県のリニア関連:『赤旗』13面 "県民守る党議席必ず 県議再選・市議3議席を 四日市の党支部集い 山本県議が訴え"。『信毎』7面 "リニア駅3案 三重県提示へ"。

11月2日(a) 1日、リニア建設工事について談合があったとされ独禁法違反で一審有罪となった事件の控訴審が即日結審(『朝日』27面 "リニア談合 控訴審即日結審"、『信毎』29面 "リニア談合二審は来年3月2日判決")。

11月1日(h) 10月31日、静岡県有識者会議の地質構造・水資源専門部会についての記事:

 高速長尺先進ボーリングは、工事が許可されたトンネルの掘削作業の一部だし、先進坑を掘る前にほぼ水平の小さな直径のトンネルを掘るのと同じこと。またトンネル先端から前方へボーリングをして水を抜く作業とほとんどおなじはずで、水が前方にあったときには、へたをすれば、水が抜けるだろうとおもいます。静岡県側が反発するのは当たり前。JR東海の考え方は人をバカにしているし、横着すぎます。

11月1日(g) 『日経』17面 "JR東、3年ぶり黒字 4~9月最終 在来線が復調"。

11月1日(f) JR東海の10月31日発表:『中日』1面 "東海道新幹線 30年代に半自動化 JR東海 鉄道人員減へ"、"JR東海 3年ぶり黒字 運輸収入 コロナ前の7割 回復基調だが懸念も"、『日経』17面 "JR東、3年ぶり黒字 4~9月最終 在来線が復調"、"JR東海、今期下方修正 最終黒字1410億 動力費膨らむ"、『信毎』8面 "JR東海 ICカード利用 全線に順次拡充"。

11月1日(e) ローカル線関連記事:『信毎』2面 "「本年度上回る予算を」 地方交通再構築で国交相に 自民議連"、"大糸線利用促進へ JR西に連携要望 期成同盟会"。

11月1日(d) 『信毎』25面 "時刻表 進むQRコード化 県内駅でも導入 誰もがネット環境があるわけではない 利用客 従来通り掲示求める声も 切符売り場や待合室にはこれまで通り JR 経費削減と利便性両立狙い"。

11月1日(c) 多摩川精機(飯田市)の社員の自殺について労災が認められる(『信毎』10月31日26面 "多摩川精機社員自殺 遺族に労災認定連絡 飯田"、1日30面 "労災 仕事上の負担増で 多摩川精機社員自殺 遺族「認められ安心」 「がんばろうとしたけどだめだったよ」 業務の荷重さ ノートから遺族が裏付け"、『中日』12面 "飯田 男性自殺を労災認定 「会社側は素直に受け止めて」 両親ら会見"、26面 "過労で自殺 労災認定 飯田労基署 多摩川精機の30代男性"、)。/『赤旗』2日 "「心理的負荷で自殺」労災 長時間労働なくとも認定 長野・飯田"(web版)、『南信州』2日 "飯田労基署が労災認定 多摩川精機社員自殺 遺族ら会見「素直に受け止めて」"。

11月1日(b) 10月30日、長野県が閉鎖する方針の県飯田創造館について利用団体対象に説明会をひらく(『信毎』10月31日21面 "閉鎖方針の飯田創造館 文化団体の活動場所 県、分散化の考え 市内で説明会"、『中日』12面 "飯田創造館閉館方針に異議 利用者ら署名運動開始"、14面 " 「文化施設整備 北信と格差」 創造館閉館方針 県説明に利用者ら訴え 県課長「活動継続へ対応したい」"、『南信州』1面 "懸念や疑問の声相次ぐ 飯田創造館の閉館巡り説明会")。免許センターや警察署の建設で創造館を閉鎖しなくてはならないことは、長野県は計画の段階で分かっていたはずなのに、ことがきまってから利用者や関係者に説明するというやりかたです。

11月1日(a) 『信毎』10月31日21面 "「リニア整備でまちづくり」 飯田市・下伊那郡区 川上氏が出馬表明"。来春の県議会議員選挙の出馬表明の記事。「長野市で記者会見し…『リニア中央新幹線や三遠南信道の整備を南信州地域などのまちづくりにつなげたい』と意気込んだ」。『南信州』1日1面は、 "県議選飯伊地区 現職川上氏が正式表明 「若者やDX支援で地域回帰を」" もリニアについての発言は『信毎』と同じことを伝えていますが、見出しがちょっとちがう。