出来事・ニュース:2025年7月

予定、7月24日 「ストップ・リニア!訴訟(工事認可取り消し訴訟)」の控訴審第6回口頭弁論が東京高裁で行われます。開廷13時30分(高裁101号法廷)。瑞浪市大湫の水枯れと地盤沈下の状況について控訴人側代理人が意見陳述をします。また、南アルプス源流部を原告のメンバーが踏査し撮影し、裁判所に証拠として提出したビデオ記録を法廷で上映の予定。「ストップ・リニア!訴訟」は現在、地裁への差し戻しの審理、中間判決の上告審、本体部分の控訴審の3つが行われています。報告集会(衆議院第一議員会館第一会議室、15時30分より)では、「ストップ・リニア!訴訟」全体の進行状況や争点を整理し説明します。なお、裁判所前集会は12時45分から、当日は朝8時より最高裁前で情宣活動が行われる予定です。⇒ 案内チラシ


7月8日(a) 『日経クロステック』 "横浜市のシールドトンネル工事で死亡事故、清水建設JV現場内で車両同士衝突"。 ⇒ 横浜市 > 横浜市記者発表資料:シールドトンネル工事における事故について

7月7日(b) 『日経』11面 "廃線は貴重な観光資源 高千穂あまてらす鉄道や汽車ポッポ食堂"。廃線確実のリニア新幹線の長野県内の高架部(明り部)も貴重な環境資源になるはず。

7月7日(a) 『静岡テレビ』 "【独自】静岡県がリニア対策を担当する局長級ポストを新設へ 国交省から職員を招聘する方針 県土強靭化推進を担当する部長級ポストと人口減少対策を担当する局長級ポストも設ける考え"。

7月5日(c) 落合トンネルの工事の契約金額の増額案について県議会が可決:『信毎』11面 "大鹿「落合トンネル」完成延期 地質悪く27年3月末に"。
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新しい落合トンネルがつながる大鹿トンネル内部に設置された危険防止の鋼製プロテクター。プロテクターのある付近まで掘削は進んでいるようです。 ⇒ 主要地方道松川インター大鹿線の改良事業について

7月5日(b) 村の水源の奥山に有害物質を含むトンネル残土を置く計画のある豊丘村の中学生が公民館長を講師に持続可能な開発目標(SDGs)について学習:『南信州』3面 "自分にできることは 豊丘中 SDGsテーマ講演会"。記事によれば講師の話の中心は温暖化や異常気象を防ぐため温室効果ガスの削減や、食料廃棄問題や若者気候訴訟までにおよんだようです。実は水資源の問題も重要なのですが、そこに言及があったのかどうか…。

7月5日(a) 『南信州』2面 "リニア推進局 サテライトオフィス設置問う 県会一般質問 自民 早川大地氏"。自民党の県議・早川大地氏が県会一般質問で、県リニア整備推進協のサテライトオフィスを飯田市内に設置について設置の時期や役割について質問。県知事はようは考えていると答えたようです。リニアが通過するのは飯田下伊那と南木曽と、県の最南端の地域なのに、これまで、アセス段階で公聴会が飯田市と南木曽町で開催された以外に、長野市で行われる長野県環境影響評価技術委員会のオンラインの傍聴すらできない状況で、技術委員会の環境の観点からのさまざまの重要な指摘が新聞紙面で知り得るところに限られてきた「異常」に気が付かないところは「住民に背を向ける」自民党らしいです。

7月4日(i) 3日、土曽川橋梁のP1橋脚のケーソン基礎内部への要対策土の投入開始をうけて飯田市が独自の水質調査を始める:『南信州』11面 "要対策土で飯田市水質調査"、『信毎』15面 "飯田市、土曽川で独自の水質調査 要対策土の投入受け"。/ 『中日』5日16面 "飯田市が独自で 土曽川水質調査 要対策土使用受け"。『中日』の記事の中で、飯田市が行う水質調査の回数を「要対策土を投入している間に1回」と書いていますが、『信毎』が「(飯田市が)独自に行う調査の初回…2回目の調査日は未定」としているのとくいちがっています。『南信州』が、非常に重要な点を書いています。「JR東海は市との間で結んだ確認書に基づき、要対策土を取り扱う間はヒ素を対象とした水質確認を下流側で週1回実施する」。長県県の助言は、河川の水質検査については上流側と下流側で行うようにといっています。飯田市とJR東海の確認書は別紙3の調査地点の地図の中に、星印で工事箇所の上流側と下流側に赤星印を示していますが、確認書の第4条では、「JR東海は、水質調査とは別に、別紙3の「調査地点:水質(河川水)」のうち下流側の調査地点において、要対策土の取扱中に施工管理の一環として砒素を対象に、河川水の水質確認(以下「河川水質確認」という。)を週1回実施する。」と『南信州』の書いている通りになっています。助言の指摘は、上流側と下流側で同時に調査しないと河川水に含まれるヒ素が工事を原因とするものかどうか分からないので、上下とも同時に調査すべきだといっていたはず。誰が考えても納得できる指摘です。下流側だけではヒ素が工事を原因とするものかどうか簡単には分からないということになります。⇒ JR東海の土曽川の水質検査は下流側だけ!?

7月4日(h) 『信毎』15面 "大鹿、工事車両1日平均700台 残土活用工事遅れる見通し"。 ⇒ 関連ページ

7月4日(g) 『日経』22面 "東京メトロ、株主26万人 3月末時点 鉄道でJR東に次ぐ"。

7月4日(f) 『日経』15面 "豪最大「グリーン水素」頓挫 州政府、追加支援見送り 補助金頼みの脱炭素限界 丸紅・関電など撤退"。

7月4日(e) 7月2日、飯田市内の追手町小学校で「おもしろ科学工房」の出張実験授業がありました。そのことを伝える新聞記事を読んで感じたこと。 『南信州』10面 "科学の楽しさ体験 追手町小で実験教室"。⇒ 続きを読む

7月4日(d) 『中日』31面 "九州豪雨5年 人口半減、復旧めどない JR肥薩線 熊本・球磨村 復興半ば"。

7月4日(c) 『中日』11面 "新幹線マッハ便 もっと速く JR東海 ひかり・のぞみも対象に"。

7月4日(b) 『朝日』21面 "震源から離れた水田に謎の崖 能登 斜面ずり落ち谷押し上げられたか"。

7月4日(a) 『朝日』8面 "「荷待ち」削減 ドライバー守る 長時間労働改善へ 国が荷主企業パトロール"。

7月3日(b) 『中日』25面 "進まぬ用地買収 見えぬ復興 熱海土石流4年 帰還の被災者は2割"、『日経』35面 "熱海土石流、原因巡り争い 発生から4年、続く捜査 民事訴訟も平行線"。

7月3日(a) 『朝日』22面 "除染土 不法投棄か 環境省、JV下請け告発"。

7月2日(k) 『日経』19面 "JR東、売上高4兆円へ 32年3月期 不動産など「非鉄道」事業拡大 「みどりの窓口」AI導入"。

7月2日(j) 『南信州』5面 "続・読書の思い出(43) 羽仁五郎『歴史教育批判』 竹松進"。主に『歴史教育批判』について書かれているんですが、羽仁五郎の『自伝的戦後史 上下』(講談社)について「とても面白い内容で、生きた歴史の見本になっています」と紹介しています。現在は電子版で販売されているようです()。

7月2日(i) 『信毎』29面 "排ガスでぜんそく」集団提訴 115人、国や自動車7社相手取り"。

7月2日(h) 『信毎』29面 "東北新幹線、一時運転見合わせ"。

7月2日(g) 『信毎』8面 "アマゾン 「翌日配達」拡大へ 6道府県で配送拠点新設"。

7月2日(f) 『信毎』8面 "人手不足に向き合う 物流5社などが幹線で自動運転 国内初「レベル2」事業化"。

7月2日(e) 飯田下伊那の公共交通の記事:『南信州』2面 "南信州地域交通問題協 拡充の方向性を確認 交通計画第2次改定へ"、"輸送人員増加 24年度の公共交通利用実績"。

7月2日(d) バス運転士が足りない:『中日』9面 "名鉄観光バスが体験会 運転士確保へ魅力アピール 観光需要回復 採用目標5割上げ"。

7月2日(c) 『日経』19面 "JR東、売上高4兆円へ 32年3月期 不動産など「非鉄道」事業拡大 「みどりの窓口」AI導入"。

7月2日(b) 第36回大鹿村リニア連絡委員会が大鹿村交流センターでありました。続きを読む

7月2日(a) 川勝知事時代に副知事を務め大井川の減水問題でJR東海と厳しく向き合ったのち、静岡市長になって態度が軟化した難波静岡市長が、6月11日放映の「池上彰の発掘!静岡のチカラ Part16」の中で、南アルプスルートについて、「土木技術者として私ならやらない」と発言したそうです。それについて、静岡市議の松谷清さんが一般質問で確認しました。⇒ FBの松谷清さんの投稿(6月30日21時39分)(キャッシュほか)。 南アルプスルートはやめた方が良いと考えた土木技術者は難波市長だけじゃないと思います。

7月1日(f) JR東海は、第2木曽川橋梁の2026年3月完成予定を2031年12月に延長すると6月27日の住民説明会で説明:『中日』24面 "リニア橋りょう工期延長"。 環境保全計画(PDF)2021年12月に出ています。環境影響評価書の資料編の工事計画の第2木曽川橋梁(「D地区(橋梁)」)の工事工程表では基礎工から電気機械設備工まで、つまり完成まで10年かかるとしているので、環境保全計画の出た時点では着工していなかったはずですから、いまさら2031年12月に延期と説明する意味はなんなんでしょう。工事工程の中の3年の「休工期間」を引いても2021年からとして2028年までかかるはず。保全計画の工事工程表では工事期間は橋梁本体の完成までに約4年半。各地の工事の遅れは、初めから分かっていたことなんだろうと思います。JR東海にとってリニア中央新幹線の本当の建設目的は「中央新幹線」にツバをつけることだったといえるんじゃないかと思います。
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2024年7月19日撮影。青い橋が第2木曽川橋梁工事の仮桟橋。奥の大きな橋は玉蔵橋(県道6号線)。その手前は1978年に廃止の北恵那鉄道木曽川橋梁。

7月1日(e) 『信毎』8面 "京都府北部通るルートの再考を 北陸新幹線 舞鶴市会決議"。

7月1日(d) 『赤旗』8面 "国民の3分の1、豪移住ビザ申請 温暖化で水没危機のツバル"、『CNN』6月27日 "人口の3分の1以上が移住を申請した国 その理由とは"。

7月1日(c) 『中日』11面 "豪華列車で横浜-岐阜 JR東海・東急企画"。

7月1日(b) 『中日』15面 "地域交通などで知事と意見交換 長野市長と松本市長"。

7月1日(a) JR東日本の豪華寝台列車「カシオペア」が6月30日で運行終了:『信毎』30面 "「カシオペア」四半世紀の旅終える"。