更新:2024/02/03

アメリカのリニア計画はどうなっているか?(6)

 FBで見つけたニュース。

 2023年12月12日の『静岡新聞』 "米、基幹鉄道の高速化に本腰 橋やトンネル更新に2兆円"。

 バイデン政権がワシントンとボストンを結ぶアムトラックの路線の高速化と安全性向上にために164億ドル(2兆4千億円)を投じる計画を11月に公表したという内容。

 アムトラックのホームページ:

 JR東海が超電導リニアを建設しようとしているルートはアムトラックの路線とかさなります。

 2021年1月に公表された環境影響評価の草稿へのボルチモア市など意見書は建設の中止やこれ以上の調査に費用をかけるなというようなものでした。理由の一つはアムトラックの路線の改良に投資すべきというものでした。つまり、JR東海の構想(妄想)は、そもそももとから「空振り」だったといえますね。

 『静岡新聞』以外には、『Yahooニュース』『沖縄タイムス』『西日本新聞』(有料)などが掲載したようです。『信毎』や『中日』や『朝日』や『日経』は掲載していなかったと思います。

 ワシントン・ボルチモア間のリニア計画は2021年8月下旬に連邦鉄道局がアセスを停止すると発表した以降はぜんぜん進展がないようです。テキサス新幹線も資金調達が上手くいかず進んでいないような状況で、アムトラックの北東回廊に投資すれば、リニアどころじゃないはずです。

 さらにリニアの技術については、そもそもアメリカのアイデアなんですが、研究はしたけれどアメリカは開発をしなかったという経緯があるわけで、その理由が、ドイツがいっているような理由と同じだとすれば、技術としても、その信頼性や安全性の点でアメリカで受け入れられるかがかなり疑問です。

関連ページ

アムトラックのページの訳文

バイデン大統領、アムトラックの北東回廊の改良計画に164億ドルを投入すると発表

(デラウエア州ベアのアムトラックの整備工場で発表)

 2023年11月、バイデン大統領は、重要インフラの近代化、駅の改良、北東回廊(NEC)の将来の乗客数の増加を支援するために、アムトラックが連邦鉄道局(FRA)から100億ドル近くの資金を受け取ると発表した。

 本日発表された164億ドルの助成金は、FRAの都市間旅客鉄道プログラムのための連邦・州パートナーシップ(連邦州NEC)を通じて、アムトラック主導の12件のプロジェクトとパートナー主導の13件のプロジェクトを支援することになる。

 アムトラック取締役会のトニー・コシア取締役会長とスティーブン・ガードナー最高経営責任者(CEO)は、列車のメンテナンス、オーバーホール、修理を行うデラウェア州のアムトラックのベア・メンテナンス施設での大統領発表に参加した。

参考:A Closer Look: The Wilmington and Bear Shops

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